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01 軽率な約束
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《とーる:二十七歳会社員、関東在住。細身のネコ専。月一くらいでセフレ募集》
軽い電子音と共に、淡泊な募集文がサイト上に掲示される。ディスプレイに映し出されているのは会員制の出会い系サイト。それも、同性愛者限定のものだ。
俺ーー篠崎聡は、同性愛者である。
自身の性的嗜好については、誰にも話すことなくひた隠しにしてきた。
そんな俺にとって、匿名で相手を見繕うことがきるインターネットは欠かせないツールであり、三日に一度はこうしてパソコンに向かっていた。
性欲は強い方ではないけれども、たまに人肌恋しくなることがある。そんな時、手軽に後腐れなく欲を満たしてくれる相手が、俺には必要だった。
「コイツはあまり好みじゃないな」
寄せられた返信を流し見ながら、ぬるくなったビールを一息に飲み干す。
今日は初夏にそぐわない熱帯夜だ。うんざりするほどの暑さと生産性の低いやり取りに眉を顰めていると、別のメッセージが追加された。
《りょう:はじめまして、りょうと申します。プロフィールを拝見しました。気が合うと思うのですが自分は如何でしょうか。良ければ御連絡ください》
「へぇ、悪くないな」
相手のプロフィールページには、引き締まった体付きの男の写真が載っていた。それを一瞥して、年齢や性癖、希望するプレイ内容に目を通していく。
そう長くない文章を読み終える頃には、俺はすっかり乗り気になっていた。
年齢も近いし、性的嗜好も合うし、何より身体が良い。早速、メッセージを送ってみたところ、丁寧な文章ですぐに返信が返ってきた。人柄も悪くなさそうだ。
こうして事前に相手との相性を知れるのが匿名の良いところである。互いに全てを曝け出して話せるので、後になって『話が違った』なんてことは早々起こらない。もちろん、見極めが肝心だが。
更に数回のやりとりを経た後、俺は軽い気持ちで会うことを決めて返信した。
《とーる:では今週末、会いませんか?》
《りょう:是非お会いしましょう。場所は××市××ホテルでーー》
この時、俺は知る由も無かった。
まさかこの一通のメッセージで、最悪の男に執着される羽目になろうとは。
男と約束した日の朝。俺は心なしか浮ついた足取りで会社へ向かっていた。
気分が高揚している原因は、今夜の約束以外にもある。明日は久々の休みなのだ。
一ヶ月前に新しい企画が発足してからというもの、会議やプレゼンの準備などでろくに休めない日々が続いていた。それが昨日、やっと一区切りついたのだ。
今日の仕事は軽く流そう。昨日の残務整理をして定時で上がろう。
そう決意を固めたところで駅に辿り着いた。
駅のホームは出勤途中のサラリーマンでごった返している。なるべく空いている車両に乗り込もうと列を観察していると、人混みの隙間から見知った顔が覗いた。
「うわっ」
それを見て、すぐさま踵を返す。朝から見たい顔では無かったからだ。
男の名前は月島亮介。
茶色がかった黒髪をきっちりと撫で付け、高級そうなスリーピースに身を包んだ、整った顔立ちの男である。
しかし、綺麗な見た目に騙されてはいけない。その中身は真っ黒である。俺は身をもってそれを思い知らされていた。
俺と月島は、犬猿の仲と言っても差し支えのない関係だ。
ヤツとは性格だけではなく、意見、方針、手段、とにかく全てが正反対であり、一緒に仕事をしようものなら、終始互いのやること成すことにケチを付け合う羽目になる。
俺としては疲れるのでなるべく関わり合いたくないのだが、悲しいことに入社以来、あの男との腐れ縁が切れたことはなかった。
特にこの一年など酷いもので、同じ部署に配属されて日々を共にしている。
何故、わざわざ仲の悪い人間を組ませるのか。
人事部に恨み言の一つも吐きたくなるが理由は明白だった。二人で存分に叩き合った末の案には一分の隙も無く、結果的に良い企画が生まれるのだ。
それでも俺にとって、月島はストレスの権化のような男である。顔を合わせる時間は、短ければ短いほど良い。
「……はぁ」
かくして。俺は朝から何となく疲れた気分になりつつ、そっと月島とは違う車両へと乗り込むのだった。
「おはようございます。篠崎先輩、調子でも悪いんですか?」
出社早々苦い顔をしている俺に声をかけてきたのは、後輩の神原奏太だ。
神原との付き合いはもう三年になるだろうか。新人教育を担当していた縁もあってか、妙に懐かれており、仕事外でも付き合いを持っている数少ない人間である。
「おはよう。なに、朝から電車で嫌な顔を見ただけだ」
小声で囁いて、月島の方に向けて顎をしゃくる。
すぐに事情を察したらしい神原は、納得した顔で頷いて苦笑いを浮かべた。
「ああ、『天敵』の月島さんですか。本当に仲悪いんですね」
『天敵』というのは、いつの間にか社内に広まっていた呼び名である。本人たちも特に否定をしなかった結果、今ではすっかり定着してしまっている。
それほど、俺と月島の相性の悪さは周知の事実なのだ。
「ただでさえ、仕事で嫌というほどやり合うんだ。せめて外では会いたくないな」
「そんなに悪い人とも思わないんですけど。やっぱり相性なんですかね」
「お前はまだ真っ向からやりあったことはないだろ? 議論でもすればすぐに分かるぞ、アイツの性根の悪さが」
「そこまで言われると気になりますね。まぁ、篠崎先輩と対等に言い争っている時点で、一癖も二癖もある人だということは分かりますけど」
「どういう意味だ」
「いや、僕程度では先輩方のレベルには追い付けないな、という話です。では、そろそろ外回りなので行って来ますね!」
「おいこら……って、逃げ足の早い奴だな」
まだ始業の鐘が鳴る前だと言うのに、神原はそそくさと出かけて行ってしまった。予定表を見れば今日は昼まで外回りらしい。御苦労なことだ。
ついでに他の同僚の予定も確認していると、自分の他にも明日休みを取っている人間がいることに気が付いた。
(うわ。明日は月島も休みなのか)
どうせなら別の日に休んでくれた方がなるべく顔を合わせずに済むというのに、もったいない。何だか今日はとことんツイていない気分だ。
しかし、ほぼ同じ企画に携わり、似たような仕事をしているのだ。休みのタイミングが被るのも仕方がないことかもしれない。
こればかりは諦めるしかないので、俺は気を取り直して仕事に取り掛かることにした。差し当たっては、昨日の会議録の見直しから始めるとしよう。早速ワードを立ち上げるが、それは早々に遮られることになる。
「篠崎君。昨日の会議結果についてなのだが」
「……なんだよ」
他ならぬ月島によって。
はす向かいの机から飛んできた声に鋭く視線をやると、不穏な空気を察した同僚たちがそそくさと席を立つ姿が視界の端に過ぎった。誰も俺たちの仲裁には入りたくないらしい。
取り残された課長が裏切り者を見る目で部下たちを見送っているが、流石にみんな過剰反応し過ぎだと思う。何せ、つい昨日山場を越えたばかりなのだ。そこまで議論が過熱するような案件が残っているとは思えないーー
「方針までは良いとして、最後に君が提案した今後のプラン。いささか短絡的だと思うのだが自分では気付かないのか。もっと長期的な視点を持つべきだ。あまり何度も口を挟みたくないのだが、会社が損失を被るのが分かっていて見逃すことは出来なくてね」
「あ? そういうお前の話はいつも机上の空論なんだよ、現実を見て考えろ。お前の意見は予測じゃなくて空想だ、世の人間が全て合理的判断だけで動くと思うなよ。遊びの無い人生を送っている人間に理解を求めるのは難しいかもしれないがな」
そんな甘い見通しをした俺が間違っていた。
あっという間に火花を散らした俺たちは、結局昼になるまで口論を重ね、見かねた上司の仲裁によって一応の収束を迎えるのであった。
軽い電子音と共に、淡泊な募集文がサイト上に掲示される。ディスプレイに映し出されているのは会員制の出会い系サイト。それも、同性愛者限定のものだ。
俺ーー篠崎聡は、同性愛者である。
自身の性的嗜好については、誰にも話すことなくひた隠しにしてきた。
そんな俺にとって、匿名で相手を見繕うことがきるインターネットは欠かせないツールであり、三日に一度はこうしてパソコンに向かっていた。
性欲は強い方ではないけれども、たまに人肌恋しくなることがある。そんな時、手軽に後腐れなく欲を満たしてくれる相手が、俺には必要だった。
「コイツはあまり好みじゃないな」
寄せられた返信を流し見ながら、ぬるくなったビールを一息に飲み干す。
今日は初夏にそぐわない熱帯夜だ。うんざりするほどの暑さと生産性の低いやり取りに眉を顰めていると、別のメッセージが追加された。
《りょう:はじめまして、りょうと申します。プロフィールを拝見しました。気が合うと思うのですが自分は如何でしょうか。良ければ御連絡ください》
「へぇ、悪くないな」
相手のプロフィールページには、引き締まった体付きの男の写真が載っていた。それを一瞥して、年齢や性癖、希望するプレイ内容に目を通していく。
そう長くない文章を読み終える頃には、俺はすっかり乗り気になっていた。
年齢も近いし、性的嗜好も合うし、何より身体が良い。早速、メッセージを送ってみたところ、丁寧な文章ですぐに返信が返ってきた。人柄も悪くなさそうだ。
こうして事前に相手との相性を知れるのが匿名の良いところである。互いに全てを曝け出して話せるので、後になって『話が違った』なんてことは早々起こらない。もちろん、見極めが肝心だが。
更に数回のやりとりを経た後、俺は軽い気持ちで会うことを決めて返信した。
《とーる:では今週末、会いませんか?》
《りょう:是非お会いしましょう。場所は××市××ホテルでーー》
この時、俺は知る由も無かった。
まさかこの一通のメッセージで、最悪の男に執着される羽目になろうとは。
男と約束した日の朝。俺は心なしか浮ついた足取りで会社へ向かっていた。
気分が高揚している原因は、今夜の約束以外にもある。明日は久々の休みなのだ。
一ヶ月前に新しい企画が発足してからというもの、会議やプレゼンの準備などでろくに休めない日々が続いていた。それが昨日、やっと一区切りついたのだ。
今日の仕事は軽く流そう。昨日の残務整理をして定時で上がろう。
そう決意を固めたところで駅に辿り着いた。
駅のホームは出勤途中のサラリーマンでごった返している。なるべく空いている車両に乗り込もうと列を観察していると、人混みの隙間から見知った顔が覗いた。
「うわっ」
それを見て、すぐさま踵を返す。朝から見たい顔では無かったからだ。
男の名前は月島亮介。
茶色がかった黒髪をきっちりと撫で付け、高級そうなスリーピースに身を包んだ、整った顔立ちの男である。
しかし、綺麗な見た目に騙されてはいけない。その中身は真っ黒である。俺は身をもってそれを思い知らされていた。
俺と月島は、犬猿の仲と言っても差し支えのない関係だ。
ヤツとは性格だけではなく、意見、方針、手段、とにかく全てが正反対であり、一緒に仕事をしようものなら、終始互いのやること成すことにケチを付け合う羽目になる。
俺としては疲れるのでなるべく関わり合いたくないのだが、悲しいことに入社以来、あの男との腐れ縁が切れたことはなかった。
特にこの一年など酷いもので、同じ部署に配属されて日々を共にしている。
何故、わざわざ仲の悪い人間を組ませるのか。
人事部に恨み言の一つも吐きたくなるが理由は明白だった。二人で存分に叩き合った末の案には一分の隙も無く、結果的に良い企画が生まれるのだ。
それでも俺にとって、月島はストレスの権化のような男である。顔を合わせる時間は、短ければ短いほど良い。
「……はぁ」
かくして。俺は朝から何となく疲れた気分になりつつ、そっと月島とは違う車両へと乗り込むのだった。
「おはようございます。篠崎先輩、調子でも悪いんですか?」
出社早々苦い顔をしている俺に声をかけてきたのは、後輩の神原奏太だ。
神原との付き合いはもう三年になるだろうか。新人教育を担当していた縁もあってか、妙に懐かれており、仕事外でも付き合いを持っている数少ない人間である。
「おはよう。なに、朝から電車で嫌な顔を見ただけだ」
小声で囁いて、月島の方に向けて顎をしゃくる。
すぐに事情を察したらしい神原は、納得した顔で頷いて苦笑いを浮かべた。
「ああ、『天敵』の月島さんですか。本当に仲悪いんですね」
『天敵』というのは、いつの間にか社内に広まっていた呼び名である。本人たちも特に否定をしなかった結果、今ではすっかり定着してしまっている。
それほど、俺と月島の相性の悪さは周知の事実なのだ。
「ただでさえ、仕事で嫌というほどやり合うんだ。せめて外では会いたくないな」
「そんなに悪い人とも思わないんですけど。やっぱり相性なんですかね」
「お前はまだ真っ向からやりあったことはないだろ? 議論でもすればすぐに分かるぞ、アイツの性根の悪さが」
「そこまで言われると気になりますね。まぁ、篠崎先輩と対等に言い争っている時点で、一癖も二癖もある人だということは分かりますけど」
「どういう意味だ」
「いや、僕程度では先輩方のレベルには追い付けないな、という話です。では、そろそろ外回りなので行って来ますね!」
「おいこら……って、逃げ足の早い奴だな」
まだ始業の鐘が鳴る前だと言うのに、神原はそそくさと出かけて行ってしまった。予定表を見れば今日は昼まで外回りらしい。御苦労なことだ。
ついでに他の同僚の予定も確認していると、自分の他にも明日休みを取っている人間がいることに気が付いた。
(うわ。明日は月島も休みなのか)
どうせなら別の日に休んでくれた方がなるべく顔を合わせずに済むというのに、もったいない。何だか今日はとことんツイていない気分だ。
しかし、ほぼ同じ企画に携わり、似たような仕事をしているのだ。休みのタイミングが被るのも仕方がないことかもしれない。
こればかりは諦めるしかないので、俺は気を取り直して仕事に取り掛かることにした。差し当たっては、昨日の会議録の見直しから始めるとしよう。早速ワードを立ち上げるが、それは早々に遮られることになる。
「篠崎君。昨日の会議結果についてなのだが」
「……なんだよ」
他ならぬ月島によって。
はす向かいの机から飛んできた声に鋭く視線をやると、不穏な空気を察した同僚たちがそそくさと席を立つ姿が視界の端に過ぎった。誰も俺たちの仲裁には入りたくないらしい。
取り残された課長が裏切り者を見る目で部下たちを見送っているが、流石にみんな過剰反応し過ぎだと思う。何せ、つい昨日山場を越えたばかりなのだ。そこまで議論が過熱するような案件が残っているとは思えないーー
「方針までは良いとして、最後に君が提案した今後のプラン。いささか短絡的だと思うのだが自分では気付かないのか。もっと長期的な視点を持つべきだ。あまり何度も口を挟みたくないのだが、会社が損失を被るのが分かっていて見逃すことは出来なくてね」
「あ? そういうお前の話はいつも机上の空論なんだよ、現実を見て考えろ。お前の意見は予測じゃなくて空想だ、世の人間が全て合理的判断だけで動くと思うなよ。遊びの無い人生を送っている人間に理解を求めるのは難しいかもしれないがな」
そんな甘い見通しをした俺が間違っていた。
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