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私は
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私、キャルル=カドラインでございます。お父様は、侯爵をされております。
そのお父様から、私か15歳の誕生日の夜、執務室に呼ばれました。
コンコンコン
「お父様。キャルルです。」
「おお来たか。入って座ってくれ。」
そう言って、お互い、布製のソファに対面に座りました。
「キャルル。改めて言うよ。誕生日おめでとう。ルシナが亡くなってもう10年か…。」
お父様は静かにそう言いました。
ルシナとは、私のお母様です。私が5歳の時に亡くなりました。
そして、お父様も淋しかったのでしょうか。すぐに今の義母様と一つ年下のコーリンがやってきました。
初めは、新しいお義母様と言われて戸惑いましたが、妹が出来たのはとても嬉しかったです。
けれど、成長するにつれ、どうもコーリンの様子がおかしいと思い始めました。
初めは、
『お義姉様のそのドレス、とっても素敵ね!』
『そのハンカチ、とっても素敵ね!』
といつも褒められておりました。が、だんだん…。
『見て!お義姉様のドレスが素敵だったから、私も同じもの作ってもらったの。どうかしら?』
『見て!お義姉様のハンカチが素敵だったから、私も似たようなもの作ってもらったの!素晴らしいでしょう?』
『お義姉様のドレスより、私の方が素敵でしょう?』
『お義姉様のハンカチより、私の方が素晴らしいでしょう?』
と、言うようになったわ。私とコーリンは性格も違うのだし、見た目も違う。
私は、金髪に水色の瞳。コーリンは桃色の髪に黒い瞳。
だから、ドレスだって似合う色も違うし、趣味だって違う。お互いに素敵、それでいいのだと思うのですけれど、どうも何かと比べたがるのよね…。
「それでな、キャルル。」
あ、お父様との話の途中でしたわ。
「はい、お父様。」
「キャルルに、結婚の打診があってな。どうだろう。ゆくゆくは正妃にお前をと望む声が多いのだ。大変だとは思うが、受けてみないか?まずは、婚約期間を三年ほど。そのうちに正妃教育を頑張ってもらおうかと思うのだが…。」
まぁ!正妃って…!貴族の娘であるから、ましてや侯爵家であるから、それなりの家へ嫁ぐのだと思ってはおりましたが、まさか王族へ嫁ぐなんて…!
「お父様。私に務まるとお思いですか?」
「ああ。ルシナの娘であるお前だったら、全く問題はないだろう。きっとルシナも喜んでおるて。」
「お父様。では、謹んでお受けいたしますわ。」
それからの私は、侯爵家に家庭教師が来て王妃教育をたくさん受けさせてもらいました。
王宮にも毎週のように通いました。
休憩時間には庭園を散策させてもらいました。その時はエドワード=ベルサヴィン様とご一緒させていただいてました。第二王子でございます。
けれど、第二王子と言っても、このベルサヴィン国の王子様は双子でございます。
ドラス王子が数分早くお生まれになったので、第一王子とされ、それより少し遅くお生まれになったのがエドワード様でございます。
そのお父様から、私か15歳の誕生日の夜、執務室に呼ばれました。
コンコンコン
「お父様。キャルルです。」
「おお来たか。入って座ってくれ。」
そう言って、お互い、布製のソファに対面に座りました。
「キャルル。改めて言うよ。誕生日おめでとう。ルシナが亡くなってもう10年か…。」
お父様は静かにそう言いました。
ルシナとは、私のお母様です。私が5歳の時に亡くなりました。
そして、お父様も淋しかったのでしょうか。すぐに今の義母様と一つ年下のコーリンがやってきました。
初めは、新しいお義母様と言われて戸惑いましたが、妹が出来たのはとても嬉しかったです。
けれど、成長するにつれ、どうもコーリンの様子がおかしいと思い始めました。
初めは、
『お義姉様のそのドレス、とっても素敵ね!』
『そのハンカチ、とっても素敵ね!』
といつも褒められておりました。が、だんだん…。
『見て!お義姉様のドレスが素敵だったから、私も同じもの作ってもらったの。どうかしら?』
『見て!お義姉様のハンカチが素敵だったから、私も似たようなもの作ってもらったの!素晴らしいでしょう?』
『お義姉様のドレスより、私の方が素敵でしょう?』
『お義姉様のハンカチより、私の方が素晴らしいでしょう?』
と、言うようになったわ。私とコーリンは性格も違うのだし、見た目も違う。
私は、金髪に水色の瞳。コーリンは桃色の髪に黒い瞳。
だから、ドレスだって似合う色も違うし、趣味だって違う。お互いに素敵、それでいいのだと思うのですけれど、どうも何かと比べたがるのよね…。
「それでな、キャルル。」
あ、お父様との話の途中でしたわ。
「はい、お父様。」
「キャルルに、結婚の打診があってな。どうだろう。ゆくゆくは正妃にお前をと望む声が多いのだ。大変だとは思うが、受けてみないか?まずは、婚約期間を三年ほど。そのうちに正妃教育を頑張ってもらおうかと思うのだが…。」
まぁ!正妃って…!貴族の娘であるから、ましてや侯爵家であるから、それなりの家へ嫁ぐのだと思ってはおりましたが、まさか王族へ嫁ぐなんて…!
「お父様。私に務まるとお思いですか?」
「ああ。ルシナの娘であるお前だったら、全く問題はないだろう。きっとルシナも喜んでおるて。」
「お父様。では、謹んでお受けいたしますわ。」
それからの私は、侯爵家に家庭教師が来て王妃教育をたくさん受けさせてもらいました。
王宮にも毎週のように通いました。
休憩時間には庭園を散策させてもらいました。その時はエドワード=ベルサヴィン様とご一緒させていただいてました。第二王子でございます。
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