9 / 41
Ⅰ
エマ
しおりを挟む
「どうだった? 何か返事はあったか?」
翌日の放課後、教室の外で私はアルフと落ち合う。シルヴィアに出した手紙には特に期限は定めていなかったけど、今日一日彼女は私と視線を合わせようとすらしなかったし、何かを迷っている素振りもなかった。おそらく自分からこれまでのことを白状しようという意志はないのだろう。
「なかった。多分彼女は自分から白状するつもりはないと思う」
「そうか、それは残念だな」
私の言葉にアルフは肩を落とす。
「だから決めてあった通り、終業式にたくさんの生徒が見ている中魔力を奪還するしかないと思う。でも、それで今後の調査は大丈夫?」
私が少し不安だったのはシルヴィアに復讐することが出来ても、呪いの出どころが分からないまま終わってしまうことだった。
復讐出来るのは嬉しいが、それだけでは苦労して呪いを取り出すという選択をした意味がない。
「今のところシルヴィアは特に不自然な動きを見せていないが、今の状況にご満悦なようだ。だからもし大きな屈辱を受ければもう一度呪いを渡して来た人物と接触して更なる力を得ようとするかもしれない。それを押さえる」
「なるほど」
確かにシルヴィアの心を動揺させれば黒幕とまた接触するかもしれない。それを聞いて私は自分の復讐に意味がありそうなことに気づき、少し安堵する。
「分かった。じゃあ……」
私がそう言った時だった。
ふと視界の端でミラが何人かの女子生徒に連れられてどこかに向かうのが見える。その中にはこの前私に突っかかってきた女、エマも混ざっていた。それを見て私は体が凍り付く。もしや私の呪いを解くのを手伝ったことがばれて嫌がらせをされているのだろうか。
後で原因は別だと知るのだが、この時の私はいても立ってもいられなくなった。
私の横にいたアルフはすぐに私の視線の先にあるものに気づく。
「……またあいつらか」
「アルフ、どうにかならない?」
私は思わずアルフにすがるような言い方をしてしまう。それを聞いてアルフは一瞬考えこむ。しかしやがて、私の真剣な表情を見て頷いた。
「……そうだな、さすがに彼女たちを見過ごすことは出来ない。かといって、この場に割って入ってもこの場はどうにか出来ても隠れていじめが続くだけだろう」
ちなみに私に対してはあの日以来、アルフが分かりやすく護衛するような態度をとってくれたおかげで、遠巻きに陰口をたたかれるぐらいで済んでいた。
アルフは常に私からつかず離れずの距離にいてこちらをじっと見守ってくれているのである。私が悪口を言われているのをすぐ近くで聞いていても何も言わなかったオルクとは雲泥の差だ。
とはいえ私とミラの両方にそうする訳にはいかない。
「どうにか出来ないかな?」
アルフは本来の調査任務もあり、その上私の護衛もしてくれている。これ以上を望むのは厳しいだろうか。
が、アルフはしばらく考えて頷いてくれる。
「そうだな。本来の職務からは多少逸脱するが、あのような行いを野放しにしておくことは出来ない。行こう」
「ありがとう」
アルフの言葉に私はほっと胸を撫で下ろす。自分が標的ではなくなったからといって、他の女子がいじめられているのを傍観するのはさすがに嫌だった。
こっそりエマたちについていくと、彼女たちは学園の校舎裏に向かった。そこは普段はあまり人がいない裏庭になっている。そこにやってきたエマたち女子十人ほどはミラを取り囲んでいる。この前の私の時より人数が増えていて、気の弱いミラは早くも泣きそうにしている。
「この前のシルヴィアさんのパーティー、どうして来なかったの?」
エマは強い口調で尋ねる。どうもミラが絡まれているのは私の件とは関係なかったらしいことが分かり、少し安堵する。
「……だって、私シルヴィアさんとは全然仲が良くなかったので、行っても邪魔になるだけだって思って」
ミラは震える声で答えるが、すぐにエマたちは強い口調で言い返してくる。
「それでもいいから来てって言ったよね?」
「大体仲が良くないなら自分から歩み寄るのが筋ってものじゃないの?」
「それともシルヴィアさんのことが嫌い?」
女子たちは次々とミラに言葉を投げつける。それを聞いて落ち込んでいたミラだったが、やがて急に毅然とした表情に変わる。
「皆さん、シルヴィアはレミリアさんの魔力を盗み取ったの! おかしいと思わない? あんなに急に魔力が増えるなんて! それなのにみんながシルヴィアばかりちやほやしているのはおかしいと思う!」
耐え切れなくなったのか、ミラはそう叫んでしまう。
その瞬間、周囲の空気が凍り付いた。エマたちもミラがシルヴィアを良く思っていないと知りつつも、まさかそこまで踏み込んだことを言われるとは思っていなかったのだろう。
が、やがてエマが顔を真っ赤にしてミラの襟首をつかむ。
「何言ってるの? 言っていいことと悪いことがあるわ! 大体それが本当だっていう証拠は何かあるの!?」
それを言うなら、そもそも私が不正をしたっていう証拠もなかった訳だけど。
「わ、私は聖女見習いだから分かる! あれはレミリアさんへの呪い!」
「黙れ!」
エマが叫んで拳を振り上げた時だった。
「レミリアはここで待っていてくれ。ここは僕一人で片をつける」
「う、うん」
そう言ってアルフはエマの前へ走っていく。
「ちょっと待った!」
翌日の放課後、教室の外で私はアルフと落ち合う。シルヴィアに出した手紙には特に期限は定めていなかったけど、今日一日彼女は私と視線を合わせようとすらしなかったし、何かを迷っている素振りもなかった。おそらく自分からこれまでのことを白状しようという意志はないのだろう。
「なかった。多分彼女は自分から白状するつもりはないと思う」
「そうか、それは残念だな」
私の言葉にアルフは肩を落とす。
「だから決めてあった通り、終業式にたくさんの生徒が見ている中魔力を奪還するしかないと思う。でも、それで今後の調査は大丈夫?」
私が少し不安だったのはシルヴィアに復讐することが出来ても、呪いの出どころが分からないまま終わってしまうことだった。
復讐出来るのは嬉しいが、それだけでは苦労して呪いを取り出すという選択をした意味がない。
「今のところシルヴィアは特に不自然な動きを見せていないが、今の状況にご満悦なようだ。だからもし大きな屈辱を受ければもう一度呪いを渡して来た人物と接触して更なる力を得ようとするかもしれない。それを押さえる」
「なるほど」
確かにシルヴィアの心を動揺させれば黒幕とまた接触するかもしれない。それを聞いて私は自分の復讐に意味がありそうなことに気づき、少し安堵する。
「分かった。じゃあ……」
私がそう言った時だった。
ふと視界の端でミラが何人かの女子生徒に連れられてどこかに向かうのが見える。その中にはこの前私に突っかかってきた女、エマも混ざっていた。それを見て私は体が凍り付く。もしや私の呪いを解くのを手伝ったことがばれて嫌がらせをされているのだろうか。
後で原因は別だと知るのだが、この時の私はいても立ってもいられなくなった。
私の横にいたアルフはすぐに私の視線の先にあるものに気づく。
「……またあいつらか」
「アルフ、どうにかならない?」
私は思わずアルフにすがるような言い方をしてしまう。それを聞いてアルフは一瞬考えこむ。しかしやがて、私の真剣な表情を見て頷いた。
「……そうだな、さすがに彼女たちを見過ごすことは出来ない。かといって、この場に割って入ってもこの場はどうにか出来ても隠れていじめが続くだけだろう」
ちなみに私に対してはあの日以来、アルフが分かりやすく護衛するような態度をとってくれたおかげで、遠巻きに陰口をたたかれるぐらいで済んでいた。
アルフは常に私からつかず離れずの距離にいてこちらをじっと見守ってくれているのである。私が悪口を言われているのをすぐ近くで聞いていても何も言わなかったオルクとは雲泥の差だ。
とはいえ私とミラの両方にそうする訳にはいかない。
「どうにか出来ないかな?」
アルフは本来の調査任務もあり、その上私の護衛もしてくれている。これ以上を望むのは厳しいだろうか。
が、アルフはしばらく考えて頷いてくれる。
「そうだな。本来の職務からは多少逸脱するが、あのような行いを野放しにしておくことは出来ない。行こう」
「ありがとう」
アルフの言葉に私はほっと胸を撫で下ろす。自分が標的ではなくなったからといって、他の女子がいじめられているのを傍観するのはさすがに嫌だった。
こっそりエマたちについていくと、彼女たちは学園の校舎裏に向かった。そこは普段はあまり人がいない裏庭になっている。そこにやってきたエマたち女子十人ほどはミラを取り囲んでいる。この前の私の時より人数が増えていて、気の弱いミラは早くも泣きそうにしている。
「この前のシルヴィアさんのパーティー、どうして来なかったの?」
エマは強い口調で尋ねる。どうもミラが絡まれているのは私の件とは関係なかったらしいことが分かり、少し安堵する。
「……だって、私シルヴィアさんとは全然仲が良くなかったので、行っても邪魔になるだけだって思って」
ミラは震える声で答えるが、すぐにエマたちは強い口調で言い返してくる。
「それでもいいから来てって言ったよね?」
「大体仲が良くないなら自分から歩み寄るのが筋ってものじゃないの?」
「それともシルヴィアさんのことが嫌い?」
女子たちは次々とミラに言葉を投げつける。それを聞いて落ち込んでいたミラだったが、やがて急に毅然とした表情に変わる。
「皆さん、シルヴィアはレミリアさんの魔力を盗み取ったの! おかしいと思わない? あんなに急に魔力が増えるなんて! それなのにみんながシルヴィアばかりちやほやしているのはおかしいと思う!」
耐え切れなくなったのか、ミラはそう叫んでしまう。
その瞬間、周囲の空気が凍り付いた。エマたちもミラがシルヴィアを良く思っていないと知りつつも、まさかそこまで踏み込んだことを言われるとは思っていなかったのだろう。
が、やがてエマが顔を真っ赤にしてミラの襟首をつかむ。
「何言ってるの? 言っていいことと悪いことがあるわ! 大体それが本当だっていう証拠は何かあるの!?」
それを言うなら、そもそも私が不正をしたっていう証拠もなかった訳だけど。
「わ、私は聖女見習いだから分かる! あれはレミリアさんへの呪い!」
「黙れ!」
エマが叫んで拳を振り上げた時だった。
「レミリアはここで待っていてくれ。ここは僕一人で片をつける」
「う、うん」
そう言ってアルフはエマの前へ走っていく。
「ちょっと待った!」
119
あなたにおすすめの小説
【完結】さようなら。毒親と毒姉に利用され、虐げられる人生はもう御免です 〜復讐として隣国の王家に嫁いだら、婚約者に溺愛されました〜
ゆうき
恋愛
父の一夜の過ちによって生を受け、聖女の力を持って生まれてしまったことで、姉に聖女の力を持って生まれてくることを望んでいた家族に虐げられて生きてきた王女セリアは、隣国との戦争を再び引き起こした大罪人として、処刑されてしまった。
しかし、それは現実で起こったことではなく、聖女の力による予知の力で見た、自分の破滅の未来だった。
生まれて初めてみた、自分の予知。しかも、予知を見てしまうと、もうその人の不幸は、内容が変えられても、不幸が起こることは変えられない。
それでも、このまま何もしなければ、身に覚えのないことで処刑されてしまう。日頃から、戦争で亡くなった母の元に早く行きたいと思っていたセリアだが、いざ破滅の未来を見たら、そんなのはまっぴら御免だと強く感じた。
幼い頃は、白馬に乗った王子様が助けに来てくれると夢見ていたが、未来は自分で勝ち取るものだと考えたセリアは、一つの疑問を口にする。
「……そもそも、どうして私がこんな仕打ちを受けなくちゃいけないの?」
初めて前向きになったセリアに浮かんだのは、疑問と――恨み。その瞬間、セリアは心に誓った。自分を虐げてきた家族と、母を奪った戦争の元凶である、隣国に復讐をしようと。
そんな彼女にとある情報が舞い込む。長年戦争をしていた隣国の王家が、友好の証として、王子の婚約者を探していると。
これは復讐に使えると思ったセリアは、その婚約者に立候補しようとするが……この時のセリアはまだ知らない。復讐をしようとしている隣国の王子が、運命の相手だということを。そして、彼に溺愛される未来が待っていることも。
これは、復讐を決意した一人の少女が、復讐と運命の相手との出会いを経て、幸せに至るまでの物語。
☆既に全話執筆、予約投稿済みです☆
義母に毒を盛られて前世の記憶を取り戻し覚醒しました、貴男は義妹と仲良くすればいいわ。
克全
ファンタジー
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。
11月9日「カクヨム」恋愛日間ランキング15位
11月11日「カクヨム」恋愛週間ランキング22位
11月11日「カクヨム」恋愛月間ランキング71位
11月4日「小説家になろう」恋愛異世界転生/転移恋愛日間78位
地味令嬢を見下した元婚約者へ──あなたの国、今日滅びますわよ
タマ マコト
ファンタジー
王都の片隅にある古びた礼拝堂で、静かに祈りと針仕事を続ける地味な令嬢イザベラ・レーン。
灰色の瞳、色褪せたドレス、目立たない声――誰もが彼女を“無害な聖女気取り”と笑った。
だが彼女の指先は、ただ布を縫っていたのではない。祈りの糸に、前世の記憶と古代詠唱を縫い込んでいた。
ある夜、王都の大広間で開かれた舞踏会。
婚約者アルトゥールは、人々の前で冷たく告げる――「君には何の価値もない」。
嘲笑の中で、イザベラはただ微笑んでいた。
その瞳の奥で、何かが静かに目覚めたことを、誰も気づかないまま。
翌朝、追放の命が下る。
砂埃舞う道を進みながら、彼女は古びた巻物の一節を指でなぞる。
――“真実を映す者、偽りを滅ぼす”
彼女は祈る。けれど、その祈りはもう神へのものではなかった。
地味令嬢と呼ばれた女が、国そのものに裁きを下す最初の一歩を踏み出す。
私はもう必要ないらしいので、国を護る秘術を解くことにした〜気づいた頃には、もう遅いですよ?〜
AK
ファンタジー
ランドロール公爵家は、数百年前に王国を大地震の脅威から護った『要の巫女』の子孫として王国に名を残している。
そして15歳になったリシア・ランドロールも一族の慣しに従って『要の巫女』の座を受け継ぐこととなる。
さらに王太子がリシアを婚約者に選んだことで二人は婚約を結ぶことが決定した。
しかし本物の巫女としての力を持っていたのは初代のみで、それ以降はただ形式上の祈りを捧げる名ばかりの巫女ばかりであった。
それ故に時代とともにランドロール公爵家を敬う者は減っていき、遂に王太子アストラはリシアとの婚約破棄を宣言すると共にランドロール家の爵位を剥奪する事を決定してしまう。
だが彼らは知らなかった。リシアこそが初代『要の巫女』の生まれ変わりであり、これから王国で発生する大地震を予兆し鎮めていたと言う事実を。
そして「もう私は必要ないんですよね?」と、そっと術を解き、リシアは国を後にする決意をするのだった。
※小説家になろう・カクヨムにも同タイトルで投稿しています。
【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます
腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった!
私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
婚約破棄され森に捨てられました。探さないで下さい。
拓海のり
ファンタジー
属性魔法が使えず、役に立たない『自然魔法』だとバカにされていたステラは、婚約者の王太子から婚約破棄された。そして身に覚えのない罪で断罪され、修道院に行く途中で襲われる。他サイトにも投稿しています。
偽りの断罪で追放された悪役令嬢ですが、実は「豊穣の聖女」でした。辺境を開拓していたら、氷の辺境伯様からの溺愛が止まりません!
黒崎隼人
ファンタジー
「お前のような女が聖女であるはずがない!」
婚約者の王子に、身に覚えのない罪で断罪され、婚約破棄を言い渡された公爵令嬢セレスティナ。
罰として与えられたのは、冷酷非情と噂される「氷の辺境伯」への降嫁だった。
それは事実上の追放。実家にも見放され、全てを失った――はずだった。
しかし、窮屈な王宮から解放された彼女は、前世で培った知識を武器に、雪と氷に閉ざされた大地で新たな一歩を踏み出す。
「どんな場所でも、私は生きていける」
打ち捨てられた温室で土に触れた時、彼女の中に眠る「豊穣の聖女」の力が目覚め始める。
これは、不遇の令嬢が自らの力で運命を切り開き、不器用な辺境伯の凍てついた心を溶かし、やがて世界一の愛を手に入れるまでの、奇跡と感動の逆転ラブストーリー。
国を捨てた王子と偽りの聖女への、最高のざまぁをあなたに。
「無能」と捨てられた少女は、神の愛し子だった――。 凍てつく北の地で始まる、聖獣たちと冷徹公爵による「世界一過保護な」逆転生活。
秦江湖
恋愛
魔法適性「鑑定」がすべてを決める、黄金の国ルミナリス。 名門ベルグラード公爵家の末娘アデリーンは、十五歳の鑑定式で、前代未聞の『鑑定不能(黒の沈黙)』を叩き出してしまう。
「我が家の恥さらしめ。二度とその顔を見せるな」
第一王子からは婚約破棄を突きつけられ、最愛の三人の兄たちからも冷酷な言葉とともに、極寒の地「ノースガル公国」へ追放を言い渡されたアデリーン。
着の身着のままで雪原に放り出された彼女が出会ったのは、一匹の衰弱した仔狼――それは、人間には決して懐かないはずの『伝説の聖獣』だった。
「鑑定不能」の正体は、魔力ゼロなどではなく、聖獣と心を通わせる唯一の力『調律師』の証。
行き倒れたアデリーンを救ったのは、誰もが恐れる氷の公爵ゼノスで……。
「こんなに尊い存在を捨てるとは、黄金の国の連中は正気か?」
「聖獣も、私も……お前を離すつもりはない」
氷の公爵に拾われ、聖獣たちに囲まれ、これまでの不遇が嘘のような「極上溺愛」を享受するアデリーン。
一方で、彼女を捨てた黄金の国は、聖獣の加護を失い崩壊の危機に直面していた。
慌ててアデリーンを連れ戻そうとする身勝手な王族たち。
しかし、彼らの前には「復讐」の準備を終えたアデリーンの兄たちが立ちはだかる。
「遅いよ。僕らのかわいい妹を泣かせた罪、一生かけて償ってもらうからね」
これは、すべてを失った少女が、真の居場所と愛を見つけるまでの物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる