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26 新しい家族
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フレイチェは庭の噴水の傍のベンチに座り、思い返していた。
(私がここに来て五年…あっという間だったわ。)
目の前の芝生では、女の子と男の子が駆け回りキャッキャッと声を上げている。
女の子は、金髪がキラキラと日の光を浴びて輝いている四歳で、タチアナと言う名前である。
男の子は、金髪に少し銀色の髪が差し色のように混ざる二歳で、アルナウトと言う名前だ。
二人とも、ランメルトとフレイチェの子供で、天気の良い日には広い庭で駆け回る事を日課にするほど体を動かすのが大好きな元気のいい子たちだ。
「お母さま、見て-!バッタがいるわ!」
「みてー!」
その声に応えるように手を振るフレイチェ。
「あ!」
フレイチェの方に向かって叫んでいたタチアナは、フレイチェとは違う方に目を向け、不意に声を上げるとそちらへと手を振ってから、フレイチェの元へ駆けてきた。
「あら、どうしたの?タチアナ。」
「今ね、またいたのよ?二人で歩いている透けてる人!」
タチアナはフレイチェの足元まで来ると、あそこあそこ、と指差しながらフレイチェへと伝えている。
「霊ね?
それはタチアナだけが見える、亡くなった人だと思うわ。」
「そうなんだ-、アルナウトは見えないなんてつまんないわよね。」
アルナウトもタチアナが居なくなった事で、ヨタヨタとフレイチェの方へ向かってきた。
「え、なにー?ぼくつまんなくないよ?」
「そうね。二人とも、それでいいのよ。見えない人もいるし、見える人もいる。顔つきが人それぞれ違うように、それでいいのよ。」
フレイチェはそのように、二人の顔を交互に見ながら諭すように伝える。
「ふーん。お母さまみたいにいきなり見えなくなったりするのも?」
「そうね、そういう人もいるのだわ。
それより、どんな感じの人だった?いつもの人?」
「うん、この辺がおおきい帽子の女の人と、男の人!」
フレイチェはそれを聞き、きっと孫を見ているカトリーナとクラースではないかと推測する。
そう、フレイチェはタチアナを産んでから霊が見えなくなり、声も聞こえなくなったのだ。
それは少し残念でもあったが、きっとオルストールン家の問題を解決する為にあり、それが終わったからその力が無くなったのだと思う事にした。
それをランメルトに伝えると、そうか、と一言言ってから優しく抱き締め、頭を撫でてくれた。
「フレイチェが今まで出来ていた事が出来なくなるのは辛く悲しい事だろう。
だが、その悲しさ、寂しさをこれから俺が埋められるよう、今よりももっとフレイチェを愛する事をここで誓うよ。」
常に温かい気持ちにさせてくれるランメルトの温もりを得られる事が出来て、そんな人と結婚出来て本当に有り難いと思ったフレイチェだった。
「ごめんね、もう亡くなった人の代弁が出来なくて。」
「必要ない!まぁ、そりゃ出来たら嬉しいとは思うが、元々俺は出来なかったのだから元に戻っただけという事だ。
だって俺達は生きている。それでいいんだ。フレイチェがそれを出来なくなったからって謝る事ではないよ。」
そうランメルトから言われ、心が救われたのだった。
レオポルトに伝えた時には、酷く残念がられたが、それでも最後はニッコリと笑って、
「フレイチェ、今までありがとう。本当なら聞けなかった言葉を聞けて、それは全て私の宝物となっているよ。
私が打診した事ではあるが、ランメルトの元へ嫁いで来てくれて改めて本当にありがとう。」
と温かい言葉を掛けてもらったのだった。
「フレイチェ様、お寂しいですか?」
再び芝生へと駆け出して行ったタチアナとアルナウトを見つめていると、横に控えていたヘリーが声を掛けてきた。
そんな事は珍しく、また何に対しての寂しさなのか分からず、ヘリーへと視線を向けると呟くように聞く。
「何に対して?」
「亡くなった方の声が聞けなくなり、見えなくなった事です。」
そう言われ、どうなのだろうと少し考えてから口を開く。
「寂しくないと言えば嘘になるわ。子供を産むと体質が変わる人もいるというけれど、自分がそうだなんてね。
けれど、それは見方を変えればタチアナが受け継いだのよ。この力は、ある程度隠さなければ生きにくい力ではあるけれど、それでも私は母親として心からタチアナを応援するわ。」
「…そうですね。立ち入った事を聞き、申し訳ありませんでした。」
「いいえ?もっと話してくれていいのよ?
例えば…ヨーズアとの結婚の準備は進んでるの?」
フレイチェがそう言うと、ヘリーは息を飲み、すぐに咳き込む。
「えっ!…ごほっげほっ……」
「ちょっと大丈夫!?ヘリー。」
「けほっ…大丈夫です、フレイチェ様がおかしな事を言うからです。」
「ごめんなさい、ヘリー。だってヘリーも幸せになって欲しくて。私こそ立ち入った事だったかしら?ごめんなさいね。」
「…そのうち…」
「え?」
「決まりましたら、お伝え致します。」
「そう!待ってるわね。」
フレイチェは嬉しそうにヘリーへと笑顔を向けた。
☆★
その夜。
フレイチェが子供達の寝かし付けを終えてランメルトのベッドに入ってきた。
「フレイチェ、お腹は辛くないか?」
「ええ、たまに蹴られるけれど、今のところ大丈夫よ。」
ランメルトは、フレイチェの大きくなったお腹をさすりながらそう労う。そこには、三人目の命が宿っているのだ。
「何度経験させても、その大きくなる腹を見る度、フレイチェに負担はないのか心配になる。」
「うふふ、ありがとうランメルト。家族がまた一人増えるわ。」
「そうだな…。」
「ランメルトは、辛い出来事があった分、もっともっと幸せになるのよ?」
「あぁ…でもそれはフレイチェもだろう?」
「ふふ、そうね。
…カスペルさん、カーリンさん、デニスさんって、元気になさってるの?」
「風の噂で聞く限りではね。
カスペルは王立の植物園で、カーリンもその中の売店で手伝いをしているらしい。
デニスもその植物園で、力仕事をやらされているそうだ。
国の監視下で、労働者として日々過ごしているそうだ。もう彼らはオルストールン姓は名乗れないからな。」
「それほどまでに、カスペルさんは植物の知識を買われたという事ね。」
「そうだな。だが、生涯尽くすのみ。給料ももらえるわけではなく、宿舎に住み込みだからな。見張りもいるし、いわゆる終身刑だ。」
「それはまぁ、仕方ないわよね…。」
「ま、その話はその位にしてもう寝ようか。
…フレイチェ、愛してるよ。」
「そうね。ランメルト、私もよ。」
「ん?何て?」
「もう!
…愛してるわ!」
二人だけの夜は、まだまだ続いていく…。
気味が悪い子と両親から言われ、相手も良く分からず嫁いだ先で、フレイチェは今日も旦那様に愛され、毎日を過ごしていくのだった。
☆★☆★
これで終わりです。
最後、なかなか時間が取れず遅くに更新としましたがそれでもここまで読んで下さいまして、本当にありがとうございます。
しおりを挟んでくれた方、お気に入り登録をしてくれた方ありがとうございます。感想をくれた方も本当にありがとうございました!
恋愛小説大賞にも応募しておりますので、投票して下さると嬉しいです。
次回作も考えてはいますがなかなか時間が取れずペースがゆっくりではありますが投稿した際には読んで下さると嬉しいです。
(私がここに来て五年…あっという間だったわ。)
目の前の芝生では、女の子と男の子が駆け回りキャッキャッと声を上げている。
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男の子は、金髪に少し銀色の髪が差し色のように混ざる二歳で、アルナウトと言う名前だ。
二人とも、ランメルトとフレイチェの子供で、天気の良い日には広い庭で駆け回る事を日課にするほど体を動かすのが大好きな元気のいい子たちだ。
「お母さま、見て-!バッタがいるわ!」
「みてー!」
その声に応えるように手を振るフレイチェ。
「あ!」
フレイチェの方に向かって叫んでいたタチアナは、フレイチェとは違う方に目を向け、不意に声を上げるとそちらへと手を振ってから、フレイチェの元へ駆けてきた。
「あら、どうしたの?タチアナ。」
「今ね、またいたのよ?二人で歩いている透けてる人!」
タチアナはフレイチェの足元まで来ると、あそこあそこ、と指差しながらフレイチェへと伝えている。
「霊ね?
それはタチアナだけが見える、亡くなった人だと思うわ。」
「そうなんだ-、アルナウトは見えないなんてつまんないわよね。」
アルナウトもタチアナが居なくなった事で、ヨタヨタとフレイチェの方へ向かってきた。
「え、なにー?ぼくつまんなくないよ?」
「そうね。二人とも、それでいいのよ。見えない人もいるし、見える人もいる。顔つきが人それぞれ違うように、それでいいのよ。」
フレイチェはそのように、二人の顔を交互に見ながら諭すように伝える。
「ふーん。お母さまみたいにいきなり見えなくなったりするのも?」
「そうね、そういう人もいるのだわ。
それより、どんな感じの人だった?いつもの人?」
「うん、この辺がおおきい帽子の女の人と、男の人!」
フレイチェはそれを聞き、きっと孫を見ているカトリーナとクラースではないかと推測する。
そう、フレイチェはタチアナを産んでから霊が見えなくなり、声も聞こえなくなったのだ。
それは少し残念でもあったが、きっとオルストールン家の問題を解決する為にあり、それが終わったからその力が無くなったのだと思う事にした。
それをランメルトに伝えると、そうか、と一言言ってから優しく抱き締め、頭を撫でてくれた。
「フレイチェが今まで出来ていた事が出来なくなるのは辛く悲しい事だろう。
だが、その悲しさ、寂しさをこれから俺が埋められるよう、今よりももっとフレイチェを愛する事をここで誓うよ。」
常に温かい気持ちにさせてくれるランメルトの温もりを得られる事が出来て、そんな人と結婚出来て本当に有り難いと思ったフレイチェだった。
「ごめんね、もう亡くなった人の代弁が出来なくて。」
「必要ない!まぁ、そりゃ出来たら嬉しいとは思うが、元々俺は出来なかったのだから元に戻っただけという事だ。
だって俺達は生きている。それでいいんだ。フレイチェがそれを出来なくなったからって謝る事ではないよ。」
そうランメルトから言われ、心が救われたのだった。
レオポルトに伝えた時には、酷く残念がられたが、それでも最後はニッコリと笑って、
「フレイチェ、今までありがとう。本当なら聞けなかった言葉を聞けて、それは全て私の宝物となっているよ。
私が打診した事ではあるが、ランメルトの元へ嫁いで来てくれて改めて本当にありがとう。」
と温かい言葉を掛けてもらったのだった。
「フレイチェ様、お寂しいですか?」
再び芝生へと駆け出して行ったタチアナとアルナウトを見つめていると、横に控えていたヘリーが声を掛けてきた。
そんな事は珍しく、また何に対しての寂しさなのか分からず、ヘリーへと視線を向けると呟くように聞く。
「何に対して?」
「亡くなった方の声が聞けなくなり、見えなくなった事です。」
そう言われ、どうなのだろうと少し考えてから口を開く。
「寂しくないと言えば嘘になるわ。子供を産むと体質が変わる人もいるというけれど、自分がそうだなんてね。
けれど、それは見方を変えればタチアナが受け継いだのよ。この力は、ある程度隠さなければ生きにくい力ではあるけれど、それでも私は母親として心からタチアナを応援するわ。」
「…そうですね。立ち入った事を聞き、申し訳ありませんでした。」
「いいえ?もっと話してくれていいのよ?
例えば…ヨーズアとの結婚の準備は進んでるの?」
フレイチェがそう言うと、ヘリーは息を飲み、すぐに咳き込む。
「えっ!…ごほっげほっ……」
「ちょっと大丈夫!?ヘリー。」
「けほっ…大丈夫です、フレイチェ様がおかしな事を言うからです。」
「ごめんなさい、ヘリー。だってヘリーも幸せになって欲しくて。私こそ立ち入った事だったかしら?ごめんなさいね。」
「…そのうち…」
「え?」
「決まりましたら、お伝え致します。」
「そう!待ってるわね。」
フレイチェは嬉しそうにヘリーへと笑顔を向けた。
☆★
その夜。
フレイチェが子供達の寝かし付けを終えてランメルトのベッドに入ってきた。
「フレイチェ、お腹は辛くないか?」
「ええ、たまに蹴られるけれど、今のところ大丈夫よ。」
ランメルトは、フレイチェの大きくなったお腹をさすりながらそう労う。そこには、三人目の命が宿っているのだ。
「何度経験させても、その大きくなる腹を見る度、フレイチェに負担はないのか心配になる。」
「うふふ、ありがとうランメルト。家族がまた一人増えるわ。」
「そうだな…。」
「ランメルトは、辛い出来事があった分、もっともっと幸せになるのよ?」
「あぁ…でもそれはフレイチェもだろう?」
「ふふ、そうね。
…カスペルさん、カーリンさん、デニスさんって、元気になさってるの?」
「風の噂で聞く限りではね。
カスペルは王立の植物園で、カーリンもその中の売店で手伝いをしているらしい。
デニスもその植物園で、力仕事をやらされているそうだ。
国の監視下で、労働者として日々過ごしているそうだ。もう彼らはオルストールン姓は名乗れないからな。」
「それほどまでに、カスペルさんは植物の知識を買われたという事ね。」
「そうだな。だが、生涯尽くすのみ。給料ももらえるわけではなく、宿舎に住み込みだからな。見張りもいるし、いわゆる終身刑だ。」
「それはまぁ、仕方ないわよね…。」
「ま、その話はその位にしてもう寝ようか。
…フレイチェ、愛してるよ。」
「そうね。ランメルト、私もよ。」
「ん?何て?」
「もう!
…愛してるわ!」
二人だけの夜は、まだまだ続いていく…。
気味が悪い子と両親から言われ、相手も良く分からず嫁いだ先で、フレイチェは今日も旦那様に愛され、毎日を過ごしていくのだった。
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ありがとうございます、その際はまた手に取って読んで頂けると幸いです。
ありがとうございましたo(*´︶`*)o
ノコノコ様、何度も感想ありがとうございます)^o^(
どうでしょう、考察が合っているのかどうなのか…ノコノコ様の思うような考察かは分かりませんが、まりぃべるの世界観をどうかお楽しみ下さいませ(*´︶`*)
読んで下さいまして、ありがとうございます(o^^o)
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そう言っていただき、ありがとうございます(^o^)