282 / 304
「282話」
しおりを挟む
丸太の直撃をくらった中村は、そのまま壁に激突しずりずりと壁にもたれ掛かるようにして、地面に座り込んだ。
これ、レベル1の状態ってことで考えると、結構やばいダメージ受けてそうだけど……。
「中村いきてる?」
罠を踏まないように、全員で中村の元へと向かい、代表で俺が声を掛ける。
ちなみにクロは『あれぐらいよ避けなさいよ』と言いたげな目で中村を見ていて、太郎は中村が飛んで行ったのが面白かったのか、尻尾をぶんぶんと振りながらはしゃいでいる。
遥さん……じゃなくて、ダンジョン内だと北上さんは辺りを警戒しているようだ。
ダンジョンだし、いつ敵がくるか分からんからね、助かる。
ちなみに生首は爆笑してた。
罠の上に置いてやろうかこやつめ。
で、肝心の中村だけど……。俺の声に反応してノロノロと顔を上げ、口を開く。
「……生きてる」
無事っぽいな。
手を貸すと、すくっと立ち上がったし、ダメージが無さそう……なのか? それとも痛くないからなのか。
ぱっと見だとよう分からんけど。
普通に考えたら無事じゃないはずだから、ダメージあると考えたほうが良さそうだが……さてはて。
とりあえず中村は後ろに下げて、このまま続行とするか。それとも一度戻るべきか……なんと考えていたのだけどね。北上さんが何かに気付いたようで、すっと中村の頭上をゆびさした。
「なんか頭上にバー出てるんだけどー」
「へ?」
「あ、まじだ」
中村の頭上に、半透明なバーが浮かんでた。
よくゲームとかでキャラの頭上に表示されるようなやつだ。
なるほどね。
痛みもないし、ダメージの程度が分からんからこれ見て判断せいってことか。
それで中村がどれだけダメージ受けているかんだけどー。
「HPバーかな……もう半分じゃん」
丸太強すぎ。
「初めの一歩でHP半分なるとかひどすぎない?」
「中村の運が悪いだけの可能性も」
「くそがーっ」
たぶん、罠の配置はランダムだろうしねえ。
ほんと中村ついてない。
とりあえず慰めておこうかなーと、中村に声を掛けようとしたところで、クロと太郎が一斉に通路のほうへと顔を向けたんだ。
俺も釣られて通路へと顔を向けるが、そこには何もいないし、音もしない……が、クロと太郎の両方が反応したのだから、何かきているのだろう。
ああ、ちなみにダンジョンの造りだけど、俺たちが今いるのは床も壁も板材で出来た大部屋だ。
イメージとしては少し古めの道場をイメージしてもらえばぴったり合うと思う。
部屋の数か所には、引き戸タイプの扉があり、何故か最初から開いており、その奥に通路が続いているのが見えるが……最初の控室のように、ある程度から先は真っ暗で様子を伺うことはできない。
上を見上げれば屋根や梁が見える。アマツのダンジョンみたいに青空が見えるなんてことはない。
光源は見当たらないが、部屋の中は十分な明るさがある。
それが生首ダンジョン全てに言えるのか、それとも1階のみなのかはまだ分からないけどね。
ぱっと見で分かるのはこんな所だろうか。
「敵かな」
俺がそう呟いた時には、中村も北上さんも臨戦態勢に入っていた。
さすが、頼もしいね。
中村もなんだかんだで結構な期間をダンジョンで過ごしているしねえ。
やっぱ経験者は頼りになる。
「俺やるよ。みんなちょっと下がってて」
中村はダメージ受けてるし、ここは無傷の俺が前にでたほうが良いだろう。
北上さんでも良いんだけど、そこはやっぱ良いところ見せたいからなっ。
さて、相変わらずクロも太郎も通路へと視線を向けたままだ。
やがて通路の奥から足音が聞こえてきて……足音から二足歩行タイプかな? と思ったところで、そいつが姿を現した。
「うへ」
「わー」
そいつの姿を見て、思わず変な声を出す中村と北上さん。
俺も正直ちょっとビビったけど、なんとか声を出すのはこらえた。
出てきた敵だけどね、鳥居とか和室ときて、さらには道場ときていたから『たぶん和風の敵が出るんだろうなあ』と、なんとなくは思っていた。でもね、まさかいきなりのっぺらぼうが出るとか思わないじゃん。しかも手に包丁もってるし。
のっぺらぼうはこちらを視認すると同時に、両手で包丁を腰だめに構えて俺に向かい真っ直ぐに突進してきた。
殺意高すぎませんかね??
幸い突進する速度はそこまで早くない。普通の人と変わらないだろう。
包丁を突き出されても、普段であれば盾でいなせるレベルだとは思う……でも今さ、俺って素手なんだよね。
素手でいなせるかは微妙だし、躱せるかと言われるともっと微妙だろう。
なので待ち構えることはやめ、あえて一歩前に踏み出した。
「おっら!」
そして、踏み出したのとは逆の足で、相手の手元を思いっきり蹴り上げた。どうせならこれで死んでくれといわんばかりに。
反応できなかったのか、それともする気がなかったのか分からないが、俺が放った蹴りは見事にのっぺらぼうの手元にあたり、包丁をはじくことに成功した。
さらには思っていたより蹴りの威力があったのだろう。
のっぺらぼうの体がくの字に曲がり、その動きを止める。
「どっせい!」
チャンスと思った俺は、思いっきり掌底をのっぺらぼうの顔面に叩き込む。
ゴッと鈍い音がして、のけぞったのっぺらぼうの足がふわりと浮く。
俺はそのまま流れで顔を鷲掴みすると、思いっきり床に投げつけるように落とした。
「死んだ?」
床に頭をしこたま打ったのっぺらぼうは動きを止めたが、俺は念のため首に膝を落としておいた。
それでも動かないのっぺらぼうを見て、死んだと判断し警戒を解く。
「……死んだか」
「オーバーキルにもほどがある。てかやっぱ死ぬと消えるのな」
消える? と中村の言葉に俺は改めてのっぺらぼうの死体を見る。
すると足元から徐々に死体が消えていっていた。
10秒かそこらで死体はきれいさっぱり消えてなくなり、あとには何も残っていなかった。
ドロップもなかった。
初回特典でドロップ確定とかないのか。
これ、レベル1の状態ってことで考えると、結構やばいダメージ受けてそうだけど……。
「中村いきてる?」
罠を踏まないように、全員で中村の元へと向かい、代表で俺が声を掛ける。
ちなみにクロは『あれぐらいよ避けなさいよ』と言いたげな目で中村を見ていて、太郎は中村が飛んで行ったのが面白かったのか、尻尾をぶんぶんと振りながらはしゃいでいる。
遥さん……じゃなくて、ダンジョン内だと北上さんは辺りを警戒しているようだ。
ダンジョンだし、いつ敵がくるか分からんからね、助かる。
ちなみに生首は爆笑してた。
罠の上に置いてやろうかこやつめ。
で、肝心の中村だけど……。俺の声に反応してノロノロと顔を上げ、口を開く。
「……生きてる」
無事っぽいな。
手を貸すと、すくっと立ち上がったし、ダメージが無さそう……なのか? それとも痛くないからなのか。
ぱっと見だとよう分からんけど。
普通に考えたら無事じゃないはずだから、ダメージあると考えたほうが良さそうだが……さてはて。
とりあえず中村は後ろに下げて、このまま続行とするか。それとも一度戻るべきか……なんと考えていたのだけどね。北上さんが何かに気付いたようで、すっと中村の頭上をゆびさした。
「なんか頭上にバー出てるんだけどー」
「へ?」
「あ、まじだ」
中村の頭上に、半透明なバーが浮かんでた。
よくゲームとかでキャラの頭上に表示されるようなやつだ。
なるほどね。
痛みもないし、ダメージの程度が分からんからこれ見て判断せいってことか。
それで中村がどれだけダメージ受けているかんだけどー。
「HPバーかな……もう半分じゃん」
丸太強すぎ。
「初めの一歩でHP半分なるとかひどすぎない?」
「中村の運が悪いだけの可能性も」
「くそがーっ」
たぶん、罠の配置はランダムだろうしねえ。
ほんと中村ついてない。
とりあえず慰めておこうかなーと、中村に声を掛けようとしたところで、クロと太郎が一斉に通路のほうへと顔を向けたんだ。
俺も釣られて通路へと顔を向けるが、そこには何もいないし、音もしない……が、クロと太郎の両方が反応したのだから、何かきているのだろう。
ああ、ちなみにダンジョンの造りだけど、俺たちが今いるのは床も壁も板材で出来た大部屋だ。
イメージとしては少し古めの道場をイメージしてもらえばぴったり合うと思う。
部屋の数か所には、引き戸タイプの扉があり、何故か最初から開いており、その奥に通路が続いているのが見えるが……最初の控室のように、ある程度から先は真っ暗で様子を伺うことはできない。
上を見上げれば屋根や梁が見える。アマツのダンジョンみたいに青空が見えるなんてことはない。
光源は見当たらないが、部屋の中は十分な明るさがある。
それが生首ダンジョン全てに言えるのか、それとも1階のみなのかはまだ分からないけどね。
ぱっと見で分かるのはこんな所だろうか。
「敵かな」
俺がそう呟いた時には、中村も北上さんも臨戦態勢に入っていた。
さすが、頼もしいね。
中村もなんだかんだで結構な期間をダンジョンで過ごしているしねえ。
やっぱ経験者は頼りになる。
「俺やるよ。みんなちょっと下がってて」
中村はダメージ受けてるし、ここは無傷の俺が前にでたほうが良いだろう。
北上さんでも良いんだけど、そこはやっぱ良いところ見せたいからなっ。
さて、相変わらずクロも太郎も通路へと視線を向けたままだ。
やがて通路の奥から足音が聞こえてきて……足音から二足歩行タイプかな? と思ったところで、そいつが姿を現した。
「うへ」
「わー」
そいつの姿を見て、思わず変な声を出す中村と北上さん。
俺も正直ちょっとビビったけど、なんとか声を出すのはこらえた。
出てきた敵だけどね、鳥居とか和室ときて、さらには道場ときていたから『たぶん和風の敵が出るんだろうなあ』と、なんとなくは思っていた。でもね、まさかいきなりのっぺらぼうが出るとか思わないじゃん。しかも手に包丁もってるし。
のっぺらぼうはこちらを視認すると同時に、両手で包丁を腰だめに構えて俺に向かい真っ直ぐに突進してきた。
殺意高すぎませんかね??
幸い突進する速度はそこまで早くない。普通の人と変わらないだろう。
包丁を突き出されても、普段であれば盾でいなせるレベルだとは思う……でも今さ、俺って素手なんだよね。
素手でいなせるかは微妙だし、躱せるかと言われるともっと微妙だろう。
なので待ち構えることはやめ、あえて一歩前に踏み出した。
「おっら!」
そして、踏み出したのとは逆の足で、相手の手元を思いっきり蹴り上げた。どうせならこれで死んでくれといわんばかりに。
反応できなかったのか、それともする気がなかったのか分からないが、俺が放った蹴りは見事にのっぺらぼうの手元にあたり、包丁をはじくことに成功した。
さらには思っていたより蹴りの威力があったのだろう。
のっぺらぼうの体がくの字に曲がり、その動きを止める。
「どっせい!」
チャンスと思った俺は、思いっきり掌底をのっぺらぼうの顔面に叩き込む。
ゴッと鈍い音がして、のけぞったのっぺらぼうの足がふわりと浮く。
俺はそのまま流れで顔を鷲掴みすると、思いっきり床に投げつけるように落とした。
「死んだ?」
床に頭をしこたま打ったのっぺらぼうは動きを止めたが、俺は念のため首に膝を落としておいた。
それでも動かないのっぺらぼうを見て、死んだと判断し警戒を解く。
「……死んだか」
「オーバーキルにもほどがある。てかやっぱ死ぬと消えるのな」
消える? と中村の言葉に俺は改めてのっぺらぼうの死体を見る。
すると足元から徐々に死体が消えていっていた。
10秒かそこらで死体はきれいさっぱり消えてなくなり、あとには何も残っていなかった。
ドロップもなかった。
初回特典でドロップ確定とかないのか。
0
お気に入りに追加
929
あなたにおすすめの小説
彼女をイケメンに取られた俺が異世界帰り
あおアンドあお
ファンタジー
俺...光野朔夜(こうのさくや)には、大好きな彼女がいた。
しかし親の都合で遠くへと転校してしまった。
だが今は遠くの人と通信が出来る手段は多々ある。
その通信手段を使い、彼女と毎日連絡を取り合っていた。
―――そんな恋愛関係が続くこと、数ヶ月。
いつものように朝食を食べていると、母が母友から聞いたという話を
俺に教えてきた。
―――それは俺の彼女...海川恵美(うみかわめぐみ)の浮気情報だった。
「――――は!?」
俺は思わず、嘘だろうという声が口から洩れてしまう。
あいつが浮気してをいたなんて信じたくなかった。
だが残念ながら、母友の集まりで流れる情報はガセがない事で
有名だった。
恵美の浮気にショックを受けた俺は、未練が残らないようにと、
あいつとの連絡手段の全て絶ち切った。
恵美の浮気を聞かされ、一体どれだけの月日が流れただろうか?
時が経てば、少しずつあいつの事を忘れていくものだと思っていた。
―――だが、現実は厳しかった。
幾ら時が過ぎろうとも、未だに恵美の裏切りを忘れる事なんて
出来ずにいた。
......そんな日々が幾ばくか過ぎ去った、とある日。
―――――俺はトラックに跳ねられてしまった。
今度こそ良い人生を願いつつ、薄れゆく意識と共にまぶたを閉じていく。
......が、その瞬間、
突如と聞こえてくる大きな声にて、俺の消え入った意識は無理やり
引き戻されてしまう。
俺は目を開け、声の聞こえた方向を見ると、そこには美しい女性が
立っていた。
その女性にここはどこだと訊ねてみると、ニコッとした微笑みで
こう告げてくる。
―――ここは天国に近い場所、天界です。
そしてその女性は俺の顔を見て、続け様にこう言った。
―――ようこそ、天界に勇者様。
...と。
どうやら俺は、この女性...女神メリアーナの管轄する異世界に蔓延る
魔族の王、魔王を打ち倒す勇者として選ばれたらしい。
んなもん、無理無理と最初は断った。
だが、俺はふと考える。
「勇者となって使命に没頭すれば、恵美の事を忘れられるのでは!?」
そう思った俺は、女神様の嘆願を快く受諾する。
こうして俺は魔王の討伐の為、異世界へと旅立って行く。
―――それから、五年と数ヶ月後が流れた。
幾度の艱難辛苦を乗り越えた俺は、女神様の願いであった魔王の討伐に
見事成功し、女神様からの恩恵...『勇者』の力を保持したまま元の世界へと
帰還するのだった。
※小説家になろう様とツギクル様でも掲載中です。
分析スキルで美少女たちの恥ずかしい秘密が見えちゃう異世界生活
SenY
ファンタジー
"分析"スキルを持って異世界に転生した主人公は、相手の力量を正確に見極めて勝てる相手にだけ確実に勝つスタイルで短期間に一財を為すことに成功する。
クエスト報酬で豪邸を手に入れたはいいものの一人で暮らすには広すぎると悩んでいた主人公。そんな彼が友人の勧めで奴隷市場を訪れ、記憶喪失の美少女奴隷ルナを購入したことから、物語は動き始める。
これまで危ない敵から逃げたり弱そうな敵をボコるのにばかり"分析"を活用していた主人公が、そのスキルを美少女の恥ずかしい秘密を覗くことにも使い始めるちょっとエッチなハーレム系ラブコメ。
ダンジョン配信 【人と関わるより1人でダンジョン探索してる方が好きなんです】ダンジョン生活10年目にして配信者になることになった男の話
天野 星屑
ファンタジー
突如地上に出現したダンジョン。中では現代兵器が使用できず、ダンジョンに踏み込んだ人々は、ダンジョンに初めて入ることで発現する魔法などのスキルと、剣や弓といった原始的な武器で、ダンジョンの環境とモンスターに立ち向かい、その奥底を目指すことになった。
その出現からはや10年。ダンジョン探索者という職業が出現し、ダンジョンは身近な異世界となり。ダンジョン内の様子を外に配信する配信者達によってダンジョンへの過度なおそれも減った現在。
ダンジョン内で生活し、10年間一度も地上に帰っていなかった男が、とある事件から配信者達と関わり、己もダンジョン内の様子を配信することを決意する。
10年間のダンジョン生活。世界の誰よりも豊富な知識と。世界の誰よりも長けた戦闘技術によってダンジョンの様子を明らかにする男は、配信を通して、やがて、世界に大きな動きを生み出していくのだった。
*本作は、ダンジョン籠もりによって強くなった男が、配信を通して地上の人たちや他の配信者達と関わっていくことと、ダンジョン内での世界の描写を主としています
*配信とは言いますが、序盤はいわゆるキャンプ配信とかブッシュクラフト、旅動画みたいな感じが多いです。のちのち他の配信者と本格的に関わっていくときに、一般的なコラボ配信などをします
*主人公と他の探索者(配信者含む)の差は、後者が1~4まで到達しているのに対して、前者は100を越えていることから推察ください。
*主人公はダンジョン引きこもりガチ勢なので、あまり地上に出たがっていません
異世界転生!俺はここで生きていく
おとなのふりかけ紅鮭
ファンタジー
俺の名前は長瀬達也。特に特徴のない、その辺の高校生男子だ。
同じクラスの女の子に恋をしているが、告白も出来ずにいるチキン野郎である。
今日も部活の朝練に向かう為朝も早くに家を出た。
だけど、俺は朝練に向かう途中で事故にあってしまう。
意識を失った後、目覚めたらそこは俺の知らない世界だった!
魔法あり、剣あり、ドラゴンあり!のまさに小説で読んだファンタジーの世界。
俺はそんな世界で冒険者として生きて行く事になる、はずだったのだが、何やら色々と問題が起きそうな世界だったようだ。
それでも俺は楽しくこの新しい生を歩んで行くのだ!
小説家になろうでも投稿しています。
メインはあちらですが、こちらも同じように投稿していきます。
宜しくお願いします。
異世界災派 ~1514億4000万円を失った自衛隊、海外に災害派遣す~
ス々月帶爲
ファンタジー
元号が令和となり一年。自衛隊に数々の災難が、襲い掛かっていた。
対戦闘機訓練の為、東北沖を飛行していた航空自衛隊のF-35A戦闘機が何の前触れもなく消失。そのF-35Aを捜索していた海上自衛隊護衛艦のありあけも、同じく捜索活動を行っていた、いずも型護衛艦2番艦かがの目の前で消えた。約一週間後、厄災は東北沖だけにとどまらなかった事を知らされた。陸上自衛隊の車両を積載しアメリカ合衆国に向かっていたC-2が津軽海峡上空で消失したのだ。
これまでの損失を計ると、1514億4000万円。過去に類をみない、恐ろしい損害を負った防衛省・自衛隊。
防衛省は、対策本部を設置し陸上自衛隊の東部方面隊、陸上総隊より選抜された部隊で混成団を編成。
損失を取り返すため、何より一緒に消えてしまった自衛官を見つけ出す為、混成団を災害派遣する決定を下したのだった。
派遣を任されたのは、陸上自衛隊のプロフェッショナル集団、陸上総隊の隷下に入る中央即応連隊。彼等は、国際平和協力活動等に尽力する為、先遣部隊等として主力部隊到着迄活動基盤を準備する事等を主任務とし、日々訓練に励んでいる。
其の第一中隊長を任されているのは、暗い過去を持つ新渡戸愛桜。彼女は、この派遣に於て、指揮官としての特殊な苦悩を味い、高みを目指す。
海上自衛隊版、出しました
→https://ncode.syosetu.com/n3744fn/
※作中で、F-35A ライトニングⅡが墜落したことを示唆する表現がございます。ですが、実際に墜落した時より前に書かれた表現ということをご理解いただければ幸いです。捜索が打ち切りとなったことにつきまして、本心から残念に思います。搭乗員の方、戦闘機にご冥福をお祈り申し上げます。
「小説家になろう」に於ても投稿させて頂いております。
→https://ncode.syosetu.com/n3570fj/
「カクヨム」に於ても投稿させて頂いております。
→https://kakuyomu.jp/works/1177354054889229369
ユニークスキルで異世界マイホーム ~俺と共に育つ家~
楠富 つかさ
ファンタジー
地震で倒壊した我が家にて絶命した俺、家入竜也は自分の死因だとしても家が好きで……。
そんな俺に転生を司る女神が提案してくれたのは、俺の成長に応じて育つ異空間を創造する力。この力で俺は生まれ育った家を再び取り戻す。
できれば引きこもりたい俺と異世界の冒険者たちが織りなすソード&ソーサリー、開幕!!
第17回ファンタジー小説大賞にエントリーしました!
倒したモンスターをカード化!~二重取りスキルで報酬倍増! デミゴッドが行く異世界旅~
乃神レンガ
ファンタジー
謎の白い空間で、神から異世界に送られることになった主人公。
二重取りの神授スキルを与えられ、その効果により追加でカード召喚術の神授スキルを手に入れる。
更にキャラクターメイキングのポイントも、二重取りによって他の人よりも倍手に入れることができた。
それにより主人公は、本来ポイント不足で選択できないデミゴッドの種族を選び、ジンという名前で異世界へと降り立つ。
異世界でジンは倒したモンスターをカード化して、最強の軍団を作ることを目標に、世界を放浪し始めた。
しかし次第に世界のルールを知り、争いへと巻き込まれていく。
国境門が数カ月に一度ランダムに他国と繋がる世界で、ジンは様々な選択を迫られるのであった。
果たしてジンの行きつく先は魔王か神か、それとも別の何かであろうか。
現在毎日更新中。
※この作品は『カクヨム』『ノベルアップ+』にも投稿されています。
平和国家異世界へ―日本の受難―
あずき
ファンタジー
平和国家、日本。 東アジアの島国であるこの国は、厳しさを増す安全保障環境に対応するため、 政府は戦闘機搭載型護衛艦、DDV-712「しなの」を開発した。 「しなの」は第八護衛隊群に配属され、領海の警備を行なうことに。
それから数年後の2035年、8月。
日本は異世界に転移した。
帝国主義のはびこるこの世界で、日本は生き残れるのか。
総勢1200億人を抱えた国家サバイバルが今、始まる――
何番煎じ蚊もわからない日本転移小説です。
質問などは感想に書いていただけると、返信します。
毎日投稿します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる