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懇願
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騒がしかったクレメラ親子は背を向け、転びそうになりながら急ぎ足で乗り、馬車はすぐに元来た道を戻って行った。
それを見たヴァルトは、ため息を一つ吐いてからリューリへと振り向き声を掛ける。
「リューリ、よく頑張ったな。さすが俺の妻だ。」
そう言ってリューリの体を自身の胸に引き寄せて頭を撫でる。
(つ、妻って…!)
リューリは体に熱が集まるのを感じながら、ヴァルトに体重を預けつつ声を上げる。
「あ、ありがとう、ヴァルト。
でも、結局ヴァルトにまた助けてもらったわ。」
「ん?そうか?それだったら俺が帰って来た甲斐があったな!」
そう言って、リューリが気に病まないようにわざと軽口をたたき、丁寧に撫でていた髪をくしゃくしゃと撫でた。
「あ、止めて!もう…!
でも良かったの?またすぐに警備塔へ戻るの?」
「あぁ。でもすぐじゃなくゆっくりでいいさ。昨日のオオヒグマを、探しに行く指示は出して来たから。皆も準備があるから、昼食を早めに摂ってから行くさ。」
「え!?探しにって…?探して、いたらどうするの?」
リューリは途端に心配になった。昨日見た時、一瞬テイヨかと思ったオオヒグマ。オークランスではいつも上だけ服を脱いでいたテイヨ。毛深いテイヨは、服を脱いでいても黒い毛皮を身につけているように見えていたからだ。
(テイヨじゃなかったけど、悪い動物にも見えなかったわ。だって、目が合ったのに私の事襲って来なかったもの。)
「どうって…被害が出る前に駆除するんだ。」
「ええ!?」
(駆除…悪い事をしていないのに……被害が出る前にって言ってたから、被害が出なければいいって事?)
「…ねぇ、ヴァルト。お願いっていうか、考えがあるの。」
「ん?何だ?」
「オオヒグマの駆除を取り止めにしてくれないかしら?」
「何だって!?」
そう言って、ヴァルトはリューリの背中に回していた両手を離し、視線を合わせた。
「分かってるわ。被害が出てしまったら、力のあるオオヒグマだもの。きっと大変なのでしょ?だったら、被害を出さないように棲み分けをするのはどう?」
「…棲み分け?」
リューリが考えも無しに言っているわけではないと分かったヴァルトは真剣な表情で次の言葉を待っている。
「ええ。広いから大変だとは思うけれど、オオヒグマが生息する地域に柵や塀なんかで囲って、そこから私達が住んでいるこちら側に来られないようにするとか…ダメ?難しい?」
「ダメじゃない!あ、いや。うーんそうだな……まぁ考えてみるか。」
ヴァルトは、リューリの上目づかいで首を傾げる可愛い仕草を見て反射的に否と答えてしまう。しかしそれは、と言いかけ、だが確かに昨日リューリの近くに居たオオヒグマは、リューリに手出しをしなかったのを目の当たりにして、考えてみてもいいかと思った。
「本当!?ありがとう!!出来たら凄いわ!ヴァルト!!
棲み分けが出来れば、被害に遭わなくて済むもの!
あ、食べ物が少ないから私達が暮らしている所に寄ってくるなら、食べ物を適度に与えればいいんじゃないかしら?」
「あ、あぁ…そうだな。後半の食べ物を与えるとかはまぁ、野生動物であるし専門家の意見を聞くとして、前半の棲み分けをする事はあながち間違いではないか…。」
ヴァルトは、リューリに『出来たら凄い』と言われ、まだやってもいないのに褒められたようでなんだかくすぐったい気持ちになった。
リューリのお願いならなんでも聞いてあげたくなってしまうとヴァルトは、難しいと思う事もやり遂げてやろうと早速思案しだす。
過去にオオヒグマの被害があったからと、今までは、警備隊が見回りをしたり山深い所まで探しに行って、見つけ次第駆除をしていた。その為、反撃をされたり追い回す過程で怪我をする場合も年に数回あった。それをしなくて済むのであれば、怪我人は確実に減るだろう。
「そうよ!だって、このままずっと駆除を続けていけば、その内オオヒグマは存在しなくなるわ。」
「分かった。じゃあ早速指示の変更を言いつけてこよう。」
そう言って、ヴァルトは警備塔へと急ぐとカッレに告げる。
「ヴァルト、カッレ、いってらっしゃい!」
リューリが手を振る姿を、ヴァルトは振り返って見ると、『行ってくる!』と言って勢い良く馬を操る手綱に力を込めた。
☆★
警備塔に着いたヴァルトは、午後から駆除に出掛ける準備をしていた隊員達に『一旦、待機!』と変更を告げた。
彼らは、先ほど屋敷からの使いで領主の妻の緊急事態だという事で急いで屋敷まで帰った領主が、思ったよりも早く戻って来て待機を言い渡された為戸惑いの表情で周囲の皆と顔を見合わせていた。
次にヴァルトは、警備隊長のローペを呼び出し、早速先ほどリューリと話していた事を伝える。
ローペもまた、思ったよりも早く戻って来たと思ったら、本日の業務として先ほど決めた事とは違う事をヴァルトが言い出した為戸惑いの声を出す。
「な…!し、しかし…」
それは今まで行って来た事を根本から変える内容であり、到底すんなりと受け入れられるものではなかった。今まで傷つけられた隊員も数多くいる。それなのに、駆除せずに棲み分けをするとは。
「俺達がやっている事は、種を根絶やしに近づける事だと今更ながら気づいた。被害が無ければいいのだから、それが互いにとっていいだろう?」
「しかしだな…」
「リューリはノルドランデルではない違う地から来た。だからこその発想だと俺は思う。固定概念が無いんだ。
棲み分ける壁を造るのは大変だろう。だが、やって損は無いと思うが。」
「でもなぁ…」
「なんだ、ローペ。反対か?いいぞ、言ってみてくれ。」
ヴァルトのその問いかけに、ローペはヴァルトの目をじっと見つめる。紫の目は揺るぐこともなく、まるで炎を宿すように力があった。
「…それが領主としての考えなんだな?」
「そうだ。だからローペにも力を貸して欲しい。」
「…ヴァルト、変わったな。良い意味で。」
そんな事、今まで言われた事もなかったと思いながら、ローペはニカッと笑いながらヴァルトの肩を叩く。
「あ?」
「いや、なんだか…オオヒグマなんて全て我ら人間の敵!って感じだっただろ?」
それはヴァルトだけではなく、警備隊員全員がそうであった。そう教育されてきたのだ。凶暴な野生動物から、このノルドランデル領を守る為に。
「そうだな…だが、リューリが近くに居たのに、手を出さなかったオオヒグマを見て、その考えは間違っていたのかもと思ったんだ。」
「そうか…ま、領主の考えであるなら、仕方ないな。」
「ローペ、済まない。午後から駆除に行くと言っていたのに。」
「ハハ。だが、意識改革は並大抵の努力では出来んかもしれんぞ。」
「そうだな…俺だって目から鱗だった。」
「では、いこう。」
ローペは、ヴァルトを小さな頃より見ている。忙しかった当時の領主だったヴァルトの父オスクに代わり剣の持ち方から教え、大きくなるとオオヒグマや、時にはオオツノウシなどの野生動物と共に戦ってきた。ノルドランデル領は過酷な環境がそうさせるのか、他の地域の動物よりも凶暴で大型のものが多く、駆除をするのも一苦労だった。その過程で、怪我を負う者も少なくなかった。残念ながら命を落とした者もいる。その思いが積もりに積もり、駆除する際は仇討ちの気持ちを持って行っていた。
ヴァルトもその思いは誰よりも持っていたはずだ。
けれども今、そんなヴァルトが方針を変えると言った。
警備隊長ではあるが、ノルドランデル辺境伯家に雇われの身であるローペは、ヴァルトの事を息子のようにも思っている。領主であるヴァルトが告げたそれを、さまざまな思いを含め上手いこと隊員達に伝える為、前に歩みを進めた。
それを見たヴァルトは、ため息を一つ吐いてからリューリへと振り向き声を掛ける。
「リューリ、よく頑張ったな。さすが俺の妻だ。」
そう言ってリューリの体を自身の胸に引き寄せて頭を撫でる。
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リューリは体に熱が集まるのを感じながら、ヴァルトに体重を預けつつ声を上げる。
「あ、ありがとう、ヴァルト。
でも、結局ヴァルトにまた助けてもらったわ。」
「ん?そうか?それだったら俺が帰って来た甲斐があったな!」
そう言って、リューリが気に病まないようにわざと軽口をたたき、丁寧に撫でていた髪をくしゃくしゃと撫でた。
「あ、止めて!もう…!
でも良かったの?またすぐに警備塔へ戻るの?」
「あぁ。でもすぐじゃなくゆっくりでいいさ。昨日のオオヒグマを、探しに行く指示は出して来たから。皆も準備があるから、昼食を早めに摂ってから行くさ。」
「え!?探しにって…?探して、いたらどうするの?」
リューリは途端に心配になった。昨日見た時、一瞬テイヨかと思ったオオヒグマ。オークランスではいつも上だけ服を脱いでいたテイヨ。毛深いテイヨは、服を脱いでいても黒い毛皮を身につけているように見えていたからだ。
(テイヨじゃなかったけど、悪い動物にも見えなかったわ。だって、目が合ったのに私の事襲って来なかったもの。)
「どうって…被害が出る前に駆除するんだ。」
「ええ!?」
(駆除…悪い事をしていないのに……被害が出る前にって言ってたから、被害が出なければいいって事?)
「…ねぇ、ヴァルト。お願いっていうか、考えがあるの。」
「ん?何だ?」
「オオヒグマの駆除を取り止めにしてくれないかしら?」
「何だって!?」
そう言って、ヴァルトはリューリの背中に回していた両手を離し、視線を合わせた。
「分かってるわ。被害が出てしまったら、力のあるオオヒグマだもの。きっと大変なのでしょ?だったら、被害を出さないように棲み分けをするのはどう?」
「…棲み分け?」
リューリが考えも無しに言っているわけではないと分かったヴァルトは真剣な表情で次の言葉を待っている。
「ええ。広いから大変だとは思うけれど、オオヒグマが生息する地域に柵や塀なんかで囲って、そこから私達が住んでいるこちら側に来られないようにするとか…ダメ?難しい?」
「ダメじゃない!あ、いや。うーんそうだな……まぁ考えてみるか。」
ヴァルトは、リューリの上目づかいで首を傾げる可愛い仕草を見て反射的に否と答えてしまう。しかしそれは、と言いかけ、だが確かに昨日リューリの近くに居たオオヒグマは、リューリに手出しをしなかったのを目の当たりにして、考えてみてもいいかと思った。
「本当!?ありがとう!!出来たら凄いわ!ヴァルト!!
棲み分けが出来れば、被害に遭わなくて済むもの!
あ、食べ物が少ないから私達が暮らしている所に寄ってくるなら、食べ物を適度に与えればいいんじゃないかしら?」
「あ、あぁ…そうだな。後半の食べ物を与えるとかはまぁ、野生動物であるし専門家の意見を聞くとして、前半の棲み分けをする事はあながち間違いではないか…。」
ヴァルトは、リューリに『出来たら凄い』と言われ、まだやってもいないのに褒められたようでなんだかくすぐったい気持ちになった。
リューリのお願いならなんでも聞いてあげたくなってしまうとヴァルトは、難しいと思う事もやり遂げてやろうと早速思案しだす。
過去にオオヒグマの被害があったからと、今までは、警備隊が見回りをしたり山深い所まで探しに行って、見つけ次第駆除をしていた。その為、反撃をされたり追い回す過程で怪我をする場合も年に数回あった。それをしなくて済むのであれば、怪我人は確実に減るだろう。
「そうよ!だって、このままずっと駆除を続けていけば、その内オオヒグマは存在しなくなるわ。」
「分かった。じゃあ早速指示の変更を言いつけてこよう。」
そう言って、ヴァルトは警備塔へと急ぐとカッレに告げる。
「ヴァルト、カッレ、いってらっしゃい!」
リューリが手を振る姿を、ヴァルトは振り返って見ると、『行ってくる!』と言って勢い良く馬を操る手綱に力を込めた。
☆★
警備塔に着いたヴァルトは、午後から駆除に出掛ける準備をしていた隊員達に『一旦、待機!』と変更を告げた。
彼らは、先ほど屋敷からの使いで領主の妻の緊急事態だという事で急いで屋敷まで帰った領主が、思ったよりも早く戻って来て待機を言い渡された為戸惑いの表情で周囲の皆と顔を見合わせていた。
次にヴァルトは、警備隊長のローペを呼び出し、早速先ほどリューリと話していた事を伝える。
ローペもまた、思ったよりも早く戻って来たと思ったら、本日の業務として先ほど決めた事とは違う事をヴァルトが言い出した為戸惑いの声を出す。
「な…!し、しかし…」
それは今まで行って来た事を根本から変える内容であり、到底すんなりと受け入れられるものではなかった。今まで傷つけられた隊員も数多くいる。それなのに、駆除せずに棲み分けをするとは。
「俺達がやっている事は、種を根絶やしに近づける事だと今更ながら気づいた。被害が無ければいいのだから、それが互いにとっていいだろう?」
「しかしだな…」
「リューリはノルドランデルではない違う地から来た。だからこその発想だと俺は思う。固定概念が無いんだ。
棲み分ける壁を造るのは大変だろう。だが、やって損は無いと思うが。」
「でもなぁ…」
「なんだ、ローペ。反対か?いいぞ、言ってみてくれ。」
ヴァルトのその問いかけに、ローペはヴァルトの目をじっと見つめる。紫の目は揺るぐこともなく、まるで炎を宿すように力があった。
「…それが領主としての考えなんだな?」
「そうだ。だからローペにも力を貸して欲しい。」
「…ヴァルト、変わったな。良い意味で。」
そんな事、今まで言われた事もなかったと思いながら、ローペはニカッと笑いながらヴァルトの肩を叩く。
「あ?」
「いや、なんだか…オオヒグマなんて全て我ら人間の敵!って感じだっただろ?」
それはヴァルトだけではなく、警備隊員全員がそうであった。そう教育されてきたのだ。凶暴な野生動物から、このノルドランデル領を守る為に。
「そうだな…だが、リューリが近くに居たのに、手を出さなかったオオヒグマを見て、その考えは間違っていたのかもと思ったんだ。」
「そうか…ま、領主の考えであるなら、仕方ないな。」
「ローペ、済まない。午後から駆除に行くと言っていたのに。」
「ハハ。だが、意識改革は並大抵の努力では出来んかもしれんぞ。」
「そうだな…俺だって目から鱗だった。」
「では、いこう。」
ローペは、ヴァルトを小さな頃より見ている。忙しかった当時の領主だったヴァルトの父オスクに代わり剣の持ち方から教え、大きくなるとオオヒグマや、時にはオオツノウシなどの野生動物と共に戦ってきた。ノルドランデル領は過酷な環境がそうさせるのか、他の地域の動物よりも凶暴で大型のものが多く、駆除をするのも一苦労だった。その過程で、怪我を負う者も少なくなかった。残念ながら命を落とした者もいる。その思いが積もりに積もり、駆除する際は仇討ちの気持ちを持って行っていた。
ヴァルトもその思いは誰よりも持っていたはずだ。
けれども今、そんなヴァルトが方針を変えると言った。
警備隊長ではあるが、ノルドランデル辺境伯家に雇われの身であるローペは、ヴァルトの事を息子のようにも思っている。領主であるヴァルトが告げたそれを、さまざまな思いを含め上手いこと隊員達に伝える為、前に歩みを進めた。
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