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十二話 アッツアツじゃねーか!
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王城の裁判施設は、貴重な石や木をふんだんに使って作られた明るく華やかな上階とは異なり、光の届かない地下に造られていた。
(確かにここなら、いつ『真実の球』による裁判が行われても、被疑者の叫び声で王城にいる人たちのお耳を汚す心配はないというわけだ)
そんな事を考えながら石の階段を降りるセルジュの胸の中で、エミールは先ほどからずっと鼻をグズグズ言わせて不機嫌さを露わにしていた。
「どうしたおチビ?」
「ふんげっ!」
「慣れない場所で不安なんじゃないか?」
フランソワがそう言ってエミールのふっくらとしたほっぺたをつついた。セルジュはつい気になって、ローランと並んで先頭を歩くクロードを盗み見た。クロードは一度も振り向く事なく、まっすぐ前を見すえたまま階段を悠々と降りて行く。
(エミールの奴、ひょっとして父親が心配なのかも……)
もちろん赤子に今の状況が分かるはずもなかった。彼が感じ取っているのは、恐らく自分を抱いているセルジュの不安な気持ちだけだろう。
防音効果の高そうな分厚い木の扉を開けると、そこがまさに王城の裁判施設だった。よその施設と比べて取り立てて変わっている部分はほとんど無い。もちろん部屋の一番後ろの台座に置かれた、無駄に存在感のある大きな鉄球を除けば、の話だが。
「鉄球の前で裁判員の質問に被疑者が答えると、球の色が変化します。それが持ち運び開始の合図となります」
ローランはそう言ってクロードを振り返った。
「ステヴナン伯爵、本当に宜しいのですか?」
「二言はありません」
クロードはそう言うと、ようやく後ろにいたセルジュたちを振り返った。
「俺が運び終わったら、約束通り貴様は二度とうちの問題に口を挟むな。それからセルジュは俺と一緒にまっすぐ北へ帰ること」
「そんなことしなくたって、俺はお前と帰るつもりだったよ」
今からでもまだ止められるのではないか、とセルジュは淡い期待を込めてそう言ったが、クロードはすぐに首を振った。
「陛下の前で言ったことを帳消しにすることなどできない。俺のことは心配するな」
「べ、別に心配してるわけじゃ……」
「ならいい」
最後の言葉を言った時のクロードは微かに笑っていた気がして、セルジュは心臓がどきりと跳ねるのを感じた。
(大丈夫なんだろうか? でもあんなに自信満々みたいだし、勝算はあるってことなんだろうけど……)
「北方の辺境伯クロード・ル・ステヴナンに問う。ここにいる第一王子専属騎士団員セルジュ・ド・シャネルの抱く赤子は、貴殿が彼に産ませた子供で間違いないか」
セルジュの意識が追いつく前に、真実の球を使った裁判はいつのまにか始まってしまっていた。
「はい、間違いありません」
クロードがそう宣言した瞬間、突如として部屋の中が明るくなり、その場にいる全員の視線が光の発生源である鉄球へと注がれた。
「おおっ!」
「なんと!」
鉄球を包んでいた眩い光が少しずつ収まり、セルジュはようやく変化の起こった鉄球の実態を直視することができた。
(これは……!)
元々鉄らしい鈍色をしていた球が、揺らめく赤色に変化している。その姿は、さながら燃え盛る太陽といったところか。
(いや……これ完全にアッツアツじゃね~か!)
青ざめたセルジュがクロードの方に視線をやると、同じように蒼白な表情のローランと目が合った。この瞬間、二人の意見は一致した。
(これは大惨事だ!)
「あっはっはっは! ステヴナン伯爵、やはり真実は欺けないようですね。あれだけ自信を持っておいでだったのに、これでは運ぶのはおろか、指先で触れるだけでも大火傷ですよ」
フランソワは腹を抱えて笑うと、勝利を確信してクロードに詰め寄った。
「潔く自身の言葉が嘘であったと認め、セルジュを解放して下さい」
「何を言っているんだ、貴様は?」
涼しい顔でそう返され、フランソワは驚いて一瞬怯んだ。
「何を言っている? それはあなたの方だ。真実の球が貴殿の嘘を裁き、赤く燃え上がっているではありませんか。この期に及んでまだエミールが二人の子供だと言い張るのですか?」
「当然だ」
クロードはそう言うと、黒い皮の手袋を外して鉄球に向かって一歩近づいた。
「球を抱えて歩けるかどうかが、真偽の決め手だったはずだが?」
「いや無理だってクロード! フランソワの言う通りだ。その球絶対ちょっと触っただけで指が焦げちまうぞ!」
セルジュが慌てて叫んだが、クロードは少しも表情を変えることなくセルジュを振り返った。
「お前も俺が嘘をついていると言いたいのか?」
「いや、だって……」
「確かに見た目は熱そうだが、持てないとは限らないだろ」
そう言うと、クロードは誰かが止める間もなく、いきなり両掌で真っ赤な鉄球を胸の高さまで持ち上げた!
シュウウウウッ!
「きゃあああああ!」
クロードの手から白い煙のようなものが立ち上るのを見て、イザベルが悲鳴を上げた。
「クロード!」
「伯爵! おやめ下さい!」
セルジュとローランも慌てて叫んだが、クロードは球を持ち上げたまま既に歩き出していた。
「なんてことだ……」
これにはずっとクロードを敵視していたフランソワですら青ざめていた。クロードは眉根一つ動かすことなく、スタスタと無表情で部屋の端を目指して歩いていたが、彼が歩いた後には止めることのできない流れる汗が水溜りを幾つも作り出している。
やがて部屋の一番前にある台座まで辿り着いたクロードは、そこに運んできた鉄球を慎重に置いた。しかし何故かすぐには球から手を離そうとしない。嫌な予感に、セルジュは自分も冷や汗をかき始めた。
(え、あれってまさか、皮膚が張り付いて離れないんじゃ……)
「クロード様! 今私が……いやあああああ!」
手を貸そうと前に出たイザベルが再び悲鳴を上げた。クロードは彼女が手助けに来る前に、ベリッと無理矢理自らの手を鉄球から引き剥がしたのだ!
「……これで宜しいですか?」
クロードはすぐに外していた手袋をはめ直すと、ローランに向かってそう尋ねた。
「あ……はい、伯爵の宣言が正しかったことが証明されました」
「ではこれで失礼します」
クロードはそう言うなり、セルジュの腕を掴んで裁判施設を出る階段に向かってつかつかと歩き出した。
「ちょ、クロード!」
セルジュが身じろぎした瞬間、セルジュを掴んでいるクロードの腕がビクリと跳ねた。
(あ……)
前を行くクロードの表情は見えなかったが、微かに体が震え始めている。
(痛いんだな)
それでもクロードはセルジュの腕を離すことなく階段を上り、ステヴナン家の紋章が掲げられた馬車のところまで引っ張って行った。
「帰るぞ。ステヴナン領へ」
「えっと、旦那様、オーブリー伯爵はお待ちしなくても宜しいのですか?」
「子供じゃないんだ。自分で帰れるだろ」
御者にそう告げると、クロードは先にセルジュとエミールを馬車に押し込んでから、自分は一番最後に乗り込んだ。
「クロード、あの……」
しかしクロードはそれ以上セルジュの言葉を聞いていられなかった。馬車の扉を閉めた瞬間、崩れるようにセルジュの膝に倒れ込んだクロードは、そのまま意識を失ってしまった。
(確かにここなら、いつ『真実の球』による裁判が行われても、被疑者の叫び声で王城にいる人たちのお耳を汚す心配はないというわけだ)
そんな事を考えながら石の階段を降りるセルジュの胸の中で、エミールは先ほどからずっと鼻をグズグズ言わせて不機嫌さを露わにしていた。
「どうしたおチビ?」
「ふんげっ!」
「慣れない場所で不安なんじゃないか?」
フランソワがそう言ってエミールのふっくらとしたほっぺたをつついた。セルジュはつい気になって、ローランと並んで先頭を歩くクロードを盗み見た。クロードは一度も振り向く事なく、まっすぐ前を見すえたまま階段を悠々と降りて行く。
(エミールの奴、ひょっとして父親が心配なのかも……)
もちろん赤子に今の状況が分かるはずもなかった。彼が感じ取っているのは、恐らく自分を抱いているセルジュの不安な気持ちだけだろう。
防音効果の高そうな分厚い木の扉を開けると、そこがまさに王城の裁判施設だった。よその施設と比べて取り立てて変わっている部分はほとんど無い。もちろん部屋の一番後ろの台座に置かれた、無駄に存在感のある大きな鉄球を除けば、の話だが。
「鉄球の前で裁判員の質問に被疑者が答えると、球の色が変化します。それが持ち運び開始の合図となります」
ローランはそう言ってクロードを振り返った。
「ステヴナン伯爵、本当に宜しいのですか?」
「二言はありません」
クロードはそう言うと、ようやく後ろにいたセルジュたちを振り返った。
「俺が運び終わったら、約束通り貴様は二度とうちの問題に口を挟むな。それからセルジュは俺と一緒にまっすぐ北へ帰ること」
「そんなことしなくたって、俺はお前と帰るつもりだったよ」
今からでもまだ止められるのではないか、とセルジュは淡い期待を込めてそう言ったが、クロードはすぐに首を振った。
「陛下の前で言ったことを帳消しにすることなどできない。俺のことは心配するな」
「べ、別に心配してるわけじゃ……」
「ならいい」
最後の言葉を言った時のクロードは微かに笑っていた気がして、セルジュは心臓がどきりと跳ねるのを感じた。
(大丈夫なんだろうか? でもあんなに自信満々みたいだし、勝算はあるってことなんだろうけど……)
「北方の辺境伯クロード・ル・ステヴナンに問う。ここにいる第一王子専属騎士団員セルジュ・ド・シャネルの抱く赤子は、貴殿が彼に産ませた子供で間違いないか」
セルジュの意識が追いつく前に、真実の球を使った裁判はいつのまにか始まってしまっていた。
「はい、間違いありません」
クロードがそう宣言した瞬間、突如として部屋の中が明るくなり、その場にいる全員の視線が光の発生源である鉄球へと注がれた。
「おおっ!」
「なんと!」
鉄球を包んでいた眩い光が少しずつ収まり、セルジュはようやく変化の起こった鉄球の実態を直視することができた。
(これは……!)
元々鉄らしい鈍色をしていた球が、揺らめく赤色に変化している。その姿は、さながら燃え盛る太陽といったところか。
(いや……これ完全にアッツアツじゃね~か!)
青ざめたセルジュがクロードの方に視線をやると、同じように蒼白な表情のローランと目が合った。この瞬間、二人の意見は一致した。
(これは大惨事だ!)
「あっはっはっは! ステヴナン伯爵、やはり真実は欺けないようですね。あれだけ自信を持っておいでだったのに、これでは運ぶのはおろか、指先で触れるだけでも大火傷ですよ」
フランソワは腹を抱えて笑うと、勝利を確信してクロードに詰め寄った。
「潔く自身の言葉が嘘であったと認め、セルジュを解放して下さい」
「何を言っているんだ、貴様は?」
涼しい顔でそう返され、フランソワは驚いて一瞬怯んだ。
「何を言っている? それはあなたの方だ。真実の球が貴殿の嘘を裁き、赤く燃え上がっているではありませんか。この期に及んでまだエミールが二人の子供だと言い張るのですか?」
「当然だ」
クロードはそう言うと、黒い皮の手袋を外して鉄球に向かって一歩近づいた。
「球を抱えて歩けるかどうかが、真偽の決め手だったはずだが?」
「いや無理だってクロード! フランソワの言う通りだ。その球絶対ちょっと触っただけで指が焦げちまうぞ!」
セルジュが慌てて叫んだが、クロードは少しも表情を変えることなくセルジュを振り返った。
「お前も俺が嘘をついていると言いたいのか?」
「いや、だって……」
「確かに見た目は熱そうだが、持てないとは限らないだろ」
そう言うと、クロードは誰かが止める間もなく、いきなり両掌で真っ赤な鉄球を胸の高さまで持ち上げた!
シュウウウウッ!
「きゃあああああ!」
クロードの手から白い煙のようなものが立ち上るのを見て、イザベルが悲鳴を上げた。
「クロード!」
「伯爵! おやめ下さい!」
セルジュとローランも慌てて叫んだが、クロードは球を持ち上げたまま既に歩き出していた。
「なんてことだ……」
これにはずっとクロードを敵視していたフランソワですら青ざめていた。クロードは眉根一つ動かすことなく、スタスタと無表情で部屋の端を目指して歩いていたが、彼が歩いた後には止めることのできない流れる汗が水溜りを幾つも作り出している。
やがて部屋の一番前にある台座まで辿り着いたクロードは、そこに運んできた鉄球を慎重に置いた。しかし何故かすぐには球から手を離そうとしない。嫌な予感に、セルジュは自分も冷や汗をかき始めた。
(え、あれってまさか、皮膚が張り付いて離れないんじゃ……)
「クロード様! 今私が……いやあああああ!」
手を貸そうと前に出たイザベルが再び悲鳴を上げた。クロードは彼女が手助けに来る前に、ベリッと無理矢理自らの手を鉄球から引き剥がしたのだ!
「……これで宜しいですか?」
クロードはすぐに外していた手袋をはめ直すと、ローランに向かってそう尋ねた。
「あ……はい、伯爵の宣言が正しかったことが証明されました」
「ではこれで失礼します」
クロードはそう言うなり、セルジュの腕を掴んで裁判施設を出る階段に向かってつかつかと歩き出した。
「ちょ、クロード!」
セルジュが身じろぎした瞬間、セルジュを掴んでいるクロードの腕がビクリと跳ねた。
(あ……)
前を行くクロードの表情は見えなかったが、微かに体が震え始めている。
(痛いんだな)
それでもクロードはセルジュの腕を離すことなく階段を上り、ステヴナン家の紋章が掲げられた馬車のところまで引っ張って行った。
「帰るぞ。ステヴナン領へ」
「えっと、旦那様、オーブリー伯爵はお待ちしなくても宜しいのですか?」
「子供じゃないんだ。自分で帰れるだろ」
御者にそう告げると、クロードは先にセルジュとエミールを馬車に押し込んでから、自分は一番最後に乗り込んだ。
「クロード、あの……」
しかしクロードはそれ以上セルジュの言葉を聞いていられなかった。馬車の扉を閉めた瞬間、崩れるようにセルジュの膝に倒れ込んだクロードは、そのまま意識を失ってしまった。
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