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五、ネズ視点
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わしはネズ。
小さくて、見た目が白いふわふわの毛並みの鼠だからって、普通の鼠だと思ったら、大間違いだ!
わしは高尚なんだぞ!!
まぁ…人間には分からんだろうが、強いて言えば、鼠ならざる者ってか?
ここの所、人間が邪な感情を持ち過ぎで、その感情を好物とするわしらみたいな奴が増えてきちまうのよ。
ま、でもわしらは人間に害を成すような低俗な奴ではないぞ!
まれにそういう低俗な奴が、邪な感情を溢れさせた人間によって生み出されてしまった哀れな物の怪なるモノもいるがな。
わしらはそんな奴等を助ける事の出来る神通力を持った高尚な生き物、とでもいうべきかな。
まぁ、ショウはわしよりももっと、誰からも一目置かれる力を持っておるな。敵に回したくはない奴だ。
だから、一人の小娘のお守りなんぞ、ショウの頼みじゃなきゃ絶対に断ってるね!
しかし、ショウはなんであの小娘が気に入ったんだろ。確かに、傍にいると居心地はいい。
そういや、邪なるモノを退治する時にヘマをして怪我をしたショウは、自分の怪我の手当てをしたがそのまま気絶しちまった事があったな。珍しい。
その時に小娘と出会ったらしいな。
根が優しい、心が綺麗な奴なんだろう。
わしにも食事を分けてくれようとするし。まぁ、食べなくはないが必要ないから断ったけどよ。
だからって、なぁ?小娘だぜ?
…だが、少し雲行きが怪しくなってきた。
侍女って言うんだったか?遣えてる女が、黒い。
なんていうか…邪な気に包まれている女がいて、そいつが小娘に毒を盛りやがった!
たかが人間のくせに!
人殺しは重罪だぜ?ましてや、自分が遣えてる奴によ。まぁ、大方指示をしたやつがいるんだろうが。
わしがいるからには、たかが人間の好きにはさせんぞ!
ふん!面白くなってきたじゃねーか!!あの女…わしが吠え面かかせてやるわ!!
ーーーー
ふん。あの小娘に毒料理を仕込むからだぜ。
あの女、小娘は汁物をこぼして食べなかったからって、毎回、しかも量増やして入れおって!!
どっから毒を持ってくるんだ?と思ったら、この屋敷の使用人が住む建物の裏に普通に咲いておったわ。
その花の根に毒があるんだよな。
あの女よく知ってたな。まぁ、人間でも医師の学問でもかじっていれば知りうる知識か。もしくは、その知識がある黒幕があの女に指示をしたかだな。
………やはり、黒幕がおったな。
まぁ、人間なんて欲にまみれて邪に飲み込まれる奴がこの世にはたんと居すぎる。
わしはそんな人間模様なんて知りたくもないが。
あの女、男に指示されてたな。
その男を追ったらどっかの屋敷に着いた。その男も偉い奴の使用人みたいだったが。
どうやら、あの小娘の父親と政権争いをしている奴の仕業らしいな。
そいつも、自分の娘を、時の天皇の后にしたいだとかで、小娘が居なくなれば自分の娘を后に仕立て上げようとしたらしいな。
あまりにしつこいから、わしがちょっと驚かしてやったら顔を真っ青にしおったわ。それから心を病んだみたいで仕事も辞めよった。
ふん。命だけは取らんでやっただけ、マシだと思えよ。
わしは今日も、あの小娘の面倒を見る。
仕方ねぇからよ。ショウが気に入った奴だしな。
ま、わしらの寿命は長いから、ちょっと位、こんな時があってもいいか。
小さくて、見た目が白いふわふわの毛並みの鼠だからって、普通の鼠だと思ったら、大間違いだ!
わしは高尚なんだぞ!!
まぁ…人間には分からんだろうが、強いて言えば、鼠ならざる者ってか?
ここの所、人間が邪な感情を持ち過ぎで、その感情を好物とするわしらみたいな奴が増えてきちまうのよ。
ま、でもわしらは人間に害を成すような低俗な奴ではないぞ!
まれにそういう低俗な奴が、邪な感情を溢れさせた人間によって生み出されてしまった哀れな物の怪なるモノもいるがな。
わしらはそんな奴等を助ける事の出来る神通力を持った高尚な生き物、とでもいうべきかな。
まぁ、ショウはわしよりももっと、誰からも一目置かれる力を持っておるな。敵に回したくはない奴だ。
だから、一人の小娘のお守りなんぞ、ショウの頼みじゃなきゃ絶対に断ってるね!
しかし、ショウはなんであの小娘が気に入ったんだろ。確かに、傍にいると居心地はいい。
そういや、邪なるモノを退治する時にヘマをして怪我をしたショウは、自分の怪我の手当てをしたがそのまま気絶しちまった事があったな。珍しい。
その時に小娘と出会ったらしいな。
根が優しい、心が綺麗な奴なんだろう。
わしにも食事を分けてくれようとするし。まぁ、食べなくはないが必要ないから断ったけどよ。
だからって、なぁ?小娘だぜ?
…だが、少し雲行きが怪しくなってきた。
侍女って言うんだったか?遣えてる女が、黒い。
なんていうか…邪な気に包まれている女がいて、そいつが小娘に毒を盛りやがった!
たかが人間のくせに!
人殺しは重罪だぜ?ましてや、自分が遣えてる奴によ。まぁ、大方指示をしたやつがいるんだろうが。
わしがいるからには、たかが人間の好きにはさせんぞ!
ふん!面白くなってきたじゃねーか!!あの女…わしが吠え面かかせてやるわ!!
ーーーー
ふん。あの小娘に毒料理を仕込むからだぜ。
あの女、小娘は汁物をこぼして食べなかったからって、毎回、しかも量増やして入れおって!!
どっから毒を持ってくるんだ?と思ったら、この屋敷の使用人が住む建物の裏に普通に咲いておったわ。
その花の根に毒があるんだよな。
あの女よく知ってたな。まぁ、人間でも医師の学問でもかじっていれば知りうる知識か。もしくは、その知識がある黒幕があの女に指示をしたかだな。
………やはり、黒幕がおったな。
まぁ、人間なんて欲にまみれて邪に飲み込まれる奴がこの世にはたんと居すぎる。
わしはそんな人間模様なんて知りたくもないが。
あの女、男に指示されてたな。
その男を追ったらどっかの屋敷に着いた。その男も偉い奴の使用人みたいだったが。
どうやら、あの小娘の父親と政権争いをしている奴の仕業らしいな。
そいつも、自分の娘を、時の天皇の后にしたいだとかで、小娘が居なくなれば自分の娘を后に仕立て上げようとしたらしいな。
あまりにしつこいから、わしがちょっと驚かしてやったら顔を真っ青にしおったわ。それから心を病んだみたいで仕事も辞めよった。
ふん。命だけは取らんでやっただけ、マシだと思えよ。
わしは今日も、あの小娘の面倒を見る。
仕方ねぇからよ。ショウが気に入った奴だしな。
ま、わしらの寿命は長いから、ちょっと位、こんな時があってもいいか。
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