279 / 304
「279話」
しおりを挟む
変な場所だったら、こいつ釣りの餌にでもしてやろうか? なんてことを思いながら生首に視線を向けるが、生首は気付いた様子もなく鼻歌交じりにカニ飯をぱくついている。
使うならBBQ広場かな……と考えていると、ふいに生首が割り箸をひょいっと動かした。
「その空き地だね」
「へ?」
空き地ってどういうこっちゃと思い、割り箸が指し示す方へと視線を向けると、確かにそこには空き地があった。
何せ売地って看板たっているしね。
でもね、空き地にはあり得ないものもそこにはあったんだ。
「なんか鳥居があるんだけど……まさかこれ?」
「そうだとも!どうだい? なかなか立派だろう?」
冗談だよね? そんな期待をこめて生首に尋ねたんだけどね、あっさり肯定された。
嘘でしょ。空き地に急にこんなんできたら目立つとかってレベルじゃねーぞっ。
海中とかじゃないだけまだましだけどさあっ。
「鳥居は立派だけどさ。これ入り放題じゃん。ダメっしょ」
さすがに中村からもダメ出しがでたぞっ。
一般人がうっかり入ろうものなら、一体どんな目にあわされるか……なにせこの生首がつくったダンジョンだ。トラウマ程度ですめばいいけど……。
つーか、これこのまま放置したらあかんやつだ。
お偉いさん方もよく許可だ出したなっ。
「まさかここまであからさまにあるとは思わなかった。これ、ちょっとこの辺り封鎖して貰わないと……」
この場合はどこに通報すりゃいいんだろ。
警察? 自衛隊? それともお偉いさん?
「大丈夫。他の人には見えてないし、偶然鳥居をくぐっても中には入れないよ! 君たちや車の姿も一時的に認識できないようにしてあるから、安心したまえっ」
「……さすがにそのへんは対策してるか」
と、スマホを取り出して電話かけようとしていた俺に、生首がドヤ顔でそう話す。
まあ、そりゃそうかとは思うけど、なんかむかつくぞこんにゃろーっ。
とりあえず、この鳥居に関しては周囲への対策はできているということで、空き地に車を停めてみんな降りたよ。
「さて……んじゃ入ってみます?」
「入ろうかー」
「ちょいまち、カメラ用意すっから」
どうも生首はダンジョンに入ってからじゃないと説明する気はないらしいので、もう中に入るっきゃない。
「これ、どうやって入るのー? くぐるだけー?」
「そうだよ!」
遥さんが生首に尋ねたが、ぱっと見はただの鳥居だもんな。
階段があるとか、へんな空間への入り口が見える……とかそんなことは一切ない。
普通に鳥居の向こう側の景色が見えてるんだ。ちなみに海と少しだけ民家が見えてるね。
「よし、じゃあ入るぞー」
「ちょっとまった!」
カメラの準備を終えた中村が鳥居へと向かおうとするが、俺はそれに待ったをかける。
たぶん大丈夫とは思うけど、念には念をいれたほうが良いと思うんだ。
立ち止まった中村にかわり、俺がすっと先頭に立つ。
「なんで私を鷲掴みにしてるんだね」
「盾代わり」
「人でなしっ」
お前が先に入るんだよぉっ!
鳥居を潜ると軽い酩酊感と共に、景色が一瞬で変わった。
「……なんで和室?」
ダンジョンだから、石造りだったり、洞窟だったりを想像していたのだが、鳥居の先はまさかの和室だった。四方全てに襖があるが、全て閉じているのでその先がどうなっているのかは分からない。
……まあ鳥居だし、その先に日本風のものがあってもおかしくはないのかもだけどさ。
「私の趣味だよ」
鷲掴みにしていたはずの生首が、いつのまにか畳の上を転がり、くるりとこちらを向いてそういった。
「さいですか……」
ちょっとホラー感が出てきたなあ……帰ろうかな。
俺、ホラー物はそんなに得意じゃないんだよな。
生首単体ならいいんだけど、こう和室とかと合わさるとちょっとね……。
と、そんな俺の気持ちを察したのかは分からないが、イースに変化が起きる。
「さてさて、それじゃあここのダンジョンについて説明しようか」
「うおっ」
畳から生首の体が生えたのだ。
もちろん体には頭部はない、代わりにイースの生首がすっぽりおさまってはいるが……若干不安定に見えるのが嫌だ。
ああ、ちゃんと服は着ているので安心してほしい。
なんか袴っぽいね。和風であわしたのだろうか。
……悔しいが似合っているとは思う。
「ここはアマツではなく、私……イースがつくったダンジョンだよ」
手で頭のポジションを修正し、落ち着いたところでイースはそう話はじめた。
何時になく真面目な口調ではあるが、やっぱ顔はドヤ顔のままだ。
どうせなら顔も真面目な風にすりゃいいのに。
「アマツのダンジョンとの違いは、まず痛みがないことだね」
「ここでは手足が折れようがもげようが傷むことはない。まあ、ダメージが大きすぎると死亡判定となって、初期位置に戻ることにはなるがね」
この辺りは事前の情報で分かっていたことかな?
痛みがないのは、かなり影響でかいだろう。
「それと、他に異なる点として……仮にアマツのダンジョンでレベルを上げていたとしても、ここのダンジョンではみんなレベル1から始めることになる」
「ん?」
「それって……」
ちょっとさらっと重要なこと言いませんでしたかね??
つーか、レベル1から始めるってお前それ……。
「ここのダンジョンでレベルを上げても、再び潜るときにはレベル1に戻る」
「ああ、安心してほしい。ここのダンジョンから出れば、アマツのダンジョンで上げたレベルは元に戻るよ。あくまでここのダンジョン内でだけって話さ」
……それをもっと早く言えよといいたい。
アマツのダンジョンで上げたレベルまで1にされちゃたまったもんじゃないし。
正直かなり焦ったぞっ。
もちろん焦ったのは俺だけじゃないはずだ。
薫さんに中村、太郎はわからないけどクロだって絶対焦ったはず。
なのにこの生首ときたら相変わらずドヤ顔のまま話続けているときた。
「あ」
「おー、飛んだねえ」
「はい、カァーット!!」
予想通りというかなんというか。
イラっと来たクロの一撃でイースの生首が宙をドライブシュートでかっ飛んでいったよ。
使うならBBQ広場かな……と考えていると、ふいに生首が割り箸をひょいっと動かした。
「その空き地だね」
「へ?」
空き地ってどういうこっちゃと思い、割り箸が指し示す方へと視線を向けると、確かにそこには空き地があった。
何せ売地って看板たっているしね。
でもね、空き地にはあり得ないものもそこにはあったんだ。
「なんか鳥居があるんだけど……まさかこれ?」
「そうだとも!どうだい? なかなか立派だろう?」
冗談だよね? そんな期待をこめて生首に尋ねたんだけどね、あっさり肯定された。
嘘でしょ。空き地に急にこんなんできたら目立つとかってレベルじゃねーぞっ。
海中とかじゃないだけまだましだけどさあっ。
「鳥居は立派だけどさ。これ入り放題じゃん。ダメっしょ」
さすがに中村からもダメ出しがでたぞっ。
一般人がうっかり入ろうものなら、一体どんな目にあわされるか……なにせこの生首がつくったダンジョンだ。トラウマ程度ですめばいいけど……。
つーか、これこのまま放置したらあかんやつだ。
お偉いさん方もよく許可だ出したなっ。
「まさかここまであからさまにあるとは思わなかった。これ、ちょっとこの辺り封鎖して貰わないと……」
この場合はどこに通報すりゃいいんだろ。
警察? 自衛隊? それともお偉いさん?
「大丈夫。他の人には見えてないし、偶然鳥居をくぐっても中には入れないよ! 君たちや車の姿も一時的に認識できないようにしてあるから、安心したまえっ」
「……さすがにそのへんは対策してるか」
と、スマホを取り出して電話かけようとしていた俺に、生首がドヤ顔でそう話す。
まあ、そりゃそうかとは思うけど、なんかむかつくぞこんにゃろーっ。
とりあえず、この鳥居に関しては周囲への対策はできているということで、空き地に車を停めてみんな降りたよ。
「さて……んじゃ入ってみます?」
「入ろうかー」
「ちょいまち、カメラ用意すっから」
どうも生首はダンジョンに入ってからじゃないと説明する気はないらしいので、もう中に入るっきゃない。
「これ、どうやって入るのー? くぐるだけー?」
「そうだよ!」
遥さんが生首に尋ねたが、ぱっと見はただの鳥居だもんな。
階段があるとか、へんな空間への入り口が見える……とかそんなことは一切ない。
普通に鳥居の向こう側の景色が見えてるんだ。ちなみに海と少しだけ民家が見えてるね。
「よし、じゃあ入るぞー」
「ちょっとまった!」
カメラの準備を終えた中村が鳥居へと向かおうとするが、俺はそれに待ったをかける。
たぶん大丈夫とは思うけど、念には念をいれたほうが良いと思うんだ。
立ち止まった中村にかわり、俺がすっと先頭に立つ。
「なんで私を鷲掴みにしてるんだね」
「盾代わり」
「人でなしっ」
お前が先に入るんだよぉっ!
鳥居を潜ると軽い酩酊感と共に、景色が一瞬で変わった。
「……なんで和室?」
ダンジョンだから、石造りだったり、洞窟だったりを想像していたのだが、鳥居の先はまさかの和室だった。四方全てに襖があるが、全て閉じているのでその先がどうなっているのかは分からない。
……まあ鳥居だし、その先に日本風のものがあってもおかしくはないのかもだけどさ。
「私の趣味だよ」
鷲掴みにしていたはずの生首が、いつのまにか畳の上を転がり、くるりとこちらを向いてそういった。
「さいですか……」
ちょっとホラー感が出てきたなあ……帰ろうかな。
俺、ホラー物はそんなに得意じゃないんだよな。
生首単体ならいいんだけど、こう和室とかと合わさるとちょっとね……。
と、そんな俺の気持ちを察したのかは分からないが、イースに変化が起きる。
「さてさて、それじゃあここのダンジョンについて説明しようか」
「うおっ」
畳から生首の体が生えたのだ。
もちろん体には頭部はない、代わりにイースの生首がすっぽりおさまってはいるが……若干不安定に見えるのが嫌だ。
ああ、ちゃんと服は着ているので安心してほしい。
なんか袴っぽいね。和風であわしたのだろうか。
……悔しいが似合っているとは思う。
「ここはアマツではなく、私……イースがつくったダンジョンだよ」
手で頭のポジションを修正し、落ち着いたところでイースはそう話はじめた。
何時になく真面目な口調ではあるが、やっぱ顔はドヤ顔のままだ。
どうせなら顔も真面目な風にすりゃいいのに。
「アマツのダンジョンとの違いは、まず痛みがないことだね」
「ここでは手足が折れようがもげようが傷むことはない。まあ、ダメージが大きすぎると死亡判定となって、初期位置に戻ることにはなるがね」
この辺りは事前の情報で分かっていたことかな?
痛みがないのは、かなり影響でかいだろう。
「それと、他に異なる点として……仮にアマツのダンジョンでレベルを上げていたとしても、ここのダンジョンではみんなレベル1から始めることになる」
「ん?」
「それって……」
ちょっとさらっと重要なこと言いませんでしたかね??
つーか、レベル1から始めるってお前それ……。
「ここのダンジョンでレベルを上げても、再び潜るときにはレベル1に戻る」
「ああ、安心してほしい。ここのダンジョンから出れば、アマツのダンジョンで上げたレベルは元に戻るよ。あくまでここのダンジョン内でだけって話さ」
……それをもっと早く言えよといいたい。
アマツのダンジョンで上げたレベルまで1にされちゃたまったもんじゃないし。
正直かなり焦ったぞっ。
もちろん焦ったのは俺だけじゃないはずだ。
薫さんに中村、太郎はわからないけどクロだって絶対焦ったはず。
なのにこの生首ときたら相変わらずドヤ顔のまま話続けているときた。
「あ」
「おー、飛んだねえ」
「はい、カァーット!!」
予想通りというかなんというか。
イラっと来たクロの一撃でイースの生首が宙をドライブシュートでかっ飛んでいったよ。
0
お気に入りに追加
930
あなたにおすすめの小説
パーティ追放が進化の条件?! チートジョブ『道化師』からの成り上がり。
荒井竜馬
ファンタジー
『第16回ファンタジー小説大賞』奨励賞受賞作品
あらすじ
勢いが凄いと話題のS級パーティ『黒龍の牙』。そのパーティに所属していた『道化師見習い』のアイクは突然パーティを追放されてしまう。
しかし、『道化師見習い』の進化条件がパーティから独立をすることだったアイクは、『道化師見習い』から『道化師』に進化する。
道化師としてのジョブを手に入れたアイクは、高いステータスと新たなスキルも手に入れた。
そして、見習いから独立したアイクの元には助手という女の子が現れたり、使い魔と契約をしたりして多くのクエストをこなしていくことに。
追放されて良かった。思わずそう思ってしまうような世界がアイクを待っていた。
成り上がりとざまぁ、後は異世界で少しゆっくりと。そんなファンタジー小説。
ヒロインは6話から登場します。
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
出戻り国家錬金術師は村でスローライフを送りたい
新川キナ
ファンタジー
主人公の少年ジンが村を出て10年。
国家錬金術師となって帰ってきた。
村の見た目は、あまり変わっていないようでも、そこに住む人々は色々と変化してて……
そんな出戻り主人公が故郷で錬金工房を開いて生活していこうと思っていた矢先。王都で付き合っていた貧乏貴族令嬢の元カノが突撃してきた。
「私に貴方の子種をちょうだい!」
「嫌です」
恋に仕事に夢にと忙しい田舎ライフを送る青年ジンの物語。
※話を改稿しました。内容が若干変わったり、登場人物が増えたりしています。
現代ダンジョンで成り上がり!
カメ
ファンタジー
現代ダンジョンで成り上がる!
現代の世界に大きな地震が全世界同時に起こると共に、全世界にダンジョンが現れた。
舞台はその後の世界。ダンジョンの出現とともに、ステータスが見れる様になり、多くの能力、スキルを持つ人たちが現れる。その人達は冒険者と呼ばれる様になり、ダンジョンから得られる貴重な資源のおかげで稼ぎが多い冒険者は、多くの人から憧れる職業となった。
四ノ宮翔には、いいスキルもステータスもない。ましてや呪いをその身に受ける、呪われた子の称号を持つ存在だ。そんな彼がこの世界でどう生き、成り上がるのか、その冒険が今始まる。
ローグ・ナイト ~復讐者の研究記録~
mimiaizu
ファンタジー
迷宮に迷い込んでしまった少年がいた。憎しみが芽生え、復讐者へと豹変した少年は、迷宮を攻略したことで『前世』を手に入れる。それは少年をさらに変えるものだった。迷宮から脱出した少年は、【魔法】が差別と偏見を引き起こす世界で、復讐と大きな『謎』に挑むダークファンタジー。※小説家になろう様・カクヨム様でも投稿を始めました。
劣等生のハイランカー
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
ダンジョンが当たり前に存在する世界で、貧乏学生である【海斗】は一攫千金を夢見て探索者の仮免許がもらえる周王学園への入学を目指す!
無事内定をもらえたのも束の間。案内されたクラスはどいつもこいつも金欲しさで集まった探索者不適合者たち。通称【Fクラス】。
カーストの最下位を指し示すと同時、そこは生徒からサンドバッグ扱いをされる掃き溜めのようなクラスだった。
唯一生き残れる道は【才能】の覚醒のみ。
学園側に【将来性】を示せねば、一方的に搾取される未来が待ち受けていた。
クラスメイトは全員ライバル!
卒業するまで、一瞬たりとも油断できない生活の幕開けである!
そんな中【海斗】の覚醒した【才能】はダンジョンの中でしか発現せず、ダンジョンの外に出れば一般人になり変わる超絶ピーキーな代物だった。
それでも【海斗】は大金を得るためダンジョンに潜り続ける。
難病で眠り続ける、余命いくばくかの妹の命を救うために。
かくして、人知れず大量のTP(トレジャーポイント)を荒稼ぎする【海斗】の前に不審に思った人物が現れる。
「おかしいですね、一学期でこの成績。学年主席の私よりも高ポイント。この人は一体誰でしょうか?」
学年主席であり【氷姫】の二つ名を冠する御堂凛華から注目を浴びる。
「おいおいおい、このポイントを叩き出した【MNO】って一体誰だ? プロでもここまで出せるやつはいねーぞ?」
時を同じくゲームセンターでハイスコアを叩き出した生徒が現れた。
制服から察するに、近隣の周王学園生であることは割ている。
そんな噂は瞬く間に【学園にヤバい奴がいる】と掲示板に載せられ存在しない生徒【ゴースト】の噂が囁かれた。
(各20話編成)
1章:ダンジョン学園【完結】
2章:ダンジョンチルドレン【完結】
3章:大罪の権能【完結】
4章:暴食の力【完結】
5章:暗躍する嫉妬【完結】
6章:奇妙な共闘【完結】
7章:最弱種族の下剋上【完結】
異世界転生!俺はここで生きていく
おとなのふりかけ紅鮭
ファンタジー
俺の名前は長瀬達也。特に特徴のない、その辺の高校生男子だ。
同じクラスの女の子に恋をしているが、告白も出来ずにいるチキン野郎である。
今日も部活の朝練に向かう為朝も早くに家を出た。
だけど、俺は朝練に向かう途中で事故にあってしまう。
意識を失った後、目覚めたらそこは俺の知らない世界だった!
魔法あり、剣あり、ドラゴンあり!のまさに小説で読んだファンタジーの世界。
俺はそんな世界で冒険者として生きて行く事になる、はずだったのだが、何やら色々と問題が起きそうな世界だったようだ。
それでも俺は楽しくこの新しい生を歩んで行くのだ!
小説家になろうでも投稿しています。
メインはあちらですが、こちらも同じように投稿していきます。
宜しくお願いします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる