266 / 304
「266話」
しおりを挟む
北上さんは私服で良いっていったけど、やはりスーツのほうが良かったか?
それともダンジョンに潜る服装で……いや、それはさすがにないよな。いくら感覚麻痺しているからって、猫耳尻尾が一般的ではないことぐらい俺だって分かっている。
分からんな。
恰好は……まあよしとして、ここまで驚くとなると……まさか、まさかだけど。
ないとは思うけど、俺は一抹の不安を胸に北上さんへと小声で話しかける。
「北上さん、俺がくること言ってあるんすよね??」
ほんっとまさかだけどね。
言ってなかったらそら驚くわ。
娘が帰ってきたと思ったら、傍らに見知らぬ男がいるんだもの。
事前に聞いていたのなら心構えが出来ているだろうけど、そうでないのなら……。
「え、一応言ってあるけど……お母さんどうしたのさ?」
あ、ちゃんと言ってたか。
そうなると別の理由かー。
「っと、ごめんなさいね! こんなガチム……若い子だと思わなかったから……そうよね、ダンジョンに潜っているんですものね」
北上さんに言われて……ここはお義母さんと呼んでおこうか。
お義母さんはハッとした表情を浮かべてから申し訳なさそうに頭を下げる。
うん。
なんかガチムチとか言いかけてた気がする。
結局の俺の見た目があれだっただけだったぜ、ハハハッ。
「えっと、島津さんでしたよね? いつも娘がお世話になっております」
「いえ! こちらこそいつも遥さんにはお世話になりっぱなしでして……」
改めて頭を下げるお義母さんに対し、俺も慌ててペコペコと頭を下げる。
いやーほんとお世話になっております。
この服も遥さんに選んでもらってものですし……あ、そうそう。
北上さんの下の名前だけどね、遥って言うんだよ。たぶん初出だね! 下の名前でよぶのなんか恥ずかしいから、いつも名字で呼んでいたけれど……北上さんの家だと誰を呼んでるのか分からんくなるからねえ。
「立ち話もなんですし、どうぞ上がってくださいな」
「はい、お邪魔します!」
あああぁぁ……ついに上がることに。
勢いよく返事したけれど、内心ドッキドキやぞ。
これが単に友人の家にって話なら問題ないのだけど……おっと、置いて行かれる前にいかねば。
靴を脱いで揃えてから家に上がる……こういう細かいとこも大事よな!
扉を潜った先はリビングだ。
大き目のテーブルにたくさんの椅子が並び、大き目のテレビにソファーもたくさん……もしかして結構な大家族なのだろうか?
あまりじろじろ見るのも失礼だろうと、一瞬部屋を見渡してすぐに視線をお義母さんと北上さん……遥さんに向ける。二人はソファーのそばに居たのだが、そこに追加でもう一人……女性がいた。
「こんにちわ~」
「どうも島津です。お邪魔します……妹さんですか?」
「そだよー」
こちらを見て挨拶をしてくれたので、こちらも挨拶で返す。
遥さんより……北上さん呼びで慣れてたもんで、言いにくいなっ。
まあ、そのうち慣れるか……えっと、でその女性なんだけど、ぱっと見で遥さんより年下っぽかったので妹さんかな? と尋ねたが、正解だったようだ。
あ、年下っぽいってのはあれだよ。いまの遥さんの見た目ではなく、初めてあったころと比べてだね。
今はポーション使ったもんで大分若返って……むしろ妹さんより若く見える。妹さんは20前半って感じかな? 外れた時が怖いから口には出さないけどなっ。
「由香里です。こんな姉ですがどうか見捨てないでやってください」
「どういう意味だこら」
姉妹仲は悪くはないようだ。
とりあえず曖昧な笑みで返しておく。
「っと、そうだ。これ、ダンジョンで買ってきたケーキです、よかったら皆さんで召し上がってください」
ケーキで誤魔化しておくか。
大量に買っておいたから大家族でも大丈夫だろう。ナイス判断だ、俺。
「あらあらわざわざありがとうございます……ダンジョンで買ってきたケーキ?」
「ええ、ダンジョンの施設で購入出来るんです」
「ダンジョンってすごいのねえ……」
ダンジョンってなんだろう? ってなるな。
でも実際買えてしまうのんだからしょうがない……ダンジョンに潜らなければ早々食えるもんじゃないし、お土産には良いと思うんだ。
「しげ兄とお父さんは?」
ひい。聞きたくない単語が聞こえた!
てか兄もいるのか。もしかして他にも居るかも知れん
「二人とも帰ってくるのは少し遅くなるって。本当は今日は休みたかったらしいけど……さすはに昨日の今日じゃねえ」
「ふーん、そっかー」
おおっし! そいつは良い情報を聞いた!
……ま、まあいずれ挨拶しなければいけなくなるのだろうけど、とりあえず今日のところは助かったと言って良いだろう。
ほんと、問題を先送りしただけな気がするけど……ところでね。さっきから妹さんがじーっとケーキの箱を眺めてるのですが。
食いたいのか、中を見てみたいのか……ダンジョン産のケーキなんてまず見る事ないだろうし、気になるんだろうな。
「……よかったら開けてみますか?」
「あ、ごめんなさい! ダンジョンのケーキって聞いて気になっちゃって、つい」
そう、謝りながらも手はしっかり箱に伸びている。
そしてぱかっと開くケーキの箱。
開いた途端に部屋中に甘い、良い香りがぶわっと広がった。
「わ、すっごい……おいしそう」
ケーキをみて、目をキラキラと輝かせている妹さん。
実際すごい美味しそうなんだよなこれが。どこの高級店で買ったんだって感じのケーキが洒落た箱に並んでて……うん、美味そう。
「しゃ、写真とってもいいですか??」
「どーぞどーぞ」
妹さんがスマホでパシャパシャと写真を撮っていると、何やら話し込んでいたお義母さんと遥さんもケーキが気になったのか、箱を覗きにきた。
「本当凄いわねえ、このケーキ」
「んー……? ねえ、島津くん。こんなケーキ売ってたっけ?」
おっと、さすがに気付くか。
「施設のグレード上げたんで、それで追加になったやつですね」
「やっぱそうかー! グレード上げたって……」
「施設のグレード??」
遥さんはちょっと呆れた顔をしているが……まあ、ケーキ喜んでもらえてるっぽいし、いいのだ。
とりあえず施設のグレードと聞いて頭に?を浮かべている妹さんに説明しながらケーキでも食いますかね。
「ほあー……おいしかった」
「本当ねえ……」
「美味しくてびっくりした」
予想以上に美味しかった。
まじでこれ日本の中でもトップレベルに美味しいぐらいはあるんじゃないか?
なにせ……。
「……食べちゃったね」
「お父さんとしげ兄の分どうしよう」
「……箱、片付けておくわね」
(匂いでばれるんじゃないかな……)
大量にあったケーキ……10個以上あったケーキは、全てみんなの居の中に納まってしまった。
全て収まったので当然ながらお義父さんと義兄さんの分はない。かなしいね。
お義母さんが証拠隠滅を図っているけど、バレそうな予感がしなくもない。
時間経過で匂いが薄れればまあなんとか?
しかし、あれだな。
彼氏が遊びに来て、手土産がないってのは不味いんじゃなかろうか。
やっぱポーションも持ってきてて正解だった。
まだ渡してなかったけど、これも渡してしまおう。
「遥さん、ちょっといいです?」
「ん? なーにー」
お茶を飲んで一息ついていた遥さんに手招きして、すっとポーションの入った箱を手渡す。
「これ、一応持ってきたんだけど……お父さんたちのお土産これってことにしちゃうとか」
「……ポーションかな、これ」
正解。
遥さんは中身が20階層のポーションだとすぐに気付いたようだ。
眉をひそめたその様子から、受け取るかどうか悩んでいるのが伺える。
「何かあった時の為に、持っておいてほしい」
「ん、分かった。ありがとねっ」
ほんと何かあった時に、このポーションがあれば助かるかも知れないんだしね。
もしを考えたら、家族になる以上は渡さないって選択肢は俺にはない。
とりあえず遥さんも受け取ってくれたので、とりあえずこれで手土産はなんとかなる。
使い方は遥さんが皆に話すだろう。
あとはお義父さんが帰ってくるまえにどう退散するかだけど……?
「……?」
なんか足音が近づいてきてるような……。
と、俺が顔をあげてキョロキョロと辺りを見渡していると、同じく足音を捉えたのだろう。遥さんも顔を上げて……やばって顔をしている。……え?
「あ、やば。帰ってきたかも」
「え゛」
逃げそこなったー!!
それともダンジョンに潜る服装で……いや、それはさすがにないよな。いくら感覚麻痺しているからって、猫耳尻尾が一般的ではないことぐらい俺だって分かっている。
分からんな。
恰好は……まあよしとして、ここまで驚くとなると……まさか、まさかだけど。
ないとは思うけど、俺は一抹の不安を胸に北上さんへと小声で話しかける。
「北上さん、俺がくること言ってあるんすよね??」
ほんっとまさかだけどね。
言ってなかったらそら驚くわ。
娘が帰ってきたと思ったら、傍らに見知らぬ男がいるんだもの。
事前に聞いていたのなら心構えが出来ているだろうけど、そうでないのなら……。
「え、一応言ってあるけど……お母さんどうしたのさ?」
あ、ちゃんと言ってたか。
そうなると別の理由かー。
「っと、ごめんなさいね! こんなガチム……若い子だと思わなかったから……そうよね、ダンジョンに潜っているんですものね」
北上さんに言われて……ここはお義母さんと呼んでおこうか。
お義母さんはハッとした表情を浮かべてから申し訳なさそうに頭を下げる。
うん。
なんかガチムチとか言いかけてた気がする。
結局の俺の見た目があれだっただけだったぜ、ハハハッ。
「えっと、島津さんでしたよね? いつも娘がお世話になっております」
「いえ! こちらこそいつも遥さんにはお世話になりっぱなしでして……」
改めて頭を下げるお義母さんに対し、俺も慌ててペコペコと頭を下げる。
いやーほんとお世話になっております。
この服も遥さんに選んでもらってものですし……あ、そうそう。
北上さんの下の名前だけどね、遥って言うんだよ。たぶん初出だね! 下の名前でよぶのなんか恥ずかしいから、いつも名字で呼んでいたけれど……北上さんの家だと誰を呼んでるのか分からんくなるからねえ。
「立ち話もなんですし、どうぞ上がってくださいな」
「はい、お邪魔します!」
あああぁぁ……ついに上がることに。
勢いよく返事したけれど、内心ドッキドキやぞ。
これが単に友人の家にって話なら問題ないのだけど……おっと、置いて行かれる前にいかねば。
靴を脱いで揃えてから家に上がる……こういう細かいとこも大事よな!
扉を潜った先はリビングだ。
大き目のテーブルにたくさんの椅子が並び、大き目のテレビにソファーもたくさん……もしかして結構な大家族なのだろうか?
あまりじろじろ見るのも失礼だろうと、一瞬部屋を見渡してすぐに視線をお義母さんと北上さん……遥さんに向ける。二人はソファーのそばに居たのだが、そこに追加でもう一人……女性がいた。
「こんにちわ~」
「どうも島津です。お邪魔します……妹さんですか?」
「そだよー」
こちらを見て挨拶をしてくれたので、こちらも挨拶で返す。
遥さんより……北上さん呼びで慣れてたもんで、言いにくいなっ。
まあ、そのうち慣れるか……えっと、でその女性なんだけど、ぱっと見で遥さんより年下っぽかったので妹さんかな? と尋ねたが、正解だったようだ。
あ、年下っぽいってのはあれだよ。いまの遥さんの見た目ではなく、初めてあったころと比べてだね。
今はポーション使ったもんで大分若返って……むしろ妹さんより若く見える。妹さんは20前半って感じかな? 外れた時が怖いから口には出さないけどなっ。
「由香里です。こんな姉ですがどうか見捨てないでやってください」
「どういう意味だこら」
姉妹仲は悪くはないようだ。
とりあえず曖昧な笑みで返しておく。
「っと、そうだ。これ、ダンジョンで買ってきたケーキです、よかったら皆さんで召し上がってください」
ケーキで誤魔化しておくか。
大量に買っておいたから大家族でも大丈夫だろう。ナイス判断だ、俺。
「あらあらわざわざありがとうございます……ダンジョンで買ってきたケーキ?」
「ええ、ダンジョンの施設で購入出来るんです」
「ダンジョンってすごいのねえ……」
ダンジョンってなんだろう? ってなるな。
でも実際買えてしまうのんだからしょうがない……ダンジョンに潜らなければ早々食えるもんじゃないし、お土産には良いと思うんだ。
「しげ兄とお父さんは?」
ひい。聞きたくない単語が聞こえた!
てか兄もいるのか。もしかして他にも居るかも知れん
「二人とも帰ってくるのは少し遅くなるって。本当は今日は休みたかったらしいけど……さすはに昨日の今日じゃねえ」
「ふーん、そっかー」
おおっし! そいつは良い情報を聞いた!
……ま、まあいずれ挨拶しなければいけなくなるのだろうけど、とりあえず今日のところは助かったと言って良いだろう。
ほんと、問題を先送りしただけな気がするけど……ところでね。さっきから妹さんがじーっとケーキの箱を眺めてるのですが。
食いたいのか、中を見てみたいのか……ダンジョン産のケーキなんてまず見る事ないだろうし、気になるんだろうな。
「……よかったら開けてみますか?」
「あ、ごめんなさい! ダンジョンのケーキって聞いて気になっちゃって、つい」
そう、謝りながらも手はしっかり箱に伸びている。
そしてぱかっと開くケーキの箱。
開いた途端に部屋中に甘い、良い香りがぶわっと広がった。
「わ、すっごい……おいしそう」
ケーキをみて、目をキラキラと輝かせている妹さん。
実際すごい美味しそうなんだよなこれが。どこの高級店で買ったんだって感じのケーキが洒落た箱に並んでて……うん、美味そう。
「しゃ、写真とってもいいですか??」
「どーぞどーぞ」
妹さんがスマホでパシャパシャと写真を撮っていると、何やら話し込んでいたお義母さんと遥さんもケーキが気になったのか、箱を覗きにきた。
「本当凄いわねえ、このケーキ」
「んー……? ねえ、島津くん。こんなケーキ売ってたっけ?」
おっと、さすがに気付くか。
「施設のグレード上げたんで、それで追加になったやつですね」
「やっぱそうかー! グレード上げたって……」
「施設のグレード??」
遥さんはちょっと呆れた顔をしているが……まあ、ケーキ喜んでもらえてるっぽいし、いいのだ。
とりあえず施設のグレードと聞いて頭に?を浮かべている妹さんに説明しながらケーキでも食いますかね。
「ほあー……おいしかった」
「本当ねえ……」
「美味しくてびっくりした」
予想以上に美味しかった。
まじでこれ日本の中でもトップレベルに美味しいぐらいはあるんじゃないか?
なにせ……。
「……食べちゃったね」
「お父さんとしげ兄の分どうしよう」
「……箱、片付けておくわね」
(匂いでばれるんじゃないかな……)
大量にあったケーキ……10個以上あったケーキは、全てみんなの居の中に納まってしまった。
全て収まったので当然ながらお義父さんと義兄さんの分はない。かなしいね。
お義母さんが証拠隠滅を図っているけど、バレそうな予感がしなくもない。
時間経過で匂いが薄れればまあなんとか?
しかし、あれだな。
彼氏が遊びに来て、手土産がないってのは不味いんじゃなかろうか。
やっぱポーションも持ってきてて正解だった。
まだ渡してなかったけど、これも渡してしまおう。
「遥さん、ちょっといいです?」
「ん? なーにー」
お茶を飲んで一息ついていた遥さんに手招きして、すっとポーションの入った箱を手渡す。
「これ、一応持ってきたんだけど……お父さんたちのお土産これってことにしちゃうとか」
「……ポーションかな、これ」
正解。
遥さんは中身が20階層のポーションだとすぐに気付いたようだ。
眉をひそめたその様子から、受け取るかどうか悩んでいるのが伺える。
「何かあった時の為に、持っておいてほしい」
「ん、分かった。ありがとねっ」
ほんと何かあった時に、このポーションがあれば助かるかも知れないんだしね。
もしを考えたら、家族になる以上は渡さないって選択肢は俺にはない。
とりあえず遥さんも受け取ってくれたので、とりあえずこれで手土産はなんとかなる。
使い方は遥さんが皆に話すだろう。
あとはお義父さんが帰ってくるまえにどう退散するかだけど……?
「……?」
なんか足音が近づいてきてるような……。
と、俺が顔をあげてキョロキョロと辺りを見渡していると、同じく足音を捉えたのだろう。遥さんも顔を上げて……やばって顔をしている。……え?
「あ、やば。帰ってきたかも」
「え゛」
逃げそこなったー!!
0
お気に入りに追加
932
あなたにおすすめの小説
追放されたら無能スキルで無双する
ゆる弥
ファンタジー
無能スキルを持っていた僕は、荷物持ちとしてあるパーティーについて行っていたんだ。
見つけた宝箱にみんなで駆け寄ったら、そこはモンスタールームで。
僕はモンスターの中に蹴り飛ばされて置き去りにされた。
咄嗟に使ったスキルでスキルレベルが上がって覚醒したんだ。
僕は憧れのトップ探索者《シーカー》になる!

スキル:浮遊都市 がチートすぎて使えない。
赤木 咲夜
ファンタジー
世界に30個のダンジョンができ、世界中の人が一人一つスキルを手に入れた。
そのスキルで使える能力は一つとは限らないし、そもそもそのスキルが固有であるとも限らない。
変身スキル(ドラゴン)、召喚スキル、鍛冶スキルのような異世界のようなスキルもあれば、翻訳スキル、記憶スキルのように努力すれば同じことができそうなスキルまで無数にある。
魔法スキルのように魔力とレベルに影響されるスキルもあれば、絶対切断スキルのようにレベルも魔力も関係ないスキルもある。
すべては気まぐれに決めた神の気分
新たな世界競争に翻弄される国、次々と変わる制度や法律、スキルおかげで転職でき、スキルのせいで地位を追われる。
そんななか16歳の青年は世界に一つだけしかない、超チートスキルを手に入れる。
不定期です。章が終わるまで、設定変更で細かい変更をすることがあります。

生まれる世界を間違えた俺は女神様に異世界召喚されました【リメイク版】
雪乃カナ
ファンタジー
世界が退屈でしかなかった1人の少年〝稗月倖真〟──彼は生まれつきチート級の身体能力と力を持っていた。だが同時に生まれた現代世界ではその力を持て余す退屈な日々を送っていた。
そんなある日いつものように孤児院の自室で起床し「退屈だな」と、呟いたその瞬間、突如現れた〝光の渦〟に吸い込まれてしまう!
気づくと辺りは白く光る見た事の無い部屋に!?
するとそこに女神アルテナが現れて「取り敢えず異世界で魔王を倒してきてもらえませんか♪」と頼まれる。
だが、異世界に着くと前途多難なことばかり、思わず「おい、アルテナ、聞いてないぞ!」と、叫びたくなるような事態も発覚したり──
でも、何はともあれ、女神様に異世界召喚されることになり、生まれた世界では持て余したチート級の力を使い、異世界へと魔王を倒しに行く主人公の、異世界ファンタジー物語!!
レベルを上げて通販で殴る~囮にされて落とし穴に落とされたが大幅レベルアップしてざまぁする。危険な封印ダンジョンも俺にかかればちょろいもんさ~
喰寝丸太
ファンタジー
異世界に転移した山田(やまだ) 無二(むに)はポーターの仕事をして早6年。
おっさんになってからも、冒険者になれずくすぶっていた。
ある日、モンスター無限増殖装置を誤って作動させたパーティは無二を囮にして逃げ出す。
落とし穴にも落とされ絶体絶命の無二。
機転を利かせ助かるも、そこはダンジョンボスの扉の前。
覚悟を決めてボスに挑む無二。
通販能力でからくも勝利する。
そして、ダンジョンコアの魔力を吸出し大幅レベルアップ。
アンデッドには聖水代わりに殺菌剤、光魔法代わりに紫外線ライト。
霧のモンスターには掃除機が大活躍。
異世界モンスターを現代製品の通販で殴る快進撃が始まった。
カクヨム、小説家になろう、アルファポリスに掲載しております。

チートを貰えなかった落第勇者の帰還〜俺だけ能力引き継いで現代最強〜
あおぞら
ファンタジー
主人公小野隼人は、高校一年の夏に同じクラスの人と異世界に勇者として召喚される。
勇者は召喚の際にチートな能力を貰えるはずが、隼人は、【身体強化】と【感知】と言うありふれた能力しか貰えなかったが、しぶとく生き残り、10年目にして遂に帰還。
しかし帰還すると1ヶ月しか経っていなかった。
更に他のクラスメイトは異世界の出来事など覚えていない。
自分しか能力を持っていないことに気付いた隼人は、この力は隠して生きていくことを誓うが、いつの間にかこの世界の裏側に巻き込まれていく。
これは異世界で落ちこぼれ勇者だった隼人が、元の世界の引き継いだ能力を使って降り掛かる厄介ごとを払い除ける物語。
『希望の実』拾い食いから始まる逆転ダンジョン生活!(改訂版)
IXA
ファンタジー
凡そ三十年前、この世界は一変した。
世界各地に次々と現れた天を突く蒼の塔、それとほぼ同時期に発見されたのが、『ダンジョン』と呼ばれる奇妙な空間だ。
不気味で異質、しかしながらダンジョン内で手に入る資源は欲望を刺激し、ダンジョン内で戦い続ける『探索者』と呼ばれる職業すら生まれた。そしていつしか人類は拒否感を拭いきれずも、ダンジョンに依存する生活へ移行していく。
そんなある日、ちっぽけな少女が探索者協会の扉を叩いた。
諸事情により金欠な彼女が探索者となった時、世界の流れは大きく変わっていくこととなる……
人との出会い、無数に折り重なる悪意、そして隠された真実と絶望。
夢見る少女の戦いの果て、ちっぽけな彼女は一体何を選ぶ?
絶望に、立ち向かえ。

目覚めた世界は異世界化? ~目が覚めたら十年後でした~
白い彗星
ファンタジー
十年という年月が、彼の中から奪われた。
目覚めた少年、達志が目にしたのは、自分が今までに見たことのない世界。見知らぬ景色、人ならざる者……まるで、ファンタジーの中の異世界のような世界が、あった。
今流行りの『異世界召喚』!? そう予想するが、衝撃の真実が明かされる!
なんと達志は十年もの間眠り続け、その間に世界は魔法ありきのファンタジー世界になっていた!?
非日常が日常となった世界で、現実を生きていくことに。
大人になった幼なじみ、新しい仲間、そして……
十年もの時間が流れた世界で、世界に取り残された達志。しかし彼は、それでも動き出した時間を手に、己の足を進めていく。
エブリスタで投稿していたものを、中身を手直しして投稿しなおしていきます!
エブリスタ、小説家になろう、ノベルピア、カクヨムでも、投稿してます!

ポンコツ錬金術師、魔剣のレプリカを拾って魔改造したら最強に
椎名 富比路
ファンタジー
錬金術師を目指す主人公キャルは、卒業試験の魔剣探しに成功した。
キャルは、戦闘力皆無。おまけに錬金術師は非戦闘職なため、素材採取は人頼み。
ポンコツな上に極度のコミュ障で人と話せないキャルは、途方に暮れていた。
意思疎通できる魔剣【レーヴァテイン】も、「実験用・訓練用」のサンプル品だった。
しかしレーヴァテインには、どれだけの実験や創意工夫にも対応できる頑丈さがあった。
キャルは魔剣から身体強化をしてもらい、戦闘技術も学ぶ。
魔剣の方も自身のタフさを活かして、最強の魔剣へと進化していく。
キャルは剣にレベッカ(レーヴァテイン・レプリカ)と名付け、大切に育成することにした。
クラスの代表生徒で姫君であるクレアも、主人公に一目置く。
彼女は伝説の聖剣を
「人の作ったもので喜んでいては、一人前になれない」
と、へし折った。
自分だけの聖剣を自力で作ることこそ、クレアの目的だったのである。
その過程で、着実に自身の持つ夢に無自覚で一歩ずつ近づいているキャルに興味を持つ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる