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20 仮面の下
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数日前の自分はなんて軽率なことをしたのか。
目まぐるしく過ぎていく日々の中、俺は屋上のベンチに寝転がり、らしくもなく黄昏ていた。
流れて行く綿雲をぼんやり眺めながら、秋っぽい空になってきたなぁなどと現実逃避気味に思う。全身に重くのしかかるような疲労感があり、座っているのも億劫だった。
プロジェクトが本格的に動き出してから、ろくに家にも帰れない日々が続いていた。たまに帰ってもすぐに電話がかかってきてしまい、月島とゆっくり話をするどころではない。
この調子では、二人揃って休みを取れる日などいつになることやら。
「はぁ……」
胸中のもやを吐き出すように溜息を零す。
月島に対する返事をあまり先延ばしにしたくはないのだが、それ以上に、中途半端になってしまうことは避けたかった。
出来れば、一度どこかで時間を取りたいのだが。
「休みてぇ……」
もはや何連勤目か数えるのをやめてから久しい。
今も仮眠と言って抜け出してきたが、二時間後にはオフィスに戻る予定だった。
本当なら少しでも疲れを取るために仮眠室のベッドを使いたいところだが、今の俺にはそこでは休めない理由がある。
今、暇そうな姿を見せたら、たちまち囲まれて質問攻めにされることだろう。
それは元を辿れば月島のせいである。
いや、もっと言えば月島を開き直らせた俺のせいなのか? まあいい、その辺りは置いておこう。
今、社内ではある噂が流れていた――
「篠崎! こんなところにいたのか、話聞かせろよ!」
「うるさいほっとけ、どうせ月島についてだろうが」
突如、屋上のドアが開け放たれ、息を切らせた保坂が飛び込んでくる。
そちらを見ようともせずに話を打ち切るが、保坂は構わず俺の顔を覗き込んできた。
「その月島についてだよ、お前のこと好きだって噂を聞いてさ」
「あぁ面白い噂だよな。信じられないだろ?」
これである。
この質問をされるのはコイツで何人目か、数えたくもない。
当初は、「『天敵』が仲良くなったらしい」という程度だった噂は、今や「月島が篠崎を好きらしい」というところまで膨れ上がっていた。
月島が何か明言した訳ではない。ないのだが、原因は間違いなくあの男にある。ここ数日の月島は、最早俺に対する感情を隠そうともしていなかった。
まず距離感が近い。近いというか、もはや肩が当たっている。ゼロ距離だ。
その上ボディタッチも多い。俺を呼ぶときに必ずと言っていいほど触れてくるのは……別に嫌ではないんだが、周囲の視線が痛いので勘弁して欲しかった。
あとは、色んな書類が月島を経由するようになった。結構席が離れているのに、月島から回覧を手渡されるのは謎である。どういうルートで回っているのか本当に疑問だ。
一番凶悪なのは表情だ。真顔か薄ら笑いの二択しかなかったあの男が甘く微笑む様は、社内に衝撃を与えていた。
そして蕩けた低い声で俺の名前を呼ぶのだ。「篠崎君」と。それはもう、関係ない神原までもが赤面するほど慈愛の篭った響きで。
噂にならない訳がなかった。
しかし、大半の人間は『天敵』たちの元の険悪さを知っているので、半信半疑という様だったが、どうやら保坂は噂を信じているようである。
「本当なんだろ?いや、俺は久々に月島に会った時からそうじゃないかと思ってたんだよ」
「……ああ。あの時か」
そういえば保坂は一度月島に滅茶苦茶睨まれていたはずだ。やはり誤魔化しきれてはいなかったようである。
ここ最近社内に居なかったから、先入観が無いということも大きいのだろう。
「あの時の月島といったら怖いこと。俺の物に手を出すなって感じだったからな」
「…………」
間違っても赤面してしまわないよう、保坂に隠れて腕をつねる。
努めて無表情を装う俺の顔から何を読み取ったのか、保坂がにやけ顔で言った。
「しかしお前も大変だな、この調子だと慰安旅行じゃ酒の肴にされるぞ」
「……慰安旅行?」
馴染みのない単語に疑問符が浮かぶ。はて、うちの会社にそんなものがあっただろうか。
しばし頭の中身をひっくり返していると、記憶の隅に辛うじてそんな単語があった。
そういえば毎年秋ごろに慰安旅行を行っていたハズだ。
参加率はおよそ八割といったところだろうか。俺はもちろん残りの二割の方に入っている。道理でピンとこない訳だ。
そういえば何日か前に、月島から回覧が回ってきていた気がする。忙しくてロクに目も通さず神原の机へ放り投げた訳だが。
「おいおい、しっかりしろよ。今月の話だぞ?」
「ここ最近尋常じゃなく多忙でな……大体、俺は毎年参加してないから、関係ないんだよ」
「参加してないって、アレはほとんど強制参加みたいなものだろ? お前も良くやるな……」
「不思議なことに毎年この時期になると体調を崩すんだよ。残念だな」
「まあ、お前は団体行動なんて嫌いそうだしな……」
「そういうことだ、お土産は期待しているからよろしくな」
来週以降であれば仕事も少し落ち着いているだろうが、暇であっても全く行く気が無い。
瞼を閉じることで会話を打ち切り、保坂を追い払うように片手を振る。
そのまま眠りに落ちようとしたが、「でも」と続いた保坂の声に引き戻された。
「今年は逃がしてもらえないんじゃないか。月島がいるだろ」
「……」
言われてみれば、そんな気がする。
俺の沈黙を肯定と受け取ったのか、笑い声が聞こえた。
「じゃ、また旅行でな」
「……」
遠のく足音を耳にしながら、今度こそ眠りにつこうと寝返りを打つ。
俺にしては極めて珍しいことに、月島と一緒であれば、慰安旅行に連れて行かれるのも悪くはないと思っていた。
上手く行けば、そこでゆっくり話す時間も作れるだろう。
今度こそ、しっかりと向き合うのだ。月島と、自分自身に――
◆
「……おい……篠……篠崎君……」
「ん……?」
肩を揺さぶられる感触で目を覚ます。
変な体勢で寝てしまっていたのか、妙に全身が痛い。
薄く瞼をこじ開けると、しゃがみ込んで俺の顔を覗き込んでいる月島と目が合った。
「篠崎君、起きたまえ。まったく君というヤツは、なんて場所で寝ているんだ」
「う……っ」
起き上がろうとして、節々の痛みに眉をしかめる。
どうやら寝ている間にベンチから落ちていたようだ。片足だけをベンチの上に残して、他は全て地べたに投げ出されていた。
月島が呆れるのも無理はない。落ちても起きなかったことに驚愕するとともに、自分が思っていた以上に疲労していたことを知る。
ああ、起き上がるのも面倒くさい……
「おい、そんなところで寝直すな! ああ、もう」
床に落ちたまま再び瞼を閉じた俺を見かねて、月島が俺の上半身を抱き上げる。高級そうなスーツが汚れるのにもお構いなしだ。
抱き締められるような体勢で砂埃を払ってもらっているうちに、人肌の温もりが心地よくなってその背中に腕を回した。
こうしてくっ付くのは何時ぶりだろうか。
胸がじんわりと温かくなっていくのを感じて、無意識に笑みが零れる。
「ふふ」
「なんだ、寝ぼけているのか?」
「お前とこうして二人きりっていうのも、久しぶりな気がしてな」
「……そうだな」
言われて気付いたようで、少し月島の体温が上がる。
その反応がおかしくて、また笑った。いつもこれだけ素直なら、少しは可愛げがあるというのに。
ふわふわとした幸せな気分のまま、言葉を紡ぐ。
「月島……落ち着いたら、お前に話したいことがあるんだ」
「……!」
「ちゃんと話をしたいから……ごめんな、もう少し待っててくれ」
「……ああ」
俺の言葉に身を強張らせる月島を見て、胸が苦しくなる。
もしかしたら今度こそ振られるかもしれないと思っているのだろうか。
かける言葉が思いつかなくて、背中に回した腕に力を込める。ぎゅっと肩口に顔をうずめれば、月島の匂いに包まれた。
そのままぐりぐりと額を押し付けていると、言葉に出来ない気持ちが伝わったのか、徐々に月島の身体から力が抜けていく。
「君を信じて、待っているよ」
月島はそう言って柔らかく微笑み、しばらく俺を抱き締めた後、「さて」と切り替えて身を離した。
「私はそろそろ仕事に戻らなくては。君はもう少し休んでいくといい、疲れている様子だからね」
「……嫌だ」
「お、おい」
腕を解こうとする月島に抗って、がっちりと背中にしがみつく。
久々に感じた月島の匂いと体温に安らぎを感じてしまったのだ。一度得た温もりを安々と手放すことは出来なかった。
このまま眠れば、さぞかしぐっすり眠れるだろう。
「……ぐぅ」
「こら、離してくれ。私は戻らなくては……」
「…………」
「ほ、本当にそのまま寝てしまうのか? 篠崎君、おい……」
戸惑う月島の声が遠くに聞こえる。
やがて諦めたのか、溜息とともに膝の上へと抱え直された。
「仕方ないな……」
大きく温かな手で背中を優しく叩かれれば、あっという間に深い眠りに落ちていく。
余談だが、その後月島も俺に釣られて眠ってしまったらしく。
心配して様子を見に来た神原に、抱き合って眠っている姿を目撃されるのであった。
目まぐるしく過ぎていく日々の中、俺は屋上のベンチに寝転がり、らしくもなく黄昏ていた。
流れて行く綿雲をぼんやり眺めながら、秋っぽい空になってきたなぁなどと現実逃避気味に思う。全身に重くのしかかるような疲労感があり、座っているのも億劫だった。
プロジェクトが本格的に動き出してから、ろくに家にも帰れない日々が続いていた。たまに帰ってもすぐに電話がかかってきてしまい、月島とゆっくり話をするどころではない。
この調子では、二人揃って休みを取れる日などいつになることやら。
「はぁ……」
胸中のもやを吐き出すように溜息を零す。
月島に対する返事をあまり先延ばしにしたくはないのだが、それ以上に、中途半端になってしまうことは避けたかった。
出来れば、一度どこかで時間を取りたいのだが。
「休みてぇ……」
もはや何連勤目か数えるのをやめてから久しい。
今も仮眠と言って抜け出してきたが、二時間後にはオフィスに戻る予定だった。
本当なら少しでも疲れを取るために仮眠室のベッドを使いたいところだが、今の俺にはそこでは休めない理由がある。
今、暇そうな姿を見せたら、たちまち囲まれて質問攻めにされることだろう。
それは元を辿れば月島のせいである。
いや、もっと言えば月島を開き直らせた俺のせいなのか? まあいい、その辺りは置いておこう。
今、社内ではある噂が流れていた――
「篠崎! こんなところにいたのか、話聞かせろよ!」
「うるさいほっとけ、どうせ月島についてだろうが」
突如、屋上のドアが開け放たれ、息を切らせた保坂が飛び込んでくる。
そちらを見ようともせずに話を打ち切るが、保坂は構わず俺の顔を覗き込んできた。
「その月島についてだよ、お前のこと好きだって噂を聞いてさ」
「あぁ面白い噂だよな。信じられないだろ?」
これである。
この質問をされるのはコイツで何人目か、数えたくもない。
当初は、「『天敵』が仲良くなったらしい」という程度だった噂は、今や「月島が篠崎を好きらしい」というところまで膨れ上がっていた。
月島が何か明言した訳ではない。ないのだが、原因は間違いなくあの男にある。ここ数日の月島は、最早俺に対する感情を隠そうともしていなかった。
まず距離感が近い。近いというか、もはや肩が当たっている。ゼロ距離だ。
その上ボディタッチも多い。俺を呼ぶときに必ずと言っていいほど触れてくるのは……別に嫌ではないんだが、周囲の視線が痛いので勘弁して欲しかった。
あとは、色んな書類が月島を経由するようになった。結構席が離れているのに、月島から回覧を手渡されるのは謎である。どういうルートで回っているのか本当に疑問だ。
一番凶悪なのは表情だ。真顔か薄ら笑いの二択しかなかったあの男が甘く微笑む様は、社内に衝撃を与えていた。
そして蕩けた低い声で俺の名前を呼ぶのだ。「篠崎君」と。それはもう、関係ない神原までもが赤面するほど慈愛の篭った響きで。
噂にならない訳がなかった。
しかし、大半の人間は『天敵』たちの元の険悪さを知っているので、半信半疑という様だったが、どうやら保坂は噂を信じているようである。
「本当なんだろ?いや、俺は久々に月島に会った時からそうじゃないかと思ってたんだよ」
「……ああ。あの時か」
そういえば保坂は一度月島に滅茶苦茶睨まれていたはずだ。やはり誤魔化しきれてはいなかったようである。
ここ最近社内に居なかったから、先入観が無いということも大きいのだろう。
「あの時の月島といったら怖いこと。俺の物に手を出すなって感じだったからな」
「…………」
間違っても赤面してしまわないよう、保坂に隠れて腕をつねる。
努めて無表情を装う俺の顔から何を読み取ったのか、保坂がにやけ顔で言った。
「しかしお前も大変だな、この調子だと慰安旅行じゃ酒の肴にされるぞ」
「……慰安旅行?」
馴染みのない単語に疑問符が浮かぶ。はて、うちの会社にそんなものがあっただろうか。
しばし頭の中身をひっくり返していると、記憶の隅に辛うじてそんな単語があった。
そういえば毎年秋ごろに慰安旅行を行っていたハズだ。
参加率はおよそ八割といったところだろうか。俺はもちろん残りの二割の方に入っている。道理でピンとこない訳だ。
そういえば何日か前に、月島から回覧が回ってきていた気がする。忙しくてロクに目も通さず神原の机へ放り投げた訳だが。
「おいおい、しっかりしろよ。今月の話だぞ?」
「ここ最近尋常じゃなく多忙でな……大体、俺は毎年参加してないから、関係ないんだよ」
「参加してないって、アレはほとんど強制参加みたいなものだろ? お前も良くやるな……」
「不思議なことに毎年この時期になると体調を崩すんだよ。残念だな」
「まあ、お前は団体行動なんて嫌いそうだしな……」
「そういうことだ、お土産は期待しているからよろしくな」
来週以降であれば仕事も少し落ち着いているだろうが、暇であっても全く行く気が無い。
瞼を閉じることで会話を打ち切り、保坂を追い払うように片手を振る。
そのまま眠りに落ちようとしたが、「でも」と続いた保坂の声に引き戻された。
「今年は逃がしてもらえないんじゃないか。月島がいるだろ」
「……」
言われてみれば、そんな気がする。
俺の沈黙を肯定と受け取ったのか、笑い声が聞こえた。
「じゃ、また旅行でな」
「……」
遠のく足音を耳にしながら、今度こそ眠りにつこうと寝返りを打つ。
俺にしては極めて珍しいことに、月島と一緒であれば、慰安旅行に連れて行かれるのも悪くはないと思っていた。
上手く行けば、そこでゆっくり話す時間も作れるだろう。
今度こそ、しっかりと向き合うのだ。月島と、自分自身に――
◆
「……おい……篠……篠崎君……」
「ん……?」
肩を揺さぶられる感触で目を覚ます。
変な体勢で寝てしまっていたのか、妙に全身が痛い。
薄く瞼をこじ開けると、しゃがみ込んで俺の顔を覗き込んでいる月島と目が合った。
「篠崎君、起きたまえ。まったく君というヤツは、なんて場所で寝ているんだ」
「う……っ」
起き上がろうとして、節々の痛みに眉をしかめる。
どうやら寝ている間にベンチから落ちていたようだ。片足だけをベンチの上に残して、他は全て地べたに投げ出されていた。
月島が呆れるのも無理はない。落ちても起きなかったことに驚愕するとともに、自分が思っていた以上に疲労していたことを知る。
ああ、起き上がるのも面倒くさい……
「おい、そんなところで寝直すな! ああ、もう」
床に落ちたまま再び瞼を閉じた俺を見かねて、月島が俺の上半身を抱き上げる。高級そうなスーツが汚れるのにもお構いなしだ。
抱き締められるような体勢で砂埃を払ってもらっているうちに、人肌の温もりが心地よくなってその背中に腕を回した。
こうしてくっ付くのは何時ぶりだろうか。
胸がじんわりと温かくなっていくのを感じて、無意識に笑みが零れる。
「ふふ」
「なんだ、寝ぼけているのか?」
「お前とこうして二人きりっていうのも、久しぶりな気がしてな」
「……そうだな」
言われて気付いたようで、少し月島の体温が上がる。
その反応がおかしくて、また笑った。いつもこれだけ素直なら、少しは可愛げがあるというのに。
ふわふわとした幸せな気分のまま、言葉を紡ぐ。
「月島……落ち着いたら、お前に話したいことがあるんだ」
「……!」
「ちゃんと話をしたいから……ごめんな、もう少し待っててくれ」
「……ああ」
俺の言葉に身を強張らせる月島を見て、胸が苦しくなる。
もしかしたら今度こそ振られるかもしれないと思っているのだろうか。
かける言葉が思いつかなくて、背中に回した腕に力を込める。ぎゅっと肩口に顔をうずめれば、月島の匂いに包まれた。
そのままぐりぐりと額を押し付けていると、言葉に出来ない気持ちが伝わったのか、徐々に月島の身体から力が抜けていく。
「君を信じて、待っているよ」
月島はそう言って柔らかく微笑み、しばらく俺を抱き締めた後、「さて」と切り替えて身を離した。
「私はそろそろ仕事に戻らなくては。君はもう少し休んでいくといい、疲れている様子だからね」
「……嫌だ」
「お、おい」
腕を解こうとする月島に抗って、がっちりと背中にしがみつく。
久々に感じた月島の匂いと体温に安らぎを感じてしまったのだ。一度得た温もりを安々と手放すことは出来なかった。
このまま眠れば、さぞかしぐっすり眠れるだろう。
「……ぐぅ」
「こら、離してくれ。私は戻らなくては……」
「…………」
「ほ、本当にそのまま寝てしまうのか? 篠崎君、おい……」
戸惑う月島の声が遠くに聞こえる。
やがて諦めたのか、溜息とともに膝の上へと抱え直された。
「仕方ないな……」
大きく温かな手で背中を優しく叩かれれば、あっという間に深い眠りに落ちていく。
余談だが、その後月島も俺に釣られて眠ってしまったらしく。
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