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7. 活路

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 昼食が終わって、今度は四人で天気がいいので庭の中ほどにある少し高く盛った所にあるガセボに行きました。

「さぁ、ヘンツもカイヴィンもこの紅茶を飲んで。アイネルが、話してちょうだい?」

「はい。どうぞ、お飲み下さい。」

 そう言って、私もカップに口を付ける。

「ん。なんだ?いつものとは違うな。でも、さっぱりとしているな。」

「そうだね。違うね。でも僕は好きだな。」

 お父様もお兄様もそう言って何度もカップを口に運んでいきます。

「良かったです。これは、ハーブティーといいます。ハーブは、薬草や香草という意味です。なので、これ以外にもお茶に出来るものはたくさんあります。あちらに咲いているローズも、飲むと美肌効果があります。こちらもです。それから、お父様あまり夜眠れないと聞きましたわ。こちらを飲むと、眠れやすくなりますよ。」

「なに?そうなのか…。私の為にアイネル…本当に可愛いやつだ…!ウッウッ…。」

 お父様、涙を流していらっしゃるけれどごめんなさい…。
眠れないお父様の為に、ではなくて。自分の為にカモミールティーを考えたら、後からお父様が眠れないと知ったのです。けれど、あえて言わなくていいてますわよね。

「この紅茶の茶葉は、ロダトです。ですのでたくさん取れるのでしょう?それから、化粧水にもなります。沸騰したお湯でぐつぐつさせて、ハチミツを少し入れると出来上がりです。どうですか?お母様、これが活路って、販売するということでしょうか?」

「ええ良く分かったわね!美肌効果なんて女性に大ウケよきっと!カイヴィン、騎士団にも売りつけたらどう?日光の元で訓練してるじゃない?終わりにこれを塗りたくったら?」

「あ、いいですね!汗をかいたあとに冷やすと気持ちいいですよね!」

 お母様の言葉を聞いて、そう私は言った。

「うーん、騎士団に売れるかは別にして、でもすごくいい考えじゃないか!もう少し改良の余地はあるかもだけど。ねぇ、父上?」

「そうだな…だが、雑草で邪魔だと思われていたロダトが…なんと…!だが、名前ロダトで手にしてもらえるか?」

「それは、お茶会で飲ませて広めたり、方法はいろいろとあるわ。」

「…では、カモミールティーはどうですか?夢の中では、カモミールと言われていたのです。」

「かもみいる?」

「ええ。カモミール。」

「なるほど…カモミール。ならいいかもしれんな。茶葉に化粧水か…やってみるか?」

「販売するなら、日持ち出来るのか…あまり放置すると腐りますから…。」

「じゃあ少量で売ろう。よし、夜にでも報告書を作るぞ!アイネル!素晴らしいぞ、ありがとう!!」

「あ、あなた夜寝る前はこれを飲んでね。本当に眠れやすくなるのか試さないといけないわよ。」

「なるほどな。よし、そうしよう!」

 なんだか話が大きくなりましたわね。自分で飲めるだけで良かったですのに…。

 でも、皆楽しんでいるしいいですわよね!?

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