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「ルクレツィア様、着きましたよ。」
「ん……ここ…?」
馬車に乗り、いつの間にか侍女のロミーナの膝の上で眠っていた七歳のルクレツィア=コラユータは、眠い目を擦りながらそう尋ねた。
「そろそろ降りますよ。」
ロミーナがそう言うや、外から馬車の扉が開けられた。
ここまで馬車を操ってきた御者席に座っていた侍従のアデルモが、降りる準備ができたようで開けたのだ。
「ルクレツィア様、ゆっくり降りて下さい。
ロミーナも、気をつけて。」
七歳のルクレツィアには、馬車の踏み台を使って降りるのは少し気を遣う。ましてや今まで馬車の中でぐっすりと寝ていたので体が覚束ない。それでも、アデルモに手を貸してもらいながらゆっくりと降りた。
顔を上げたルクレツィア。外は真っ暗闇ではないがまだほの暗く、空には星が瞬いていた。だんだんと夜が明けるのか、地平線の辺りが明るさを取り戻し始めている。
寒さにぶるりと身を縮めた時、後から降りたローミナから肩掛けを掛けられた。
それに礼を述べたルクレツィアは、はて、馬車に乗った時は太陽が出ていたのにどんなにか遠くまで来たのだろうと思った。
ーーー出掛ける予定は聞いていなかったのに朝食が終わってしばらくすると突然、伯爵夫人である母のテレーザが部屋に入って来て『この封筒を渡してきてちょうだい。お使いを頼まれてくれる?』と言われたルクレツィア。
普段であれば家族で食べる朝食の時や、前日などに前もって予定を教えてくれる両親。それが、その時のテレーザはいつものような笑顔も無く、緊張した面持ちで要件だけを告げるとルクレツィアに付いている侍女ロミーナに素早く指示を出し、ルクレツィアには傍に来るように手招きをすると壊れものを扱うように優しく抱き締めた。
「あぁ…可愛いルクレツィア、愛しているわ。
………気をつけてね。」
ルクレツィアを腕に閉じ込めて十秒ほど経つと、ルクレツィアの背をポンと叩き、支度をするように言ってテレーザは部屋を出て行く。
どこに行くとも教えられず、封筒を着いた先で手渡して欲しいというお使いを頼まれ、侍女のロミーナとともに馬車に乗り込んだルクレツィア。
けれども。両親から贈られた、普段はベッドサイドに並んだ木彫りの動物たちの中から選ばれた片手に乗るほどの大きさの鳥と栗鼠が、ロミーナの隣に置かれた大きな手荷物の中にあると聞いた時は手を叩いて喜んだ。
初めはその木彫りの動物を手荷物から出してもらい人形遊びのように遊んだり、ロミーナと話をしたり、流れる外の景色を馬車の小窓から見ていた。
途中、景色の良い所で早めの昼休憩をし、それから二度ほど小休憩を入れた所までは覚えている。
馬車のゆったりとした心地よい揺れにいつの間にか重たくなった瞼を閉じ、隣に座っているロミーナへと倒れ込むようにして眠ってしまっていたーーー。
(ここ…教会?)
まだ辺りは薄暗い為はっきりと見えるわけではなかったが、母が慰問に向かう領地内にある教会に建物の形が似ていた為そう思ったルクレツィア。
上にいくにつれて細くとんがり帽子のように伸びる建物。そこへ、ルクレツィアも母について行っていた事がある。
最も、領地内にある教会はルクレツィアの父ベルトランドが管理している為、傷んだ箇所は丁寧に補修されている。ベルトランドは、伯爵の身分を国より賜っており、そのような細かなところまで目を配れる優れた領主なのだ。
この教会もまた、傷んだ箇所は補修されているけれど、それがはっきりと分かるくらい継ぎ接ぎのように板が打ち込まれていた。だが、暗い為ルクレツィアにはそこまで目に入れる事は無かった。
ロミーナに連れられ、ルクレツィアは教会の建物の入り口扉の前に立った。
「朝早くすみません…お邪魔いたします。」
ロミーナはそう言って扉を体を押し付けるように開け入ると、ルクレツィアの背中を優しく押して進む。
そこは礼拝堂となっており、長いベンチが正面の通路を挟んで並んでいて、奥には十字架が高い位置に掲げてあった。
そこへ向かう途中のベンチに人が四人座って話していた。中は薄暗く、明かりはステンドグラスから漏れるのみで、どんな人物がいるのか顔までは見えない。
「…こんな時間に誰なの?珍しいねぇ。」
その中の一人が立ち上がり、声を上げ近づいてきた。
そのため、ルクレツィアも相手へと近づくように数歩進む。
「朝早くすみません…こちらをお読みいただけますか。」
ロミーナよりも前に立っていたルクレツィアは、拙いながらも謝罪とお願いの言葉を告げると、母テレーザに託された手紙を差し出す。
「なんだい?」
そう言って、その人物は手紙を受け取り広げる。けれども明かりが足りず読めなかったのか、ステンドグラスから漏れ出る光が届くところまで移動した人物ーー女性は、母テレーザよりも年上のようだとルクレツィアは思った。
その間に、座っている三人をルクレツィアは見遣る。暗いからはっきりとは見辛いが、自分より年齢が少しだけ上に見える若い男女だと思った。髪の長さからして女性は二人、男性は一人なのではないかと。
「ちょっと!…これに書いてあるのは本当なの!?」
読み終えたのだろう、手紙を読んでいた女性が大きな声を出しまたルクレツィア達の方へと近づいてきた。
「は、はい…嘘を書く方ではありません。」
大きな声を上げられ、ルクレツィアは若干怯んだ。その後ろにいたロミーナはルクレツィアに変わって、安心させるように肩に手を置いて後ろから支えるようにして答える。
「そうかい…そうなんだねぇ。
えーっと、ルクレツィア。どうしてここに来たのか分かってるのかな?」
ルクレツィアの傍まで来たその女性は、先ほどよりも優しい声色で、膝を曲げて目線を少し下げて話し掛ける。その手紙の中に、名前も書かれていたために早速呼んだ。
それをされ、大きい声を出された時は驚いたが意外と優しい人なのかもしれないと思い直し、その人物の目を見てルクレツィアは堂々と答える。
「はい、知っています!
母から、そのお手紙を届けて欲しいとお使いを頼まれたからです。」
ロミーナが一緒だったとはいえ両親が居ない中で馬車に乗り、遠くまで来た事は初めてで、お使いが出来たのだと少し誇らしくもあったルクレツィアは胸を張るようにして答える。
「ふーん…まぁ、その点は偉かったね。だけどね、それだけじゃあないよ。
あんた達はこれから、しばらくここで暮らすらしいよ。」
「え!?」
ルクレツィアは意味がわからず、声を上げた。
「…その顔は、知らなかったんだね。
心が折れそうになる事ってのは生きていれば何度だってあるよ。だけどね、それを乗り越えるのは誰でも無い、自分さ。それが出来るかどうかで、その後の生き方が変わるからね。だから…人生楽しんだもん勝ちだよ!」
そう言って、ルクレツィアの頭をポンと叩くと、後ろにいるロミーナへと視線を送り口を開く。
「あんたは知ってたんだね?まぁ、これからよろしく頼むよ。
とりあえず自己紹介といこうか。私はアンネッタ。ここの教会に住んでいるよ。
で?あんたがロミーナ、こっちがルクレツィアで合ってるね?外にいるのがアデルモ…と。」
「は、はい。えっと、アンネッタ様…」
「あぁ、止めとくれ!
ここでは、俗世間とはかけ離れてるんだ。ここの教会に居る間は、一人の人間同士。貴族だとかそんなもの無いものとして過ごしな。
あっちの三人もそうしてるんだからね。」
そう言って、今まで黙って成り行きを見ていた三人に話を振った。
「オリーヴィアとエルヴェツィオとリッカルダ。はい、立って!」
そう言われた三人は顔を見合わせるとすぐに立ち上がる。
それに合わせて、アンネッタは手と視線を向けて紹介をする。
「あの一番背の高いのがオリーヴィア。気の強い娘だが良い子だよ。
あの生意気そうな少年がエルヴェツィオ。根は優しい子さ。
背が低くて気の弱そうなのがリッカルダ。でも見た目に騙されちゃいけないよ?意外に押しは強いのさ。良い子には違いないけれどね。」
「「「よ、よろしく…?」」」
「「…よろしくお願いします。」」
お互いがそのように声を掛け合ったところでアンネッタは手を一つ叩き、声を上げる。
「はい、良く出来ました!
さてと、事情があるんなら外のアデルモも早く家にいれてやらないとね。馬車なんて、どうすんのよ全く…。」
ブツブツとアンネッタはそう言って、馬車の御者台から降りて馬の手入れをしているアデルモの元へ向かうために扉を開けて出て行った。
「ん……ここ…?」
馬車に乗り、いつの間にか侍女のロミーナの膝の上で眠っていた七歳のルクレツィア=コラユータは、眠い目を擦りながらそう尋ねた。
「そろそろ降りますよ。」
ロミーナがそう言うや、外から馬車の扉が開けられた。
ここまで馬車を操ってきた御者席に座っていた侍従のアデルモが、降りる準備ができたようで開けたのだ。
「ルクレツィア様、ゆっくり降りて下さい。
ロミーナも、気をつけて。」
七歳のルクレツィアには、馬車の踏み台を使って降りるのは少し気を遣う。ましてや今まで馬車の中でぐっすりと寝ていたので体が覚束ない。それでも、アデルモに手を貸してもらいながらゆっくりと降りた。
顔を上げたルクレツィア。外は真っ暗闇ではないがまだほの暗く、空には星が瞬いていた。だんだんと夜が明けるのか、地平線の辺りが明るさを取り戻し始めている。
寒さにぶるりと身を縮めた時、後から降りたローミナから肩掛けを掛けられた。
それに礼を述べたルクレツィアは、はて、馬車に乗った時は太陽が出ていたのにどんなにか遠くまで来たのだろうと思った。
ーーー出掛ける予定は聞いていなかったのに朝食が終わってしばらくすると突然、伯爵夫人である母のテレーザが部屋に入って来て『この封筒を渡してきてちょうだい。お使いを頼まれてくれる?』と言われたルクレツィア。
普段であれば家族で食べる朝食の時や、前日などに前もって予定を教えてくれる両親。それが、その時のテレーザはいつものような笑顔も無く、緊張した面持ちで要件だけを告げるとルクレツィアに付いている侍女ロミーナに素早く指示を出し、ルクレツィアには傍に来るように手招きをすると壊れものを扱うように優しく抱き締めた。
「あぁ…可愛いルクレツィア、愛しているわ。
………気をつけてね。」
ルクレツィアを腕に閉じ込めて十秒ほど経つと、ルクレツィアの背をポンと叩き、支度をするように言ってテレーザは部屋を出て行く。
どこに行くとも教えられず、封筒を着いた先で手渡して欲しいというお使いを頼まれ、侍女のロミーナとともに馬車に乗り込んだルクレツィア。
けれども。両親から贈られた、普段はベッドサイドに並んだ木彫りの動物たちの中から選ばれた片手に乗るほどの大きさの鳥と栗鼠が、ロミーナの隣に置かれた大きな手荷物の中にあると聞いた時は手を叩いて喜んだ。
初めはその木彫りの動物を手荷物から出してもらい人形遊びのように遊んだり、ロミーナと話をしたり、流れる外の景色を馬車の小窓から見ていた。
途中、景色の良い所で早めの昼休憩をし、それから二度ほど小休憩を入れた所までは覚えている。
馬車のゆったりとした心地よい揺れにいつの間にか重たくなった瞼を閉じ、隣に座っているロミーナへと倒れ込むようにして眠ってしまっていたーーー。
(ここ…教会?)
まだ辺りは薄暗い為はっきりと見えるわけではなかったが、母が慰問に向かう領地内にある教会に建物の形が似ていた為そう思ったルクレツィア。
上にいくにつれて細くとんがり帽子のように伸びる建物。そこへ、ルクレツィアも母について行っていた事がある。
最も、領地内にある教会はルクレツィアの父ベルトランドが管理している為、傷んだ箇所は丁寧に補修されている。ベルトランドは、伯爵の身分を国より賜っており、そのような細かなところまで目を配れる優れた領主なのだ。
この教会もまた、傷んだ箇所は補修されているけれど、それがはっきりと分かるくらい継ぎ接ぎのように板が打ち込まれていた。だが、暗い為ルクレツィアにはそこまで目に入れる事は無かった。
ロミーナに連れられ、ルクレツィアは教会の建物の入り口扉の前に立った。
「朝早くすみません…お邪魔いたします。」
ロミーナはそう言って扉を体を押し付けるように開け入ると、ルクレツィアの背中を優しく押して進む。
そこは礼拝堂となっており、長いベンチが正面の通路を挟んで並んでいて、奥には十字架が高い位置に掲げてあった。
そこへ向かう途中のベンチに人が四人座って話していた。中は薄暗く、明かりはステンドグラスから漏れるのみで、どんな人物がいるのか顔までは見えない。
「…こんな時間に誰なの?珍しいねぇ。」
その中の一人が立ち上がり、声を上げ近づいてきた。
そのため、ルクレツィアも相手へと近づくように数歩進む。
「朝早くすみません…こちらをお読みいただけますか。」
ロミーナよりも前に立っていたルクレツィアは、拙いながらも謝罪とお願いの言葉を告げると、母テレーザに託された手紙を差し出す。
「なんだい?」
そう言って、その人物は手紙を受け取り広げる。けれども明かりが足りず読めなかったのか、ステンドグラスから漏れ出る光が届くところまで移動した人物ーー女性は、母テレーザよりも年上のようだとルクレツィアは思った。
その間に、座っている三人をルクレツィアは見遣る。暗いからはっきりとは見辛いが、自分より年齢が少しだけ上に見える若い男女だと思った。髪の長さからして女性は二人、男性は一人なのではないかと。
「ちょっと!…これに書いてあるのは本当なの!?」
読み終えたのだろう、手紙を読んでいた女性が大きな声を出しまたルクレツィア達の方へと近づいてきた。
「は、はい…嘘を書く方ではありません。」
大きな声を上げられ、ルクレツィアは若干怯んだ。その後ろにいたロミーナはルクレツィアに変わって、安心させるように肩に手を置いて後ろから支えるようにして答える。
「そうかい…そうなんだねぇ。
えーっと、ルクレツィア。どうしてここに来たのか分かってるのかな?」
ルクレツィアの傍まで来たその女性は、先ほどよりも優しい声色で、膝を曲げて目線を少し下げて話し掛ける。その手紙の中に、名前も書かれていたために早速呼んだ。
それをされ、大きい声を出された時は驚いたが意外と優しい人なのかもしれないと思い直し、その人物の目を見てルクレツィアは堂々と答える。
「はい、知っています!
母から、そのお手紙を届けて欲しいとお使いを頼まれたからです。」
ロミーナが一緒だったとはいえ両親が居ない中で馬車に乗り、遠くまで来た事は初めてで、お使いが出来たのだと少し誇らしくもあったルクレツィアは胸を張るようにして答える。
「ふーん…まぁ、その点は偉かったね。だけどね、それだけじゃあないよ。
あんた達はこれから、しばらくここで暮らすらしいよ。」
「え!?」
ルクレツィアは意味がわからず、声を上げた。
「…その顔は、知らなかったんだね。
心が折れそうになる事ってのは生きていれば何度だってあるよ。だけどね、それを乗り越えるのは誰でも無い、自分さ。それが出来るかどうかで、その後の生き方が変わるからね。だから…人生楽しんだもん勝ちだよ!」
そう言って、ルクレツィアの頭をポンと叩くと、後ろにいるロミーナへと視線を送り口を開く。
「あんたは知ってたんだね?まぁ、これからよろしく頼むよ。
とりあえず自己紹介といこうか。私はアンネッタ。ここの教会に住んでいるよ。
で?あんたがロミーナ、こっちがルクレツィアで合ってるね?外にいるのがアデルモ…と。」
「は、はい。えっと、アンネッタ様…」
「あぁ、止めとくれ!
ここでは、俗世間とはかけ離れてるんだ。ここの教会に居る間は、一人の人間同士。貴族だとかそんなもの無いものとして過ごしな。
あっちの三人もそうしてるんだからね。」
そう言って、今まで黙って成り行きを見ていた三人に話を振った。
「オリーヴィアとエルヴェツィオとリッカルダ。はい、立って!」
そう言われた三人は顔を見合わせるとすぐに立ち上がる。
それに合わせて、アンネッタは手と視線を向けて紹介をする。
「あの一番背の高いのがオリーヴィア。気の強い娘だが良い子だよ。
あの生意気そうな少年がエルヴェツィオ。根は優しい子さ。
背が低くて気の弱そうなのがリッカルダ。でも見た目に騙されちゃいけないよ?意外に押しは強いのさ。良い子には違いないけれどね。」
「「「よ、よろしく…?」」」
「「…よろしくお願いします。」」
お互いがそのように声を掛け合ったところでアンネッタは手を一つ叩き、声を上げる。
「はい、良く出来ました!
さてと、事情があるんなら外のアデルモも早く家にいれてやらないとね。馬車なんて、どうすんのよ全く…。」
ブツブツとアンネッタはそう言って、馬車の御者台から降りて馬の手入れをしているアデルモの元へ向かうために扉を開けて出て行った。
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