12 / 15
10 バルツァーレク領
しおりを挟む
それから三週間後。
ルーラントがカフリーク家へ挨拶に来て一ヶ月後に、ルジェナはバルツァーレク領へとやって来た。
侯爵の仕事も忙しいだろうに、ルーラント自ら迎えに来て、共に馬車に乗って移動したのだった。その為、道中は飽きる事なく楽しく過ごす事が出来たルジェナ。だが、さすがに屋敷に着くと顔が強張るルジェナだった。
緊張した面持ちのルジェナに、ルーラントは優しく声を掛ける。
「ルジェナ、今日からここが君の家だ。大丈夫。ルジェナが安心して過ごせるように俺も誠心誠意気を配るから、カフリーク領で過ごしていたのと変わらず、何の不満もなく過ごしてくれる事を願っているよ。
だから、何かあればすぐに俺に伝えてくれ。」
「…ありがとう。でも、緊張するわ。だって…」
「ん?」
ここは、応接室。バルツァーレク領の屋敷についてすぐ、案内された部屋。ルーラントの隣に座らされたルジェナは、口ごもる。
なぜって、ルーラントの両親への挨拶はこれが初めて。
ルジェナの両親へ挨拶に来たあと、ルーラントの両親へ挨拶をするのはいつがいいのかと問うルジェナに、『うちは大丈夫。ルジェナが来るのを楽しみにしているから。』と言ったルーラント。
それを両親に伝えたルジェナだったが、気にしなくていいとアレンカに微笑まれただけだった。ヘルベルトはこの一ヶ月顔を合わせればルジェナの事を見つめては目を潤ませており、この時もうんうんと頷くだけで、言葉にしようとすると声が震え涙ぐみ、結局何も言われなかったのだ。
ルーラントや両親を信じていないわけでは無かったが、もしこれで帰れと言われたらと緊張せずにはいられなかったルジェナである。
そこへ、扉が叩かれ部屋へと二人入って来た。ルーラントが二十年ほど年を重ねたような、背格好や目元がとても似ている父オルジフと、微笑んだ顔がルーラントに似ている母イルジナだ。
「やぁ、はるばる来てくれてありがとう。いやぁ、君がかの、ルジェナ嬢か。うんうん、あなたには改めてお礼を言わせてもらうよ。ルーラントの嫁になってくれて本当にありがとう。
あ、いやまだ書面の上では夫婦ではないけれど、ここを今日から君の家だと思って、私らを本当の両親だと思って過ごしてくれると嬉しいよ。」
そう言って、ニッコリと微笑んだオルジフは、イルジナと共にソファへと座った。
「ルジェナさん、本当にありがとう。ルーラントは気難しくて、大変かとは思うけれどね、どうかよろしくお願いします。
そしてね、私の事を母だと思ってくれていいのよ。私、娘が欲しかったの。たまにでいいから一緒にお茶をしてくれると嬉しいわ。」
そう言って、目に涙を浮かべるイルジナに、とても優しそうな両親だとルジェナはほっと胸をなで下ろし、言葉を返す。
「挨拶が今日になってしまい、申し訳ありません。これから、よろしくお願い致します。」
優しい言葉を掛けられてホッとしたルジェナだったが、しくじらないようにとしっかり挨拶をする。
「そんなに堅くならないでくれ。」
「そうね、家族となるのだもの。いいのよ。」
言葉の後、頭を下げたルジェナにそう声を掛けるオルジフとイルジナに、ルジェナは顔を上げて返事を返す。
「は、はい。」
そう言ったところで、オルジフはソワソワとした面持ちでルジェナに声を掛ける。
「ところで…ルーラントが作ったバイオリンはまだ持っているのかな?」
「え?ルーラント…?え!?」
「父上!」
ルジェナは、オルジフの言葉を反芻し、声を上げてしまう。
「あら、言ってなかったの?ルーラント。あれはあなたが初めて作った作品だったって。
オルジフも本当は売らずに大切に飾っておきたかったのですって。でも、それじゃあ宝の持ち腐れだものねぇ。」
それまで、成り行きを見守っていたルーラントだったが、オルジフの言葉に照れたように声を強めて口を挟んだ。それに反応するようにイルジナはコロコロと笑う。
「そうだったのですか?」
ルジェナは、隣にいるルーラントの顔を覗き込むと、顔を真っ赤にさせてルジェナがいる方とは逆に視線を逸らせた。
「別に今言わなくてもいいだろ!
…そうだよ、だから十年前のあの日、どんな子が俺の作ったバイオリンを弾いているのかと気になって見に行ったんだ。」
「それは申し訳なかったわ…」
ルジェナは、その時上手く音を奏でられていたらと悔やんだ。
「ルジェナ嬢。あの日を境に、ルーラントは文字通り人が変わったようにめざましく成長したんだ。君が申し訳ないと思う事は何一つ無い。
むしろ、君の存在がルーラントを変えたんだ。誇って欲しい。それで早くに侯爵の位を譲っても心配無いほどに成長したんだからね。」
「えっと…そう言ってもらえて嬉しくはありますが、私のどこにそんな要素があったのでしょう?
それはルーラント様の頑張りであって、私が所以ではないかと思います。」
オルジフの言葉を聞き、過剰に褒められた気がして戸惑いながらそのように口を開くと、イルジナはまたコロコロと笑う。
「あの頃のルーラントは楽器職人だったのよ。それが、領地の事に目を向けられるようにまで成長したのよね、やっと次期侯爵の自覚が芽生えたっていうのかしら?
その原動力がルジェナさんだと分かって、嬉しかったのよ。そして、大人になって再び出会う事が出来たのだものね。ルーラントの想いが実を結んだの。愛って凄いわね、うふふふ。」
「~~~!!
もう、いいだろ!顔合わせは済んだ!部屋に案内するからな!」
一層声を強めるとルーラントは、ルジェナの手を優しく持って立ち上がる。
「おやおや、そんなに短気じゃあルジェナ嬢に捨てられちまうぞ、ルーラント。
ルジェナ嬢…いや、もう家族となるのならルジェナと呼んでいいかな?ルジェナよ、愛の重い息子だが、どうか末永くよろしく頼むよ。」
「うふふふ。またいっぱいお話しましょうね、ルジェナさん!」
「えっと…はい、よろしくお願いします。」
「ルジェナ、行こう!」
そう言うや、ルーラントはズンズンと足音を大きく立てて応接室を出る。
廊下を歩き、二階へと続く階段に差し掛かったところでルーラントは足を止め、呟くように口を開く。
「ごめん。」
「え?」
「なんか…かっこ悪いところ見せて。」
「そんな事ないわ!なんだか…違う一面を知れて嬉しい気持ちよ?
これからいっぱい、私の知らないルーラントを見せてね?」
「…ルジェナには適わないな。」
そう言ったルーラントは、ゆっくり深呼吸を一つすると、今度はいつものように足音を立てずに歩みを進めるのだった。
ルーラントがカフリーク家へ挨拶に来て一ヶ月後に、ルジェナはバルツァーレク領へとやって来た。
侯爵の仕事も忙しいだろうに、ルーラント自ら迎えに来て、共に馬車に乗って移動したのだった。その為、道中は飽きる事なく楽しく過ごす事が出来たルジェナ。だが、さすがに屋敷に着くと顔が強張るルジェナだった。
緊張した面持ちのルジェナに、ルーラントは優しく声を掛ける。
「ルジェナ、今日からここが君の家だ。大丈夫。ルジェナが安心して過ごせるように俺も誠心誠意気を配るから、カフリーク領で過ごしていたのと変わらず、何の不満もなく過ごしてくれる事を願っているよ。
だから、何かあればすぐに俺に伝えてくれ。」
「…ありがとう。でも、緊張するわ。だって…」
「ん?」
ここは、応接室。バルツァーレク領の屋敷についてすぐ、案内された部屋。ルーラントの隣に座らされたルジェナは、口ごもる。
なぜって、ルーラントの両親への挨拶はこれが初めて。
ルジェナの両親へ挨拶に来たあと、ルーラントの両親へ挨拶をするのはいつがいいのかと問うルジェナに、『うちは大丈夫。ルジェナが来るのを楽しみにしているから。』と言ったルーラント。
それを両親に伝えたルジェナだったが、気にしなくていいとアレンカに微笑まれただけだった。ヘルベルトはこの一ヶ月顔を合わせればルジェナの事を見つめては目を潤ませており、この時もうんうんと頷くだけで、言葉にしようとすると声が震え涙ぐみ、結局何も言われなかったのだ。
ルーラントや両親を信じていないわけでは無かったが、もしこれで帰れと言われたらと緊張せずにはいられなかったルジェナである。
そこへ、扉が叩かれ部屋へと二人入って来た。ルーラントが二十年ほど年を重ねたような、背格好や目元がとても似ている父オルジフと、微笑んだ顔がルーラントに似ている母イルジナだ。
「やぁ、はるばる来てくれてありがとう。いやぁ、君がかの、ルジェナ嬢か。うんうん、あなたには改めてお礼を言わせてもらうよ。ルーラントの嫁になってくれて本当にありがとう。
あ、いやまだ書面の上では夫婦ではないけれど、ここを今日から君の家だと思って、私らを本当の両親だと思って過ごしてくれると嬉しいよ。」
そう言って、ニッコリと微笑んだオルジフは、イルジナと共にソファへと座った。
「ルジェナさん、本当にありがとう。ルーラントは気難しくて、大変かとは思うけれどね、どうかよろしくお願いします。
そしてね、私の事を母だと思ってくれていいのよ。私、娘が欲しかったの。たまにでいいから一緒にお茶をしてくれると嬉しいわ。」
そう言って、目に涙を浮かべるイルジナに、とても優しそうな両親だとルジェナはほっと胸をなで下ろし、言葉を返す。
「挨拶が今日になってしまい、申し訳ありません。これから、よろしくお願い致します。」
優しい言葉を掛けられてホッとしたルジェナだったが、しくじらないようにとしっかり挨拶をする。
「そんなに堅くならないでくれ。」
「そうね、家族となるのだもの。いいのよ。」
言葉の後、頭を下げたルジェナにそう声を掛けるオルジフとイルジナに、ルジェナは顔を上げて返事を返す。
「は、はい。」
そう言ったところで、オルジフはソワソワとした面持ちでルジェナに声を掛ける。
「ところで…ルーラントが作ったバイオリンはまだ持っているのかな?」
「え?ルーラント…?え!?」
「父上!」
ルジェナは、オルジフの言葉を反芻し、声を上げてしまう。
「あら、言ってなかったの?ルーラント。あれはあなたが初めて作った作品だったって。
オルジフも本当は売らずに大切に飾っておきたかったのですって。でも、それじゃあ宝の持ち腐れだものねぇ。」
それまで、成り行きを見守っていたルーラントだったが、オルジフの言葉に照れたように声を強めて口を挟んだ。それに反応するようにイルジナはコロコロと笑う。
「そうだったのですか?」
ルジェナは、隣にいるルーラントの顔を覗き込むと、顔を真っ赤にさせてルジェナがいる方とは逆に視線を逸らせた。
「別に今言わなくてもいいだろ!
…そうだよ、だから十年前のあの日、どんな子が俺の作ったバイオリンを弾いているのかと気になって見に行ったんだ。」
「それは申し訳なかったわ…」
ルジェナは、その時上手く音を奏でられていたらと悔やんだ。
「ルジェナ嬢。あの日を境に、ルーラントは文字通り人が変わったようにめざましく成長したんだ。君が申し訳ないと思う事は何一つ無い。
むしろ、君の存在がルーラントを変えたんだ。誇って欲しい。それで早くに侯爵の位を譲っても心配無いほどに成長したんだからね。」
「えっと…そう言ってもらえて嬉しくはありますが、私のどこにそんな要素があったのでしょう?
それはルーラント様の頑張りであって、私が所以ではないかと思います。」
オルジフの言葉を聞き、過剰に褒められた気がして戸惑いながらそのように口を開くと、イルジナはまたコロコロと笑う。
「あの頃のルーラントは楽器職人だったのよ。それが、領地の事に目を向けられるようにまで成長したのよね、やっと次期侯爵の自覚が芽生えたっていうのかしら?
その原動力がルジェナさんだと分かって、嬉しかったのよ。そして、大人になって再び出会う事が出来たのだものね。ルーラントの想いが実を結んだの。愛って凄いわね、うふふふ。」
「~~~!!
もう、いいだろ!顔合わせは済んだ!部屋に案内するからな!」
一層声を強めるとルーラントは、ルジェナの手を優しく持って立ち上がる。
「おやおや、そんなに短気じゃあルジェナ嬢に捨てられちまうぞ、ルーラント。
ルジェナ嬢…いや、もう家族となるのならルジェナと呼んでいいかな?ルジェナよ、愛の重い息子だが、どうか末永くよろしく頼むよ。」
「うふふふ。またいっぱいお話しましょうね、ルジェナさん!」
「えっと…はい、よろしくお願いします。」
「ルジェナ、行こう!」
そう言うや、ルーラントはズンズンと足音を大きく立てて応接室を出る。
廊下を歩き、二階へと続く階段に差し掛かったところでルーラントは足を止め、呟くように口を開く。
「ごめん。」
「え?」
「なんか…かっこ悪いところ見せて。」
「そんな事ないわ!なんだか…違う一面を知れて嬉しい気持ちよ?
これからいっぱい、私の知らないルーラントを見せてね?」
「…ルジェナには適わないな。」
そう言ったルーラントは、ゆっくり深呼吸を一つすると、今度はいつものように足音を立てずに歩みを進めるのだった。
433
お気に入りに追加
797
あなたにおすすめの小説

くれくれ幼馴染に苦手な婚約者を宛がったら人生終わった
毒島醜女
恋愛
人のものを奪うのが大好きな幼馴染と同じクラスになったセーラ。
そんな幼馴染が自分の婚約者であるジェレミーに目をつけたのは、不幸中の幸いであった。
苦手な婚約者であるジェレミーと彼女をくっ付けてやろうと、セーラは計画する…

初恋に見切りをつけたら「氷の騎士」が手ぐすね引いて待っていた~それは非常に重い愛でした~
ひとみん
恋愛
メイリフローラは初恋の相手ユアンが大好きだ。振り向いてほしくて会う度求婚するも、困った様にほほ笑まれ受け入れてもらえない。
それが十年続いた。
だから成人した事を機に勝負に出たが惨敗。そして彼女は初恋を捨てた。今までたった 一人しか見ていなかった視野を広げようと。
そう思っていたのに、巷で「氷の騎士」と言われているレイモンドと出会う。
好きな人を追いかけるだけだった令嬢が、両手いっぱいに重い愛を抱えた令息にあっという間に捕まってしまう、そんなお話です。
ツッコミどころ満載の5話完結です。

【完結】何故こうなったのでしょう? きれいな姉を押しのけブスな私が王子様の婚約者!!!
りまり
恋愛
きれいなお姉さまが最優先される実家で、ひっそりと別宅で生活していた。
食事も自分で用意しなければならないぐらい私は差別されていたのだ。
だから毎日アルバイトしてお金を稼いだ。
食べるものや着る物を買うために……パン屋さんで働かせてもらった。
パン屋さんは家の事情を知っていて、毎日余ったパンをくれたのでそれは感謝している。
そんな時お姉さまはこの国の第一王子さまに恋をしてしまった。
王子さまに自分を売り込むために、私は王子付きの侍女にされてしまったのだ。
そんなの自分でしろ!!!!!

頭頂部に薔薇の棘が刺さりまして
犬野きらり
恋愛
第二王子のお茶会に参加して、どうにかアピールをしようと、王子の近くの場所を確保しようとして、転倒。
王家の薔薇に突っ込んで転んでしまった。髪の毛に引っ掛かる薔薇の枝に棘。
失態の恥ずかしさと熱と痛みで、私が寝込めば、初めましての小さき者の姿が見えるようになり…
この薔薇を育てた人は!?

事情があってメイドとして働いていますが、実は公爵家の令嬢です。
木山楽斗
恋愛
ラナリアが仕えるバルドリュー伯爵家では、子爵家の令嬢であるメイドが幅を利かせていた。
彼女は貴族の地位を誇示して、平民のメイドを虐げていた。その毒牙は、平民のメイドを庇ったラナリアにも及んだ。
しかし彼女は知らなかった。ラナリアは事情があって伯爵家に仕えている公爵令嬢だったのである。

図書館でうたた寝してたらいつの間にか王子と結婚することになりました
鳥花風星
恋愛
限られた人間しか入ることのできない王立図書館中枢部で司書として働く公爵令嬢ベル・シュパルツがお気に入りの場所で昼寝をしていると、目の前に見知らぬ男性がいた。
素性のわからないその男性は、たびたびベルの元を訪れてベルとたわいもない話をしていく。本を貸したりお茶を飲んだり、ありきたりな日々を何度か共に過ごしていたとある日、その男性から期間限定の婚約者になってほしいと懇願される。
とりあえず婚約を受けてはみたものの、その相手は実はこの国の第二王子、アーロンだった。
「俺は欲しいと思ったら何としてでも絶対に手に入れる人間なんだ」

貴族令嬢ですがいじめっ子たちが王子様からの溺愛を受けたことが無いのは驚きでした!
朱之ユク
恋愛
貴族令嬢スカーレットはクラスメイトのイジメっ子たちから目をつけられていた。
理由はその美しい容姿だった。道行く人すべてがスカーレットに振り返るほどの美貌を持ち、多くの人間が彼女に一目ぼれする容姿を持っていた。
だから、彼女はイジメにあっていたのだ。
しかし、スカーレットは知ってしまう。
クラスメイトのイジメっ子はこの国の王子様に溺愛を受けたことが無いのだ。
スカーレットからすれば当たり前の光景。婚約者に愛されるなど当然のことだった。
だから、スカーレットは可哀そうな彼女たちを許すことにしました。だって、あまりにみじめなんだから。

溺愛されている妹がお父様の子ではないと密告したら立場が逆転しました。ただお父様の溺愛なんて私には必要ありません。
木山楽斗
恋愛
伯爵令嬢であるレフティアの日常は、父親の再婚によって大きく変わることになった。
妾だった継母やその娘である妹は、レフティアのことを疎んでおり、父親はそんな二人を贔屓していた。故にレフティアは、苦しい生活を送ることになったのである。
しかし彼女は、ある時とある事実を知ることになった。
父親が溺愛している妹が、彼と血が繋がっていなかったのである。
レフティアは、その事実を父親に密告した。すると調査が行われて、それが事実であることが判明したのである。
その結果、父親は継母と妹を排斥して、レフティアに愛情を注ぐようになった。
だが、レフティアにとってそんなものは必要なかった。継母や妹ともに自分を虐げていた父親も、彼女にとっては排除するべき対象だったのである。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる