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三十六話 こんな時に「愛」だって?
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「え……あいつって?」
「あの先頭で仕切ってた、小柄な騎士だよ」
それはスティーブのことではないか!
「いやいや、そんなはずないよ。どうして彼がそんなことする必要があるんだ?」
「それはこっちが聞きたいよ。友達なのか?」
「友達っていうか……」
居場所のない騎士団の中で、唯一仲の良かった同僚、といったところか。
「セルジュは怪我が原因でその時の記憶を失っているんだ」
もう何回目になるか分からない説明をクロードがシモンにも繰り返した。
「確かにセルジュ酷いことになってたもんな。むしろ生きてる方が不思議なくらい」
「俺何も覚えてないんだけど、村で一体何があったんだ?」
その時の事を思い出そうとするシモンの表情が歪んだ。
「村が襲われる二、三日前に、フェアリーの一人が不審な人物の気配を察知したんだ。いや、人物っていうか、そいつが持ってた道具の気配だな。俺を閉じ込めてたあの琥珀だよ。もちろんそんな事人間には言えないから、不審者がいるって村長に相談したんだ。村長はここは一応王領だからって中央に連絡した。クロードがロシェールの兵士の対応で留守にしてるのも知ってたしね。そしたらさっきのスティーブ? とかいうやつが、怪しい人間を何人か引き連れてやって来たんだ。奴らは村人を片っ端から捕まえて、あの琥珀を押し当てていった。人のふりをしていたフェアリーは琥珀に吸い込まれて、吸い込まれなかった本物の人間はみんな殺されたんだ」
シモンは歯を食いしばって、今にもこぼれ落ちそうになっている涙を堪えていた。
「俺を含めた数人が抵抗しながら逃げ回ってた時にセルジュが駆け付けてくれたけど、多勢相手に一人だったからとても敵わなくて。俺が最後に見た時、セルジュは相手の馬に倒壊中の家屋の中に蹴り飛ばされてた。その後すぐに俺も捕まって閉じ込められちまったから、助けられなくて、ご、ごめ……」
堪えきれずに嗚咽を漏らしたシモンの震える肩を、セルジュも震える腕でぎゅっと抱きしめた。
「俺の方こそ役立たずでごめん。助けに行ったはずなのに、俺だけ助けられちまうなんて……」
セルジュはクロードを振り返った。セルジュの意を汲んだクロードが頷いた。
「家屋に押しつぶされて死んだと思われたか、そもそも気づかれずに見逃されたんだろう」
「にしてもクロードはよくセルジュのいる場所が分かったね」
「そりゃこいつは事後処理で倒壊した家屋の撤去とかしてたから……」
「でもセルジュのあの様子からして、あまり悠長にしている暇はなかったはずだよ。倒壊した家は他にもいっぱいあったはずなのに、たまたま最初に撤去した家の下にセルジュがいたとか?」
クロードは全く表情の読めない目でセルジュを見た。
「愛だろ」
「え?」
クロードは軽く頭を振ると、ぷいっとそっぽを向いた。
(え……何言っちゃってんの、こいつ)
しかももしかして、自分の発言に照れてる?
(じょ、冗談じゃない。恥ずかしいのはこっちだっつーの!)
「へぇ、人間にはそんな特殊能力があるんだね」
(お前も何年も人間と一緒に暮らしてるくせに、一体人間の何を見てきたの?)
セルジュはいたたまれない空気を壊すべく、慌てて話題の軌道修正を試みた。
「それよりこれからどうする? 俺たちに容疑がかかってるのって、間違いなくスティーブが自分の罪を俺たちに着せてるってことだよな?」
「確かに、事後処理に当たったのは俺の率いるステヴナンの騎士たちだけだから、疑いもかけやすいというわけだ」
「でもこっちにはシモンがいる。聖樹の中には他にも閉じ込められたフェアリーたちがいるはずだ。みんなが証言してくれれば疑いも晴れるはずだろ?」
「そうだね。あのスティーブとかいう奴に見つかる前に、この事を早く誰かに伝えないと。クロードの家族は大丈夫かな?」
もしかしたらカトリーヌを含め、聖樹祭のために王都に来ているステヴナンの騎士たちも既に拘束されているかもしれない。そしたらエミールは?
(大丈夫、きっとカトリーヌ様がなんとかしてくれるはずだ。スワンだっているし)
エミールが不安で泣いているところを想像するだけで、セルジュは胸がギュッと締め付けられるように痛んだ。
「よし、それならフランソワに知らせよう」
「フランソワって?」
「俺の上官だよ。昔フエリト村に来て、俺のことを騎士にしてくれた恩人だ。スティーブは俺と同じで彼の部下なんだ。フランソワならすぐにスティーブを捕まえられると思う」
クロードはあまり乗り気でなさそうな表情をしたが、だからと言って反対することはなく黙っているだけだったので、セルジュは少しばかりホッとした。
(まあこいつだって大人だ。さすがにこんな非常事態に嫉妬でごねたりすることはないか)
「でもその人が今どこにいるかって分かるの?」
「う~ん、それが問題なんだよなぁ」
通常何もなければ、この時間帯は仕事を終えて帰宅しているはずだが、聖樹祭の前日な上に容疑者が二人も脱走中である。
(そもそも俺たちの事ってどれくらい広まってるんだろう。ひょっとしてあの看守がまだ正気に戻っていなかったら、逃げたって気付かれてないかも)
「俺たちは追っ手を撒くつもりでぐるっと森をまわってきたんだ。王城に戻るならやっぱり聖樹の裏から出るのが一番近いよ」
「シモン、王都に来たことがあるのか? なんかやけに詳しいけど」
「さっき逃げ出す時に助けてくれた人が貸してくれた道具があるんだけど、そのおかげで感覚がすごく研ぎ澄まされてるんだ」
シモンはひらひらと手を振った。暗くてよく見えなかったが、右手に何か付けているようだ。
「何だか俺自身が羅針盤になったみたいに、行くべき方向が分かるというか。第一王子殿下の名前を使って脱獄したらいいってことも、その人が教えてくれたんだ。あそこは殿下の管轄の牢屋なんだって」
「すごいな。ていうかその人って誰だ? 俺たちの味方か?」
「セルジュとクロードの味方かどうかは分からないけど、俺の味方であることは間違いないね。セルジュたちのいる牢屋まで連れて行ってくれて、そこで別れたんだけど」
その人物の事は気になったが、今はとにかくフランソワに会うことが先決だ。
「聖樹の近くにはスティーブとかいう奴が張ってるかもしれないけど、どうする?」
セルジュは少し考えたが、あまり悩んでいる余裕はなかったため、早々に結論を出した。
「こうなった以上どこから行っても待ち伏せの可能性はある。聖樹にまだ閉じ込められているフェアリーたちを上手く解放できたら味方になってくれるかもしれないし、そのルートが一番王城にも近いんだろ? フランソワがそこにいなくても、スワンたち他の辺境伯に会えれば万々歳だ」
「分かった。それじゃあ王城への最短ルート、聖樹の裏手の道に案内するね」
シモンはすぐに立ち上がると、セルジュの手を引いて暗い森の中を小走りに進み出した。
「クロード」
セルジュはクロードの手を掴んでぐいと引っ張った。
「俺たちは夜目が利かないんだから、しっかり捕まってこいよ」
クロードは一瞬驚いたようにセルジュを見たが、すぐに掴まれた手をギュッと握り返した。
「分かった」
「あの先頭で仕切ってた、小柄な騎士だよ」
それはスティーブのことではないか!
「いやいや、そんなはずないよ。どうして彼がそんなことする必要があるんだ?」
「それはこっちが聞きたいよ。友達なのか?」
「友達っていうか……」
居場所のない騎士団の中で、唯一仲の良かった同僚、といったところか。
「セルジュは怪我が原因でその時の記憶を失っているんだ」
もう何回目になるか分からない説明をクロードがシモンにも繰り返した。
「確かにセルジュ酷いことになってたもんな。むしろ生きてる方が不思議なくらい」
「俺何も覚えてないんだけど、村で一体何があったんだ?」
その時の事を思い出そうとするシモンの表情が歪んだ。
「村が襲われる二、三日前に、フェアリーの一人が不審な人物の気配を察知したんだ。いや、人物っていうか、そいつが持ってた道具の気配だな。俺を閉じ込めてたあの琥珀だよ。もちろんそんな事人間には言えないから、不審者がいるって村長に相談したんだ。村長はここは一応王領だからって中央に連絡した。クロードがロシェールの兵士の対応で留守にしてるのも知ってたしね。そしたらさっきのスティーブ? とかいうやつが、怪しい人間を何人か引き連れてやって来たんだ。奴らは村人を片っ端から捕まえて、あの琥珀を押し当てていった。人のふりをしていたフェアリーは琥珀に吸い込まれて、吸い込まれなかった本物の人間はみんな殺されたんだ」
シモンは歯を食いしばって、今にもこぼれ落ちそうになっている涙を堪えていた。
「俺を含めた数人が抵抗しながら逃げ回ってた時にセルジュが駆け付けてくれたけど、多勢相手に一人だったからとても敵わなくて。俺が最後に見た時、セルジュは相手の馬に倒壊中の家屋の中に蹴り飛ばされてた。その後すぐに俺も捕まって閉じ込められちまったから、助けられなくて、ご、ごめ……」
堪えきれずに嗚咽を漏らしたシモンの震える肩を、セルジュも震える腕でぎゅっと抱きしめた。
「俺の方こそ役立たずでごめん。助けに行ったはずなのに、俺だけ助けられちまうなんて……」
セルジュはクロードを振り返った。セルジュの意を汲んだクロードが頷いた。
「家屋に押しつぶされて死んだと思われたか、そもそも気づかれずに見逃されたんだろう」
「にしてもクロードはよくセルジュのいる場所が分かったね」
「そりゃこいつは事後処理で倒壊した家屋の撤去とかしてたから……」
「でもセルジュのあの様子からして、あまり悠長にしている暇はなかったはずだよ。倒壊した家は他にもいっぱいあったはずなのに、たまたま最初に撤去した家の下にセルジュがいたとか?」
クロードは全く表情の読めない目でセルジュを見た。
「愛だろ」
「え?」
クロードは軽く頭を振ると、ぷいっとそっぽを向いた。
(え……何言っちゃってんの、こいつ)
しかももしかして、自分の発言に照れてる?
(じょ、冗談じゃない。恥ずかしいのはこっちだっつーの!)
「へぇ、人間にはそんな特殊能力があるんだね」
(お前も何年も人間と一緒に暮らしてるくせに、一体人間の何を見てきたの?)
セルジュはいたたまれない空気を壊すべく、慌てて話題の軌道修正を試みた。
「それよりこれからどうする? 俺たちに容疑がかかってるのって、間違いなくスティーブが自分の罪を俺たちに着せてるってことだよな?」
「確かに、事後処理に当たったのは俺の率いるステヴナンの騎士たちだけだから、疑いもかけやすいというわけだ」
「でもこっちにはシモンがいる。聖樹の中には他にも閉じ込められたフェアリーたちがいるはずだ。みんなが証言してくれれば疑いも晴れるはずだろ?」
「そうだね。あのスティーブとかいう奴に見つかる前に、この事を早く誰かに伝えないと。クロードの家族は大丈夫かな?」
もしかしたらカトリーヌを含め、聖樹祭のために王都に来ているステヴナンの騎士たちも既に拘束されているかもしれない。そしたらエミールは?
(大丈夫、きっとカトリーヌ様がなんとかしてくれるはずだ。スワンだっているし)
エミールが不安で泣いているところを想像するだけで、セルジュは胸がギュッと締め付けられるように痛んだ。
「よし、それならフランソワに知らせよう」
「フランソワって?」
「俺の上官だよ。昔フエリト村に来て、俺のことを騎士にしてくれた恩人だ。スティーブは俺と同じで彼の部下なんだ。フランソワならすぐにスティーブを捕まえられると思う」
クロードはあまり乗り気でなさそうな表情をしたが、だからと言って反対することはなく黙っているだけだったので、セルジュは少しばかりホッとした。
(まあこいつだって大人だ。さすがにこんな非常事態に嫉妬でごねたりすることはないか)
「でもその人が今どこにいるかって分かるの?」
「う~ん、それが問題なんだよなぁ」
通常何もなければ、この時間帯は仕事を終えて帰宅しているはずだが、聖樹祭の前日な上に容疑者が二人も脱走中である。
(そもそも俺たちの事ってどれくらい広まってるんだろう。ひょっとしてあの看守がまだ正気に戻っていなかったら、逃げたって気付かれてないかも)
「俺たちは追っ手を撒くつもりでぐるっと森をまわってきたんだ。王城に戻るならやっぱり聖樹の裏から出るのが一番近いよ」
「シモン、王都に来たことがあるのか? なんかやけに詳しいけど」
「さっき逃げ出す時に助けてくれた人が貸してくれた道具があるんだけど、そのおかげで感覚がすごく研ぎ澄まされてるんだ」
シモンはひらひらと手を振った。暗くてよく見えなかったが、右手に何か付けているようだ。
「何だか俺自身が羅針盤になったみたいに、行くべき方向が分かるというか。第一王子殿下の名前を使って脱獄したらいいってことも、その人が教えてくれたんだ。あそこは殿下の管轄の牢屋なんだって」
「すごいな。ていうかその人って誰だ? 俺たちの味方か?」
「セルジュとクロードの味方かどうかは分からないけど、俺の味方であることは間違いないね。セルジュたちのいる牢屋まで連れて行ってくれて、そこで別れたんだけど」
その人物の事は気になったが、今はとにかくフランソワに会うことが先決だ。
「聖樹の近くにはスティーブとかいう奴が張ってるかもしれないけど、どうする?」
セルジュは少し考えたが、あまり悩んでいる余裕はなかったため、早々に結論を出した。
「こうなった以上どこから行っても待ち伏せの可能性はある。聖樹にまだ閉じ込められているフェアリーたちを上手く解放できたら味方になってくれるかもしれないし、そのルートが一番王城にも近いんだろ? フランソワがそこにいなくても、スワンたち他の辺境伯に会えれば万々歳だ」
「分かった。それじゃあ王城への最短ルート、聖樹の裏手の道に案内するね」
シモンはすぐに立ち上がると、セルジュの手を引いて暗い森の中を小走りに進み出した。
「クロード」
セルジュはクロードの手を掴んでぐいと引っ張った。
「俺たちは夜目が利かないんだから、しっかり捕まってこいよ」
クロードは一瞬驚いたようにセルジュを見たが、すぐに掴まれた手をギュッと握り返した。
「分かった」
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