2 / 61
無職になった男と奴隷少女リン
手の平返し
しおりを挟む
いきなり神を侮辱しているとか言われても、当然ながら俺にそんな心当たりはない。
というか、この国ではこれまでどんなやつでも職業をもらうことは出来たはずだ。子供のころに殺人を犯したやつでさえ職業をもらえなかったという話は聞いたことがない。
俺の友人の中にはいたずらで神像に小便を引っかけた奴すらいたが、そんな奴でも問題なく職業をもらえている。だからちょっとやそっとでもらえなくなるようなことはないはずだ。
だが、それまで困惑していたドネルの表情はだんだん怒りに変わっていく。
「無職の者などこの街で初めて聞きました! お前は一体どんな罰当たりなことをしたのですか!」
「そ、そんな、何かの誤解だ! 犯罪者だって職業はもらえたんだろう!?」
「そこまで寛大な神様すらもお怒りになるようなことをしたということですね!?」
「それは暴論じゃないか!? 何か手違いがあるはずだ!」
「いえ、私はこの儀式は何十度もやってきましたし、神のなさることに間違いがあるはずはありません! これはあなたが悪いことをしたのでしょう!」
俺は必死に抗議したが彼は全く聞き耳を持たず、無駄だった。
心当たりは全くなかったが、他に原因が思い当たる訳でもない。
俺が有効な反論を思いつかずにいるうちに、ドネルの声を聞きつけ、俺の周囲に次々と神官が集まってくる。その中には部屋の前で待っていたリオナの姿もあった。それを見て俺はほっとする。彼女ならうまく言ってくれるだろう。俺は希望の目で彼女を見つめた。
「聞いてくれリオナ、なぜか俺だけ職業がもらえないんだ」
「え……もしかして、無職なの?」
「そうじゃなくて、きっと何かの手違いだと思うんだ! ほら、俺は別に神の怒りに触れるようなことなんてしてないだろう!?」
「嘘……」
が、リオナの反応は俺が思っていたものとは違った。
彼女は俺の言葉を聞いて失望するような表情に変わる。
リオナまで何か誤解しているのか、と思った俺は必死にしゃべり続けた。
「俺が神を冒涜したとか言われているけどきっと何かの間違いに決まっている! リオナなら俺がそんなことする訳ないって分かるよな?」
が、俺の言葉に被せるようにドネルが口を開く。
「いえ、彼は寛大なグローリア神から職業をもらえないという事実が何よりもの証明となっております」
が、リオナは俺の言うことよりもドネルの言うことを信じたようだった。
彼の言葉を聞いてリオナの表情は蒼白になる。
「そうなんだ……今まで友達だと思っていたけど失望したわ。今からあなたとの縁は切る。さよなら!」
そう言ってリオナは踵を返すと、足早に俺の元を離れていく。
「そんな、待ってくれ、リオナ!」
これまで約十年の付き合いがあったのに、いくらこいつが偉い人だからって俺よりもこいつを信じるなんて。結局無職よりもえらい職業を持っているやつの方がいいということか。それとも無職の俺なんかをかばえば自分にも飛び火するのが嫌なのか。どちらにしろ最悪だ。
愕然とする俺の周りを神官たちが取り囲む。
「おい、あれが無職か?」
「普通の少年に見えるが、一体どんなことをしたらそこまでの怒りを買うんだ」
「全く、神を冒涜しておきながら職業をもらおうなどと図々しい奴め」
次々と俺に向かって心無い言葉が浴びせかけられる。何かの間違えではないかもう一度確かめてもらおうかとも思ったが、とてもそんな雰囲気ではない。
俺の前に立つドネルは厳しい表情で告げる。
「少年よ、過去にどのような罪を犯したのか素直に懺悔しなさい!」
「だから何もしてないって!」
「……分かりました。そこまで意地を張るのであれば私が直々に神の教えを叩き込んであげましょう。皆の者、彼を取り押さえるのです!」
「はいっ」
「おい、離せ! 何かの間違いだ!」
俺の必死の抵抗もむなしく数人に後ろから腕や腰を掴まれて動けなくなってしまう。
すると一人の神官が一本の棒を持ってきてドネルに渡す。ドネルはそれを受け取ると、俺に向かって振り上げた。
「おい、やめろ!」
「これは神の力を注ぎ込んだ懲罰棒です。私が神の代わりにあなたの性根を叩き直してあげましょう」
そう言って彼は棒を振り降ろす。
「痛っ」
ぴしりっ、という鋭い音とともに肩に痛みが走る。
そんな俺にドネルは厳しい表情で言う。
「まだ懺悔する気にはなりませんか?」
「痛、だから何もしてないって!」
白状するも何も俺は本当に何も知らない。
だが、ドネルは次々と俺に棒を振り降ろす。
十回ほど棒で叩かれた時だった。
「すみません、職業授与の儀式について聞きたいことがあるんですが」
そう言って二人の男ががらがらと部屋に入ってくる。
その瞬間、神官たちの注意が一瞬だけ入口へと向いた。今しかない。
「うおおおおおおおおおおおおっ」
俺は一声叫びをあげると周囲の神官たちが動揺した隙に拘束を振りほどいて駆けだす。
「待て!」「帰っていいとは言ってない!」
すぐに神官たちが追ってくるが、俺は無視して部屋を出る。そして一目散へと神殿から脱出した。
さすがの神官たちも、神殿の外まで走ってくると周囲に人通りがあるせいか、後を追ってくることはなかった。
それを見て俺はほっと一息つく。
するとすぐ後から先ほどの二人組の男が出てくる。二人とも儀式に質問があると言っていたが、俺と同い年ぐらいだろう。
服装的には普通の町人に見える。
「さっきは助けてくれてありがとう」
「いいってことよ」「それより一体何があったんだ?」
こうして俺は彼らに事情を話すことにしたのだった。
というか、この国ではこれまでどんなやつでも職業をもらうことは出来たはずだ。子供のころに殺人を犯したやつでさえ職業をもらえなかったという話は聞いたことがない。
俺の友人の中にはいたずらで神像に小便を引っかけた奴すらいたが、そんな奴でも問題なく職業をもらえている。だからちょっとやそっとでもらえなくなるようなことはないはずだ。
だが、それまで困惑していたドネルの表情はだんだん怒りに変わっていく。
「無職の者などこの街で初めて聞きました! お前は一体どんな罰当たりなことをしたのですか!」
「そ、そんな、何かの誤解だ! 犯罪者だって職業はもらえたんだろう!?」
「そこまで寛大な神様すらもお怒りになるようなことをしたということですね!?」
「それは暴論じゃないか!? 何か手違いがあるはずだ!」
「いえ、私はこの儀式は何十度もやってきましたし、神のなさることに間違いがあるはずはありません! これはあなたが悪いことをしたのでしょう!」
俺は必死に抗議したが彼は全く聞き耳を持たず、無駄だった。
心当たりは全くなかったが、他に原因が思い当たる訳でもない。
俺が有効な反論を思いつかずにいるうちに、ドネルの声を聞きつけ、俺の周囲に次々と神官が集まってくる。その中には部屋の前で待っていたリオナの姿もあった。それを見て俺はほっとする。彼女ならうまく言ってくれるだろう。俺は希望の目で彼女を見つめた。
「聞いてくれリオナ、なぜか俺だけ職業がもらえないんだ」
「え……もしかして、無職なの?」
「そうじゃなくて、きっと何かの手違いだと思うんだ! ほら、俺は別に神の怒りに触れるようなことなんてしてないだろう!?」
「嘘……」
が、リオナの反応は俺が思っていたものとは違った。
彼女は俺の言葉を聞いて失望するような表情に変わる。
リオナまで何か誤解しているのか、と思った俺は必死にしゃべり続けた。
「俺が神を冒涜したとか言われているけどきっと何かの間違いに決まっている! リオナなら俺がそんなことする訳ないって分かるよな?」
が、俺の言葉に被せるようにドネルが口を開く。
「いえ、彼は寛大なグローリア神から職業をもらえないという事実が何よりもの証明となっております」
が、リオナは俺の言うことよりもドネルの言うことを信じたようだった。
彼の言葉を聞いてリオナの表情は蒼白になる。
「そうなんだ……今まで友達だと思っていたけど失望したわ。今からあなたとの縁は切る。さよなら!」
そう言ってリオナは踵を返すと、足早に俺の元を離れていく。
「そんな、待ってくれ、リオナ!」
これまで約十年の付き合いがあったのに、いくらこいつが偉い人だからって俺よりもこいつを信じるなんて。結局無職よりもえらい職業を持っているやつの方がいいということか。それとも無職の俺なんかをかばえば自分にも飛び火するのが嫌なのか。どちらにしろ最悪だ。
愕然とする俺の周りを神官たちが取り囲む。
「おい、あれが無職か?」
「普通の少年に見えるが、一体どんなことをしたらそこまでの怒りを買うんだ」
「全く、神を冒涜しておきながら職業をもらおうなどと図々しい奴め」
次々と俺に向かって心無い言葉が浴びせかけられる。何かの間違えではないかもう一度確かめてもらおうかとも思ったが、とてもそんな雰囲気ではない。
俺の前に立つドネルは厳しい表情で告げる。
「少年よ、過去にどのような罪を犯したのか素直に懺悔しなさい!」
「だから何もしてないって!」
「……分かりました。そこまで意地を張るのであれば私が直々に神の教えを叩き込んであげましょう。皆の者、彼を取り押さえるのです!」
「はいっ」
「おい、離せ! 何かの間違いだ!」
俺の必死の抵抗もむなしく数人に後ろから腕や腰を掴まれて動けなくなってしまう。
すると一人の神官が一本の棒を持ってきてドネルに渡す。ドネルはそれを受け取ると、俺に向かって振り上げた。
「おい、やめろ!」
「これは神の力を注ぎ込んだ懲罰棒です。私が神の代わりにあなたの性根を叩き直してあげましょう」
そう言って彼は棒を振り降ろす。
「痛っ」
ぴしりっ、という鋭い音とともに肩に痛みが走る。
そんな俺にドネルは厳しい表情で言う。
「まだ懺悔する気にはなりませんか?」
「痛、だから何もしてないって!」
白状するも何も俺は本当に何も知らない。
だが、ドネルは次々と俺に棒を振り降ろす。
十回ほど棒で叩かれた時だった。
「すみません、職業授与の儀式について聞きたいことがあるんですが」
そう言って二人の男ががらがらと部屋に入ってくる。
その瞬間、神官たちの注意が一瞬だけ入口へと向いた。今しかない。
「うおおおおおおおおおおおおっ」
俺は一声叫びをあげると周囲の神官たちが動揺した隙に拘束を振りほどいて駆けだす。
「待て!」「帰っていいとは言ってない!」
すぐに神官たちが追ってくるが、俺は無視して部屋を出る。そして一目散へと神殿から脱出した。
さすがの神官たちも、神殿の外まで走ってくると周囲に人通りがあるせいか、後を追ってくることはなかった。
それを見て俺はほっと一息つく。
するとすぐ後から先ほどの二人組の男が出てくる。二人とも儀式に質問があると言っていたが、俺と同い年ぐらいだろう。
服装的には普通の町人に見える。
「さっきは助けてくれてありがとう」
「いいってことよ」「それより一体何があったんだ?」
こうして俺は彼らに事情を話すことにしたのだった。
0
お気に入りに追加
166
あなたにおすすめの小説
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第三章フェレスト王国エルフ編
異世界転生した俺は平和に暮らしたいと願ったのだが
倉田 フラト
ファンタジー
「異世界に転生か再び地球に転生、
どちらが良い?……ですか。」
「異世界転生で。」
即答。
転生の際に何か能力を上げると提案された彼。強大な力を手に入れ英雄になるのも可能、勇者や英雄、ハーレムなんだって可能だったが、彼は「平和に暮らしたい」と言った。何の力も欲しない彼に神様は『コール』と言った念話の様な能力を授け、彼の願いの通り平和に生活が出来る様に転生をしたのだが……そんな彼の願いとは裏腹に家庭の事情で知らぬ間に最強になり……そんなファンタジー大好きな少年が異世界で平和に暮らして――行けたらいいな。ブラコンの姉をもったり、神様に気に入られたりして今日も一日頑張って生きていく物語です。基本的に主人公は強いです、それよりも姉の方が強いです。難しい話は書けないので書きません。軽い気持ちで呼んでくれたら幸いです。
なろうにも数話遅れてますが投稿しております。
誤字脱字など多いと思うので指摘してくれれば即直します。
自分でも見直しますが、ご協力お願いします。
感想の返信はあまりできませんが、しっかりと目を通してます。
突然シーカーになったので冒険します〜駆け出し探索者の成長物語〜
平山和人
ファンタジー
スマートフォンやSNSが当たり前の現代社会に、ある日突然「ダンジョン」と呼ばれる異空間が出現してから30年が経過していた。
26歳のコンビニアルバイト、新城直人はある朝、目の前に「ステータス画面」が浮かび上がる。直人は、ダンジョンを攻略できる特殊能力者「探索者(シーカー)」に覚醒したのだ。
最寄り駅前に出現している小規模ダンジョンまで、愛用の自転車で向かう大地。初心者向けとは言え、実際の戦闘は命懸け。スマホアプリで探索者仲間とダンジョン情報を共有しながら、慎重に探索を進めていく。
レベルアップを重ね、新しいスキルを習得し、倒したモンスターから得た魔石を換金することで、少しずつではあるが確実に成長していく。やがて大地は、探索者として独り立ちしていくための第一歩を踏み出すのだった。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
クラス転移で裏切られた「無」職の俺は世界を変える
ジャック
ファンタジー
私立三界高校2年3組において司馬は孤立する。このクラスにおいて王角龍騎というリーダーシップのあるイケメンと学園2大美女と呼ばれる住野桜と清水桃花が居るクラスであった。司馬に唯一話しかけるのが桜であり、クラスはそれを疎ましく思っていた。そんなある日クラスが異世界のラクル帝国へ転生してしまう。勇者、賢者、聖女、剣聖、など強い職業がクラスで選ばれる中司馬は無であり、属性も無であった。1人弱い中帝国で過ごす。そんなある日、八大ダンジョンと呼ばれるラギルダンジョンに挑む。そこで、帝国となかまに裏切りを受け─
これは、全てに絶望したこの世界で唯一の「無」職の少年がどん底からはい上がり、世界を変えるまでの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
カクヨム様、小説家になろう様にも連載させてもらっています。
神の宝物庫〜すごいスキルで楽しい人生を〜
月風レイ
ファンタジー
グロービル伯爵家に転生したカインは、転生後憧れの魔法を使おうとするも、魔法を発動することができなかった。そして、自分が魔法が使えないのであれば、剣を磨こうとしたところ、驚くべきことを告げられる。
それは、この世界では誰でも6歳にならないと、魔法が使えないということだ。この世界には神から与えられる、恩恵いわばギフトというものがかって、それをもらうことで初めて魔法やスキルを行使できるようになる。
と、カインは自分が無能なのだと思ってたところから、6歳で行う洗礼の儀でその運命が変わった。
洗礼の儀にて、この世界の邪神を除く、12神たちと出会い、12神全員の祝福をもらい、さらには恩恵として神をも凌ぐ、とてつもない能力を入手した。
カインはそのとてつもない能力をもって、周りの人々に支えられながらも、異世界ファンタジーという夢溢れる、憧れの世界を自由気ままに創意工夫しながら、楽しく過ごしていく。
勇者召喚に巻き込まれたモブキャラの俺。女神の手違いで勇者が貰うはずのチートスキルを貰っていた。気づいたらモブの俺が世界を救っちゃってました。
つくも
ファンタジー
主人公——臼井影人(うすいかげと)は勉強も運動もできない、影の薄いどこにでもいる普通の高校生である。
そんな彼は、裏庭の掃除をしていた時に、影人とは対照的で、勉強もスポーツもできる上に生徒会長もしている——日向勇人(ひなたはやと)の勇者召喚に巻き込まれてしまった。
勇人は異世界に旅立つより前に、女神からチートスキルを付与される。そして、異世界に召喚されるのであった。
始まりの国。エスティーゼ王国で目覚める二人。当然のように、勇者ではなくモブキャラでしかない影人は用無しという事で、王国を追い出された。
だが、ステータスを開いた時に影人は気づいてしまう。影人が勇者が貰うはずだったチートスキルを全て貰い受けている事に。
これは勇者が貰うはずだったチートスキルを手違いで貰い受けたモブキャラが、世界を救う英雄譚である。
※他サイトでも公開
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる