11 / 44
十一話 部外者陛下もワクワクしちゃう
しおりを挟む
「真実の球!?」
その名を聞いた途端、その場がさっとざわめいた。
『真実の球』とは、王城の裁判施設にある鉄球の事で、大人が両手を広げて抱えられるほどの大きさがある。球の中は空洞になっているのか、女性でも一人で持ち運べるほどの重さしかない。
この球は被疑者の言葉が真実かどうか、裁判ではどうしても判断できなかった際に最終手段として使われることがある。被疑者の言葉が真実なら、その者は球を抱えて施設の端まで歩くことができる。しかしもし嘘を言っているなら、球はとても触っていられないほどの高温になり、持ち運ぶことなど不可能な状態になるのだ。
そして問題はここからで、フエルストラ王国の歴史上、今までこの球を持って歩けた人物など一人としていないのである。故に巷では、この球は被疑者の言葉の真偽を問う物ではなく、始めから被疑者の言葉を信用していない場合に使われるのではないかと、まことしやかに噂されていた。
「ローラン様! クロード様は罪人ではありません。なにもそこまでする必要は……」
「もちろん、あくまで私は提案しただけであって、強制するつもりはありません」
イザベルが早速抗議し、ローランもすぐにそれに応えた。ローラン自身もあまりこの方法を積極的に採用したいわけではなさそうだった。
「罪人ではないと果たして言い切れるでしょうか? 彼の言葉が嘘なら、偽の子供を使ってセルジュを騙してステヴナン領へ監禁したことになります。仮に本当だとしても、婚姻関係が結ばれていない上にセルジュには記憶がありません。合意の上の子作りではなかった可能性もあります」
「フランソワ様! それは流石に言い過ぎですわ!」
その時、クロードの落ち着いた声が、その場にいる人間全員の口を黙らせた。
「いいだろう、裁判施設へ案内してもらおうか」
(……これは大変なことになってきたぞ)
セルジュは思わず抱っこ紐の中の赤ん坊を覗き込んだ。エミールも心なしか心配そうに自分を見上げている気がする。母親の不安な心理状態を敏感に察知しているのかも知れない。
(クロードはいけすかない奴だが、北の防壁の要だ。こんなくだらない裁判まがいのことで大怪我を負ったりしたら、国家の存亡に関わる)
もはや自分が出るしかないと判断したセルジュは、隠れていた城壁の後ろからフランソワの後ろへゆっくりと歩いて出てきた。
「セルジュ!」
フランソワが小さく叫び、その場にいる全員の視線が自分とエミールに注がれる。セルジュは恥ずかしさに頬がかっと熱くなるのを感じたが、俯きたいのを必死に堪えて真正面からクロードの視線を受け止めた。クロードは相変わらず何を考えているのか分からない表情をしていたが、セルジュを見て安心したかのように目つきの鋭さが一瞬和らいだように見えた。
「僕に任せろって言っただろう?」
「すまないフランソワ。でもこれ以上流石に隠れているわけにはいかなくて……」
フランソワに謝った後、セルジュは再びクロードに視線を戻した。
「俺は別に逃げ出したわけじゃない」
「そいつに連れて行かれたんだろう?」
「いや、フランソワは手を貸してくれただけで、ここへ来たのは俺の意思だ。職場のことがずっと気になってたのに、お前子供はどうするんだとか言って城から出してくれなかったじゃないか」
「中央には俺が説明したって言ったろ」
「十分な説明とは言い難いものでしたけどね」
フランソワが皮肉っぽく二人の会話に割って入った。ローランはクロードがフエリト村事件の生存者を監禁していたという事実を広めたくなかったため、フランソワがそれ以上余計なことを言わないように弟を軽く睨みつけた。それでフランソワは言いたいことをぐっと堪え、別の言葉でクロードを責め立てた。
「子供の面倒は誰が見るんだって、セルジュにも第一王子殿下の騎士団員という大事なお役目があるって言うのに、ひどい亭主関白ぶりですね。亭主でも無いくせに」
(なんかそう言われると、俺の方が恥ずかしくなってくるんだけど……)
セルジュはさらにいたたまれない気持ちになってきたが、兎にも角にもさっさとこの茶番を終わらせようとクロードの元へ歩み寄ろうとした。
その時であった。
「これは一体何事だ?」
その場にいた全員が雷に打たれたような衝撃を受け、城の入り口を振り返った。王室の普段着に赤いマントを羽織った姿で、フエルストラ王国の現国王陛下が驚いた表情で王城から出てくるところだった。
(しまった! 時間をかけすぎたか)
ローランは臍を噛んだが、こうなってしまった以上彼にはもうどうすることもできなかった。
「北と東の辺境伯がそろって一体どうしたというのだ? ステヴナン伯爵はついこの間ここへ呼んだばかりのはずだが……」
クロードはさっとかしこまると、国王に向かって頭を下げた。
「恐れ多くも陛下、本日は個人的な用件でこちらに参りました」
「ふむ、先日の件とは関係のない話ということか」
「左様にございます。私の隠し子とその生みの親がこちらで世話になったようで、迎えにあがった次第にございます」
「隠し子だと?」
国王は驚いてセルジュとエミールに向き直った。かろうじて威厳の保たれた表情だったが、その目に好奇心の炎が揺らめいたのをフランソワは見逃さなかった。
(第一王子殿下のゴシップ好きはこの父親譲りというわけか……)
「え~ゴホンッ、隠し子というのはどういうことだ? 一夜の過ちということかね?」
(この堅物の北の辺境伯にもそんな一面があったのか? だったら面白いのだが。てか東のイザベルはたしかこのクロードに入れ込んでいるという噂ではなかったか? 今ここってもしかして泥沼なのか? ワシ、ここに来て良かったのか? いやめっちゃ面白いけど)
「決してそのような無責任な行動ではありません。ただ少々事情がややこしく……」
「陛下! この者は騎士団の一員で私の大切な部下なのですが、怪我が原因で記憶を無くしており、子供を産んだ覚えがないのです。私はステヴナン伯爵が子供を利用して彼を騙し、自分の元に縛りつけようとしているのだと疑っております!」
国王はセルジュに抱っこ紐で抱えられているエミールを改めて凝視した。
(いや……クリソツなんだけど)
「クリソ……いや、子供を産んだ覚えがないと言う方が説得力ないくらい、よく似ていると思うのだが」
「陛下、外見をいじる方法などいくらでもあります!」
「いや、何もそこまで疑わずとも……」
「この者には彼を手放したくない理由があるのではないでしょうか?」
不意にクロードの冷たい言葉がその場に落ちた。
「どういう意味ですか? 大切な部下を守ろうとする行為に対する言いがかりですか?」
すかさずフランソワが食ってかかり、陛下の面前であるにも関わらず今にも掴み合いの喧嘩になりそうな雰囲気だ。とうとう門番の一人が国王に先ほどまでの流れを説明した。
「陛下、両者の意見が対立しており、またステヴナン伯爵の主張を証明することが難しいため、『真実の球』を使ってはという話になっておりまして……」
(ああ……)
セルジュは内心ため息をついた。結局こうなるのか。
「真実の球か……あれは基本重罪人に使用するものなんだが……」
「陛下、私は一向に構いません」
クロードはそう言うと、冷たい目でフランソワを睨んだ。
「ただし、私が無事に球を部屋の端まで運べた暁には、今後一切私たち家族の問題に口出ししないと誓っていただきたい」
その名を聞いた途端、その場がさっとざわめいた。
『真実の球』とは、王城の裁判施設にある鉄球の事で、大人が両手を広げて抱えられるほどの大きさがある。球の中は空洞になっているのか、女性でも一人で持ち運べるほどの重さしかない。
この球は被疑者の言葉が真実かどうか、裁判ではどうしても判断できなかった際に最終手段として使われることがある。被疑者の言葉が真実なら、その者は球を抱えて施設の端まで歩くことができる。しかしもし嘘を言っているなら、球はとても触っていられないほどの高温になり、持ち運ぶことなど不可能な状態になるのだ。
そして問題はここからで、フエルストラ王国の歴史上、今までこの球を持って歩けた人物など一人としていないのである。故に巷では、この球は被疑者の言葉の真偽を問う物ではなく、始めから被疑者の言葉を信用していない場合に使われるのではないかと、まことしやかに噂されていた。
「ローラン様! クロード様は罪人ではありません。なにもそこまでする必要は……」
「もちろん、あくまで私は提案しただけであって、強制するつもりはありません」
イザベルが早速抗議し、ローランもすぐにそれに応えた。ローラン自身もあまりこの方法を積極的に採用したいわけではなさそうだった。
「罪人ではないと果たして言い切れるでしょうか? 彼の言葉が嘘なら、偽の子供を使ってセルジュを騙してステヴナン領へ監禁したことになります。仮に本当だとしても、婚姻関係が結ばれていない上にセルジュには記憶がありません。合意の上の子作りではなかった可能性もあります」
「フランソワ様! それは流石に言い過ぎですわ!」
その時、クロードの落ち着いた声が、その場にいる人間全員の口を黙らせた。
「いいだろう、裁判施設へ案内してもらおうか」
(……これは大変なことになってきたぞ)
セルジュは思わず抱っこ紐の中の赤ん坊を覗き込んだ。エミールも心なしか心配そうに自分を見上げている気がする。母親の不安な心理状態を敏感に察知しているのかも知れない。
(クロードはいけすかない奴だが、北の防壁の要だ。こんなくだらない裁判まがいのことで大怪我を負ったりしたら、国家の存亡に関わる)
もはや自分が出るしかないと判断したセルジュは、隠れていた城壁の後ろからフランソワの後ろへゆっくりと歩いて出てきた。
「セルジュ!」
フランソワが小さく叫び、その場にいる全員の視線が自分とエミールに注がれる。セルジュは恥ずかしさに頬がかっと熱くなるのを感じたが、俯きたいのを必死に堪えて真正面からクロードの視線を受け止めた。クロードは相変わらず何を考えているのか分からない表情をしていたが、セルジュを見て安心したかのように目つきの鋭さが一瞬和らいだように見えた。
「僕に任せろって言っただろう?」
「すまないフランソワ。でもこれ以上流石に隠れているわけにはいかなくて……」
フランソワに謝った後、セルジュは再びクロードに視線を戻した。
「俺は別に逃げ出したわけじゃない」
「そいつに連れて行かれたんだろう?」
「いや、フランソワは手を貸してくれただけで、ここへ来たのは俺の意思だ。職場のことがずっと気になってたのに、お前子供はどうするんだとか言って城から出してくれなかったじゃないか」
「中央には俺が説明したって言ったろ」
「十分な説明とは言い難いものでしたけどね」
フランソワが皮肉っぽく二人の会話に割って入った。ローランはクロードがフエリト村事件の生存者を監禁していたという事実を広めたくなかったため、フランソワがそれ以上余計なことを言わないように弟を軽く睨みつけた。それでフランソワは言いたいことをぐっと堪え、別の言葉でクロードを責め立てた。
「子供の面倒は誰が見るんだって、セルジュにも第一王子殿下の騎士団員という大事なお役目があるって言うのに、ひどい亭主関白ぶりですね。亭主でも無いくせに」
(なんかそう言われると、俺の方が恥ずかしくなってくるんだけど……)
セルジュはさらにいたたまれない気持ちになってきたが、兎にも角にもさっさとこの茶番を終わらせようとクロードの元へ歩み寄ろうとした。
その時であった。
「これは一体何事だ?」
その場にいた全員が雷に打たれたような衝撃を受け、城の入り口を振り返った。王室の普段着に赤いマントを羽織った姿で、フエルストラ王国の現国王陛下が驚いた表情で王城から出てくるところだった。
(しまった! 時間をかけすぎたか)
ローランは臍を噛んだが、こうなってしまった以上彼にはもうどうすることもできなかった。
「北と東の辺境伯がそろって一体どうしたというのだ? ステヴナン伯爵はついこの間ここへ呼んだばかりのはずだが……」
クロードはさっとかしこまると、国王に向かって頭を下げた。
「恐れ多くも陛下、本日は個人的な用件でこちらに参りました」
「ふむ、先日の件とは関係のない話ということか」
「左様にございます。私の隠し子とその生みの親がこちらで世話になったようで、迎えにあがった次第にございます」
「隠し子だと?」
国王は驚いてセルジュとエミールに向き直った。かろうじて威厳の保たれた表情だったが、その目に好奇心の炎が揺らめいたのをフランソワは見逃さなかった。
(第一王子殿下のゴシップ好きはこの父親譲りというわけか……)
「え~ゴホンッ、隠し子というのはどういうことだ? 一夜の過ちということかね?」
(この堅物の北の辺境伯にもそんな一面があったのか? だったら面白いのだが。てか東のイザベルはたしかこのクロードに入れ込んでいるという噂ではなかったか? 今ここってもしかして泥沼なのか? ワシ、ここに来て良かったのか? いやめっちゃ面白いけど)
「決してそのような無責任な行動ではありません。ただ少々事情がややこしく……」
「陛下! この者は騎士団の一員で私の大切な部下なのですが、怪我が原因で記憶を無くしており、子供を産んだ覚えがないのです。私はステヴナン伯爵が子供を利用して彼を騙し、自分の元に縛りつけようとしているのだと疑っております!」
国王はセルジュに抱っこ紐で抱えられているエミールを改めて凝視した。
(いや……クリソツなんだけど)
「クリソ……いや、子供を産んだ覚えがないと言う方が説得力ないくらい、よく似ていると思うのだが」
「陛下、外見をいじる方法などいくらでもあります!」
「いや、何もそこまで疑わずとも……」
「この者には彼を手放したくない理由があるのではないでしょうか?」
不意にクロードの冷たい言葉がその場に落ちた。
「どういう意味ですか? 大切な部下を守ろうとする行為に対する言いがかりですか?」
すかさずフランソワが食ってかかり、陛下の面前であるにも関わらず今にも掴み合いの喧嘩になりそうな雰囲気だ。とうとう門番の一人が国王に先ほどまでの流れを説明した。
「陛下、両者の意見が対立しており、またステヴナン伯爵の主張を証明することが難しいため、『真実の球』を使ってはという話になっておりまして……」
(ああ……)
セルジュは内心ため息をついた。結局こうなるのか。
「真実の球か……あれは基本重罪人に使用するものなんだが……」
「陛下、私は一向に構いません」
クロードはそう言うと、冷たい目でフランソワを睨んだ。
「ただし、私が無事に球を部屋の端まで運べた暁には、今後一切私たち家族の問題に口出ししないと誓っていただきたい」
581
お気に入りに追加
1,398
あなたにおすすめの小説
白い部屋で愛を囁いて
氷魚彰人
BL
幼馴染でありお腹の子の父親であるαの雪路に「赤ちゃんができた」と告げるが、不機嫌に「誰の子だ」と問われ、ショックのあまりもう一人の幼馴染の名前を出し嘘を吐いた葵だったが……。
シリアスな内容です。Hはないのでお求めの方、すみません。
※某BL小説投稿サイトのオメガバースコンテストにて入賞した作品です。
ふしだらオメガ王子の嫁入り
金剛@キット
BL
初恋の騎士の気を引くために、ふしだらなフリをして、嫁ぎ先が無くなったペルデルセ王子Ωは、10番目の側妃として、隣国へ嫁ぐコトが決まった。孤独が染みる冷たい後宮で、王子は何を思い生きるのか?
お話に都合の良い、ユルユル設定のオメガバースです。
転生令息は冒険者を目指す!?
葛城 惶
BL
ある時、日本に大規模災害が発生した。
救助活動中に取り残された少女を助けた自衛官、天海隆司は直後に土砂の崩落に巻き込まれ、意識を失う。
再び目を開けた時、彼は全く知らない世界に転生していた。
異世界で美貌の貴族令息に転生した脳筋の元自衛官は憧れの冒険者になれるのか?!
とってもお馬鹿なコメディです(;^_^A
婚約者は愛を見つけたらしいので、不要になった僕は君にあげる
カシナシ
BL
「アシリス、すまない。婚約を解消してくれ」
そう告げられて、僕は固まった。5歳から13年もの間、婚約者であるキール殿下に尽くしてきた努力は一体何だったのか?
殿下の隣には、可愛らしいオメガの男爵令息がいて……。
サクッとエロ&軽めざまぁ。
全10話+番外編(別視点)数話
本編約二万文字、完結しました。
※HOTランキング最高位6位、頂きました。たくさんの閲覧、ありがとうございます!
※本作の数年後のココルとキールを描いた、
『訳ありオメガは罪の証を愛している』
も公開始めました。読む際は注意書きを良く読んで下さると幸いです!
【完結】あなたの妻(Ω)辞めます!
MEIKO
BL
本編完結しています。Ωの涼はある日、政略結婚の相手のα夫の直哉の浮気現場を目撃してしまう。形だけの夫婦だったけれど自分だけは愛していた┉。夫の裏切りに傷付き、そして別れを決意する。あなたの妻(Ω)辞めます!
すれ違い夫婦&オメガバース恋愛。
※少々独自のオメガバース設定あります
(R18対象話には*マーク付けますのでお気を付け下さい。)
期待外れの後妻だったはずですが、なぜか溺愛されています
ぽんちゃん
BL
病弱な義弟がいじめられている現場を目撃したフラヴィオは、カッとなって手を出していた。
謹慎することになったが、なぜかそれから調子が悪くなり、ベッドの住人に……。
五年ほどで体調が回復したものの、その間にとんでもない噂を流されていた。
剣の腕を磨いていた異母弟ミゲルが、学園の剣術大会で優勝。
加えて筋肉隆々のマッチョになっていたことにより、フラヴィオはさらに屈強な大男だと勘違いされていたのだ。
そしてフラヴィオが殴った相手は、ミゲルが一度も勝てたことのない相手。
次期騎士団長として注目を浴びているため、そんな強者を倒したフラヴィオは、手に負えない野蛮な男だと思われていた。
一方、偽りの噂を耳にした強面公爵の母親。
妻に強さを求める息子にぴったりの相手だと、後妻にならないかと持ちかけていた。
我が子に爵位を継いで欲しいフラヴィオの義母は快諾し、冷遇確定の地へと前妻の子を送り出す。
こうして青春を謳歌することもできず、引きこもりになっていたフラヴィオは、国民から恐れられている戦場の鬼神の後妻として嫁ぐことになるのだが――。
同性婚が当たり前の世界。
女性も登場しますが、恋愛には発展しません。
孕めないオメガでもいいですか?
月夜野レオン
BL
病院で子供を孕めない体といきなり診断された俺は、どうして良いのか判らず大好きな幼馴染の前から消える選択をした。不完全なオメガはお前に相応しくないから……
オメガバース作品です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる