7 / 61
無職になった男と奴隷少女リン
合成
しおりを挟む
その後俺はリンを連れて家に帰った。
俺がどのような扱いをするのかよく分からないリンは不安と緊張に包まれているようで、終始無言だった。
家に着くと、俺は鍵を閉めて一息つく。
するとリンは羽織っていたボロ布をばさっと脱いだ。そして硬い表情で言う。
「どうぞ。私の体を好きにしてくださいませ」
「待ってくれ、俺は別にそういう意図でお前を買った訳じゃない」
「え?」
俺の言葉にリンは困惑した。
ゴルドには説明するのが面倒だったので、俺がリンをそういう目的で買ったように勘違いさせてしまったが、本当はそういう訳ではない。
まあこうして見ると、やはり顔立ちは可愛いな、とは思うが。
それよりも俺は二人だけでリンに確認しなければならないことがある。
「一つ聞きたいんだが、リンは自分の職業がただの『奴隷』だと思っているんだよな?」
「はい、そうですが」
やはり本人自身も知らない様子だ。
普通の人は他人の職業は分からないが、自分の職業は分かる。それでも分かっていないということは本当に俺の特殊な力で分かっているのだろう。
「俺はさっき職業を入れ替えたように、職業に関する特別な力があるようだ。その俺の目にはリンの職業はただの奴隷ではなく、『専門奴隷』に見える」
「……はあ」
リンは信じていないのか、気のない返事をする。
「でも、神殿で職業を授かった時は奴隷だと言われましたが」
「やつらの言うことなんて信用できない。俺はやつらに無職だと言われたが、こうして職業を交換することができる。職業に関しては俺の方が信用出来ると思わないか?」
「それは確かに」
目の前で俺が両親の職業を受け取ったことを思い出し、リンは頷く。
「しかしそんな職業は聞いたことがありません」
「専門奴隷というのは、俺の予想だと何かの仕事に特化した奴隷になれる職業だ」
「でも私、何も得意なことなんてありませんが」
「そうだな、うーん」
職業の効果は大体その名前の通りで、「兵士」であれば体力や武器の腕が上がるという感じだ。
専門奴隷は何の専門なのかすら分からない。おそらく、何かのきっかけで何かの専門になるのだろうが……。
少し考えたところで俺は一つの案を思いつく。
俺にしか識別できない職業だということは、俺の力と関係ある職業だということだ。
「なあ、今から適当な職業を渡すから受け取ってくれ」
「は、はあ」
思いもよらない提案を受けてリンは困惑しつつも頷く。
俺は試しに「剣士」の職業を渡してみる。
すると。
”「専門奴隷」に「剣士」を合成しますか?”
唐突に俺の脳内に声が響く。
よく分からないが、職業は合成することが出来るらしい。そうすると恐らくリンは剣術に特化した専門奴隷になるのだろう。
あんな商売をしていればいつ神殿のやつらに目をつけられるか分からないし、暴漢に「お前の職業を渡せ」と脅されるかもしれない。
それを考えるとリンに武術を覚えさせるのは悪くない。
俺は心の中で「はい」と答える。すると。
”「専門奴隷」と「剣士」を合成し、「剣士奴隷」に変化しました”
”あなたのレベルが2に上がりました”
そういう謎のメッセージとともに、リンが持っている職業が、「剣士奴隷」に変化した。
「え、嘘……」
リンの方も自身でその変化に気づいたのか、驚きの声を漏らす。
「そんな、職業が変化するなんて、聞いたこともない!」
「言っただろ、俺はやつらよりも職業に関して詳しいんだ」
そうは言うものの俺の中でも驚きは大きかった。
そもそも俺のレベルというのは何だろうか?
レベルが上がると職業に関する能力がもっと上がるのだろうか。
俺の力は思ったより途方もないものなのでは? という気持ちがどんどん大きくなっていく。
「ちょっと実際に振るってみてくれ」
俺は家にあった古いナイフを渡してみる。
リンはそれを持つと、明らかに素人ではない手つきでナイフを振った。そして自分で自分の腕に驚く。
「すごい……剣の振り方なんて習ったこともないのに……」
「これが剣士奴隷の力のようだな」
「あの、ありがとうございます!」
突然リンは俺に向かって頭を下げる。
「奴隷の職業を与えられて蔑まれていた私に、ここまでしてくださるなんて」
「そ、そうか?」
俺はただ自分の力を試したくていろいろやっただけで、言うなればリンを実験台にしただけだ。そもそも奴隷を買っている時点であまり趣味がいいとは思わない。
それなのにリンは本気で頭を下げているので戸惑ってしまう。
「俺はただ、この力を試したくてリンを買っただけだ。礼を言われるほどのことは……」
「そんなことはありません!」
リンの急な大声に俺は驚く。
「だって、私は職業をもらったときから『所詮奴隷になる子なんて育てても無駄』と放置同然の扱いを受けてきました! しかもそれとなく聞いてみたところ、奴隷なんて鉱山とかで死ぬまで働かされたり、そういうところで慰み者のような扱いを受けるのが当然らしい。だから私もゴルドに売られたときはそうなると思っていました」
「……」
それを聞いて俺は沈黙する。
「奴隷」職の人がどんな人生を送るのかは出会ったことがないので知らなかったが、俺自身は何も変わってないのに「無職」だと分かった途端手の平を返すような連中が多数派の世界だ。
そんな酷い扱いを受けることもありえるだろう。
「でもあなたは私を職業で差別しなかったし、私に新しい力をくれました! 実験台とは言いつつも、人並みの扱いをしてくれています。そうでしょう?」
「それは、まあ」
「だからやっぱり、あなたに恩返しさせてください!」
突然のリンの真剣な言葉に俺は嬉しいと思いつつも少し困る。
「それはありがたいが、リンにはこれから剣士として俺の護衛とかをして欲しいし、俺の能力の実験にもつきあって欲しい。それでリンを買った分の働きはしてもらうつもりだが」
「そ、そうでしょうか? でもそれだけでは……。そう言えばご主人様は最初に会ったとき、私のことをいやらしい目で見てましたよね!?」
「え?」
確かにかわいいし身なりをよくしたらもっときれいになるな、とは思ったがそんなにいやらしい目だっただろうか。
「俺そんなにいやらしかったか?」
「はい!」
リンは自信満々に肯定するが、特に俺を気持ち悪いとは思っていないようだ。
「ですからふつつか者ですが、ご期待に沿えるよう頑張ります!」
そう言ってリンは元々面積が少なかった布のような服をはだけると、俺の方に身を進めてくる。
もしこのまま止めなければ彼女はきっと俺に”恩返し”をしてくれることだろう。
本人がそれを望んでいる以上、拒む理由はない。
だが、俺は……
「待て!」
「え、なぜですか? もしかして私のようなものでは不足でしょうか?」
そう言って彼女は自分の発達途上の胸を見下ろす。
「違う、そういうことじゃない! 俺は小さいのは小さいので趣があって好きだ……て何を言わせるんだ!」
「ではどうして……」
「きっと今リンは動転している。いきなり親に売られたかと思ったらよく分からない能力を持っているやつに買われたんだ。冷静な判断が出来るわけじゃない。そんな状態でそんなことをされてもうれしくない」
「ですが……」
俺の言葉にリンは釈然としない表情になる。
「どうせこれからは一緒に行動するんだ、もう少し落ち着いてからまた改めて考えよう。な?」
「別に気が動転してとかではないと思いますが……」
リンは不満気に言うが、一応引き下がる。
俺はそれを見て内心ほっとした。
今の状況だと俺はリンよりも優位な立場にいる。そのまま勢いで関係を結んでしまうのは、俺が否定してきた「職業」の貴賤に囚われているやつらと一緒ではないか。俺はそんな気がして、リンの”恩返し”をつい拒否してしまった。
俺がどのような扱いをするのかよく分からないリンは不安と緊張に包まれているようで、終始無言だった。
家に着くと、俺は鍵を閉めて一息つく。
するとリンは羽織っていたボロ布をばさっと脱いだ。そして硬い表情で言う。
「どうぞ。私の体を好きにしてくださいませ」
「待ってくれ、俺は別にそういう意図でお前を買った訳じゃない」
「え?」
俺の言葉にリンは困惑した。
ゴルドには説明するのが面倒だったので、俺がリンをそういう目的で買ったように勘違いさせてしまったが、本当はそういう訳ではない。
まあこうして見ると、やはり顔立ちは可愛いな、とは思うが。
それよりも俺は二人だけでリンに確認しなければならないことがある。
「一つ聞きたいんだが、リンは自分の職業がただの『奴隷』だと思っているんだよな?」
「はい、そうですが」
やはり本人自身も知らない様子だ。
普通の人は他人の職業は分からないが、自分の職業は分かる。それでも分かっていないということは本当に俺の特殊な力で分かっているのだろう。
「俺はさっき職業を入れ替えたように、職業に関する特別な力があるようだ。その俺の目にはリンの職業はただの奴隷ではなく、『専門奴隷』に見える」
「……はあ」
リンは信じていないのか、気のない返事をする。
「でも、神殿で職業を授かった時は奴隷だと言われましたが」
「やつらの言うことなんて信用できない。俺はやつらに無職だと言われたが、こうして職業を交換することができる。職業に関しては俺の方が信用出来ると思わないか?」
「それは確かに」
目の前で俺が両親の職業を受け取ったことを思い出し、リンは頷く。
「しかしそんな職業は聞いたことがありません」
「専門奴隷というのは、俺の予想だと何かの仕事に特化した奴隷になれる職業だ」
「でも私、何も得意なことなんてありませんが」
「そうだな、うーん」
職業の効果は大体その名前の通りで、「兵士」であれば体力や武器の腕が上がるという感じだ。
専門奴隷は何の専門なのかすら分からない。おそらく、何かのきっかけで何かの専門になるのだろうが……。
少し考えたところで俺は一つの案を思いつく。
俺にしか識別できない職業だということは、俺の力と関係ある職業だということだ。
「なあ、今から適当な職業を渡すから受け取ってくれ」
「は、はあ」
思いもよらない提案を受けてリンは困惑しつつも頷く。
俺は試しに「剣士」の職業を渡してみる。
すると。
”「専門奴隷」に「剣士」を合成しますか?”
唐突に俺の脳内に声が響く。
よく分からないが、職業は合成することが出来るらしい。そうすると恐らくリンは剣術に特化した専門奴隷になるのだろう。
あんな商売をしていればいつ神殿のやつらに目をつけられるか分からないし、暴漢に「お前の職業を渡せ」と脅されるかもしれない。
それを考えるとリンに武術を覚えさせるのは悪くない。
俺は心の中で「はい」と答える。すると。
”「専門奴隷」と「剣士」を合成し、「剣士奴隷」に変化しました”
”あなたのレベルが2に上がりました”
そういう謎のメッセージとともに、リンが持っている職業が、「剣士奴隷」に変化した。
「え、嘘……」
リンの方も自身でその変化に気づいたのか、驚きの声を漏らす。
「そんな、職業が変化するなんて、聞いたこともない!」
「言っただろ、俺はやつらよりも職業に関して詳しいんだ」
そうは言うものの俺の中でも驚きは大きかった。
そもそも俺のレベルというのは何だろうか?
レベルが上がると職業に関する能力がもっと上がるのだろうか。
俺の力は思ったより途方もないものなのでは? という気持ちがどんどん大きくなっていく。
「ちょっと実際に振るってみてくれ」
俺は家にあった古いナイフを渡してみる。
リンはそれを持つと、明らかに素人ではない手つきでナイフを振った。そして自分で自分の腕に驚く。
「すごい……剣の振り方なんて習ったこともないのに……」
「これが剣士奴隷の力のようだな」
「あの、ありがとうございます!」
突然リンは俺に向かって頭を下げる。
「奴隷の職業を与えられて蔑まれていた私に、ここまでしてくださるなんて」
「そ、そうか?」
俺はただ自分の力を試したくていろいろやっただけで、言うなればリンを実験台にしただけだ。そもそも奴隷を買っている時点であまり趣味がいいとは思わない。
それなのにリンは本気で頭を下げているので戸惑ってしまう。
「俺はただ、この力を試したくてリンを買っただけだ。礼を言われるほどのことは……」
「そんなことはありません!」
リンの急な大声に俺は驚く。
「だって、私は職業をもらったときから『所詮奴隷になる子なんて育てても無駄』と放置同然の扱いを受けてきました! しかもそれとなく聞いてみたところ、奴隷なんて鉱山とかで死ぬまで働かされたり、そういうところで慰み者のような扱いを受けるのが当然らしい。だから私もゴルドに売られたときはそうなると思っていました」
「……」
それを聞いて俺は沈黙する。
「奴隷」職の人がどんな人生を送るのかは出会ったことがないので知らなかったが、俺自身は何も変わってないのに「無職」だと分かった途端手の平を返すような連中が多数派の世界だ。
そんな酷い扱いを受けることもありえるだろう。
「でもあなたは私を職業で差別しなかったし、私に新しい力をくれました! 実験台とは言いつつも、人並みの扱いをしてくれています。そうでしょう?」
「それは、まあ」
「だからやっぱり、あなたに恩返しさせてください!」
突然のリンの真剣な言葉に俺は嬉しいと思いつつも少し困る。
「それはありがたいが、リンにはこれから剣士として俺の護衛とかをして欲しいし、俺の能力の実験にもつきあって欲しい。それでリンを買った分の働きはしてもらうつもりだが」
「そ、そうでしょうか? でもそれだけでは……。そう言えばご主人様は最初に会ったとき、私のことをいやらしい目で見てましたよね!?」
「え?」
確かにかわいいし身なりをよくしたらもっときれいになるな、とは思ったがそんなにいやらしい目だっただろうか。
「俺そんなにいやらしかったか?」
「はい!」
リンは自信満々に肯定するが、特に俺を気持ち悪いとは思っていないようだ。
「ですからふつつか者ですが、ご期待に沿えるよう頑張ります!」
そう言ってリンは元々面積が少なかった布のような服をはだけると、俺の方に身を進めてくる。
もしこのまま止めなければ彼女はきっと俺に”恩返し”をしてくれることだろう。
本人がそれを望んでいる以上、拒む理由はない。
だが、俺は……
「待て!」
「え、なぜですか? もしかして私のようなものでは不足でしょうか?」
そう言って彼女は自分の発達途上の胸を見下ろす。
「違う、そういうことじゃない! 俺は小さいのは小さいので趣があって好きだ……て何を言わせるんだ!」
「ではどうして……」
「きっと今リンは動転している。いきなり親に売られたかと思ったらよく分からない能力を持っているやつに買われたんだ。冷静な判断が出来るわけじゃない。そんな状態でそんなことをされてもうれしくない」
「ですが……」
俺の言葉にリンは釈然としない表情になる。
「どうせこれからは一緒に行動するんだ、もう少し落ち着いてからまた改めて考えよう。な?」
「別に気が動転してとかではないと思いますが……」
リンは不満気に言うが、一応引き下がる。
俺はそれを見て内心ほっとした。
今の状況だと俺はリンよりも優位な立場にいる。そのまま勢いで関係を結んでしまうのは、俺が否定してきた「職業」の貴賤に囚われているやつらと一緒ではないか。俺はそんな気がして、リンの”恩返し”をつい拒否してしまった。
0
お気に入りに追加
166
あなたにおすすめの小説
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第三章フェレスト王国エルフ編
異世界転生した俺は平和に暮らしたいと願ったのだが
倉田 フラト
ファンタジー
「異世界に転生か再び地球に転生、
どちらが良い?……ですか。」
「異世界転生で。」
即答。
転生の際に何か能力を上げると提案された彼。強大な力を手に入れ英雄になるのも可能、勇者や英雄、ハーレムなんだって可能だったが、彼は「平和に暮らしたい」と言った。何の力も欲しない彼に神様は『コール』と言った念話の様な能力を授け、彼の願いの通り平和に生活が出来る様に転生をしたのだが……そんな彼の願いとは裏腹に家庭の事情で知らぬ間に最強になり……そんなファンタジー大好きな少年が異世界で平和に暮らして――行けたらいいな。ブラコンの姉をもったり、神様に気に入られたりして今日も一日頑張って生きていく物語です。基本的に主人公は強いです、それよりも姉の方が強いです。難しい話は書けないので書きません。軽い気持ちで呼んでくれたら幸いです。
なろうにも数話遅れてますが投稿しております。
誤字脱字など多いと思うので指摘してくれれば即直します。
自分でも見直しますが、ご協力お願いします。
感想の返信はあまりできませんが、しっかりと目を通してます。
突然シーカーになったので冒険します〜駆け出し探索者の成長物語〜
平山和人
ファンタジー
スマートフォンやSNSが当たり前の現代社会に、ある日突然「ダンジョン」と呼ばれる異空間が出現してから30年が経過していた。
26歳のコンビニアルバイト、新城直人はある朝、目の前に「ステータス画面」が浮かび上がる。直人は、ダンジョンを攻略できる特殊能力者「探索者(シーカー)」に覚醒したのだ。
最寄り駅前に出現している小規模ダンジョンまで、愛用の自転車で向かう大地。初心者向けとは言え、実際の戦闘は命懸け。スマホアプリで探索者仲間とダンジョン情報を共有しながら、慎重に探索を進めていく。
レベルアップを重ね、新しいスキルを習得し、倒したモンスターから得た魔石を換金することで、少しずつではあるが確実に成長していく。やがて大地は、探索者として独り立ちしていくための第一歩を踏み出すのだった。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
クラス転移で裏切られた「無」職の俺は世界を変える
ジャック
ファンタジー
私立三界高校2年3組において司馬は孤立する。このクラスにおいて王角龍騎というリーダーシップのあるイケメンと学園2大美女と呼ばれる住野桜と清水桃花が居るクラスであった。司馬に唯一話しかけるのが桜であり、クラスはそれを疎ましく思っていた。そんなある日クラスが異世界のラクル帝国へ転生してしまう。勇者、賢者、聖女、剣聖、など強い職業がクラスで選ばれる中司馬は無であり、属性も無であった。1人弱い中帝国で過ごす。そんなある日、八大ダンジョンと呼ばれるラギルダンジョンに挑む。そこで、帝国となかまに裏切りを受け─
これは、全てに絶望したこの世界で唯一の「無」職の少年がどん底からはい上がり、世界を変えるまでの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
カクヨム様、小説家になろう様にも連載させてもらっています。
神の宝物庫〜すごいスキルで楽しい人生を〜
月風レイ
ファンタジー
グロービル伯爵家に転生したカインは、転生後憧れの魔法を使おうとするも、魔法を発動することができなかった。そして、自分が魔法が使えないのであれば、剣を磨こうとしたところ、驚くべきことを告げられる。
それは、この世界では誰でも6歳にならないと、魔法が使えないということだ。この世界には神から与えられる、恩恵いわばギフトというものがかって、それをもらうことで初めて魔法やスキルを行使できるようになる。
と、カインは自分が無能なのだと思ってたところから、6歳で行う洗礼の儀でその運命が変わった。
洗礼の儀にて、この世界の邪神を除く、12神たちと出会い、12神全員の祝福をもらい、さらには恩恵として神をも凌ぐ、とてつもない能力を入手した。
カインはそのとてつもない能力をもって、周りの人々に支えられながらも、異世界ファンタジーという夢溢れる、憧れの世界を自由気ままに創意工夫しながら、楽しく過ごしていく。
勇者召喚に巻き込まれたモブキャラの俺。女神の手違いで勇者が貰うはずのチートスキルを貰っていた。気づいたらモブの俺が世界を救っちゃってました。
つくも
ファンタジー
主人公——臼井影人(うすいかげと)は勉強も運動もできない、影の薄いどこにでもいる普通の高校生である。
そんな彼は、裏庭の掃除をしていた時に、影人とは対照的で、勉強もスポーツもできる上に生徒会長もしている——日向勇人(ひなたはやと)の勇者召喚に巻き込まれてしまった。
勇人は異世界に旅立つより前に、女神からチートスキルを付与される。そして、異世界に召喚されるのであった。
始まりの国。エスティーゼ王国で目覚める二人。当然のように、勇者ではなくモブキャラでしかない影人は用無しという事で、王国を追い出された。
だが、ステータスを開いた時に影人は気づいてしまう。影人が勇者が貰うはずだったチートスキルを全て貰い受けている事に。
これは勇者が貰うはずだったチートスキルを手違いで貰い受けたモブキャラが、世界を救う英雄譚である。
※他サイトでも公開
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる