【完結】精霊に選ばれなかった私は…

まりぃべる

文字の大きさ
22 / 27

ライル様が

しおりを挟む
ライル様が明らかに落ち込んでいる。
そんなに私の事を思ってくれていたのかしら。でも、さっき重役達が婚約者をそろそろって言ってくると言っていたわね。ライル様が誰かと結婚するかぁ。考えると、少しモヤモヤするのはなぜだろう。それは好きだからなのか、仲良くしてくれた人が結婚してしまうから…?


「ここだよ。」
わー!!色とりどりの鮮やかな花が咲いている。所々休憩出来るように、木が植えられていて、その近くに白いベンチもある。
「素晴らしいわ!!」
私は、目を輝かせてしまった。
すると、

『でしょー?』
『良かったね!』
『素敵だよね。』
『キャロル、喜ぶと思った!』
『本当にね!』
と精霊達も口々に話している。

すると、いきなり、精霊達が緊迫した声で話し出した。
『あれ?なんでいるの?』
『本当だ、やばそうじゃない?』
『うん、やばそう。』
『ねぇ、逃げよう?』
『逃げなきゃ!ナイフ持ってる!』

え!?なに?どこ?

「危ない!!」
ライル様の声がして、私に覆い被さってきた。
「ライル様?ど…えっ!?」
どうされたのか聞こうとして、体を動かそうとしたら、ヌルッとしたものが手にべっとりと付いた。

「ちょっと!なんでキャロルなのよ!!」
お、お姉様!?
いいえ、それよりもライル様が…!

「どうしました!」
「大丈夫ですか!!」
「捕らえろ!!」
少し遠くにいた、衛兵達が来て、お姉様を捕まえた。

「何するのよ!!話してちょうだい!!キャロルが、キャロルがいけないのよ!!どうして精霊に選ばれなかったこの子が!!この国の妃に選ばれるのは私よ!!」
衛兵が、お姉様をどこかに連れて行ったのだが、それでも聞こえる位大きな声で叫んでいた。

衛兵は、ライル様を見て、医師を連れて来いと叫んでいた。

『ねぇ、やばそう。』
『さすがに、やばいよ。』
『キャロル、どうする?』
『キャロル、どうして欲しい?』
『キャロル!!』
は!そうよ!!オロオロとするだけじゃ何も変わらないわ。
ライル様が居なくなるなんて嫌よ!お願い、助けて!!

『大丈夫よ。』
『うん、今なら間に合う。』
『そうね、今なら!』
『キャロルの為よ。』
『キャロル泣かないで!!』

虹色の光が、ライル様を包みこんだ。そして、眩いほどの光が一瞬光って、そのまま収まっていった。

「う…。」
「ライル様!!」
私は、涙を流しながらライル様の顔に近づいた。
後ろでは、衛兵達がざわついている。

「ライル様…大丈夫?痛い所は?」
そう言って、ライル様の手を握った。

「はは…もしかして、また助けてくれたの?すごく軽くなったよ!!」
と言って、ライル様は体を起こした。


良かった!本当に良かった!!精霊達、本当にありがとう!!
『キャロルの為よー。』
『そうそう。キャロル、良かったね。』
『キャロル、嬉しい?』
『キャロル喜んでる!』
『良かった-!!』

ええ、喜んでるわ。ありがとう、精霊達!!
しおりを挟む
感想 15

あなたにおすすめの小説

【完結】それはダメなやつと笑われましたが、どうやら最高級だったみたいです。

まりぃべる
ファンタジー
「あなたの石、屑石じゃないの!?魔力、入ってらっしゃるの?」 ええよく言われますわ…。 でもこんな見た目でも、よく働いてくれるのですわよ。 この国では、13歳になると学校へ入学する。 そして1年生は聖なる山へ登り、石場で自分にだけ煌めいたように見える石を一つ選ぶ。その石に魔力を使ってもらって生活に役立てるのだ。 ☆この国での世界観です。

精霊の愛し子が濡れ衣を着せられ、婚約破棄された結果

あーもんど
恋愛
「アリス!私は真実の愛に目覚めたんだ!君との婚約を白紙に戻して欲しい!」 ある日の朝、突然家に押し掛けてきた婚約者───ノア・アレクサンダー公爵令息に婚約解消を申し込まれたアリス・ベネット伯爵令嬢。 婚約解消に同意したアリスだったが、ノアに『解消理由をそちらに非があるように偽装して欲しい』と頼まれる。 当然ながら、アリスはそれを拒否。 他に女を作って、婚約解消を申し込まれただけでも屈辱なのに、そのうえ解消理由を偽装するなど有り得ない。 『そこをなんとか······』と食い下がるノアをアリスは叱咤し、屋敷から追い出した。 その数日後、アカデミーの卒業パーティーへ出席したアリスはノアと再会する。 彼の隣には想い人と思われる女性の姿が·····。 『まだ正式に婚約解消した訳でもないのに、他の女とパーティーに出席するだなんて·····』と呆れ返るアリスに、ノアは大声で叫んだ。 「アリス・ベネット伯爵令嬢!君との婚約を破棄させてもらう!婚約者が居ながら、他の男と寝た君とは結婚出来ない!」 濡れ衣を着せられたアリスはノアを冷めた目で見つめる。 ······もう我慢の限界です。この男にはほとほと愛想が尽きました。 復讐を誓ったアリスは────精霊王の名を呼んだ。 ※本作を読んでご気分を害される可能性がありますので、閲覧注意です(詳しくは感想欄の方をご参照してください) ※息抜き作品です。クオリティはそこまで高くありません。 ※本作のざまぁは物理です。社会的制裁などは特にありません。 ※hotランキング一位ありがとうございます(2020/12/01)

私を断罪するのが神のお告げですって?なら、本人を呼んでみましょうか

あーもんど
恋愛
聖女のオリアナが神に祈りを捧げている最中、ある女性が現れ、こう言う。 「貴方には、これから裁きを受けてもらうわ!」 突然の宣言に驚きつつも、オリアナはワケを聞く。 すると、出てくるのはただの言い掛かりに過ぎない言い分ばかり。 オリアナは何とか理解してもらおうとするものの、相手は聞く耳持たずで……? 最終的には「神のお告げよ!」とまで言われ、さすがのオリアナも反抗を決意! 「私を断罪するのが神のお告げですって?なら、本人を呼んでみましょうか」 さて、聖女オリアナを怒らせた彼らの末路は? ◆小説家になろう様でも掲載中◆ →短編形式で投稿したため、こちらなら一気に最後まで読めます

大聖女の姉と大聖者の兄の元に生まれた良くも悪くも普通の姫君、二人の絞りカスだと影で嘲笑されていたが実は一番神に祝福された存在だと発覚する。

下菊みこと
ファンタジー
絞りカスと言われて傷付き続けた姫君、それでも姉と兄が好きらしい。 ティモールとマルタは父王に詰め寄られる。結界と祝福が弱まっていると。しかしそれは当然だった。本当に神から愛されているのは、大聖女のマルタでも大聖者のティモールでもなく、平凡な妹リリィなのだから。 小説家になろう様でも投稿しています。

婚約破棄されたので四大精霊と国を出ます

今川幸乃
ファンタジー
公爵令嬢である私シルア・アリュシオンはアドラント王国第一王子クリストフと政略婚約していたが、私だけが精霊と会話をすることが出来るのを、あろうことか悪魔と話しているという言いがかりをつけられて婚約破棄される。 しかもクリストフはアイリスという女にデレデレしている。 王宮を追い出された私だったが、地水火風を司る四大精霊も私についてきてくれたので、精霊の力を借りた私は強力な魔法を使えるようになった。 そして隣国マナライト王国の王子アルツリヒトの招待を受けた。 一方、精霊の加護を失った王国には次々と災厄が訪れるのだった。 ※「小説家になろう」「カクヨム」から転載 ※3/8~ 改稿中

英雄一家は国を去る【一話完結】

青緑 ネトロア
ファンタジー
婚約者との舞踏会中、火急の知らせにより領地へ帰り、3年かけて魔物大発生を収めたテレジア。3年振りに王都へ戻ったが、国の一大事から護った一家へ言い渡されたのは、テレジアの婚約破棄だった。 - - - - - - - - - - - - - ただいま後日談の加筆を計画中です。 2025/06/22

王家も我が家を馬鹿にしてますわよね

章槻雅希
ファンタジー
 よくある婚約者が護衛対象の王女を優先して婚約破棄になるパターンのお話。あの手の話を読んで、『なんで王家は王女の醜聞になりかねない噂を放置してるんだろう』『てか、これ、王家が婚約者の家蔑ろにしてるよね?』と思った結果できた話。ひそかなサブタイは『うちも王家を馬鹿にしてますけど』かもしれません。 『小説家になろう』『アルファポリス』(敬称略)に重複投稿、自サイトにも掲載しています。

嘘つきと呼ばれた精霊使いの私

ゆるぽ
ファンタジー
私の村には精霊の愛し子がいた、私にも精霊使いとしての才能があったのに誰も信じてくれなかった。愛し子についている精霊王さえも。真実を述べたのに信じてもらえず嘘つきと呼ばれた少女が幸せになるまでの物語。

処理中です...