5 / 24
探索の儀 石場
しおりを挟む
あれからは特に何事もなく、頂上の石場に全員が着くと先生が言われました。
「石は、ここにあるものだったらどれでもよろしいです。ただし、光って見えたもの一つだけでございますよ。違反した者は、ここは、国有地ですから投獄されます。見つけたら、あとで確認の時間を取りますから報告してもらいますからね。さぁ、少し早いですがお昼ご飯と合わせて自由時間といたします。2時間後にまたここに集合。以上!」
「エレナール。先にお弁当にいたします?それとも石探しにいたします?」
と、サイメーラが聞いてきました。石は、自分だけに光って見えるそうですので早い者勝ちというわけではないと聞いています。ですから、ゆっくり探す為にも先に食べた方がいいかなと思いました。
「先に食べて、あとでゆっくり探せたらと思うのですがいかがですか?」
「そうね、そうしましょう。」
「ええ。そうしましょう。他の、探している人達も見ながら、ですわね。」
人間観察が好きなラリアーがニヤニヤとしながら言いました。
両親がやられている仕事を、幼い頃より手助けしているラリアーは、流行に聡い。
それはひいては、人間をよく見て欲しいものや動向を感じ取り商売に役立てているそうですわ。
お弁当は、学校にある食堂が準備して下さり、先ほど配られたもの。食べやすくサンドイッチになっている。時間も早めなのでたくさんはないけれど、外で食べるのはとても美味しかった。
「あら、見てごらんなさいな。あの女、また諍いを起こしているわよ。」
事ある毎に突っかかって話しているシュタリーさんは、お友達がいるのかしら?
「どこですの?…あら本当。あれはまた、何を言っているのかしら?」
どうやら、石を拾っている子に話しかけ…いえ、どこからどう見ても喧嘩腰で怒鳴り込んでいっているわ。
「何かしら。石って、唯一無二なのでしょう?だから、他の人とは取り合う事はないって先生も言われていたわよね。」
と、私は疑問に思った事を口にした。
「ええその通りよ。でも、どうしたのかしらね。あれじゃぁまるで、『それは私が先に見つけた石よ!返しなさい!』って言っているように見えますわね。」
と、ラリアーも言っている。
「稀に重なる事もあるとは聞くけれど…見えている本人同士にしか輝きが見えないから証明のしようがないわね。国の文献によれば、重なる事はないはずですわ。」
「と言う事は、サイメーラが言った、見えている本人同士にしか輝きが見えない、を逆手に取って口論しているという事かしら?どうなるの…あ!」
石を取られそうになっていた子の友達が来たわ。それで二言三言シュタリーさんへと話したら急いで別の方に向かって行ったわ。
残った二人は笑い合っている。
「大方、『あっちにもっと大きな綺麗な石があったわよ』とか言っているんじゃないかしら?」
あり得そうね…。彼女は何故そんなに貪欲なのかしら?
「石は、ここにあるものだったらどれでもよろしいです。ただし、光って見えたもの一つだけでございますよ。違反した者は、ここは、国有地ですから投獄されます。見つけたら、あとで確認の時間を取りますから報告してもらいますからね。さぁ、少し早いですがお昼ご飯と合わせて自由時間といたします。2時間後にまたここに集合。以上!」
「エレナール。先にお弁当にいたします?それとも石探しにいたします?」
と、サイメーラが聞いてきました。石は、自分だけに光って見えるそうですので早い者勝ちというわけではないと聞いています。ですから、ゆっくり探す為にも先に食べた方がいいかなと思いました。
「先に食べて、あとでゆっくり探せたらと思うのですがいかがですか?」
「そうね、そうしましょう。」
「ええ。そうしましょう。他の、探している人達も見ながら、ですわね。」
人間観察が好きなラリアーがニヤニヤとしながら言いました。
両親がやられている仕事を、幼い頃より手助けしているラリアーは、流行に聡い。
それはひいては、人間をよく見て欲しいものや動向を感じ取り商売に役立てているそうですわ。
お弁当は、学校にある食堂が準備して下さり、先ほど配られたもの。食べやすくサンドイッチになっている。時間も早めなのでたくさんはないけれど、外で食べるのはとても美味しかった。
「あら、見てごらんなさいな。あの女、また諍いを起こしているわよ。」
事ある毎に突っかかって話しているシュタリーさんは、お友達がいるのかしら?
「どこですの?…あら本当。あれはまた、何を言っているのかしら?」
どうやら、石を拾っている子に話しかけ…いえ、どこからどう見ても喧嘩腰で怒鳴り込んでいっているわ。
「何かしら。石って、唯一無二なのでしょう?だから、他の人とは取り合う事はないって先生も言われていたわよね。」
と、私は疑問に思った事を口にした。
「ええその通りよ。でも、どうしたのかしらね。あれじゃぁまるで、『それは私が先に見つけた石よ!返しなさい!』って言っているように見えますわね。」
と、ラリアーも言っている。
「稀に重なる事もあるとは聞くけれど…見えている本人同士にしか輝きが見えないから証明のしようがないわね。国の文献によれば、重なる事はないはずですわ。」
「と言う事は、サイメーラが言った、見えている本人同士にしか輝きが見えない、を逆手に取って口論しているという事かしら?どうなるの…あ!」
石を取られそうになっていた子の友達が来たわ。それで二言三言シュタリーさんへと話したら急いで別の方に向かって行ったわ。
残った二人は笑い合っている。
「大方、『あっちにもっと大きな綺麗な石があったわよ』とか言っているんじゃないかしら?」
あり得そうね…。彼女は何故そんなに貪欲なのかしら?
199
あなたにおすすめの小説
善人ぶった姉に奪われ続けてきましたが、逃げた先で溺愛されて私のスキルで領地は豊作です
しろこねこ
ファンタジー
「あなたのためを思って」という一見優しい伯爵家の姉ジュリナに虐げられている妹セリナ。醜いセリナの言うことを家族は誰も聞いてくれない。そんな中、唯一差別しない家庭教師に貴族子女にははしたないとされる魔法を教わるが、親切ぶってセリナを孤立させる姉。植物魔法に目覚めたセリナはペット?のヴィリオをともに家を出て南の辺境を目指す。
幼女はリペア(修復魔法)で無双……しない
しろこねこ
ファンタジー
田舎の小さな村・セデル村に生まれた貧乏貴族のリナ5歳はある日魔法にめざめる。それは貧乏村にとって最強の魔法、リペア、修復の魔法だった。ちょっと説明がつかないでたらめチートな魔法でリナは覇王を目指……さない。だって平凡が1番だもん。騙され上手な父ヘンリーと脳筋な兄カイル、スーパー執事のゴフじいさんと乙女なおかんマール婆さんとの平和で凹凸な日々の話。
私の風呂敷は青いあいつのよりもちょっとだけいい
しろこねこ
ファンタジー
前世を思い出した15歳のリリィが風呂敷を発見する。その風呂敷は前世の記憶にある青いロボットのもつホニャララ風呂敷のようで、それよりもちょっとだけ高性能なやつだった。風呂敷を手にしたリリィが自由を手にする。
彼女が微笑むそのときには
橋本彩里(Ayari)
ファンタジー
ミラは物語のヒロインの聖女となるはずだったのだが、なぜか魔の森に捨てられ隣国では物語通り聖女が誕生していた。
十五歳の時にそのことを思い出したが、転生前はベッドの上の住人であったこともあり、無事生き延びているからいいじゃないと、健康体と自由であることを何よりも喜んだ。
それから一年後の十六歳になった満月の夜。
魔力のために冬の湖に一人で浸かっていたところ、死ぬなとルーカスに勘違いされ叱られる。
だが、ルーカスの目的はがめつい魔女と噂のあるミラを魔の森からギルドに連れ出すことだった。
謂れのない誤解を解き、ルーカス自身の傷や、彼の衰弱していた同伴者を自慢のポーションで治癒するのだが……
四大元素の魔法と本来あるはずだった聖魔法を使えない、のちに最弱で最強と言われるミラの物語がここから始まる。
長編候補作品
【完結】勇者と国王は最悪。なので私が彼らを後悔させます。
凛 伊緒
ファンタジー
「お前はこのパーティーに相応しくない。今この場をもって、追放とする!それと、お前が持っている物は全て置いていってもらうぞ。」
「それは良いですわね、勇者様!」
勇者でありパーティーリーダーのゼイスに追放を宣言された。
隣にいる聖女メーシアも、大きく頷く。
毎日の暴行。
さらに報酬は平等に分けるはずが、いつも私だけかなり少なくされている。
最後の嫌味と言わんばかりに、今持っている物全てを奪われた。
今までの行いを、後悔させてあげる--
【 完 結 】スキル無しで婚約破棄されたけれど、実は特殊スキル持ちですから!
しずもり
ファンタジー
この国オーガスタの国民は6歳になると女神様からスキルを授かる。
けれど、第一王子レオンハルト殿下の婚約者であるマリエッタ・ルーデンブルグ公爵令嬢は『スキル無し』判定を受けたと言われ、第一王子の婚約者という妬みや僻みもあり嘲笑されている。
そしてある理由で第一王子から蔑ろにされている事も令嬢たちから見下される原因にもなっていた。
そして王家主催の夜会で事は起こった。
第一王子が『スキル無し』を理由に婚約破棄を婚約者に言い渡したのだ。
そして彼は8歳の頃に出会い、学園で再会したという初恋の人ルナティアと婚約するのだと宣言した。
しかし『スキル無し』の筈のマリエッタは本当はスキル持ちであり、実は彼女のスキルは、、、、。
全12話
ご都合主義のゆるゆる設定です。
言葉遣いや言葉は現代風の部分もあります。
登場人物へのざまぁはほぼ無いです。
魔法、スキルの内容については独自設定になっています。
誤字脱字、言葉間違いなどあると思います。見つかり次第、修正していますがご容赦下さいませ。
「魔法を使わない魔術師を切り捨てた国は、取り返しのつかない後悔をする
藤原遊
ファンタジー
魔法を使わない魔術師は、役に立たない。
そう判断した王国は、彼女を「不要」と切り捨てた。
派手な魔法も、奇跡も起こさない。
彼女がしていたのは、魔力の流れを整え、結界を維持し、
魔法事故が起きないよう“何も起こらない状態”を保つことだけだった。
代わりはいくらでもいる。
そう思われていた仕事は、彼女がいなくなった途端に破綻する。
魔法は暴走し、結界は歪み、
国は自分たちが何に守られていたのかを知る。
これは、
魔法を使わなかった魔術師が、
最後まで何もせずに証明した話。
※主人公は一切振り返りません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる