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海へ、そしてこれから。
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次の日。
カーティス様が、私も一緒に買い付けに行く事を、昨日のうちにケヴィンに伝えたらしく、屋敷にケヴィンがやって来た。
そして、港へ行きながら話した。
「マーガレット嬢も行くんだね!良かったよ。カーティスったら、買い付け行きたくないってごねてさ。大変だったんだから。」
「え?」
「ケヴィン!言うなよそんなこと!いや
マーガレットと離れたくなかったからだからね?決して仕事が嫌いとかじゃないからね!」
と、カーティス様が顔を少し赤らめて言った。
「ごめんね、この時期じゃないとカカオ豆が取れなくなっちゃうからさ。カーティスは、結婚してすぐに離れるなんて考えられないとか言っててね。でも、船酔いとかは大丈夫?」
ケヴィンは、カーティス様のそんな言葉も聞いてないかのように私に言ってきた。
「船酔いですか?分かりません…。」
「あ!船酔い…。」
カーティス様は、今気づいたというような表情で渋い顔をしている。私が船酔いだったら行けないからかしらね。
「そうかい。まぁ、大きい船だからそんなに酔わないとは思うけどね。酷くならないといいね。何かあったら言うんだよ。薬も準備してあるからね。」
と、ケヴィンか言ってくれたので少し救われた。船なんか乗った事無いから、酔うかなんて分からないもの。
でも、乗った事ないからこそ楽しみなのよね。だからきっと大丈夫だわ!
「準備してくれてありがとな。」
と、カーティス様がケヴィンに伝えていた。
どうやら、私が船酔いするかもしれない前提で薬やらを準備してくれていたらしい。
「なに言ってるんだよ。一緒に行けて良かったな。」
ケヴィンはあさっての方向を向いて言った。照れているのかしら。
「急だったのにありがとうございます。」
私も、お礼を伝えたわ。
「いやいや。楽しもうね!まぁ、仕事以外は新婚旅行気分でどうぞ-!」
ケヴィンは茶化して、そう言ってくれた。
「はは!新婚旅行か!いいな!結婚式はもう少し落ち着いてからになるけど、先に旅行になったけど、ごめんね。でも、俺は嬉しいよ!マーガレットがいて良かった!! さあ、この船だよ。」
「わぁ…!」
この船はとても大きな帆が三つついている。そして、とても大きかった。
「大きい方が安定するからね。そんなに揺れは感じないと思うよ。俺はこれからも、この国の人達の為に貿易商会として新しい物、必要な物を提供しようと思うんだ。だから、またこの船で何度も買い付けに出掛けると思う。マーガレット。その時は一緒に行けたらいいな。…酔わなければだけどね。マーガレットが船酔いしてしまったら、悪いからね。もちろん俺が介抱するけどね。」
そうなのね。こんな素晴らしい大きい船に何度も乗れるなんて思ってもみなかったわ!
きっと、カーティス様との船旅は、素敵なものになるでしょうね。話していても飽きないし、楽しい時間が過ぎていくのでしょう。
私、カーティス様と結婚出来て、幸せです!!
伯爵家の未来まで考えてくれて。
こんなによくしてもらって…私になにがカーティス様にお返しできるかしら?
たくさん傍にいるから、ね!
たくさん好き、の気持ちをお返ししますね!
☆★☆★☆★☆★
お読みいただきましてありがとうございました!
しおりをはさんでくださった方、お気に入り登録して下さった方、感想を下さった方、本当にありがとうございました。励みになりました。
カーティス様が、私も一緒に買い付けに行く事を、昨日のうちにケヴィンに伝えたらしく、屋敷にケヴィンがやって来た。
そして、港へ行きながら話した。
「マーガレット嬢も行くんだね!良かったよ。カーティスったら、買い付け行きたくないってごねてさ。大変だったんだから。」
「え?」
「ケヴィン!言うなよそんなこと!いや
マーガレットと離れたくなかったからだからね?決して仕事が嫌いとかじゃないからね!」
と、カーティス様が顔を少し赤らめて言った。
「ごめんね、この時期じゃないとカカオ豆が取れなくなっちゃうからさ。カーティスは、結婚してすぐに離れるなんて考えられないとか言っててね。でも、船酔いとかは大丈夫?」
ケヴィンは、カーティス様のそんな言葉も聞いてないかのように私に言ってきた。
「船酔いですか?分かりません…。」
「あ!船酔い…。」
カーティス様は、今気づいたというような表情で渋い顔をしている。私が船酔いだったら行けないからかしらね。
「そうかい。まぁ、大きい船だからそんなに酔わないとは思うけどね。酷くならないといいね。何かあったら言うんだよ。薬も準備してあるからね。」
と、ケヴィンか言ってくれたので少し救われた。船なんか乗った事無いから、酔うかなんて分からないもの。
でも、乗った事ないからこそ楽しみなのよね。だからきっと大丈夫だわ!
「準備してくれてありがとな。」
と、カーティス様がケヴィンに伝えていた。
どうやら、私が船酔いするかもしれない前提で薬やらを準備してくれていたらしい。
「なに言ってるんだよ。一緒に行けて良かったな。」
ケヴィンはあさっての方向を向いて言った。照れているのかしら。
「急だったのにありがとうございます。」
私も、お礼を伝えたわ。
「いやいや。楽しもうね!まぁ、仕事以外は新婚旅行気分でどうぞ-!」
ケヴィンは茶化して、そう言ってくれた。
「はは!新婚旅行か!いいな!結婚式はもう少し落ち着いてからになるけど、先に旅行になったけど、ごめんね。でも、俺は嬉しいよ!マーガレットがいて良かった!! さあ、この船だよ。」
「わぁ…!」
この船はとても大きな帆が三つついている。そして、とても大きかった。
「大きい方が安定するからね。そんなに揺れは感じないと思うよ。俺はこれからも、この国の人達の為に貿易商会として新しい物、必要な物を提供しようと思うんだ。だから、またこの船で何度も買い付けに出掛けると思う。マーガレット。その時は一緒に行けたらいいな。…酔わなければだけどね。マーガレットが船酔いしてしまったら、悪いからね。もちろん俺が介抱するけどね。」
そうなのね。こんな素晴らしい大きい船に何度も乗れるなんて思ってもみなかったわ!
きっと、カーティス様との船旅は、素敵なものになるでしょうね。話していても飽きないし、楽しい時間が過ぎていくのでしょう。
私、カーティス様と結婚出来て、幸せです!!
伯爵家の未来まで考えてくれて。
こんなによくしてもらって…私になにがカーティス様にお返しできるかしら?
たくさん傍にいるから、ね!
たくさん好き、の気持ちをお返ししますね!
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おはようございます。一泊2日で読み切りました、感想は、あらまー終わりですか!もったいないですね、ここからもっと先も面白そうなのになと思いました。
にゃあん様、感想ありがとうございます。読んでいただきましてありがとうございます。
そう思っていただけて、嬉しいです。参考にさせていただきますね。
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~ ~ ~ ~ ('-' ミэ )Э
~ ε(〃・з・) ~
penpen様、再びありがとうございます。
可愛いアート、素敵です!嬉しいです、励みになります。
とめきち様、読んでいただきありがとうございます。
人物と紹介は文章の中に書いてありますが、分かりにくかったですかね。
敬語で話していますし、話さない所は前後の文章でどういう心情かを書くようにつとめてますが、全て書くと読み手が考える事が無くなって面白くないと思いますのであえて書いてない場合もあります。
彼がどういう人物かの紹介も文章で書いたのですけれど、分かりにくかったですかね。
それでも読んでいただきまして、感想も下さってありがとうございました。