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21. 別室にて
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別室に連れて来られたモデスタは、未だなぜこうなったのか分からないままだった。
知らない年上の男女に連れて来られた部屋は、今日初めて参加したモデスタにとって驚くべき豪華な部屋だった。
(こんな素晴らしい部屋に通されるなんて!私が今住んでいる侯爵家もそれなりにすごく立派だと思ったけど、ここはさすが王宮なのね!この人達は誰なのか知らないけど、まぁ連れ込んで変な事される訳ではなさそうだからよかったわ!)
「はぁ…あとで義父上が来るだろうね。それまで、ゆっくりする?」
「するわけないでしょ!もう…!
……私達が助けなかったらあなた、牢獄行きだったのよ。ちゃんと感謝しなさいよね!」
サムエレとブルニルタは奥にあるソファにゆったりと座り、そのように言うと、モデスタの方を見る。
モデスタも、対面に座っている。
「それって、どういう事よ?さっきから意味が分からないわ!」
「…それ、本気で言っているのよね?」
「ふん!というか、あんた誰!?まず、名を名乗りなよ!」
「…あのさ、君先ほどから口が悪過ぎるよ。ここは、貴族達の社交の場だよ。君は数ヶ月前までは庶民として生活していたのかもしれない。だけれど、侯爵家に養女に入ったのだったら、振る舞いとか作法とか学ぶよね?それから、貴族の事学んで来なかったの?ジョイア侯爵家は何考えているんだか…。」
「お、お父ちゃ…お父様を悪く言うな!」
サムエレは呆れながらもモデスタへと注意した。
けれども、モデスタはまるで聞き入れようとしない為にどう言えば伝わるのかと、ブルニルタと顔を見合わせ、ボソボソと話す。
「ねぇ、どうしてこんなに言葉が伝わらないの?住む世界が違うから?」
「そうなのかもしれないね。だけど、これは由々しき事態だよ。義父上は怒らすと怖いんだから。それに、ヴァルフレード殿もすごかったよね。さすが騎士団長の息子だね。こっちまで凍らされるかと思ったよ。」
「ちょっと!何話してるのよ!私は侯爵家の娘よ!?あんた達なんて、お父様に言って処罰してもらうからね!!名前、教えなさいよ!」
「大きな声でみっともない…全く。教育が行き届いとらんのに舞踏会へ出席したのか。無様なものよ。」
「お父様!」
「義父上!」
バジーリオがため息を吐きながら部屋へと入ってくる。続いて、急いで入って来たのは、モデスタの父だ。
「モデスタ!あぁ…お前はなんて事を…!
バジーリオ伯爵!この度は本当に申し訳ありません!」
「ティベリオ侯爵よ、まぁまずは座ろうか。」
モデスタの父、ティベリオ=ジョイア侯爵がモデスタの隣に座る。だが、酷く汗をかいており、ガタガタと身を震わせている。
「お父ちゃ…お父様、すごい汗よ。それに震えてるの?大丈夫?」
「モデスタ、いいからお前は口を閉じていなさい。いいね?」
バジーリオは、間にある一人用のソファにゆったりと深く腰を掛けてから、モデスタとティベリオをじっくりと見てから話し出した。
「ティベリオ侯爵。それぞれの家庭の事情があるだろうから、家庭の話には口を出すつもりはないが、ソレは私の大切な娘に暴言を吐いたらしいな?」
「はっ!も、申し訳ありません!私が知らない所で…」
「知らない所、でとかの問題ではないと思うが?そもそも、口の利き方もなっとらん者をどうして舞踏会に出席させた?」
「はっ!不徳の致す所で…」
「説明になっとらん!」
「お父様、声が大きいですわよ。」
「あぁ、ブルニルタにサムエレ。お前達良くやった。良い仕事をしたな。」
「ありがとうございます。」
「当然ですわ。」
(ちょっと…誰?なんであんな偉そうなのよ!?お父ちゃんは侯爵様なのよ!それよりも偉い人って事!?なんで名前を言わないのよ?貴族ってば、最初に会ったら名乗り合うんじゃないの?
それに、私はお父ちゃんの有利になる結婚をする為にこの舞踏会に参加したのに、なんでこんな説教みたいな事になってんの!?
まぁ、ヴァルフレード様は止めておけと言われたけれど、結婚するならヴァルフレード様よね~!何年か前に王都の下町でお母ちゃんと暮らしてた時に、助けてもらった時は格好良かったわぁ…!軍人様の服っだったけど、私の王子様って感じ!!)
「…か?おい、聞いとるんか!?」
「モデスタ!」
「え?」
(もう!なによ!私には口をきくなって言ったじゃないの!だから妄想してたのよ!だってさっき念願のヴァルフレード様と話が出来たんだからね!!)
「はー……大方、娘がいるのを知って、そいつを貴族として育て、他の家と結婚させようとしたのだろうが、まだ教育がしっかり出来とらん内に出席させたのは不味かったな、ティベリオ侯爵。しかも、うちに喧嘩をふっかけたんだからな。」
「いえ!決してそんな訳では…!!」
「ではどう責任を取る?」
「待って!どうしてそうなるの!?」
(さっきから黙って聞いていたけれど、お父ちゃんが怒られてるの!?聞き捨てならないわ!)
「黙れ!!!」
「!」
「誰が口を開けと許可した?お前は中途半端過ぎだ。養女となったと豪語するのであればそのように振る舞えなければならん。それも出来とらんのに、我が娘を侮辱するな!戯け者が!」
「も、申し訳ありません、バジーリオ伯爵。確かに、モデスタの母が数ヶ月前に亡くなったのです。その時に、この子が手紙と共に訪ねてきまして…私も浅はかでした故、おっしゃる通り、モデスタに教育を施して侯爵家の娘として、どこかの貴族と結婚させようと思っておりました。申し訳ありません…。」
「そういう貴族なんぞたくさんある。それをとやかく言うつもりは毛頭ない。だが、教育はしっかりしてもらわんと迷惑だ!
で?どうするのだ?」
「はっ!私は侯爵の地位を退き、息子のイラーリオに家督を譲ります。」
「それだけか?」
「いえ…」
「ふん。自分からは言いづらいだろうが、仕方ないぞ。しっかりケジメは付けねばな。」
「はい…私とモデスタは領地に退きます。今後、社交界には参加致しません。それでどうか…」
「温い!!」
「お父様。」
それまで黙って聞いていたブルニルタが、扇子で口元を隠して話に割り込んできた。
「…どうした?」
「モデスタをうちで働かせましょう。」
「理由を聞こう。」
「理由?そんなもの…私の可愛い妹を侮辱した罰に決まってますでしょう!
それに、うちは正統なるソルディーニ家ですわよ。伯爵家と馬鹿にした家に仕えるなんて屈辱以外の何物でもないのではなくて?」
「なるほどな。」
「しかも、私の可愛い義弟が好きなのですって。好きな男が違う女性を存分に愛している所を見せつけられる気分を味わえばいいのよ!
でも、安心しなさい。決して二人の前には出してやらないから。
フフフフ。義弟は私の可愛い妹を溺愛しているのだもの。きっと子供もすぐに生まれるでしょうね。うちが預かったりもするかもしれないわ。けれど、粗相をしたら許さないわよ?覚悟しなさい。」
(さすが私の娘だな!!)
と、バジーリオは顔をにやけながら頷き返事をした。
「なるほどな。ブルニルタ、いいのか?やってくれるか。」
「当たり前だわ。教育、じっくりとしてやるわよ。ねぇ、サムエレ?いいかしら?」
ブルニルタは怒っているのだ。怒っているが、顔はにっこりと笑っている。それがまた、余計にモデスタとティベリオは恐ろしく感じ、言葉を発する事も出来ずにいた。
「あ、あぁ…。ブルニルタがそうしたいなら、そうしようか。」
(や、やるな、愛するブルニルタ。しかし怒らせたら義父上よりも恐ろしい。)
サムエレもまた、ブルニルタを溺愛しているがその敵意が自分に向けられなくて良かったと心からホッとしていた。
知らない年上の男女に連れて来られた部屋は、今日初めて参加したモデスタにとって驚くべき豪華な部屋だった。
(こんな素晴らしい部屋に通されるなんて!私が今住んでいる侯爵家もそれなりにすごく立派だと思ったけど、ここはさすが王宮なのね!この人達は誰なのか知らないけど、まぁ連れ込んで変な事される訳ではなさそうだからよかったわ!)
「はぁ…あとで義父上が来るだろうね。それまで、ゆっくりする?」
「するわけないでしょ!もう…!
……私達が助けなかったらあなた、牢獄行きだったのよ。ちゃんと感謝しなさいよね!」
サムエレとブルニルタは奥にあるソファにゆったりと座り、そのように言うと、モデスタの方を見る。
モデスタも、対面に座っている。
「それって、どういう事よ?さっきから意味が分からないわ!」
「…それ、本気で言っているのよね?」
「ふん!というか、あんた誰!?まず、名を名乗りなよ!」
「…あのさ、君先ほどから口が悪過ぎるよ。ここは、貴族達の社交の場だよ。君は数ヶ月前までは庶民として生活していたのかもしれない。だけれど、侯爵家に養女に入ったのだったら、振る舞いとか作法とか学ぶよね?それから、貴族の事学んで来なかったの?ジョイア侯爵家は何考えているんだか…。」
「お、お父ちゃ…お父様を悪く言うな!」
サムエレは呆れながらもモデスタへと注意した。
けれども、モデスタはまるで聞き入れようとしない為にどう言えば伝わるのかと、ブルニルタと顔を見合わせ、ボソボソと話す。
「ねぇ、どうしてこんなに言葉が伝わらないの?住む世界が違うから?」
「そうなのかもしれないね。だけど、これは由々しき事態だよ。義父上は怒らすと怖いんだから。それに、ヴァルフレード殿もすごかったよね。さすが騎士団長の息子だね。こっちまで凍らされるかと思ったよ。」
「ちょっと!何話してるのよ!私は侯爵家の娘よ!?あんた達なんて、お父様に言って処罰してもらうからね!!名前、教えなさいよ!」
「大きな声でみっともない…全く。教育が行き届いとらんのに舞踏会へ出席したのか。無様なものよ。」
「お父様!」
「義父上!」
バジーリオがため息を吐きながら部屋へと入ってくる。続いて、急いで入って来たのは、モデスタの父だ。
「モデスタ!あぁ…お前はなんて事を…!
バジーリオ伯爵!この度は本当に申し訳ありません!」
「ティベリオ侯爵よ、まぁまずは座ろうか。」
モデスタの父、ティベリオ=ジョイア侯爵がモデスタの隣に座る。だが、酷く汗をかいており、ガタガタと身を震わせている。
「お父ちゃ…お父様、すごい汗よ。それに震えてるの?大丈夫?」
「モデスタ、いいからお前は口を閉じていなさい。いいね?」
バジーリオは、間にある一人用のソファにゆったりと深く腰を掛けてから、モデスタとティベリオをじっくりと見てから話し出した。
「ティベリオ侯爵。それぞれの家庭の事情があるだろうから、家庭の話には口を出すつもりはないが、ソレは私の大切な娘に暴言を吐いたらしいな?」
「はっ!も、申し訳ありません!私が知らない所で…」
「知らない所、でとかの問題ではないと思うが?そもそも、口の利き方もなっとらん者をどうして舞踏会に出席させた?」
「はっ!不徳の致す所で…」
「説明になっとらん!」
「お父様、声が大きいですわよ。」
「あぁ、ブルニルタにサムエレ。お前達良くやった。良い仕事をしたな。」
「ありがとうございます。」
「当然ですわ。」
(ちょっと…誰?なんであんな偉そうなのよ!?お父ちゃんは侯爵様なのよ!それよりも偉い人って事!?なんで名前を言わないのよ?貴族ってば、最初に会ったら名乗り合うんじゃないの?
それに、私はお父ちゃんの有利になる結婚をする為にこの舞踏会に参加したのに、なんでこんな説教みたいな事になってんの!?
まぁ、ヴァルフレード様は止めておけと言われたけれど、結婚するならヴァルフレード様よね~!何年か前に王都の下町でお母ちゃんと暮らしてた時に、助けてもらった時は格好良かったわぁ…!軍人様の服っだったけど、私の王子様って感じ!!)
「…か?おい、聞いとるんか!?」
「モデスタ!」
「え?」
(もう!なによ!私には口をきくなって言ったじゃないの!だから妄想してたのよ!だってさっき念願のヴァルフレード様と話が出来たんだからね!!)
「はー……大方、娘がいるのを知って、そいつを貴族として育て、他の家と結婚させようとしたのだろうが、まだ教育がしっかり出来とらん内に出席させたのは不味かったな、ティベリオ侯爵。しかも、うちに喧嘩をふっかけたんだからな。」
「いえ!決してそんな訳では…!!」
「ではどう責任を取る?」
「待って!どうしてそうなるの!?」
(さっきから黙って聞いていたけれど、お父ちゃんが怒られてるの!?聞き捨てならないわ!)
「黙れ!!!」
「!」
「誰が口を開けと許可した?お前は中途半端過ぎだ。養女となったと豪語するのであればそのように振る舞えなければならん。それも出来とらんのに、我が娘を侮辱するな!戯け者が!」
「も、申し訳ありません、バジーリオ伯爵。確かに、モデスタの母が数ヶ月前に亡くなったのです。その時に、この子が手紙と共に訪ねてきまして…私も浅はかでした故、おっしゃる通り、モデスタに教育を施して侯爵家の娘として、どこかの貴族と結婚させようと思っておりました。申し訳ありません…。」
「そういう貴族なんぞたくさんある。それをとやかく言うつもりは毛頭ない。だが、教育はしっかりしてもらわんと迷惑だ!
で?どうするのだ?」
「はっ!私は侯爵の地位を退き、息子のイラーリオに家督を譲ります。」
「それだけか?」
「いえ…」
「ふん。自分からは言いづらいだろうが、仕方ないぞ。しっかりケジメは付けねばな。」
「はい…私とモデスタは領地に退きます。今後、社交界には参加致しません。それでどうか…」
「温い!!」
「お父様。」
それまで黙って聞いていたブルニルタが、扇子で口元を隠して話に割り込んできた。
「…どうした?」
「モデスタをうちで働かせましょう。」
「理由を聞こう。」
「理由?そんなもの…私の可愛い妹を侮辱した罰に決まってますでしょう!
それに、うちは正統なるソルディーニ家ですわよ。伯爵家と馬鹿にした家に仕えるなんて屈辱以外の何物でもないのではなくて?」
「なるほどな。」
「しかも、私の可愛い義弟が好きなのですって。好きな男が違う女性を存分に愛している所を見せつけられる気分を味わえばいいのよ!
でも、安心しなさい。決して二人の前には出してやらないから。
フフフフ。義弟は私の可愛い妹を溺愛しているのだもの。きっと子供もすぐに生まれるでしょうね。うちが預かったりもするかもしれないわ。けれど、粗相をしたら許さないわよ?覚悟しなさい。」
(さすが私の娘だな!!)
と、バジーリオは顔をにやけながら頷き返事をした。
「なるほどな。ブルニルタ、いいのか?やってくれるか。」
「当たり前だわ。教育、じっくりとしてやるわよ。ねぇ、サムエレ?いいかしら?」
ブルニルタは怒っているのだ。怒っているが、顔はにっこりと笑っている。それがまた、余計にモデスタとティベリオは恐ろしく感じ、言葉を発する事も出来ずにいた。
「あ、あぁ…。ブルニルタがそうしたいなら、そうしようか。」
(や、やるな、愛するブルニルタ。しかし怒らせたら義父上よりも恐ろしい。)
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