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婚約披露パーティー
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「クロエ!?」
そう、長年侍女を勤めてくれていたクロエが、先ほど私の支度をしてくれた侍女と同じ服装で入って来た。
「ご立派になられまして…。」
クロエがハンカチを手にして、目を押さえている。泣いているんだわ。
でも、
「どうしてここにいるの?」
「まぁ!いてはいけませんか?これまで、王族付きの女官になる為学んで参りましたのに。」
え!?そうだったの??じゃあこれからクロエはここで働くの?
「クロエ、王宮で働くの?」
「はい。王太子妃になられますキャロル様に、付かせていただきます。」
!?…あ、そうか。王太子妃…わぁ、なんかそう言われると…私やっぱりなれるかしら?でも今さらライル様と離れたくないし…。って、
「私付き!?」
「はい!また、よろしくお願いいたしますね。」
嬉しい!!
「よかった-!キャロル喜んでくれたね。クロエを勧誘して本当によかったよ。」
ライル様が私の顔を覗き込んで言ってくれた。
「ええ。本当にありがとうございます。また、キャロル様の元で働かせていただけるなんて光栄でございます。」
クロエも、出会い亭で会った時はあんなにライル様に食ってかかっていたのに、恭しく礼をとった。
「ありがとうございます!ライル様!」
私も、ライル様の目を見つめて言った。
「そうだ!今日婚約披露パーティーなんだよ。これから、婚約者になるわけじゃん?だから、そろそろ名前で呼んでほしいな-。」
え?呼んでおりますわよ?
「ライルって呼んでね。」
「まぁ…!…善処いたしますわ。」
恥ずかしいわ…!私は、俯いて顔を隠した。
「さぁ、そろそろですよ。」
キャスターさんが言われました。すると、
「では、お手をこちらへ。」
と、ライルさ…ライルが言って、私の手を自らの腕に通してくれた。やっぱりちょっと恥ずかしい。けれど、嬉しいわ!
「よし、じゃあ最高のキャロルを見せびらかせに行こう!」
ライルと一緒に向かったそこは、王宮の3階のバルコニーだった。
そこから、下に向かって挨拶をするみたい。私、事前に何も説明受けてないから良く分からないんですけどね!
国王陛下と、王妃様がいらした。二人共とても豪華で素敵な正装をされている。
「こちらが、私の息子であるライルだ。そして、その隣にいるのはキャロル=マフェソン辺境伯令嬢だ。私の息子であるライルと婚約する運びとなった。皆の者、よろしく頼む。」
と、国王陛下がバルコニーの下にいる国民へと仰った。
「私はライル=ダロックフェイ。彼女を妃とする。」
と言ってまた、頬にキスをくれた。
そして耳元で、
「キャロルも一言言える?」
と言った。
一言!?言えないって言えないのよねきっと。
うん、と一つ頷いて、バルコニーから下を見た。そこは、王宮の入り口がある所。庭園に国民がたくさんいた。王宮に近いほど貴族なのかもしれない。そして、王宮の外にもその人の波は連なっている。私は、そんなたくさんの人を見てめまいがしそうだったけれど、一つ呼吸をしてから言った。
「キャロル=マフェソンと申します。未熟者ではございますが、ライル様と共に生きたいと思います。」
すると、精霊達の声が聞こえてきた。
『サプライズしてあげようか。』
『キャロル、喜ぶよね。』
『そうそう。晴れやかな気分にしてあげる-!』
『見て見て!私達のダンス!』
『キャロル、大好き-!』
精霊達がそう言うと、空に瞬く間に虹がかかり、キラキラとあたり一面光り輝いた。
「わあ、きれい!」
「キャロルの精霊達のおかげかい?素晴らしい。キャロルのが素敵だけどね!祝福してもらえてるのかな。これからもずっと一緒にいようね。愛しているよ、キャロル!」
精霊に選ばれなかったけれど…精霊達と一緒にいられて楽しいわ。そして、好きな人も出来て、一緒にいようって言われてとても嬉しいわ。
婚約出来たし、これで堂々と傍に居られるのね。
精霊に選ばれなかったけれど、私はとても、幸せです!
☆★☆★☆★☆★
これにて完結とさせていただきます。
読んでくれた方、お気に入りをしてくれた方、しおりを挟んでくれた方、感想を下さった方本当にありがとうございました!!
そう、長年侍女を勤めてくれていたクロエが、先ほど私の支度をしてくれた侍女と同じ服装で入って来た。
「ご立派になられまして…。」
クロエがハンカチを手にして、目を押さえている。泣いているんだわ。
でも、
「どうしてここにいるの?」
「まぁ!いてはいけませんか?これまで、王族付きの女官になる為学んで参りましたのに。」
え!?そうだったの??じゃあこれからクロエはここで働くの?
「クロエ、王宮で働くの?」
「はい。王太子妃になられますキャロル様に、付かせていただきます。」
!?…あ、そうか。王太子妃…わぁ、なんかそう言われると…私やっぱりなれるかしら?でも今さらライル様と離れたくないし…。って、
「私付き!?」
「はい!また、よろしくお願いいたしますね。」
嬉しい!!
「よかった-!キャロル喜んでくれたね。クロエを勧誘して本当によかったよ。」
ライル様が私の顔を覗き込んで言ってくれた。
「ええ。本当にありがとうございます。また、キャロル様の元で働かせていただけるなんて光栄でございます。」
クロエも、出会い亭で会った時はあんなにライル様に食ってかかっていたのに、恭しく礼をとった。
「ありがとうございます!ライル様!」
私も、ライル様の目を見つめて言った。
「そうだ!今日婚約披露パーティーなんだよ。これから、婚約者になるわけじゃん?だから、そろそろ名前で呼んでほしいな-。」
え?呼んでおりますわよ?
「ライルって呼んでね。」
「まぁ…!…善処いたしますわ。」
恥ずかしいわ…!私は、俯いて顔を隠した。
「さぁ、そろそろですよ。」
キャスターさんが言われました。すると、
「では、お手をこちらへ。」
と、ライルさ…ライルが言って、私の手を自らの腕に通してくれた。やっぱりちょっと恥ずかしい。けれど、嬉しいわ!
「よし、じゃあ最高のキャロルを見せびらかせに行こう!」
ライルと一緒に向かったそこは、王宮の3階のバルコニーだった。
そこから、下に向かって挨拶をするみたい。私、事前に何も説明受けてないから良く分からないんですけどね!
国王陛下と、王妃様がいらした。二人共とても豪華で素敵な正装をされている。
「こちらが、私の息子であるライルだ。そして、その隣にいるのはキャロル=マフェソン辺境伯令嬢だ。私の息子であるライルと婚約する運びとなった。皆の者、よろしく頼む。」
と、国王陛下がバルコニーの下にいる国民へと仰った。
「私はライル=ダロックフェイ。彼女を妃とする。」
と言ってまた、頬にキスをくれた。
そして耳元で、
「キャロルも一言言える?」
と言った。
一言!?言えないって言えないのよねきっと。
うん、と一つ頷いて、バルコニーから下を見た。そこは、王宮の入り口がある所。庭園に国民がたくさんいた。王宮に近いほど貴族なのかもしれない。そして、王宮の外にもその人の波は連なっている。私は、そんなたくさんの人を見てめまいがしそうだったけれど、一つ呼吸をしてから言った。
「キャロル=マフェソンと申します。未熟者ではございますが、ライル様と共に生きたいと思います。」
すると、精霊達の声が聞こえてきた。
『サプライズしてあげようか。』
『キャロル、喜ぶよね。』
『そうそう。晴れやかな気分にしてあげる-!』
『見て見て!私達のダンス!』
『キャロル、大好き-!』
精霊達がそう言うと、空に瞬く間に虹がかかり、キラキラとあたり一面光り輝いた。
「わあ、きれい!」
「キャロルの精霊達のおかげかい?素晴らしい。キャロルのが素敵だけどね!祝福してもらえてるのかな。これからもずっと一緒にいようね。愛しているよ、キャロル!」
精霊に選ばれなかったけれど…精霊達と一緒にいられて楽しいわ。そして、好きな人も出来て、一緒にいようって言われてとても嬉しいわ。
婚約出来たし、これで堂々と傍に居られるのね。
精霊に選ばれなかったけれど、私はとても、幸せです!
☆★☆★☆★☆★
これにて完結とさせていただきます。
読んでくれた方、お気に入りをしてくれた方、しおりを挟んでくれた方、感想を下さった方本当にありがとうございました!!
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読んでくださいまして、ありがとうございました(*´︶`*)
アドル様、感想ありがとうございます。
アドル様はそう思われたのですね。作品なので、十人十色、感想が違うと思います。
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