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4. まぁ!
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「それでね。家が無くなったわけで、レティシアとの婚約も破棄…いや違うか。クラヴィズが婚約をしている身で、婚約者を放って違う女性と一緒にいていちゃついたりしたのと、君を侮辱した事で婚約は全面的に彼の責で、破棄となった。家のとり潰しとは別件といえば別件か。」
「まぁ…!良かったですわ。」
「うん、本当に良かった。それでね…これからは、レティシアに婚約の打診が増えると思うんだ。」
「そんな事はありませんわ。クラヴィズ様からの婚約の打診も驚きでしたもの。」
「うん…まぁ、そんなレティシアも可愛いんだけれどね。周りの野獣から守りたいのももちろんあるし、他の奴に取られるのも嫌で。実は、僕はね虎視眈々と隙を窺っていたんだ。レティシア。僕と、結婚してくれませんか?」
「えっ!?」
私は、何を言っているのかと思って、驚いて咄嗟に淑女らしからぬ声を上げてしまったわ。あぁ、本日二度目ね。
社交辞令かと思ったけれど、オルブライト様の顔が赤く、耳まで色づいて見えるのは気のせいではないと思った。
だって、私に差し出された手も、小刻みに震えている。
私は、憧れの的であるオルブライト様にそう言われてとても嬉しいし、クラヴィズ様とは違って紳士的な彼なら、デートも楽しいのではないかと早くも思ってしまった。
「あの…はい。」
私は、その手に自分の手を乗せた。すると、私の手を両手でガッシリと掴み、そのあとは優しく包み込んだ。男性の手のひらってこんなに大きいのねとドキドキしてしまったわ。
「あぁ、良かった!それで、僕はね、アンダーソン領地を譲り受ける事になったよ。僕のライレリス公爵家は、兄上が継ぐからね。今回の件でも見届け人でもあるし、アンダーソン侯爵家を調べていたのもあってね。結婚したら、その領地を治める事になるんだけど支えてくれないか?領地の人々は毎年増えていく税の取り立てなどでかなり疲弊しているらしく、苦労をかけるかもしれないんだけれど…。」
「そうなのですね。オルブライト様でしたら、領民に寄り添った温かい領主となる事でしょう。ぜひともお手伝いをさせて下さい。」
「そう?良かった-!クラヴィズとは見るからに何も無かったように見えたけど、もしクラヴィズの事が好きで婚約破棄したくなかったとか言われたら、どうしようかと思ったよ。まぁ、僕といてくれたらそんな事も忘れて、僕の事を好きにさせてみせる、と思っているけれどね!」
そうウインクしながら優しく言ってくれたオルブライト様。
あぁ、今日勇気を出してクラヴィズ様に話し掛けて良かった。
別れよう、と言って下さって本当に良かったわ。そのおかげで、私は苦痛な時間から解放され、憧れのお相手と一緒にこれからいられるのですもの!結婚…楽しみですわ!
☆★☆★☆★☆★
短いですが、これで終わりです。読んでいただきましてありがとうございました。
「まぁ…!良かったですわ。」
「うん、本当に良かった。それでね…これからは、レティシアに婚約の打診が増えると思うんだ。」
「そんな事はありませんわ。クラヴィズ様からの婚約の打診も驚きでしたもの。」
「うん…まぁ、そんなレティシアも可愛いんだけれどね。周りの野獣から守りたいのももちろんあるし、他の奴に取られるのも嫌で。実は、僕はね虎視眈々と隙を窺っていたんだ。レティシア。僕と、結婚してくれませんか?」
「えっ!?」
私は、何を言っているのかと思って、驚いて咄嗟に淑女らしからぬ声を上げてしまったわ。あぁ、本日二度目ね。
社交辞令かと思ったけれど、オルブライト様の顔が赤く、耳まで色づいて見えるのは気のせいではないと思った。
だって、私に差し出された手も、小刻みに震えている。
私は、憧れの的であるオルブライト様にそう言われてとても嬉しいし、クラヴィズ様とは違って紳士的な彼なら、デートも楽しいのではないかと早くも思ってしまった。
「あの…はい。」
私は、その手に自分の手を乗せた。すると、私の手を両手でガッシリと掴み、そのあとは優しく包み込んだ。男性の手のひらってこんなに大きいのねとドキドキしてしまったわ。
「あぁ、良かった!それで、僕はね、アンダーソン領地を譲り受ける事になったよ。僕のライレリス公爵家は、兄上が継ぐからね。今回の件でも見届け人でもあるし、アンダーソン侯爵家を調べていたのもあってね。結婚したら、その領地を治める事になるんだけど支えてくれないか?領地の人々は毎年増えていく税の取り立てなどでかなり疲弊しているらしく、苦労をかけるかもしれないんだけれど…。」
「そうなのですね。オルブライト様でしたら、領民に寄り添った温かい領主となる事でしょう。ぜひともお手伝いをさせて下さい。」
「そう?良かった-!クラヴィズとは見るからに何も無かったように見えたけど、もしクラヴィズの事が好きで婚約破棄したくなかったとか言われたら、どうしようかと思ったよ。まぁ、僕といてくれたらそんな事も忘れて、僕の事を好きにさせてみせる、と思っているけれどね!」
そうウインクしながら優しく言ってくれたオルブライト様。
あぁ、今日勇気を出してクラヴィズ様に話し掛けて良かった。
別れよう、と言って下さって本当に良かったわ。そのおかげで、私は苦痛な時間から解放され、憧れのお相手と一緒にこれからいられるのですもの!結婚…楽しみですわ!
☆★☆★☆★☆★
短いですが、これで終わりです。読んでいただきましてありがとうございました。
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綾雅様、ありがとうございます。
フフフ(^▽^)考察ありがとうございます♪
読んで下さいまして、ありがとうございました(*´︶`*)
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読んで下さいまして、ありがとうございます(^^)
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読んで下さいましてありがとうございます。