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Ⅲ
リンダの憂鬱
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「やった、本当に私は魔法がちゃんと使えるようになったんだ!」
寮に帰るなりリンダは喜びの声を上げる。自室でもリンダはその事実を確認するために、様々な魔法を使ってみた。回復魔法、攻撃魔法、植物の成長、物を浮かせる、風を吹かせるなどなど。中には技術が足りなくて失敗するものもあったが、皆成功した。失敗したものも、何が間違っていたのかを確かめてやり直せば成功した。
「すごい、皆魔法を勉強するときはこんな気持ちだったんだ」
これまでは失敗して、悪かったところを直しても魔法は成功しなかった。でも、今はきちんとした方法でやれば必ず成功する。そのことが何よりうれしかった。
元々リンダは中くらいの貴族の家に生まれたごく普通の令嬢だった。家からの期待のプレッシャーに押しつぶされるほどでもなく、かといって没落と隣合わせというほどでもない。そんな環境で育ったため、他の令息令嬢に比べると大らかで明るい性格に育った。成績はおおむね普通ぐらいだったが、ただ魔力だけが少なかった。
それでも一年目の時は同じぐらい成績が悪い生徒が他にいたこともあり、そこまで気にしていなかった。
二年生になって、自分と同じく魔法が使えなかったミラがレミリアに声をかけているのを見て彼女も軽い気持ちで声をかけてみることにした。レミリアはこれまでクラスで避けられていた割に、思ったより話しやすくてリンダが頼むとあっさり魔法を教えてくれることになった。そして一年生の時に女子の空気に流されて彼女に話しかけなかった自分を少し恥じる。
が、二年生になって状況は変わっていった。
元々リンダが魔法を使えなくてもそこまで気にしなかったのは、自分と同じくらい使えない生徒が他にもいたからである。しかしこれまでは魔力がある生徒でも魔法が使えない人は多かったが、そんな生徒たちが少しずつ成長し始めて少しずつリンダは焦り始めた。
特に、元々同じような成績で一緒に練習していたミラの上達がリンダの焦りに拍車をかけた。
このままでは自分だけが置いていかれてしまう。友達と練習している時も、どうにか明るく振る舞っているもののふとした時に向けられる、憐れむような気を遣われているような視線がたまらなく気になるようになってしまった。
しかもレミリアの表情を見る限り、彼女もリンダに見込みがないことを察しているせいか少し苦しそうな様子をのぞかせることがあった。それがリンダの焦りに追い撃ちをかけた。
自分だけが落ちこぼれてしまえば今仲良くしてくれているクラスメイトたちも離れてしまうかもしれない。家族の中でも自分だけ冷遇されていくかもしれない。そんな悪い想像が次々と彼女の脳裏をよぎっていく。
悩むリンダはある日、友達としゃべっていてとある噂が聞いた。シルヴィアは唐突に魔法が使えるようになった日の前に、露店街の裏路地でよくうろうろしていたという。それまで中の下ぐらいだったシルヴィアが急に大魔法を使うようになった件は皆の記憶に残っている。そこで何かずるい手段を発見したからあんな目に遭ったのだろう、と友達は言っていた。その場はリンダも適当に話を合わせたものの、内心噂が気になって仕方なかった。
その日の放課後、リンダは気が付くと裏路地に向かっていた。シルヴィアの事件があったせいか、周辺には近衛騎士がうろうろしており、怪しげな人影がいれば片っ端から尋問されていた。それを見てリンダは残念なようなほっとしたような気持ちになって寮に戻ろうとする。
「お嬢さん」
が、その途中でリンダは知らない女性に声を掛けられた。
きれいな方だ、というのが最初の感想だった。
それはそれとしていきなり声をかけられて困惑してしまったが。
「な、何ですか」
「あなたさっき闇街に行こうとしていたわね?」
「……」
後ろめたい気持ちがあったリンダはつい黙ってしまう。
が、それを見た女性は図星だと確信し、にやりと笑った。
「あなたも魔法が使えるようになりたいのね?」
それを聞いてシルヴィアの様々な噂が脳裏によみがえる。闇の魔術に手を出して体がぼろぼろになったとか、ありったけの魔力を吸われてミイラのようになっている、とか。
この誘いを受ければ自分もそうなってしまうかもしれない。
「そ、そうです」
が、気が付くとリンダはそう答えていた。
すると女性は心持ち優しい声色で言う。
「当然よね。別に魔法が使えるようになりたいという気持ちを恥じることはないわ。持って生まれた魔力の多寡はどうすることも出来ない。生まれ持った魔力が多い人はそういう方法に手を出すのは良くない、とか言うけどそれは彼らが自由に魔法を使えるからそう言うだけ」
「た、確かに」
リンダの中に彼女の理屈はすとんと落ちた。
ただ、自分に一生懸命教えてくれたレミリアのことを思い出して胸が痛む。せっかく親切にしてくれたのに、こんなことに手を出すのは申し訳ない、という気持ちはあった。
そんなリンダを安心させるように女性は優しく言う。
「怖いかもしれないから言っておくと、一応シルヴィアの時よりも進化しているから大丈夫だと思うわ。ただこれを使っていることを周囲に知られるのだけはだめ。分かった?」
「は、はい」
元より他人に言うつもりはない。頷いたリンダの手に女はカプセルのようなものを渡す。リンダはそれを口に入れた。すぐに体の中にじんわりと魔力が湧いてくるのを感じる。
恐ろしい噂をいくつも聞いていたが、自分の身に起こった変化はそれだけだった。だからきっと大丈夫なのだろう、と安堵する。
「それじゃあお元気で」
そう言って女はすっと人混みに紛れるように消えていった。
そしてそのカプセルを飲み込んで以来、リンダは急に魔法が使えるようになったという訳である。
寮に帰るなりリンダは喜びの声を上げる。自室でもリンダはその事実を確認するために、様々な魔法を使ってみた。回復魔法、攻撃魔法、植物の成長、物を浮かせる、風を吹かせるなどなど。中には技術が足りなくて失敗するものもあったが、皆成功した。失敗したものも、何が間違っていたのかを確かめてやり直せば成功した。
「すごい、皆魔法を勉強するときはこんな気持ちだったんだ」
これまでは失敗して、悪かったところを直しても魔法は成功しなかった。でも、今はきちんとした方法でやれば必ず成功する。そのことが何よりうれしかった。
元々リンダは中くらいの貴族の家に生まれたごく普通の令嬢だった。家からの期待のプレッシャーに押しつぶされるほどでもなく、かといって没落と隣合わせというほどでもない。そんな環境で育ったため、他の令息令嬢に比べると大らかで明るい性格に育った。成績はおおむね普通ぐらいだったが、ただ魔力だけが少なかった。
それでも一年目の時は同じぐらい成績が悪い生徒が他にいたこともあり、そこまで気にしていなかった。
二年生になって、自分と同じく魔法が使えなかったミラがレミリアに声をかけているのを見て彼女も軽い気持ちで声をかけてみることにした。レミリアはこれまでクラスで避けられていた割に、思ったより話しやすくてリンダが頼むとあっさり魔法を教えてくれることになった。そして一年生の時に女子の空気に流されて彼女に話しかけなかった自分を少し恥じる。
が、二年生になって状況は変わっていった。
元々リンダが魔法を使えなくてもそこまで気にしなかったのは、自分と同じくらい使えない生徒が他にもいたからである。しかしこれまでは魔力がある生徒でも魔法が使えない人は多かったが、そんな生徒たちが少しずつ成長し始めて少しずつリンダは焦り始めた。
特に、元々同じような成績で一緒に練習していたミラの上達がリンダの焦りに拍車をかけた。
このままでは自分だけが置いていかれてしまう。友達と練習している時も、どうにか明るく振る舞っているもののふとした時に向けられる、憐れむような気を遣われているような視線がたまらなく気になるようになってしまった。
しかもレミリアの表情を見る限り、彼女もリンダに見込みがないことを察しているせいか少し苦しそうな様子をのぞかせることがあった。それがリンダの焦りに追い撃ちをかけた。
自分だけが落ちこぼれてしまえば今仲良くしてくれているクラスメイトたちも離れてしまうかもしれない。家族の中でも自分だけ冷遇されていくかもしれない。そんな悪い想像が次々と彼女の脳裏をよぎっていく。
悩むリンダはある日、友達としゃべっていてとある噂が聞いた。シルヴィアは唐突に魔法が使えるようになった日の前に、露店街の裏路地でよくうろうろしていたという。それまで中の下ぐらいだったシルヴィアが急に大魔法を使うようになった件は皆の記憶に残っている。そこで何かずるい手段を発見したからあんな目に遭ったのだろう、と友達は言っていた。その場はリンダも適当に話を合わせたものの、内心噂が気になって仕方なかった。
その日の放課後、リンダは気が付くと裏路地に向かっていた。シルヴィアの事件があったせいか、周辺には近衛騎士がうろうろしており、怪しげな人影がいれば片っ端から尋問されていた。それを見てリンダは残念なようなほっとしたような気持ちになって寮に戻ろうとする。
「お嬢さん」
が、その途中でリンダは知らない女性に声を掛けられた。
きれいな方だ、というのが最初の感想だった。
それはそれとしていきなり声をかけられて困惑してしまったが。
「な、何ですか」
「あなたさっき闇街に行こうとしていたわね?」
「……」
後ろめたい気持ちがあったリンダはつい黙ってしまう。
が、それを見た女性は図星だと確信し、にやりと笑った。
「あなたも魔法が使えるようになりたいのね?」
それを聞いてシルヴィアの様々な噂が脳裏によみがえる。闇の魔術に手を出して体がぼろぼろになったとか、ありったけの魔力を吸われてミイラのようになっている、とか。
この誘いを受ければ自分もそうなってしまうかもしれない。
「そ、そうです」
が、気が付くとリンダはそう答えていた。
すると女性は心持ち優しい声色で言う。
「当然よね。別に魔法が使えるようになりたいという気持ちを恥じることはないわ。持って生まれた魔力の多寡はどうすることも出来ない。生まれ持った魔力が多い人はそういう方法に手を出すのは良くない、とか言うけどそれは彼らが自由に魔法を使えるからそう言うだけ」
「た、確かに」
リンダの中に彼女の理屈はすとんと落ちた。
ただ、自分に一生懸命教えてくれたレミリアのことを思い出して胸が痛む。せっかく親切にしてくれたのに、こんなことに手を出すのは申し訳ない、という気持ちはあった。
そんなリンダを安心させるように女性は優しく言う。
「怖いかもしれないから言っておくと、一応シルヴィアの時よりも進化しているから大丈夫だと思うわ。ただこれを使っていることを周囲に知られるのだけはだめ。分かった?」
「は、はい」
元より他人に言うつもりはない。頷いたリンダの手に女はカプセルのようなものを渡す。リンダはそれを口に入れた。すぐに体の中にじんわりと魔力が湧いてくるのを感じる。
恐ろしい噂をいくつも聞いていたが、自分の身に起こった変化はそれだけだった。だからきっと大丈夫なのだろう、と安堵する。
「それじゃあお元気で」
そう言って女はすっと人混みに紛れるように消えていった。
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