つぐみの日常

りつ

文字の大きさ
上 下
1 / 2

出会い

しおりを挟む
「実は… 好きなんだ」






俺は今どきの中学生らしく、インターネットをよく使っている。
不特定多数の人の呟きを見れるTwitterはもちろんのこと、人の配信を見たり自分が配信できるミラティブなどだ。
俺はそこでつぐみと出会った。
つぐみが俺の配信に来たことから仲良くなり、どんどん距離を縮めていった。
最近では通話をよくするほどだ。

ある日俺はまた配信をしていた。
もちろんつぐみも来てくれていた。
そして今日はもう1人、配信に来てくれていた人がいる。
その人は「シリウスくん」といい、俺と同じゲームをしていたことから配信を見てくれたそうだ。
ほんとにありがたい。

そして配信を終えた頃、TwitterにDMが届いた。
配信に来てくれたシリウスくんからだ。
初めは単に俺と話したいのだと思ったが、次の言葉でそれは思い過ごしだということがわかった。

「実はさ。あんま話したことないんだけど… 好きになっちゃったwww」

…は?今こいつはなんて言った?
スキニナッチャッタ?頭イカれたのか?
サラッとやばい発言しないで貰えます?

「つぐみと仲良さそうだからさ… なんかアドバイスとかくれない?」

…つぐみんかよ!てか知らねーしそんなの!!俺に関係ねーよ!!!
おっといかんいかん。つい本音が。俺って素直で困っちゃう!

内心でつぐみんに「変なやつに好かれてご愁傷さま」と思いつつ、俺は返信した。

「それは冗談?それとも本気?」

まずは確認からだ。ここで俺が素直に信じ、あれこれアドバイスをしたあとに「嘘でしたーwww」など言われたらブロック+通報待ったなしだ。
まぁ嘘であって欲しいんだが…。
そんな俺の願いとは裏腹に、残酷な返信が来たのだった。

「マジに決まってんじゃんw」

いや…。君のことなんて俺知らないんですよ…。
てかつぐみんと話したことあったっけコイツ。
俺の記憶ではない。知らないところで絡んでる可能性はあるが自分であんま話したことないって言ってるしな…。
とりあえず俺は返信した。

「好きならつぐみんに話しかければ?」

よく言った俺。俺はつぐみんでもなければ恋のキューピットでもない。俺と話しても一文の得もないのだ。
なのにわざわざご苦労なことで。
心の中で毒を吐きまくっていると

「話しかけられないんだよ…。どうしたらいい…?」

という言葉が返ってきた。


いや知らねーよ!何回俺に同じこと思わせるんだよ!
もう面倒なので適当にアドバイスをしてやった。

つぐみんと仲良くなりたいなら話しかけるのが1番良いこと、俺には何も出来ないから自分で頑張れ。こんなことを言ったと思う。

「わかった…。」

よし面倒事は終わった。これで俺の日常が訪れるぞ。そう思い、夜も更けていたので寝ることにした。



しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子

ちひろ
恋愛
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子の話。 Fantiaでは他にもえっちなお話を書いてます。よかったら遊びに来てね。

車の中で会社の後輩を喘がせている

ヘロディア
恋愛
会社の後輩と”そういう”関係にある主人公。 彼らはどこでも交わっていく…

[R18] 激しめエロつめあわせ♡

ねねこ
恋愛
短編のエロを色々と。 激しくて濃厚なの多め♡ 苦手な人はお気をつけくださいませ♡

懐妊を告げずに家を出ます。最愛のあなた、どうかお幸せに。

梅雨の人
恋愛
最愛の夫、ブラッド。 あなたと共に、人生が終わるその時まで互いに慈しみ、愛情に溢れる時を過ごしていけると信じていた。 その時までは。 どうか、幸せになってね。 愛しい人。 さようなら。

女子高生は卒業間近の先輩に告白する。全裸で。

矢木羽研
恋愛
図書委員の女子高生(小柄ちっぱい眼鏡)が、卒業間近の先輩男子に告白します。全裸で。 女の子が裸になるだけの話。それ以上の行為はありません。 取って付けたようなバレンタインネタあり。 カクヨムでも同内容で公開しています。

隣の人妻としているいけないこと

ヘロディア
恋愛
主人公は、隣人である人妻と浮気している。単なる隣人に過ぎなかったのが、いつからか惹かれ、見事に関係を築いてしまったのだ。 そして、人妻と付き合うスリル、その妖艶な容姿を自分のものにした優越感を得て、彼が自惚れるには十分だった。 しかし、そんな日々もいつかは終わる。ある日、ホテルで彼女と二人きりで行為を進める中、主人公は彼女の着物にGPSを発見する。 彼女の夫がしかけたものと思われ…

君の浮気にはエロいお仕置きで済ませてあげるよ

サドラ
恋愛
浮気された主人公。主人公の彼女は学校の先輩と浮気したのだ。許せない主人公は、彼女にお仕置きすることを思いつく。

お嬢様、お仕置の時間です。

moa
恋愛
私は御門 凛(みかど りん)、御門財閥の長女として産まれた。 両親は跡継ぎの息子が欲しかったようで女として産まれた私のことをよく思っていなかった。 私の世話は執事とメイド達がしてくれていた。 私が2歳になったとき、弟の御門 新(みかど あらた)が産まれた。 両親は念願の息子が産まれたことで私を執事とメイド達に渡し、新を連れて家を出ていってしまった。 新しい屋敷を建ててそこで暮らしているそうだが、必要な費用を送ってくれている以外は何も教えてくれてくれなかった。 私が小さい頃から執事としてずっと一緒にいる氷川 海(ひかわ かい)が身の回りの世話や勉強など色々してくれていた。 海は普段は優しくなんでもこなしてしまう完璧な執事。 しかし厳しいときは厳しくて怒らせるとすごく怖い。 海は執事としてずっと一緒にいると思っていたのにある日、私の中で何か特別な感情がある事に気付く。 しかし、愛を知らずに育ってきた私が愛と知るのは、まだ先の話。

処理中です...