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Ⅱ
オルクの心変わり
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その日の放課後。例の事件以降私には見向きもしなかったオルクが突然こちらに歩いてきた。もっとも、オルクは婚約破棄前も私にはほぼ見向きもしなかったが。今更何の用だろうか。
「レミリア、話があるんだ」
「何? 忙しいから手短にして欲しいんだけど」
嫌な予感がしたので私は出来るだけ冷淡な態度をとる。
が、そんな私の態度を無視してオルクはへらへらしながら話しかけてきた。
「この間の婚約破棄の件あっただろ? 悪いけどあれは僕の早とちりだった。そもそも実家に確認せずに僕の一存でそんなことが出来るはずがないんだ。謝るからあれは取り消してくれないか?」
予想通り過ぎて思わず呆れてしまった。どうせ先ほどの授業で私の魔力が回復しているのを見てシルヴィアに騙されたと気づいたのだろう。そしてこのままでは家同士で決められた婚約を自分の勘違いで破棄したバカ息子になると気づいて慌ててやってきたに違いない。
まあ、実家に確認せずに自分の一存で婚約破棄が出来る訳がないということだけは事実だけど、都合のいい時だけそれを持ち出すのはやめて欲しい。
私が唖然としていると、なおもオルクは続ける。
「一応俺も悪いとは思っているんだ。だからお詫びもかねて今週末デートに行こう。俺が全額出すから」
私の冷たい態度を見てか、今度は買収を仕掛けてきた。
とはいえ仮に全額出してくれるとしてもこんな奴とはどこにも行きたくない。
「あんな男らしい婚約破棄をしておいて、今更なかったことになんて出来ると思ってるの?」
「あはは、やっぱ男らしいかな俺って」
今のはオルクが婚約破棄した際にシルヴィアが「男らしい」と褒めていたことをあてこすった皮肉だったのだが、残念ながら気づいてはもらえなかったようだ。皮肉すら通じなくて私は頭を抱えてしまう。
「とにかく、男性なら自分で言ったことに責任を持って欲しい。どうせ私よりもシルヴィアの方が可愛いと思ってるんでしょ?」
「い、いや、それはそうだけど……ああいう女は愛人にはいいけど結婚相手にはしたくないと言うか……」
この男は一体何を言い出すのだろうか。
話せば話すほど私の中でオルクへの好感度が下がっていく。話し始めた時はまさかこれ以上下がるとは思っていなかっただけに驚きだ。
「とにかく、一度あんなことを衆目の前で言われた以上あなたの言葉は全く信用出来ない。この話は受け入れられないから」
「待ってくれ、頼む。僕の一存で勝手に婚約破棄なんてことをしたら僕は後継者にふさわしくないと思われてしまう。助けてくれ」
正攻法(?)がだめだと思ったのか、オルクは今度は泣き落としを仕掛けてきた。どこの世界に泣き落としで婚約を頼んでくる男がいるというのだろうか。
「後継者にふさわしくないのは事実だから私に言われても困る。とにかく、私の意志が変わることはないから」
むしろこんな奴が名門ルベレスト家の当主になってはこの国の行く末が心配なので、この件を機に是非もっとまともな人を後継者に選び直して欲しい。そう思いながら私は踵を返す。
「待ってくれ」
そう言ってオルクは立ち去ろうとする私の腕を掴む。咄嗟に振りほどこうとするが、さすがに男女の差があるためふりほどけない。
そして彼は泣きそうな顔で話を続けてくる。
「そんなに言うなら今からデートに行こう。好きなものは何でも買ってあげるから!」
「ちょっと、もういい加減に……」
「そこまでだ。彼女が嫌がっているのが分からないのか!」
そう言ってオルクの腕を振りほどいたのは突如やってきたアルフだった。彼は毅然とした表情でオルクの前に立ちふさがり、対するオルクは激しい敵意をむき出しにする。
「お前が、最近レミリアにつきまとっている男か?」
「つきまとっているのはお前だ。明らかにレミリアはお前を嫌がっているだろう」
アルフの真っ当な指摘にオルクは表情を歪める。
「う、うるさい、俺が彼女の婚約者だ! 部外者が口を挟むな!」
「確かに僕は部外者だったのかもしれない。しかし君は一度でもレミリアがいじめられている時に彼女を助けたか? 彼女が魔力を失った時に彼女のことを信じたか? 僕は彼女を助けたし彼女を信じた。その間君はシルヴィアとよろしくやっていた。今レミリアにとって部外者と言うべきは明らかに君の方だと思うけどね」
「う、ぐぬぅ」
アルフの口から怒涛のように流れ出る言葉にオルクは満足な反論も出来ず悔し気に表情を歪めることしか出来なかった。それでもオルクは諦めきれないのか、口をもごもごさせながら必死に次の言葉を考えている。
アルフの言うことは非常に正しいことであり、私のためにここまで言われてしまうと嬉しいと同時に恥ずかしくなってくる。
「と言う訳でこれからはレミリアに近づいたり、婚約者面をしたりするのはやめてくれ」
「……うるさい、そこまで言うならお前に決闘を申し込む!」
ついに言葉での反論を放棄したオルクが叫んだ。
ただのオルクの醜態かと思っていた私は思わぬ事態の推移に慌てる。
「ちょっとオルク、いくら何でもそれは」
「分かった、受けて立とう」
思わず私は止めに入ろうとしたが、アルフは私の言葉を遮ってオルクの提案を受ける。それを聞いていた周囲のクラスメイトたちもざわざわした。
一応学園の規則では教師にきちんと申請して立会の元決闘を行うことが出来ると書かれているが、実際に行われることはあまりない。大体の場合は互いの実力に差があって、挑むまでもなく結果が分かるからだ。その上負ければ衆目の前に敗北が晒されることになる。
そのためこのクラスで決闘が行われるのは初めてで、クラスメイトたちも興奮しているのだろう。
「では今週末に決闘しようじゃないか。学園への申請は俺がやっておく。せいぜい無駄なあがきでもしておくんだな」
そう言ってオルクは高揚した表情で去っていくのだった。
「レミリア、話があるんだ」
「何? 忙しいから手短にして欲しいんだけど」
嫌な予感がしたので私は出来るだけ冷淡な態度をとる。
が、そんな私の態度を無視してオルクはへらへらしながら話しかけてきた。
「この間の婚約破棄の件あっただろ? 悪いけどあれは僕の早とちりだった。そもそも実家に確認せずに僕の一存でそんなことが出来るはずがないんだ。謝るからあれは取り消してくれないか?」
予想通り過ぎて思わず呆れてしまった。どうせ先ほどの授業で私の魔力が回復しているのを見てシルヴィアに騙されたと気づいたのだろう。そしてこのままでは家同士で決められた婚約を自分の勘違いで破棄したバカ息子になると気づいて慌ててやってきたに違いない。
まあ、実家に確認せずに自分の一存で婚約破棄が出来る訳がないということだけは事実だけど、都合のいい時だけそれを持ち出すのはやめて欲しい。
私が唖然としていると、なおもオルクは続ける。
「一応俺も悪いとは思っているんだ。だからお詫びもかねて今週末デートに行こう。俺が全額出すから」
私の冷たい態度を見てか、今度は買収を仕掛けてきた。
とはいえ仮に全額出してくれるとしてもこんな奴とはどこにも行きたくない。
「あんな男らしい婚約破棄をしておいて、今更なかったことになんて出来ると思ってるの?」
「あはは、やっぱ男らしいかな俺って」
今のはオルクが婚約破棄した際にシルヴィアが「男らしい」と褒めていたことをあてこすった皮肉だったのだが、残念ながら気づいてはもらえなかったようだ。皮肉すら通じなくて私は頭を抱えてしまう。
「とにかく、男性なら自分で言ったことに責任を持って欲しい。どうせ私よりもシルヴィアの方が可愛いと思ってるんでしょ?」
「い、いや、それはそうだけど……ああいう女は愛人にはいいけど結婚相手にはしたくないと言うか……」
この男は一体何を言い出すのだろうか。
話せば話すほど私の中でオルクへの好感度が下がっていく。話し始めた時はまさかこれ以上下がるとは思っていなかっただけに驚きだ。
「とにかく、一度あんなことを衆目の前で言われた以上あなたの言葉は全く信用出来ない。この話は受け入れられないから」
「待ってくれ、頼む。僕の一存で勝手に婚約破棄なんてことをしたら僕は後継者にふさわしくないと思われてしまう。助けてくれ」
正攻法(?)がだめだと思ったのか、オルクは今度は泣き落としを仕掛けてきた。どこの世界に泣き落としで婚約を頼んでくる男がいるというのだろうか。
「後継者にふさわしくないのは事実だから私に言われても困る。とにかく、私の意志が変わることはないから」
むしろこんな奴が名門ルベレスト家の当主になってはこの国の行く末が心配なので、この件を機に是非もっとまともな人を後継者に選び直して欲しい。そう思いながら私は踵を返す。
「待ってくれ」
そう言ってオルクは立ち去ろうとする私の腕を掴む。咄嗟に振りほどこうとするが、さすがに男女の差があるためふりほどけない。
そして彼は泣きそうな顔で話を続けてくる。
「そんなに言うなら今からデートに行こう。好きなものは何でも買ってあげるから!」
「ちょっと、もういい加減に……」
「そこまでだ。彼女が嫌がっているのが分からないのか!」
そう言ってオルクの腕を振りほどいたのは突如やってきたアルフだった。彼は毅然とした表情でオルクの前に立ちふさがり、対するオルクは激しい敵意をむき出しにする。
「お前が、最近レミリアにつきまとっている男か?」
「つきまとっているのはお前だ。明らかにレミリアはお前を嫌がっているだろう」
アルフの真っ当な指摘にオルクは表情を歪める。
「う、うるさい、俺が彼女の婚約者だ! 部外者が口を挟むな!」
「確かに僕は部外者だったのかもしれない。しかし君は一度でもレミリアがいじめられている時に彼女を助けたか? 彼女が魔力を失った時に彼女のことを信じたか? 僕は彼女を助けたし彼女を信じた。その間君はシルヴィアとよろしくやっていた。今レミリアにとって部外者と言うべきは明らかに君の方だと思うけどね」
「う、ぐぬぅ」
アルフの口から怒涛のように流れ出る言葉にオルクは満足な反論も出来ず悔し気に表情を歪めることしか出来なかった。それでもオルクは諦めきれないのか、口をもごもごさせながら必死に次の言葉を考えている。
アルフの言うことは非常に正しいことであり、私のためにここまで言われてしまうと嬉しいと同時に恥ずかしくなってくる。
「と言う訳でこれからはレミリアに近づいたり、婚約者面をしたりするのはやめてくれ」
「……うるさい、そこまで言うならお前に決闘を申し込む!」
ついに言葉での反論を放棄したオルクが叫んだ。
ただのオルクの醜態かと思っていた私は思わぬ事態の推移に慌てる。
「ちょっとオルク、いくら何でもそれは」
「分かった、受けて立とう」
思わず私は止めに入ろうとしたが、アルフは私の言葉を遮ってオルクの提案を受ける。それを聞いていた周囲のクラスメイトたちもざわざわした。
一応学園の規則では教師にきちんと申請して立会の元決闘を行うことが出来ると書かれているが、実際に行われることはあまりない。大体の場合は互いの実力に差があって、挑むまでもなく結果が分かるからだ。その上負ければ衆目の前に敗北が晒されることになる。
そのためこのクラスで決闘が行われるのは初めてで、クラスメイトたちも興奮しているのだろう。
「では今週末に決闘しようじゃないか。学園への申請は俺がやっておく。せいぜい無駄なあがきでもしておくんだな」
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