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精霊からの報告
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あれから私は、王宮の一室に部屋を頂いて生活させてもらっている。
まだ一応、お客様用の部屋だけれどそれでも、とっても豪華で気後れしちゃう…。
ライル様に【もっと簡素な部屋で!】って言ったら、【だんだん慣れてくれればいいよ】って言われちゃったわ。慣れ…ないんだけれど。寝心地はとってもよくて、いつの間にか朝が来ているから、慣れたというのかしら?
カントリーハウスを懐かしいと思う事もあるけれど、帰りたいとまでは思わない。
ここでは精霊達と話しているのをそこまで隠さなくていいっていうのが、過ごしやすいって思う所以かな。
それにライル様と、一緒に過ごす時間があるの。
午後の休憩時間に、ライル様の時間の許す日はたいてい、一緒に紅茶を頂く。その時に、取り留めのない話をするのが、密かな楽しみ!
ライル様と一緒の時間を過ごすのはなんだか、安心するのと同時にドキドキもするから、変な感じよね。
あとは、夜ご飯の時間が合う時も一緒に取る。これもたまにだけれど、その日あったお互いの話をするだけで満たされた気持ちになるのです。
精霊達と話すのも相変わらずしているわ。相変わらずどこかに出掛けたりしているけれど、私の元へ帰って来た時は何があったと教えてくれる。
そういえば、王宮に入って1ヶ月ほど経った時に、精霊達が珍しく固まって話していた時があったの。
どうしたの、と聞いてみれば一斉に驚いてーーーー
『ねぇ、話していいのかな?』
『でもライルは言わないと思う。』
『そうよね。でもキャロルは知っておいてもいいんじゃない?』
『そうよ。知らないよりいいんじゃない?』
『そうよね。教えた方がいいわよね。』
私が聞いてはいけなかったのかしら?
『そんな事ないんじゃない?』
『知っておくべきよ。』
『キャロルに内緒は良くないわ。』
『そうよね!そうよね!』
『教えましょ!』
『あの、憎きキャサリン、処罰されたわよ!』
え!?キャサリンってお姉様?どうして?
『だって、嫉妬に狂ってたじゃない。』
『そうよ、王族を刺したのよ。』
『あれはヤバかったね。』
『顔が悪魔だったよ。』
『格下って言ったもん。キャロルとは全く違うのに!』
…そうね。確かにね。私が精霊達にお願いして助けてもらったけど、話はうやむやにならなかったのね。
でもさすがに悪魔とかは…かなり怖かったけれど。
『うやむやになんてならない!だって、キャロルに失言してた!』
『あいつ、妃に選ばれると思ってた!』
『精霊に選ばれたのも奇跡だったのに。』
『でもね、これは内緒なの。』
『だって、キャロルの姉が人を刺したって他の人達にバレない為。』
そっか…。国民には内密に処理って事なのね。
『キャロル、元気出してね!』
『そうよ。キャロルにいじわるする人いなくなって良かったね。』
『家族だからって、嫌な奴でも悲しいの?』
『キャロルは優しいから。』
『そうね、キャロル泣かないで。』
え?…本当だわ。いつの間にか涙が出ていた。
そんな。お姉様は、いじわるなんてして来なかったわ。いつも精霊に選ばれなくても将来絶望じゃないわよと慰めてくれたわ。…私は慰めて欲しいとは思っていなかったですけれどね。
まだ一応、お客様用の部屋だけれどそれでも、とっても豪華で気後れしちゃう…。
ライル様に【もっと簡素な部屋で!】って言ったら、【だんだん慣れてくれればいいよ】って言われちゃったわ。慣れ…ないんだけれど。寝心地はとってもよくて、いつの間にか朝が来ているから、慣れたというのかしら?
カントリーハウスを懐かしいと思う事もあるけれど、帰りたいとまでは思わない。
ここでは精霊達と話しているのをそこまで隠さなくていいっていうのが、過ごしやすいって思う所以かな。
それにライル様と、一緒に過ごす時間があるの。
午後の休憩時間に、ライル様の時間の許す日はたいてい、一緒に紅茶を頂く。その時に、取り留めのない話をするのが、密かな楽しみ!
ライル様と一緒の時間を過ごすのはなんだか、安心するのと同時にドキドキもするから、変な感じよね。
あとは、夜ご飯の時間が合う時も一緒に取る。これもたまにだけれど、その日あったお互いの話をするだけで満たされた気持ちになるのです。
精霊達と話すのも相変わらずしているわ。相変わらずどこかに出掛けたりしているけれど、私の元へ帰って来た時は何があったと教えてくれる。
そういえば、王宮に入って1ヶ月ほど経った時に、精霊達が珍しく固まって話していた時があったの。
どうしたの、と聞いてみれば一斉に驚いてーーーー
『ねぇ、話していいのかな?』
『でもライルは言わないと思う。』
『そうよね。でもキャロルは知っておいてもいいんじゃない?』
『そうよ。知らないよりいいんじゃない?』
『そうよね。教えた方がいいわよね。』
私が聞いてはいけなかったのかしら?
『そんな事ないんじゃない?』
『知っておくべきよ。』
『キャロルに内緒は良くないわ。』
『そうよね!そうよね!』
『教えましょ!』
『あの、憎きキャサリン、処罰されたわよ!』
え!?キャサリンってお姉様?どうして?
『だって、嫉妬に狂ってたじゃない。』
『そうよ、王族を刺したのよ。』
『あれはヤバかったね。』
『顔が悪魔だったよ。』
『格下って言ったもん。キャロルとは全く違うのに!』
…そうね。確かにね。私が精霊達にお願いして助けてもらったけど、話はうやむやにならなかったのね。
でもさすがに悪魔とかは…かなり怖かったけれど。
『うやむやになんてならない!だって、キャロルに失言してた!』
『あいつ、妃に選ばれると思ってた!』
『精霊に選ばれたのも奇跡だったのに。』
『でもね、これは内緒なの。』
『だって、キャロルの姉が人を刺したって他の人達にバレない為。』
そっか…。国民には内密に処理って事なのね。
『キャロル、元気出してね!』
『そうよ。キャロルにいじわるする人いなくなって良かったね。』
『家族だからって、嫌な奴でも悲しいの?』
『キャロルは優しいから。』
『そうね、キャロル泣かないで。』
え?…本当だわ。いつの間にか涙が出ていた。
そんな。お姉様は、いじわるなんてして来なかったわ。いつも精霊に選ばれなくても将来絶望じゃないわよと慰めてくれたわ。…私は慰めて欲しいとは思っていなかったですけれどね。
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