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「285話」
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どこかの牧場で売ってもらうとかありか……?
そもそも売って貰えるのかとか、飼えるのかとか色々問題はあるけど、もしダンジョンで乗馬するのであれば馬をパーティーに入れないとダメだよなあ。
いや、よく考えたらダンジョンに入るまでも大変だよな。
馬をダンジョンまでに連れていくのってどうやればいいのやら。
……などと俺がウンウンと頭を悩ましていると。
中村が俺をちらっと一瞥して、はて? と首を傾げる。
「いや、別に馬に乗らなくても使えるべ。使いにくいとかあるかもだけど」
……そっすね。その通りですわ。
北上さんが言ってたじゃん。儀式につかったりって。
別に馬上専用武器とかじゃないだろうし、使おうと思えば使えるか。
とりあえず打刀については、先頭歩いてるんだからと俺が一旦持つことになったよ。
一階だとなくても大丈夫な気がするけど、二階だと武器がないと厳しくなるのかなー?
できれば一回で全員の武器や防具をそろえたいところだ。
抜身の打刀を手にして通路を進む事しばし、今度は200メートルほど歩いたところで次の部屋へとく。
部屋の中をちらりと除くと、今度は部屋の中央付近にふわふわと火の玉が浮かんでいた。
「ん……鬼火てきなあれ?」
和風でずっと来ているから、おそらくそんな感じの敵だと思う。
鬼火はこちらに気が付いたのか、ゆらゆらと炎を揺らし、歩く程度の速度でこちらへと近づいてくる。
ふむ。
幸い今のところで通路で敵と出会うことはなかったけれど、部屋に俺たちが入るまで動かない感じなのだろうか……。いや、ゲームと同じなら徘徊している敵も居るはず。単に運が良くて出会ってないだけかな。
一気にまとめてきそうで嫌な予感がするけど……っと、それよりも今は目の前の敵だ。
「HP回復したし、俺いってみるわ」
お?
「がんばってー」
「ほい、これ」
「あんがとよ」
どう戦うかなと考えていたら、中村がすっと前に出てきたので打刀を渡す。
いつのまにかHP満タンなってたのな。
中村は打刀を受け取ると、重さを確かめるように軽く振り『ふむ』と一言呟き、鬼火に向かい駆け出す。
「振り方がバットなんだよなあ」
「あ、やっぱ野球部だったのかな?」
戦闘はあっさりと終わった。
鬼火は中村が近付いたところで大きく燃え盛り、中村を包み込むように広がるが、それが閉じる前に中村の一撃が鬼火に直撃した。
中村は両手で打刀を持ち、足を振りかぶると野球のバットのように振るった。
一撃で鬼火は盛大に爆散し……中村のHPがゴリっと6割ぐらい削れる。
爆散した火がもろ直撃してたもんなあ。死ぬときに巻き込んでくるとか嫌な敵だ。
振り方があれなのは、いつも使っているナイフよりも長いからだろうか。
いつもの使い方をしにくいから、慣れてるバットの振り方でって感じで。
日本刀ってそんな使い方して大丈夫なのかね……?
「やっぱってどういう……」
髪型のせいじゃないですかね。
「まあいいか。てか気になったんだけど、こいつら妙に弱くね?」
「それは俺も思った」
「だねー」
ふむ……やっぱ二人も敵が弱いと思ったか。
ちらっとクロに視線を向けると……小さく「にゃ」と鳴いたので、クロも同意見らしい。太郎は走り回ってるので良く分からない。
どういうこっちゃ? と視線を生首に向けると、俺の視線に気づいた生首が『ああ』と一言呟いてから話始める。
「浅い階層であれば戦闘経験のない一般成人男性でも勝てる。それぐらいの強さにしたつもりだよ」
ほう。
「次の階層からは戦闘に慣れてきたと判断して、敵を強くしていくから……急に強くなったと感じるかもねえ」
ほほう。
なっるほどねー? 戦闘経験なしでも勝てる敵と……その割には殺意高めだった気がするけどなっ。
あれか。実際に攻撃受けても実はそこまでダメージないとかなんだろうか? 丸太が強すぎなだけで、包丁で刺されても2~3回は平気とか?
怖くて試す気にはならんけど。
しかしそれより気になるのは次の階層から急に強くなったと感じるってところだろうか。
殺意ましましな攻撃が、見た目相応のダメージになるとかかな? 知らんけど。
そうなると一階でどうにか装備を揃えておきたいよな。
防具の有無でダメージぜんっぜん変わってくるし、武器だって大事だ。
見落としがないようにしっかり探さないとだね。
それから部屋を追加で二つほど見て回ったんだけどね。
残念ながらアイテムは落ちていなかった。
「うーん……あんまりアイテム落ちてないな」
「そうねえ」
しっかり探したんだけどねえ。
ドロップ率渋すぎない?
せめて防具だけでも……ん、まてよ?
「なあ、大体でいいんだけどさ。一階層を攻略するのにどれぐらい掛かるつもりで造ったん?」
ゲームの感覚だとそろそろ次の階層にいってもおかしくはない。
でもそれだといくらなんでもあっさりしすぎだし、もしかするとこの階層は思っている以上に広いのかも知れないぞ。
それならこのドロップ率の渋さも納得はいく。
「一時間ってとこだねえ……」
結構広いな……慎重に進んではいるから、ダンジョンい入ってからここまで15分ぐらい経っている。
そうなると残りの部屋はあと10~15部屋ぐらいか? それなら一人一つぐらいは装備が手に入るかも……やっぱちょっと渋いなっ。
「あと、気付くまで黙っているつもりだったけど。いくつかアイテム見落としてるよ」
「うっそ」
「まじか!」
生首がすっごい重要なこと言いやがりましたよっ!?
いやでもアイテムなんて打刀しかなかったと思うけど……。
「えー、でもアイテムなんて落ちてなかったけど……」
だよね。
北上さんの言う通り、落ちてはなかったはず。
それこそ米粒みたいに小さいとかでない限りは見逃してないはずだ。
「落ちているのだけがアイテムではないからねえ」
困惑する俺たちに向かい、生首がニマニマと笑みを浮かべながらそう口にする。
お前を盾代わりにしてくれようか。
……むかつくがここは我慢しよう。
それよりも落ちているのだけがアイテムではないと? つまり地面以外にあったということか? そんなアイテムらしいものは……あっ。
「……なるほど。あの掛け軸がそうかな」
「そういうことか!」
あったわ。くっそぼろい掛け軸が。
おそらく巻物とかその系統のアイテムだろうな。
使うと術とか使えたりするやつだ。
「建物の一部じゃないんだー。もしかして生えてた草もだったり?」
「正解」
まじかい。
まさか建物がぼろくて草生えてるのかと思ったら、あれアイテムだったのか。
地面においとけよっ! って思わなくもないけど、よく考えたら地面に草が落ちてるってのもおかしなことだし。生えてるのが自然っちゃ自然か。
でもなんか納得いかんぞー!
そもそも売って貰えるのかとか、飼えるのかとか色々問題はあるけど、もしダンジョンで乗馬するのであれば馬をパーティーに入れないとダメだよなあ。
いや、よく考えたらダンジョンに入るまでも大変だよな。
馬をダンジョンまでに連れていくのってどうやればいいのやら。
……などと俺がウンウンと頭を悩ましていると。
中村が俺をちらっと一瞥して、はて? と首を傾げる。
「いや、別に馬に乗らなくても使えるべ。使いにくいとかあるかもだけど」
……そっすね。その通りですわ。
北上さんが言ってたじゃん。儀式につかったりって。
別に馬上専用武器とかじゃないだろうし、使おうと思えば使えるか。
とりあえず打刀については、先頭歩いてるんだからと俺が一旦持つことになったよ。
一階だとなくても大丈夫な気がするけど、二階だと武器がないと厳しくなるのかなー?
できれば一回で全員の武器や防具をそろえたいところだ。
抜身の打刀を手にして通路を進む事しばし、今度は200メートルほど歩いたところで次の部屋へとく。
部屋の中をちらりと除くと、今度は部屋の中央付近にふわふわと火の玉が浮かんでいた。
「ん……鬼火てきなあれ?」
和風でずっと来ているから、おそらくそんな感じの敵だと思う。
鬼火はこちらに気が付いたのか、ゆらゆらと炎を揺らし、歩く程度の速度でこちらへと近づいてくる。
ふむ。
幸い今のところで通路で敵と出会うことはなかったけれど、部屋に俺たちが入るまで動かない感じなのだろうか……。いや、ゲームと同じなら徘徊している敵も居るはず。単に運が良くて出会ってないだけかな。
一気にまとめてきそうで嫌な予感がするけど……っと、それよりも今は目の前の敵だ。
「HP回復したし、俺いってみるわ」
お?
「がんばってー」
「ほい、これ」
「あんがとよ」
どう戦うかなと考えていたら、中村がすっと前に出てきたので打刀を渡す。
いつのまにかHP満タンなってたのな。
中村は打刀を受け取ると、重さを確かめるように軽く振り『ふむ』と一言呟き、鬼火に向かい駆け出す。
「振り方がバットなんだよなあ」
「あ、やっぱ野球部だったのかな?」
戦闘はあっさりと終わった。
鬼火は中村が近付いたところで大きく燃え盛り、中村を包み込むように広がるが、それが閉じる前に中村の一撃が鬼火に直撃した。
中村は両手で打刀を持ち、足を振りかぶると野球のバットのように振るった。
一撃で鬼火は盛大に爆散し……中村のHPがゴリっと6割ぐらい削れる。
爆散した火がもろ直撃してたもんなあ。死ぬときに巻き込んでくるとか嫌な敵だ。
振り方があれなのは、いつも使っているナイフよりも長いからだろうか。
いつもの使い方をしにくいから、慣れてるバットの振り方でって感じで。
日本刀ってそんな使い方して大丈夫なのかね……?
「やっぱってどういう……」
髪型のせいじゃないですかね。
「まあいいか。てか気になったんだけど、こいつら妙に弱くね?」
「それは俺も思った」
「だねー」
ふむ……やっぱ二人も敵が弱いと思ったか。
ちらっとクロに視線を向けると……小さく「にゃ」と鳴いたので、クロも同意見らしい。太郎は走り回ってるので良く分からない。
どういうこっちゃ? と視線を生首に向けると、俺の視線に気づいた生首が『ああ』と一言呟いてから話始める。
「浅い階層であれば戦闘経験のない一般成人男性でも勝てる。それぐらいの強さにしたつもりだよ」
ほう。
「次の階層からは戦闘に慣れてきたと判断して、敵を強くしていくから……急に強くなったと感じるかもねえ」
ほほう。
なっるほどねー? 戦闘経験なしでも勝てる敵と……その割には殺意高めだった気がするけどなっ。
あれか。実際に攻撃受けても実はそこまでダメージないとかなんだろうか? 丸太が強すぎなだけで、包丁で刺されても2~3回は平気とか?
怖くて試す気にはならんけど。
しかしそれより気になるのは次の階層から急に強くなったと感じるってところだろうか。
殺意ましましな攻撃が、見た目相応のダメージになるとかかな? 知らんけど。
そうなると一階でどうにか装備を揃えておきたいよな。
防具の有無でダメージぜんっぜん変わってくるし、武器だって大事だ。
見落としがないようにしっかり探さないとだね。
それから部屋を追加で二つほど見て回ったんだけどね。
残念ながらアイテムは落ちていなかった。
「うーん……あんまりアイテム落ちてないな」
「そうねえ」
しっかり探したんだけどねえ。
ドロップ率渋すぎない?
せめて防具だけでも……ん、まてよ?
「なあ、大体でいいんだけどさ。一階層を攻略するのにどれぐらい掛かるつもりで造ったん?」
ゲームの感覚だとそろそろ次の階層にいってもおかしくはない。
でもそれだといくらなんでもあっさりしすぎだし、もしかするとこの階層は思っている以上に広いのかも知れないぞ。
それならこのドロップ率の渋さも納得はいく。
「一時間ってとこだねえ……」
結構広いな……慎重に進んではいるから、ダンジョンい入ってからここまで15分ぐらい経っている。
そうなると残りの部屋はあと10~15部屋ぐらいか? それなら一人一つぐらいは装備が手に入るかも……やっぱちょっと渋いなっ。
「あと、気付くまで黙っているつもりだったけど。いくつかアイテム見落としてるよ」
「うっそ」
「まじか!」
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いやでもアイテムなんて打刀しかなかったと思うけど……。
「えー、でもアイテムなんて落ちてなかったけど……」
だよね。
北上さんの言う通り、落ちてはなかったはず。
それこそ米粒みたいに小さいとかでない限りは見逃してないはずだ。
「落ちているのだけがアイテムではないからねえ」
困惑する俺たちに向かい、生首がニマニマと笑みを浮かべながらそう口にする。
お前を盾代わりにしてくれようか。
……むかつくがここは我慢しよう。
それよりも落ちているのだけがアイテムではないと? つまり地面以外にあったということか? そんなアイテムらしいものは……あっ。
「……なるほど。あの掛け軸がそうかな」
「そういうことか!」
あったわ。くっそぼろい掛け軸が。
おそらく巻物とかその系統のアイテムだろうな。
使うと術とか使えたりするやつだ。
「建物の一部じゃないんだー。もしかして生えてた草もだったり?」
「正解」
まじかい。
まさか建物がぼろくて草生えてるのかと思ったら、あれアイテムだったのか。
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