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ダンジョン都市アルディナと王女ティア
レッサードラゴンⅠ
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第四層はダンジョンウルフと呼ばれる狼型の魔物が棲息しており、群れを作って侵入者を襲っていた。
ゴブリンやオークと違って、群れで連携して襲い掛かってきたが、ほとんどはリンが一瞬で殲滅し、生き残りを俺が倒すことで危なげなく勝利した。
ボスの間に辿り着くと、そこには一際大きな体の、しかも魔力を漂わせたダンジョンウルフがいる。
「ワオオオオオオオンッ!」
ダンジョンウルフが大きく遠吠えをすると、炎の魔力が彼の鼻先に集まってくる。
「ティア、頼む」
「はい、プロテクション!」
ティアが防壁を展開すると、ダンジョンウルフの鼻先に集まった魔力が地を焦がすような炎に変わり、こちらに向かってくる。
周囲の気温がさっと上昇し、地面に生えていた雑草は瞬く間に黒焦げになったが、炎はティアの防壁にぶつかるとぴたりと遮られてしまう。
「雑魚は任せてください!」
その隙にリンが手下のウルフの群れに突っ込んでいき、縦横無尽に剣を振るう。
俺は残ったボスの元へ向かう。
するとボスは鋭い牙を剥きだしにしてこちらに噛みついてくる。鉄の鎧を着ていてもこの攻撃をまともに受ければ傷を負うことは間違いないだろう。
避けることも可能だったが、あえて俺は剣を抜くとボスウルフの牙に向かって剣を突き出す。
「ウオオオオオオオッ!」
キィンッ、と甲高い音とともに牙と剣がぶつかり合い、折れた牙の破片があらぬ方向に飛んでいく。
絶対に俺を真っ二つにしていたと思ったボスウルフは自分の牙が欠けたことに呆然とする。
「覚悟!」
俺は呆然とするボスウルフの心臓目掛けて剣を突き出す。
剣はずぶりと音を立てて心臓を貫き、ボスウルフはどさりと倒れた。
そのころにはすでにリンもウルフの手下を蹴散らしており、辺りにはウルフの死体が転がっている。
「お二人とも、お見事でした」
「いやいや、ティアの魔法もすごかった。ボスの魔法を完封するなんて初心者とは思えない」
「ありがとうございます」
元々王族として魔力が多かったことに加え、「メイド」と「杖商人」の強化でティアの魔法はかなり効果が上がっているのだろう。
「あれ、何か聞こえません?」
が、敵を全て倒したはずなのに不意にリンが耳を澄ませる。
「何だ?」
つられて俺も耳を澄ませる。
すると、甲高い魔物の叫び声のようなものが下から聞こえてくる。ダンジョンの層と層は繋がっており、ボスを倒せば洞窟だったり階段だったりで降りることが出来る。逆に下の層から上に上がるときはボスには遭遇しないような経路がある。
ダンジョンの魔物は数が増えなければ層を移動しない習性はあるらしいが、この前のイビルスライムのように急に強い魔物が現れることもある。
そんなことを考えていると、魔物の声がどんどん大きくなり、さらにバタバタと何人もの人間が走る音も聞こえてくる。
「確かに何か来るな……」
俺たちは自然と戦闘態勢をとる。
すると。
「うわああああああっ」
そんな悲鳴と共に数人の男女が下の階層から駆け込んでくる。
冒険者だろうか、と思って見てみると彼らは今朝ティアをナンパしたディグルと仲間の魔術師、そしてディグルの取り巻きと思われる女性たちだった。ナンパして回っただけあって女性陣の見た目はいいが、実力は見た限り不ぞろいだ。
無視したいところだが、ただ事ではない様子に思わず声をかけてしまう。
「一体どうしたんだ?」
「助けてくれ、ワイバーンと思って手を出したらレッサードラゴンの雛だったんだ……ん?」
そこでディグルはティアを見て俺たちが今朝のナンパ相手だということに気づく。
そして慌てて取り繕った。
「こほん、俺たちはレッサードラゴンを討伐する直前だったんだが、そこで相手に加勢がきて仕方なく撤退してきたところなんだ」
今更そんな風に誤魔化されても、と俺たちは彼を白い目で見る。
レッサードラゴンと言えば竜種の魔物である。本来はBランクパーティーで戦っても勝つか負けるかは分からない相手だ。
その雛をワイバーンと勘違いして襲ったところ親が出てきて逃げ帰って来たところだろうか。いくら何でも軽率過ぎる。
それだけなら本人の軽率で済むことだったが……
「おい、撤退するのはいいが、追いかけられてないか?」
「ああ、奴ら相当怒っているようだな」
ディグルは罰が悪そうに答える。
とはいえ、いくら相当怒っていても階層をまたいで追いかけてくることがあるだろうか?
レッサードラゴンと言えば、十層前後で出る魔物らしい。それが四層まで来るとなると大惨事になってしまうが、普段そんなことは起こっていない。一体どうするとこうなるのだろうか。
すると、奥の通路からバサバサと羽ばたく音とともに、二体のレッサードラゴンが飛来する。
体長は五メートルほど、翼の端から端まではその倍近い長さがあり、巨大な体に鋭い牙と鉤爪を持ち合わせ、怒りのこもった目でディグルを睨みつけている。
「キェェッ」
そして片方が口から炎のブレスを吐き出した。
「プロテクション!」
慌てて魔術師が防御魔法を唱えるが、炎のブレスは防御魔法を突き破り、ディグルに襲い掛かる。
「ぐはっ」
防御魔法で弱まったとはいえ、ブレスを受けてディグルは片膝をつく。
それを見て魔術師は蒼い顔になった。
「おい、いい加減あの卵を返したらどうだ」
「おい、何てことを言うんだ! あれを返したら何のためにここまで頑張ったか分からないだろう!」
二人のやりとりで俺は状況を理解する。
どうもディグルはドラゴンの卵を持ち帰ろうとして執拗に追われているらしい。それを聞いてさすがに怒りが湧いてくる。
「ふざけんな! その行動のせいでレッサードラゴンがこんな浅い階層にまでやってきてるんだぞ!? もしそのせいで初心者冒険者が犠牲になったらどうするんだ!」
「うるさい、そんな奴らのことは知ったことか!」
ディグルは叫ぶが、周囲の冷たい反応を見て我に帰る。
俺たちばかりか、ディグルのパーティーの女性陣も彼を冷たい目で見ていた。
「こほん、とにかく今はドラゴンを倒すことが先決だ。力を合わせて立ち向かおうじゃないか!」
「あなたの愚かな行為のせいだというのに何と恥知らずな!」
あまりにひどいディグルの言動に、リンは朝のナンパのこともあってか激怒する。
ドラゴンと戦うよりも今すぐディグルをぼこぼこにして卵を取り上げ、ドラゴンに帰ってもらった方がいいような気もするが、冷静に考えればドラゴンがディグルにヘイトを向けた状態で戦えるチャンスでもある。
「確かに。とりあえずドラゴンを倒してから考えよう」
「おお、話が分かるじゃないか」
ディグルはピンチから一転、ティアにいい所を見せる時がきたとでも思ったのか、弾んだ声で剣を構えた。
ゴブリンやオークと違って、群れで連携して襲い掛かってきたが、ほとんどはリンが一瞬で殲滅し、生き残りを俺が倒すことで危なげなく勝利した。
ボスの間に辿り着くと、そこには一際大きな体の、しかも魔力を漂わせたダンジョンウルフがいる。
「ワオオオオオオオンッ!」
ダンジョンウルフが大きく遠吠えをすると、炎の魔力が彼の鼻先に集まってくる。
「ティア、頼む」
「はい、プロテクション!」
ティアが防壁を展開すると、ダンジョンウルフの鼻先に集まった魔力が地を焦がすような炎に変わり、こちらに向かってくる。
周囲の気温がさっと上昇し、地面に生えていた雑草は瞬く間に黒焦げになったが、炎はティアの防壁にぶつかるとぴたりと遮られてしまう。
「雑魚は任せてください!」
その隙にリンが手下のウルフの群れに突っ込んでいき、縦横無尽に剣を振るう。
俺は残ったボスの元へ向かう。
するとボスは鋭い牙を剥きだしにしてこちらに噛みついてくる。鉄の鎧を着ていてもこの攻撃をまともに受ければ傷を負うことは間違いないだろう。
避けることも可能だったが、あえて俺は剣を抜くとボスウルフの牙に向かって剣を突き出す。
「ウオオオオオオオッ!」
キィンッ、と甲高い音とともに牙と剣がぶつかり合い、折れた牙の破片があらぬ方向に飛んでいく。
絶対に俺を真っ二つにしていたと思ったボスウルフは自分の牙が欠けたことに呆然とする。
「覚悟!」
俺は呆然とするボスウルフの心臓目掛けて剣を突き出す。
剣はずぶりと音を立てて心臓を貫き、ボスウルフはどさりと倒れた。
そのころにはすでにリンもウルフの手下を蹴散らしており、辺りにはウルフの死体が転がっている。
「お二人とも、お見事でした」
「いやいや、ティアの魔法もすごかった。ボスの魔法を完封するなんて初心者とは思えない」
「ありがとうございます」
元々王族として魔力が多かったことに加え、「メイド」と「杖商人」の強化でティアの魔法はかなり効果が上がっているのだろう。
「あれ、何か聞こえません?」
が、敵を全て倒したはずなのに不意にリンが耳を澄ませる。
「何だ?」
つられて俺も耳を澄ませる。
すると、甲高い魔物の叫び声のようなものが下から聞こえてくる。ダンジョンの層と層は繋がっており、ボスを倒せば洞窟だったり階段だったりで降りることが出来る。逆に下の層から上に上がるときはボスには遭遇しないような経路がある。
ダンジョンの魔物は数が増えなければ層を移動しない習性はあるらしいが、この前のイビルスライムのように急に強い魔物が現れることもある。
そんなことを考えていると、魔物の声がどんどん大きくなり、さらにバタバタと何人もの人間が走る音も聞こえてくる。
「確かに何か来るな……」
俺たちは自然と戦闘態勢をとる。
すると。
「うわああああああっ」
そんな悲鳴と共に数人の男女が下の階層から駆け込んでくる。
冒険者だろうか、と思って見てみると彼らは今朝ティアをナンパしたディグルと仲間の魔術師、そしてディグルの取り巻きと思われる女性たちだった。ナンパして回っただけあって女性陣の見た目はいいが、実力は見た限り不ぞろいだ。
無視したいところだが、ただ事ではない様子に思わず声をかけてしまう。
「一体どうしたんだ?」
「助けてくれ、ワイバーンと思って手を出したらレッサードラゴンの雛だったんだ……ん?」
そこでディグルはティアを見て俺たちが今朝のナンパ相手だということに気づく。
そして慌てて取り繕った。
「こほん、俺たちはレッサードラゴンを討伐する直前だったんだが、そこで相手に加勢がきて仕方なく撤退してきたところなんだ」
今更そんな風に誤魔化されても、と俺たちは彼を白い目で見る。
レッサードラゴンと言えば竜種の魔物である。本来はBランクパーティーで戦っても勝つか負けるかは分からない相手だ。
その雛をワイバーンと勘違いして襲ったところ親が出てきて逃げ帰って来たところだろうか。いくら何でも軽率過ぎる。
それだけなら本人の軽率で済むことだったが……
「おい、撤退するのはいいが、追いかけられてないか?」
「ああ、奴ら相当怒っているようだな」
ディグルは罰が悪そうに答える。
とはいえ、いくら相当怒っていても階層をまたいで追いかけてくることがあるだろうか?
レッサードラゴンと言えば、十層前後で出る魔物らしい。それが四層まで来るとなると大惨事になってしまうが、普段そんなことは起こっていない。一体どうするとこうなるのだろうか。
すると、奥の通路からバサバサと羽ばたく音とともに、二体のレッサードラゴンが飛来する。
体長は五メートルほど、翼の端から端まではその倍近い長さがあり、巨大な体に鋭い牙と鉤爪を持ち合わせ、怒りのこもった目でディグルを睨みつけている。
「キェェッ」
そして片方が口から炎のブレスを吐き出した。
「プロテクション!」
慌てて魔術師が防御魔法を唱えるが、炎のブレスは防御魔法を突き破り、ディグルに襲い掛かる。
「ぐはっ」
防御魔法で弱まったとはいえ、ブレスを受けてディグルは片膝をつく。
それを見て魔術師は蒼い顔になった。
「おい、いい加減あの卵を返したらどうだ」
「おい、何てことを言うんだ! あれを返したら何のためにここまで頑張ったか分からないだろう!」
二人のやりとりで俺は状況を理解する。
どうもディグルはドラゴンの卵を持ち帰ろうとして執拗に追われているらしい。それを聞いてさすがに怒りが湧いてくる。
「ふざけんな! その行動のせいでレッサードラゴンがこんな浅い階層にまでやってきてるんだぞ!? もしそのせいで初心者冒険者が犠牲になったらどうするんだ!」
「うるさい、そんな奴らのことは知ったことか!」
ディグルは叫ぶが、周囲の冷たい反応を見て我に帰る。
俺たちばかりか、ディグルのパーティーの女性陣も彼を冷たい目で見ていた。
「こほん、とにかく今はドラゴンを倒すことが先決だ。力を合わせて立ち向かおうじゃないか!」
「あなたの愚かな行為のせいだというのに何と恥知らずな!」
あまりにひどいディグルの言動に、リンは朝のナンパのこともあってか激怒する。
ドラゴンと戦うよりも今すぐディグルをぼこぼこにして卵を取り上げ、ドラゴンに帰ってもらった方がいいような気もするが、冷静に考えればドラゴンがディグルにヘイトを向けた状態で戦えるチャンスでもある。
「確かに。とりあえずドラゴンを倒してから考えよう」
「おお、話が分かるじゃないか」
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