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15. ライナス視点
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ゲオルクが婚約破棄したらしい。
って事は、俺の想いをもう、解放しても良いって事だよな!?一度は泣く泣く諦め蓋をしたこの気持ち。隠さなくていいって事だよな?
すぐにでも会いに行きたい!伝えられなかった言葉があるんだ。
俺と結婚すると言ってくれたオリーフィア。幼い頃の話だから、もう時効かもしれない。でも、約束だからねと言ったオリーフィアのあの笑顔。今でも忘れられないんだ。
つ、伝えたというか何と言うか…。
オリーフィアの屋敷で久しぶりに二人で会ったが、綺麗になっていてもう緊張するのなんの…!俺、変な事言ってなかったよな!?
しかも、あいつ俺が昔言った言葉が、今の公爵令嬢としての礎だったと言った…。
やばい、反則だろ!!可愛過ぎる!!
俺もあの時の事は悔しくて忘れたくても、何度も夢に出てくる程だったんだ。抱きしめてゲオルクの所に行くな、って言えたらどんなに良かったかって…。
だが可愛過ぎるのも罪なんだぞ!
あいつの前では格好いい姿でいたいのだが…挙動不審ではなかったよな?目を合わせられなかった…。
緊張し過ぎて上手く告白出来なかったし、嫁に来いってなんだよ…その後恥ずかしすぎて慌てて部屋を出てしまった。
俺は公爵令息だってのに、全くそれらしく振る舞えなかった…。
廊下でかち合ったホーキンス公爵と公爵夫人、笑いを噛み殺していたし。あれは盗み聞きしていただろ絶対!
オリーフィアが婚約したと聞いて、十歳だった俺は、貴族として生まれてきた定めだと無理矢理自分の気持ちを抑え込んだ。
それでも、オリーフィアを支えてやりたかったから間接的に力になろうと決めた。だから、本当に嫌々ではあったがゲオルクの尻拭いをしていた。
オリーフィアが王妃にならないのなら、俺はもう、ゲオルクの側近を辞めてしまおう。
そして、公爵家の仕事に専念しよう。
公爵家の一員として、国を支えると言っていたのに、実際はこんな私情を挟みまくりだったなんて自分でも笑えてくる。でも、オリーフィアと結婚しないゲオルクを支えるなんてやる気が起こらないんだ。仕方ないだろ。
未来の王妃は…誰だった?ゲオルクがドレスを贈った奴。そいつが果たしてなれるのだろうか?
ま、やってもらうしかないよな。
ゲオルクがオリーフィアとの婚約破棄をしてしまったんだから。よりにもよって、未来の貴族社会を背負って立つ者達の前で。
俺の後継を見つけないとな。でもこんな面倒な側近の仕事なんて、やりたいやついるか??
…あ、居たわ。立身出世したがりな奴。国王陛下の側近になんて、喉から手が出るほど欲しがるだろう。学院でも、妬みだろう、俺いつもちょっかいかけられてたし。
頼み込んでみるか。
「オレ、やっぱオリーフィアを正妃にする。それで、ジャネットを側妃にする!!」
そう言いながら、執務室に入って来たゲオルク。
俺とアーサーは顔を見合わせ、何言ってんだこいつという視線をお互いに交わしていた。
「オリーフィア、やべぇ。あれならオレ、結婚出来るかも。そうしてくれ!」
ゲオルクは、王太子だからか自分が思った事は何でも実現出来ると思う節がある。そして、無理難題でも俺かアーサーに振ればたいていどうにかなると思っている。
だが、今回ばかりは違う。
俺は冷めた目でゲオルクを見つめ、感情のこもらない声で言った。
「何を言っている?それは、オリーフィアを侮辱しているのと同義だぞ。」
「あぁ。さすがに僕の妹にそれはないわ。」
アーサーも俺につられて声を発した。
「え?なんでだ?だって、オリーフィアは正妃教育もやってきてたしちょうど良いだろ?ジャネットは、正妃をやるにはか弱すぎると思ったんだ。」
「おい!!!」
ちょうど良いってなんだ!!あいつは陰でお前の何十倍も、何百倍も努力していたんだぞ!!
「やめろ、ライナス!」
「わ!なんだよ、暴力は止めろよ!」
俺は、ゲオルクに詰め寄って首元の服を引っ掴んだ。
「それ以上オリーフィアを侮辱したらただじゃおかねぇ!!ゲオルクが、オリーフィアを見限ったくせにその台詞を吐くな!怪我もさせやがって!今まで我慢していたんだ、オリーフィアは絶対お前なんかに譲らねぇ!!」
「わっ!!ととっ!」
俺は、言うだけ言って、すぐゲオルクの服を掴んでいた手を離した。
すると、ゲオルクは後ろに投げられた形になり、体制を崩した。
「ゲオルク。僕もその言い方をする奴に妹は渡せないよ。」
「な、なんだよ二人して!!よく考えたらジャネットは打たれ弱いから正妃向きじゃないんだ!」
ガチャ。
いきなり、制服を着た赤い髪の女性が入って来た。
「ゲオルク様ぁ!」
「え?ジャネット!?」
「今日、どうして学院に来なかったのですかー?淋しくて来ちゃいました!」
「おい、どうやってここまで来た?」
誰だよ…て、こいつか?どこが打たれ弱そうなんだ?
「あ、こんにちは!ゲオルク様に、いつもよくしてもらってまーす!」
コンコンコン。
「失礼します!こちらに…あ!」
「あ、さっきの門番さん!もー、ここまで来るの、迷って大変でしたぁー。部屋で待っててと言わなくても直接ゲオルク様の所まで連れてってくれても良かったじゃないですかー。」
衛兵を見ると、とても焦った感じに見える。一応普段通りに対応したんだろうな。
「ゲオルク様、せっかく王宮まで来たので案内してくれませんかー?」
「んー、そうだなぁ。あ!じゃあ父上に紹介しよう。ついておいで。」
「はーい!」
パタン。
ゲオルクは俺らが口を挟む前に素早くあの女を連れて出て行った。
なんなんだ、あの女…。あれが未来の王妃!?教育してどうにかなるもんなのか…?
「おい。あとをついて行き、変な事をしでかさないか確認してこい。」
「は!!」
そこにいた衛兵を追尾させた。まぁあの調子じゃ、また何かするかもな。
はー…。
精神的に疲れた時はいつも幼い頃一緒に遊んでいたオリーフィアを思い出してしまう。
昔のようにあの屈託のない笑顔が見たい。
…そうだ!あいつに贈り物をしよう。
足を怪我しているからあまり出歩けないだろうし、昔、うちの屋敷の庭園で遊んでいた頃を思い出してもらいたいからうちで咲いている花がいいな!
喜んでくれるだろうか…。
って事は、俺の想いをもう、解放しても良いって事だよな!?一度は泣く泣く諦め蓋をしたこの気持ち。隠さなくていいって事だよな?
すぐにでも会いに行きたい!伝えられなかった言葉があるんだ。
俺と結婚すると言ってくれたオリーフィア。幼い頃の話だから、もう時効かもしれない。でも、約束だからねと言ったオリーフィアのあの笑顔。今でも忘れられないんだ。
つ、伝えたというか何と言うか…。
オリーフィアの屋敷で久しぶりに二人で会ったが、綺麗になっていてもう緊張するのなんの…!俺、変な事言ってなかったよな!?
しかも、あいつ俺が昔言った言葉が、今の公爵令嬢としての礎だったと言った…。
やばい、反則だろ!!可愛過ぎる!!
俺もあの時の事は悔しくて忘れたくても、何度も夢に出てくる程だったんだ。抱きしめてゲオルクの所に行くな、って言えたらどんなに良かったかって…。
だが可愛過ぎるのも罪なんだぞ!
あいつの前では格好いい姿でいたいのだが…挙動不審ではなかったよな?目を合わせられなかった…。
緊張し過ぎて上手く告白出来なかったし、嫁に来いってなんだよ…その後恥ずかしすぎて慌てて部屋を出てしまった。
俺は公爵令息だってのに、全くそれらしく振る舞えなかった…。
廊下でかち合ったホーキンス公爵と公爵夫人、笑いを噛み殺していたし。あれは盗み聞きしていただろ絶対!
オリーフィアが婚約したと聞いて、十歳だった俺は、貴族として生まれてきた定めだと無理矢理自分の気持ちを抑え込んだ。
それでも、オリーフィアを支えてやりたかったから間接的に力になろうと決めた。だから、本当に嫌々ではあったがゲオルクの尻拭いをしていた。
オリーフィアが王妃にならないのなら、俺はもう、ゲオルクの側近を辞めてしまおう。
そして、公爵家の仕事に専念しよう。
公爵家の一員として、国を支えると言っていたのに、実際はこんな私情を挟みまくりだったなんて自分でも笑えてくる。でも、オリーフィアと結婚しないゲオルクを支えるなんてやる気が起こらないんだ。仕方ないだろ。
未来の王妃は…誰だった?ゲオルクがドレスを贈った奴。そいつが果たしてなれるのだろうか?
ま、やってもらうしかないよな。
ゲオルクがオリーフィアとの婚約破棄をしてしまったんだから。よりにもよって、未来の貴族社会を背負って立つ者達の前で。
俺の後継を見つけないとな。でもこんな面倒な側近の仕事なんて、やりたいやついるか??
…あ、居たわ。立身出世したがりな奴。国王陛下の側近になんて、喉から手が出るほど欲しがるだろう。学院でも、妬みだろう、俺いつもちょっかいかけられてたし。
頼み込んでみるか。
「オレ、やっぱオリーフィアを正妃にする。それで、ジャネットを側妃にする!!」
そう言いながら、執務室に入って来たゲオルク。
俺とアーサーは顔を見合わせ、何言ってんだこいつという視線をお互いに交わしていた。
「オリーフィア、やべぇ。あれならオレ、結婚出来るかも。そうしてくれ!」
ゲオルクは、王太子だからか自分が思った事は何でも実現出来ると思う節がある。そして、無理難題でも俺かアーサーに振ればたいていどうにかなると思っている。
だが、今回ばかりは違う。
俺は冷めた目でゲオルクを見つめ、感情のこもらない声で言った。
「何を言っている?それは、オリーフィアを侮辱しているのと同義だぞ。」
「あぁ。さすがに僕の妹にそれはないわ。」
アーサーも俺につられて声を発した。
「え?なんでだ?だって、オリーフィアは正妃教育もやってきてたしちょうど良いだろ?ジャネットは、正妃をやるにはか弱すぎると思ったんだ。」
「おい!!!」
ちょうど良いってなんだ!!あいつは陰でお前の何十倍も、何百倍も努力していたんだぞ!!
「やめろ、ライナス!」
「わ!なんだよ、暴力は止めろよ!」
俺は、ゲオルクに詰め寄って首元の服を引っ掴んだ。
「それ以上オリーフィアを侮辱したらただじゃおかねぇ!!ゲオルクが、オリーフィアを見限ったくせにその台詞を吐くな!怪我もさせやがって!今まで我慢していたんだ、オリーフィアは絶対お前なんかに譲らねぇ!!」
「わっ!!ととっ!」
俺は、言うだけ言って、すぐゲオルクの服を掴んでいた手を離した。
すると、ゲオルクは後ろに投げられた形になり、体制を崩した。
「ゲオルク。僕もその言い方をする奴に妹は渡せないよ。」
「な、なんだよ二人して!!よく考えたらジャネットは打たれ弱いから正妃向きじゃないんだ!」
ガチャ。
いきなり、制服を着た赤い髪の女性が入って来た。
「ゲオルク様ぁ!」
「え?ジャネット!?」
「今日、どうして学院に来なかったのですかー?淋しくて来ちゃいました!」
「おい、どうやってここまで来た?」
誰だよ…て、こいつか?どこが打たれ弱そうなんだ?
「あ、こんにちは!ゲオルク様に、いつもよくしてもらってまーす!」
コンコンコン。
「失礼します!こちらに…あ!」
「あ、さっきの門番さん!もー、ここまで来るの、迷って大変でしたぁー。部屋で待っててと言わなくても直接ゲオルク様の所まで連れてってくれても良かったじゃないですかー。」
衛兵を見ると、とても焦った感じに見える。一応普段通りに対応したんだろうな。
「ゲオルク様、せっかく王宮まで来たので案内してくれませんかー?」
「んー、そうだなぁ。あ!じゃあ父上に紹介しよう。ついておいで。」
「はーい!」
パタン。
ゲオルクは俺らが口を挟む前に素早くあの女を連れて出て行った。
なんなんだ、あの女…。あれが未来の王妃!?教育してどうにかなるもんなのか…?
「おい。あとをついて行き、変な事をしでかさないか確認してこい。」
「は!!」
そこにいた衛兵を追尾させた。まぁあの調子じゃ、また何かするかもな。
はー…。
精神的に疲れた時はいつも幼い頃一緒に遊んでいたオリーフィアを思い出してしまう。
昔のようにあの屈託のない笑顔が見たい。
…そうだ!あいつに贈り物をしよう。
足を怪我しているからあまり出歩けないだろうし、昔、うちの屋敷の庭園で遊んでいた頃を思い出してもらいたいからうちで咲いている花がいいな!
喜んでくれるだろうか…。
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