4 / 5
第4話 ※
しおりを挟む
早速翌日の夕食後、高志くんを僕の部屋へお招きした。
「お邪魔します」
「いらっしゃい。お茶どうぞ」
高志くんは少しよそよそしく、でも僕のよく知っている笑顔で向かいに座ってくれた。
良かった。やはりこの前の高志くんは何かの間違いだったのではと思ってしまう。
「親父から話聞いたよ。なんか養子に来てくれてもいいとまで言ってくれてるんだって?」
「はい!俺優さんの為なら出来ることなんでもします!」
前のめりで目をキラキラさせて嬉しいことを言ってくれる高志くん。
嬉しいけれど、やっぱり僕は彼をそういう対象としてみることができない。
彼も僕への感情は何か誤解しているに違いない。でないと12も年上のおじさんにこんな酔狂な提案はしてこないだろう。
「気持ちは嬉しいよ。でも君はまだ若いし、勘違いというか思い違いをしていると思うんだ。よく考えてほしい、君みたいな素敵な子が僕みたいなおじさんなんて本気で好きになるはずないじゃない、ね?」
出来るだけ優しく、諭すように語り掛ける。
高志くんの表情が曇った。と思えばみるみるうちに怒りが滲み出てくる。
しまった。
「優さんはどうしたら俺が本気だってわかってくれるんですか?」
机を避けてぐいと距離を詰めてくる。
「っ・・・わぁっ!」
あ、と思った時には腕を引かれ高志くんの下に組み敷かれていた。
前回と同じように押し返そうとするも、圧し掛かられてビクともしない。
「ちょっと高志くんッ・・・んッ!!!」
激しく抵抗するも唇を塞がれ、熱い舌の侵入を許してしまう。
「んっ・・・ッ・・・うぅん・・・」
舌を吸い、絡ませ、擦りあわされて、先ほどまでの抵抗の力が嘘のように抜ける。
顎の付け根から甘い痺れが広がる。
どうして、頭では高志くんの暴挙を拒みたいのに、力が入らずただただ受け入れてしまう。
「・・・んっ・・・ん、・・・」
「はは、優さんに意識してもらうには、言葉を尽くすより身体の関係を持った方が早いのかな?」
高志くんの濡れた瞳、艶っぽい前髪が大写しになる。
聞き捨てならない台詞に抗議しようにも、押し返す腕には力はなく、ただ縋るだけになった。
高志くんは不敵に笑い、腰を押し付けてきた。
「あっ・・・!」
「俺ずっと昔から優さんの事、いやらしい目で見てたんですよ。全然気付いてなかったみたいですけど」
熱い塊を擦りつけられながら、高志くんの長い指が僕の上半身を無遠慮に這い回る。
その指が下へ下へと下がり、ついに中心を服の上から包まれた。
「あ・・・ぁんッ・・・やっ・・・!」
「ちょっと触られただけでもうこんなですよ?こんなに感じやすくてこれから一人でどうやっていくんですか?
それとももう決まった相手が居るんですか?」
「そ、そんなのいるわけないだろっ・・・!」
「じゃあ僕にしとけばいいじゃないですか。僕なら絶対、優さんのいやらしい身体、満足させてみせますよ。」
「お邪魔します」
「いらっしゃい。お茶どうぞ」
高志くんは少しよそよそしく、でも僕のよく知っている笑顔で向かいに座ってくれた。
良かった。やはりこの前の高志くんは何かの間違いだったのではと思ってしまう。
「親父から話聞いたよ。なんか養子に来てくれてもいいとまで言ってくれてるんだって?」
「はい!俺優さんの為なら出来ることなんでもします!」
前のめりで目をキラキラさせて嬉しいことを言ってくれる高志くん。
嬉しいけれど、やっぱり僕は彼をそういう対象としてみることができない。
彼も僕への感情は何か誤解しているに違いない。でないと12も年上のおじさんにこんな酔狂な提案はしてこないだろう。
「気持ちは嬉しいよ。でも君はまだ若いし、勘違いというか思い違いをしていると思うんだ。よく考えてほしい、君みたいな素敵な子が僕みたいなおじさんなんて本気で好きになるはずないじゃない、ね?」
出来るだけ優しく、諭すように語り掛ける。
高志くんの表情が曇った。と思えばみるみるうちに怒りが滲み出てくる。
しまった。
「優さんはどうしたら俺が本気だってわかってくれるんですか?」
机を避けてぐいと距離を詰めてくる。
「っ・・・わぁっ!」
あ、と思った時には腕を引かれ高志くんの下に組み敷かれていた。
前回と同じように押し返そうとするも、圧し掛かられてビクともしない。
「ちょっと高志くんッ・・・んッ!!!」
激しく抵抗するも唇を塞がれ、熱い舌の侵入を許してしまう。
「んっ・・・ッ・・・うぅん・・・」
舌を吸い、絡ませ、擦りあわされて、先ほどまでの抵抗の力が嘘のように抜ける。
顎の付け根から甘い痺れが広がる。
どうして、頭では高志くんの暴挙を拒みたいのに、力が入らずただただ受け入れてしまう。
「・・・んっ・・・ん、・・・」
「はは、優さんに意識してもらうには、言葉を尽くすより身体の関係を持った方が早いのかな?」
高志くんの濡れた瞳、艶っぽい前髪が大写しになる。
聞き捨てならない台詞に抗議しようにも、押し返す腕には力はなく、ただ縋るだけになった。
高志くんは不敵に笑い、腰を押し付けてきた。
「あっ・・・!」
「俺ずっと昔から優さんの事、いやらしい目で見てたんですよ。全然気付いてなかったみたいですけど」
熱い塊を擦りつけられながら、高志くんの長い指が僕の上半身を無遠慮に這い回る。
その指が下へ下へと下がり、ついに中心を服の上から包まれた。
「あ・・・ぁんッ・・・やっ・・・!」
「ちょっと触られただけでもうこんなですよ?こんなに感じやすくてこれから一人でどうやっていくんですか?
それとももう決まった相手が居るんですか?」
「そ、そんなのいるわけないだろっ・・・!」
「じゃあ僕にしとけばいいじゃないですか。僕なら絶対、優さんのいやらしい身体、満足させてみせますよ。」
0
お気に入りに追加
84
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
美人に告白されたがまたいつもの嫌がらせかと思ったので適当にOKした
亜桜黄身
BL
俺の学校では俺に付き合ってほしいと言う罰ゲームが流行ってる。
カースト底辺の卑屈くんがカースト頂点の強気ド美人敬語攻めと付き合う話。
(悪役モブ♀が出てきます)
(他サイトに2021年〜掲載済)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
つまりは相思相愛
nano ひにゃ
BL
ご主人様にイかないように命令された僕はおもちゃの刺激にただ耐えるばかり。
限界まで耐えさせられた後、抱かれるのだが、それもまたしつこく、僕はもう僕でいられない。
とことん甘やかしたいご主人様は目的達成のために僕を追い詰めるだけの短い話です。
最初からR表現です、ご注意ください。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
すれ違い片想い
高嗣水清太
BL
「なぁ、獅郎。吹雪って好きなヤツいるか聞いてねェか?」
ずっと好きだった幼馴染は、無邪気に残酷な言葉を吐いた――。
※六~七年前に二次創作で書いた小説をリメイク、改稿したお話です。
他の短編はノベプラに移行しました。
執着攻めと平凡受けの短編集
松本いさ
BL
執着攻めが平凡受けに執着し溺愛する、似たり寄ったりな話ばかり。
疲れたときに、さくっと読める安心安全のハッピーエンド設計です。
基本的に一話完結で、しばらくは毎週金曜の夜または土曜の朝に更新を予定しています(全20作)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
ある国の皇太子と侯爵家令息の秘め事
きよひ
BL
皇太子×侯爵家令息。
幼い頃、仲良く遊び友情を確かめ合った二人。
成長して貴族の子女が通う学園で再会し、体の関係を持つようになった。
そんな二人のある日の秘め事。
前後編、4000字ほどで完結。
Rシーンは後編。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる