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13歳
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国王陛下が言われた、13歳になった。
私は、王宮で変わらずいろいろと教えてもらっていた。自分でも覚えているのか分からなくなる位、覚える事がたくさんあった。
貴族の名前、隣国との関係、国の細かい歴史、王族の作法など…。
教会の学校とはまた違う内容だったから、本当に大変だったわ。
最近、ライル様はとても忙しいそうで、午後のティータイムも夜の食事も私は一人で過ごしていた。
けれど、今日、久し振りに夕食にライル様とご一緒出来ると言われた。
だからその知らせを聞いた時にとても嬉しかったの!
「キャロル。ごめんね最近一緒に過ごせなくて。僕、本当に淋しかったよ。」
そうだったのですね!私だけが淋しいと思ってなくて嬉しいですわ。
「私も、最近ご一緒出来ず淋しく思っておりました。」
言葉遣いも、だいぶ丁寧に言えるようになってきたわ。
「キャロル!本当!?もう、いつも僕だけなんじゃないかって悶々としているんだよ。でもキャロルの事を考えるとキャスターが怒るんだよ。酷いよね。」
「当たり前です!キャロル様を理由にして仕事を疎かにしてはいけません。」
キャスターさんは、ライル様の側近だから食事の時も後ろで控えている。
でも、本当に仲が良いみたいで、いつも言い合いをしているわ。
歳は、キャスターさんのが少し上みたいだけれど。
なんだか、私とクロエみたいなのよね。
クロエ…どうしているかしら。
クロエは、王宮に一緒に来ていない。きっと、カントリーハウスに帰ったんだと思うわ。
執事のダンカンと、仲良くしているかしら。
あ!今はお食事の最中だったわ。
「それでね、実はお披露目があるんだ。明日、一緒に出てもらえないかな?」
そう言って、食事が終わったからか席を立って私の傍に片膝を付いた。
「え?ライル様??」
「キャロル=マフェソン様。僕に、あなたと生涯を共に過ごす栄誉を下さいませんか?」
ライル様はそう言って、上着のポケットから指輪を取り出して私の手を取った。
「キャロル。付けても良いかな?」
そう言って、私の顔を覗き込む。
これは、もしかしなくてもプロポーズ…?きゃーどうしましょ!!
顔がどんどん熱を帯びてきたのが分かった。きっと私、真っ赤じゃないかしら…。
「キャロル?」
あ!返事をしないと!!
答えはもちろん…
「はい!」
「やった!!ねぇ、キャスター!聞いたよね?良かった~これで振られたらもう立ち直れなかったよー!」
「分かりましたから、早く指輪をはめて差し上げて下さい!あと、明日の説明!」
「あーもう!分かったよ。せっかく感動してたのに…良かった。ちょうどいいね。」
指輪は、金色のリング。宝石は小石ほどの大きさで、濃い青色のものがついている。
「大きい…。」
「婚約指輪だからね。明日はこれをはめてね。遠くからでも見えるからね。明日は婚約披露パーティーがあるよ。キャロルが頑張ったから、婚約者って国民に言えるんだよ。あー待ちに待った!やっと、父上から許可が下りたんだ。キャロル、良く頑張ってくれたね!!ありがとう!」
そう言って、顔が近づいてきて頬に柔らかい何かが触れた。
「ライル!」
「いいじゃん!僕だって頑張ったんだからね!!」
もしかして、キスしてくれたのかしら。…恥ずかしいわ!とっても嬉しいけれどね!!
私は、王宮で変わらずいろいろと教えてもらっていた。自分でも覚えているのか分からなくなる位、覚える事がたくさんあった。
貴族の名前、隣国との関係、国の細かい歴史、王族の作法など…。
教会の学校とはまた違う内容だったから、本当に大変だったわ。
最近、ライル様はとても忙しいそうで、午後のティータイムも夜の食事も私は一人で過ごしていた。
けれど、今日、久し振りに夕食にライル様とご一緒出来ると言われた。
だからその知らせを聞いた時にとても嬉しかったの!
「キャロル。ごめんね最近一緒に過ごせなくて。僕、本当に淋しかったよ。」
そうだったのですね!私だけが淋しいと思ってなくて嬉しいですわ。
「私も、最近ご一緒出来ず淋しく思っておりました。」
言葉遣いも、だいぶ丁寧に言えるようになってきたわ。
「キャロル!本当!?もう、いつも僕だけなんじゃないかって悶々としているんだよ。でもキャロルの事を考えるとキャスターが怒るんだよ。酷いよね。」
「当たり前です!キャロル様を理由にして仕事を疎かにしてはいけません。」
キャスターさんは、ライル様の側近だから食事の時も後ろで控えている。
でも、本当に仲が良いみたいで、いつも言い合いをしているわ。
歳は、キャスターさんのが少し上みたいだけれど。
なんだか、私とクロエみたいなのよね。
クロエ…どうしているかしら。
クロエは、王宮に一緒に来ていない。きっと、カントリーハウスに帰ったんだと思うわ。
執事のダンカンと、仲良くしているかしら。
あ!今はお食事の最中だったわ。
「それでね、実はお披露目があるんだ。明日、一緒に出てもらえないかな?」
そう言って、食事が終わったからか席を立って私の傍に片膝を付いた。
「え?ライル様??」
「キャロル=マフェソン様。僕に、あなたと生涯を共に過ごす栄誉を下さいませんか?」
ライル様はそう言って、上着のポケットから指輪を取り出して私の手を取った。
「キャロル。付けても良いかな?」
そう言って、私の顔を覗き込む。
これは、もしかしなくてもプロポーズ…?きゃーどうしましょ!!
顔がどんどん熱を帯びてきたのが分かった。きっと私、真っ赤じゃないかしら…。
「キャロル?」
あ!返事をしないと!!
答えはもちろん…
「はい!」
「やった!!ねぇ、キャスター!聞いたよね?良かった~これで振られたらもう立ち直れなかったよー!」
「分かりましたから、早く指輪をはめて差し上げて下さい!あと、明日の説明!」
「あーもう!分かったよ。せっかく感動してたのに…良かった。ちょうどいいね。」
指輪は、金色のリング。宝石は小石ほどの大きさで、濃い青色のものがついている。
「大きい…。」
「婚約指輪だからね。明日はこれをはめてね。遠くからでも見えるからね。明日は婚約披露パーティーがあるよ。キャロルが頑張ったから、婚約者って国民に言えるんだよ。あー待ちに待った!やっと、父上から許可が下りたんだ。キャロル、良く頑張ってくれたね!!ありがとう!」
そう言って、顔が近づいてきて頬に柔らかい何かが触れた。
「ライル!」
「いいじゃん!僕だって頑張ったんだからね!!」
もしかして、キスしてくれたのかしら。…恥ずかしいわ!とっても嬉しいけれどね!!
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