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困惑
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「ええと…王太子殿下。キャロルは5歳の時に精霊には選ばれなかった故、教会の学校にて市井の一般教養しか学んでおりません。上の娘でしたら、王立学院に通っておりますが…。」
とお父様が言う。さり気なくお姉様を売り込んでいるのはさすがね。
「うーん、僕は王立学院に通っている女性が良いわけじゃないんだ。キャロル嬢が良いんだ。だから、考えてもらえませんか。」
ライル様が苦笑しながら言った。
嬉しさが込み上げてくる。
「あなた…!こんな話は滅多にないわ!!キャロルの為に考えてあげてちょうだい!これを逃したらキャロルは結婚出来ないかもしれないわ!…あら?でも、精霊に選ばれてなくても、傍にいるなら将来有望なのかしら?どうなるの?あなた!」
お母様がお父様にしがみついて言った。だけどお母様。【これを逃したら結婚できない】ってさすがに私を見下してません?
まぁ、結婚なんてまだまだ先の話で考えてもなかったからいいんですけどね!
「お前は少し黙っていなさい!キャロル、お前はどう思ってるんだ?」
お父様は、掴まれていたお母様の腕を引き剥がして言った。
「わ、私?…まだちょっとよく分かりません。でも、そう言ってもらえて嬉しいです。また話をしたいとは思いました。」
正直な気持ちよね。ライル様みたいな見目麗しい殿方に言われたら、それはとても嬉しいけれど、まだどういう人かも良く分からないし…。
ただ、昨日【また明日も会おう】って言われた時はすごく嬉しかったわ!
昨日屋敷まで送ってくれた時も、まだ一緒にいられるのね!って、顔が緩んでしまったし。
「そう?今はそれだけで十分だよ。これから、好きになってもらえるよう努力するから!」
えっ!!ライル様、そんな…努力するからって…でも好きってどういう気持ちかわからないから…。
「ウォッホン!では、まぁ、本当にキャロルで良いのでしたら…けれど、国王陛下はどう仰っているのですか?」
「はい。僕が選んだならどんな女性でもいいと許可はもらってあります!」
「そ、そうですか…。では私は言う事はありませんぞ。ふつつか者ですが、うちの娘をどうぞよろしくお願いします。」
と、お父様は、座ったまま腰を曲げた。
「許可をいただき、ありがとうございます!チェスター、聞いてたよね?では、早速キャロル嬢をお借りしてよろしいですか?王宮に招待したいです。」
と、ライル様は振り向いて後ろに立っていた人に言って、また私達の方を見て言った。
「まぁ…あなた!王宮ですってよ!どうしましょ!新しいドレスを準備しなくては!!」
お母様が途端に席を立とうとそわそわしだした。
「止めんか!」
お父様、お母様を嗜めている。焦っているわね。
「辺境伯夫人、今日の所はキャロル嬢だけでお願いします。後日、お誘い申し上げますのでそれまでゆっくり、お待ち下さい。」
ライル様はまたも苦笑してそう言ってくれた。
「重ね重ね申し訳ありません…。」
お父様、お疲れのようね…。
とお父様が言う。さり気なくお姉様を売り込んでいるのはさすがね。
「うーん、僕は王立学院に通っている女性が良いわけじゃないんだ。キャロル嬢が良いんだ。だから、考えてもらえませんか。」
ライル様が苦笑しながら言った。
嬉しさが込み上げてくる。
「あなた…!こんな話は滅多にないわ!!キャロルの為に考えてあげてちょうだい!これを逃したらキャロルは結婚出来ないかもしれないわ!…あら?でも、精霊に選ばれてなくても、傍にいるなら将来有望なのかしら?どうなるの?あなた!」
お母様がお父様にしがみついて言った。だけどお母様。【これを逃したら結婚できない】ってさすがに私を見下してません?
まぁ、結婚なんてまだまだ先の話で考えてもなかったからいいんですけどね!
「お前は少し黙っていなさい!キャロル、お前はどう思ってるんだ?」
お父様は、掴まれていたお母様の腕を引き剥がして言った。
「わ、私?…まだちょっとよく分かりません。でも、そう言ってもらえて嬉しいです。また話をしたいとは思いました。」
正直な気持ちよね。ライル様みたいな見目麗しい殿方に言われたら、それはとても嬉しいけれど、まだどういう人かも良く分からないし…。
ただ、昨日【また明日も会おう】って言われた時はすごく嬉しかったわ!
昨日屋敷まで送ってくれた時も、まだ一緒にいられるのね!って、顔が緩んでしまったし。
「そう?今はそれだけで十分だよ。これから、好きになってもらえるよう努力するから!」
えっ!!ライル様、そんな…努力するからって…でも好きってどういう気持ちかわからないから…。
「ウォッホン!では、まぁ、本当にキャロルで良いのでしたら…けれど、国王陛下はどう仰っているのですか?」
「はい。僕が選んだならどんな女性でもいいと許可はもらってあります!」
「そ、そうですか…。では私は言う事はありませんぞ。ふつつか者ですが、うちの娘をどうぞよろしくお願いします。」
と、お父様は、座ったまま腰を曲げた。
「許可をいただき、ありがとうございます!チェスター、聞いてたよね?では、早速キャロル嬢をお借りしてよろしいですか?王宮に招待したいです。」
と、ライル様は振り向いて後ろに立っていた人に言って、また私達の方を見て言った。
「まぁ…あなた!王宮ですってよ!どうしましょ!新しいドレスを準備しなくては!!」
お母様が途端に席を立とうとそわそわしだした。
「止めんか!」
お父様、お母様を嗜めている。焦っているわね。
「辺境伯夫人、今日の所はキャロル嬢だけでお願いします。後日、お誘い申し上げますのでそれまでゆっくり、お待ち下さい。」
ライル様はまたも苦笑してそう言ってくれた。
「重ね重ね申し訳ありません…。」
お父様、お疲れのようね…。
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