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私の秘密
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そう優しい言葉を言われたら、はい、と言ってしまうわ…。ううん、もうここまできたら話さないといけないわね。私のワガママで内緒にしていただけですもの。
今さら王立学院に通い直すわけもないでしょうから話しましょうか。
「分かりました。お父様、お母様。私は、ライル様に初めてお会いした時に精霊達にお願いして骨折とかいろいろと治してもらったのです。それで、多分、王立学院に通っていると思われたのかもしれません。」
私を捜していて、お妃試験を開催したと言ったから、そうとしか考えられないわ。
「そうなんだ。これは完全に僕の誤算だった。君が一つの精霊にやらせたにしては回復し過ぎたんだ。僕の、もう留学を止めて逃げてしまおうと考えるマイナスの思考までも治癒してしまったんだからね。だから、留学から帰ってきた時にもう少し根回しして探せば良かったんだ。」
と、ライル様も補足した。
「ま、待ってくれ!だがキャロルは精霊に選ばれなかったのです!それがどうして…。」
お父様はそう食い気味に話しているわ。私が秘密にしていた事を知ったらどう思うかしら。怒られるかしら…けれど、仕方ないわね。
「ごめんなさい、お父様。精霊達が、喧嘩になるから選ばないけれどずっと一緒にいてくれるって言うから同意したの。」
「キャロル、精霊達って、一つじゃないのかしら?」
お母様がやっと、意識が止まった状態から復帰してそう言った。
「はい、お母様。最近いつも傍にいるのは五人位かしら。入れ替わりで遊びに来てくれたり、呼んでもらって増える事もあるわ。」
そう言うと、お母様は、お父様の顔を見つめた。お父様も、何て言っていいやら…て感じで逡巡しているようだわ。
「…ごめんなさい。」
私はたまらず、謝罪の言葉を口にした。
「そうか!ではあの時も、複数で僕を治癒してくれたのかな?だから身も心も回復したのかな?」
「はい。傍にいた精霊達にお願いしました。」
「謝らないで欲しいな。キャロル嬢のおかげで僕は命拾いしたし、留学を続けられたんだ。マフェソン辺境伯、どうか黙っていた事、叱らないでやって欲しい。」
と、ライル様は言って、腰を曲げてお願いした。
「や!王太子殿下!頭をお上げください!!ま、まぁかなり驚きはしたが、叱りませんから!…しかし、精霊が複数選ぶというのは聞いた事がないぞ。」
と、お父様はライル様に言った後、私の顔を見て言った。
「まぁ、キャロル嬢はそれだけ特別なんですよ。僕も一緒にいて心地が良いのですから。と言うわけで、キャロル嬢を僕の伴侶にしたいのですけど、お許しいただけませんか?」
と、今度はライル様は、ソファから立ち上がって腰を90度曲げて言った。
「そ…え!?」
「は!?」
お母様とお父様も絶句しているわ。そうよね、言葉が出ないわよね。私も、伴侶って言われて…頬が熱くなってきたわ!だってまだ、私9歳なのよ!!
今さら王立学院に通い直すわけもないでしょうから話しましょうか。
「分かりました。お父様、お母様。私は、ライル様に初めてお会いした時に精霊達にお願いして骨折とかいろいろと治してもらったのです。それで、多分、王立学院に通っていると思われたのかもしれません。」
私を捜していて、お妃試験を開催したと言ったから、そうとしか考えられないわ。
「そうなんだ。これは完全に僕の誤算だった。君が一つの精霊にやらせたにしては回復し過ぎたんだ。僕の、もう留学を止めて逃げてしまおうと考えるマイナスの思考までも治癒してしまったんだからね。だから、留学から帰ってきた時にもう少し根回しして探せば良かったんだ。」
と、ライル様も補足した。
「ま、待ってくれ!だがキャロルは精霊に選ばれなかったのです!それがどうして…。」
お父様はそう食い気味に話しているわ。私が秘密にしていた事を知ったらどう思うかしら。怒られるかしら…けれど、仕方ないわね。
「ごめんなさい、お父様。精霊達が、喧嘩になるから選ばないけれどずっと一緒にいてくれるって言うから同意したの。」
「キャロル、精霊達って、一つじゃないのかしら?」
お母様がやっと、意識が止まった状態から復帰してそう言った。
「はい、お母様。最近いつも傍にいるのは五人位かしら。入れ替わりで遊びに来てくれたり、呼んでもらって増える事もあるわ。」
そう言うと、お母様は、お父様の顔を見つめた。お父様も、何て言っていいやら…て感じで逡巡しているようだわ。
「…ごめんなさい。」
私はたまらず、謝罪の言葉を口にした。
「そうか!ではあの時も、複数で僕を治癒してくれたのかな?だから身も心も回復したのかな?」
「はい。傍にいた精霊達にお願いしました。」
「謝らないで欲しいな。キャロル嬢のおかげで僕は命拾いしたし、留学を続けられたんだ。マフェソン辺境伯、どうか黙っていた事、叱らないでやって欲しい。」
と、ライル様は言って、腰を曲げてお願いした。
「や!王太子殿下!頭をお上げください!!ま、まぁかなり驚きはしたが、叱りませんから!…しかし、精霊が複数選ぶというのは聞いた事がないぞ。」
と、お父様はライル様に言った後、私の顔を見て言った。
「まぁ、キャロル嬢はそれだけ特別なんですよ。僕も一緒にいて心地が良いのですから。と言うわけで、キャロル嬢を僕の伴侶にしたいのですけど、お許しいただけませんか?」
と、今度はライル様は、ソファから立ち上がって腰を90度曲げて言った。
「そ…え!?」
「は!?」
お母様とお父様も絶句しているわ。そうよね、言葉が出ないわよね。私も、伴侶って言われて…頬が熱くなってきたわ!だってまだ、私9歳なのよ!!
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