229 / 304
「229話」
しおりを挟む
別れ際にウィリアムさんに「あ、ウィリアムさんもご一緒にどうぞ」と一言残して、俺とクロは北上さんの部屋へと向かう。ちらりと見えたウィリアムさんの表情がが絶望に彩られていたように見えたが気のせいだろう。逃がさんぞ。
「あー……もう」
部屋に入るなり、小さく息をはいて、俯きがちにそう呟く北上さん。
そんなに腕を組むのが嫌だったのか……とは思わないよ。まだ腕は組んだままだし。
左腕に北上さん。右腕にクロで両手に花? 状態だ。いつもだったら浮かれまくっていただろう。
まあ、なら今のため息は何なのかって話だけど……まあエマ中尉のことが原因だろう。
まさかお邪魔してもいい? と来るとは……日本人が押しに弱いのを分かってらっしゃる。
うーむ、
……北上さんには迷惑かけて申し訳ないなあ。エマ中尉とやりとりしてる時ずっとピリピリしてたし。
と、俺が心配して北上さんへと視線を向けると、ちょうど顔を上げた北上さんと目があった。
「さすがに恥ずかしいね」
そう北上さんは言うと、はにかむように微笑んだ。
「あでっ!?」
突如、後頭部に受けた衝撃で我に返った。
5秒? 10秒? どれぐらいの時間か分からないけれど、俺は北上さんのその様子をみて固まってたらしい。ちょっと反則じゃないですかねっ!?
ちなみに後頭部の衝撃はクロの頭突きによるものだった。
恨めし気に振り替える俺に対しクロは『にゃっ』と不機嫌そうに鳴く。
なにぼーっとしてんのよ、このいくじなし。
押し倒して接吻のひとつやふた……それ以上いけない。
……まあ、そんな感じのことを言ってたヨ。
てかね、30分もすればあの二人が来るわけで、その状態をばっちり見られでもしたら……ああ、でも許可が出るまで入れないか。でも外に二人を放置する訳にもいかんでしょ……。
「さてさて準備しないとねー!」
「そ、そっすね!」
なんて俺が脳内で色々葛藤していると、北上さんが雰囲気を変えるように明るく振る舞うので、俺もそれに乗っかることにする。
いやー。色々と経験値が足らないね。
……もうちょい積極的に絡むようにしようかな。今までちょっと距離感の掴み方が難しくてあれだったけど……うん、そうしよう。
でも日本に帰ってからな。
どこに監視の目があるか分からん状態でいちゃこらする気はねーですわ。
さってと、俺も準備するかー。
と言ってもせいぜいジャーキー持ってくるぐらいしか出来ないんだけどね。
マーシーに依頼してジャーキーを作ってもらい、北上さんの部屋に向かうとすでにウィリアムさんとエマさんの姿があった。
「これみよーかなって思ってたんだけど、お二人はまだみてないです?」
「あら、確か最近でたやつですね。見たいと思っていたやつです」
「……え、ええ、まだみてないです」
うーん。
ウィリアムさんの顔が……なんだろう、既視感があるね。
そう。まるで初めて会ったときに、尻に尻尾をぶっさしたあの時のようだ。
いや、実際には挿してないんだけどね。
なんて悲痛な顔をしてやがる。
さて、映画みるとしようか。
みるの楽しみにしていた作品ではあるのだけど……果たして楽しめるかどうか。
「じゃ、再生するねー」
北上さんがそう言うと、みんなそれぞれソファーに腰掛ける。
とりあえずは見る気はあるようだけど……さてはて。
上映開始から30分ぐらい経った。
「このジャーキーおいしいですね!」
「そりゃよかったです」
映画始まって以降、ちょいちょいエマ中尉が話しかけてくる。
映画みようぜっ。
もうね、隣が気になって映画の内容が頭に入ってこないよっ。
ちなみに隣にいるのは北上さんね。腕は組みっぱなしだよ、羨ましかろう。
でもね、ピリピリしてるのが伝わってきて、素直に喜べない自分がいる。
クロはもう映画見るのに集中するつもりらしく、俺の足の上でおっさんの如く見ながらジャーキーばりばり食べてる。エマ中尉に対して何かするつもりはないらしい……お前ら二人で頑張れってことか。
ぐぬぬ……これが俺とクロと北上さんだけであれば、すごく幸せなシチュなのに。
くそう。絶対あとでもっかい一緒に映画みるぞ!
ああ、ちなみにウィリアムさんはソファーの端で存在感を消すことに専念してるよ。
無言でひたすら映画を見続けている。こっちをちらりとすら見やしねえ。交流にきたんじゃないのかよっ。デコイにすらなりゃしない……直挿し……いや、やめよう。ウィリアムさんは悪くない。
うーん……とりあえずお酒でも飲ませておくか? いや、それはそれで余計絡んでくるか……? でも潰してしまえばあとはウィリアムさんが責任を持って引きとってくれるだろうし。
そうするか。
それから1時間後。
「なんずぇー! なんで、ぴくりとも反応してくれないんですかー! こんなに頑張ってるのに!」
「えぇぇ……」
この酔っ払いめんどくせぇ。
べろんべろんに酔っぱらってんな!
飲ませたのは失敗だったか。
てか、こっちが素の性格なのか? 最初から素できたほうが受けはよかったろうに……いや、でも演技って可能性も?
……ウィリアムさんがアチャーって顔しとるな。
じゃあ、やっぱこれが素か。
おっと、ウィリアムさんと目があった。
すると困ったように頭をかいて……すっと立ち上がるとウィリアムさんがエマ注意の肩をぽんぽんと叩く。
「今日はそろそろお開きにしましょうか。ほら、帰るぞ」
「やっだーーーー!」
おこちゃまかい。
キャラ変わりすぎっしょ……ほらもう、クロなんか白い目でみてるし、北上さんは苦笑してるし。
俺はちょっと引いてるだけだよ。てかこれ明日、顔を合わせるの気まずいなあ。
「では、本日はありがとうございました。また明日からよろしくお願いしますね」
「あ、はい」
「はなせーーーっ」
そうしてエマ中尉はウィリアムさんに引き摺られるように退散していった。
残された俺と北上さんの間には、少し気まずい沈黙が流れ……どちらからともなく、顔を見合わせ苦笑を浮かべるのであった。
「映画もっかいみよっか?」
「そっすね!」
映画に集中できなくて内容まったく頭に入ってきてなかったけど、それは北上さんも一緒だったらしい。
結局そのあと、眠くなるまで映画を2本も見てしまった。
「あー……もう」
部屋に入るなり、小さく息をはいて、俯きがちにそう呟く北上さん。
そんなに腕を組むのが嫌だったのか……とは思わないよ。まだ腕は組んだままだし。
左腕に北上さん。右腕にクロで両手に花? 状態だ。いつもだったら浮かれまくっていただろう。
まあ、なら今のため息は何なのかって話だけど……まあエマ中尉のことが原因だろう。
まさかお邪魔してもいい? と来るとは……日本人が押しに弱いのを分かってらっしゃる。
うーむ、
……北上さんには迷惑かけて申し訳ないなあ。エマ中尉とやりとりしてる時ずっとピリピリしてたし。
と、俺が心配して北上さんへと視線を向けると、ちょうど顔を上げた北上さんと目があった。
「さすがに恥ずかしいね」
そう北上さんは言うと、はにかむように微笑んだ。
「あでっ!?」
突如、後頭部に受けた衝撃で我に返った。
5秒? 10秒? どれぐらいの時間か分からないけれど、俺は北上さんのその様子をみて固まってたらしい。ちょっと反則じゃないですかねっ!?
ちなみに後頭部の衝撃はクロの頭突きによるものだった。
恨めし気に振り替える俺に対しクロは『にゃっ』と不機嫌そうに鳴く。
なにぼーっとしてんのよ、このいくじなし。
押し倒して接吻のひとつやふた……それ以上いけない。
……まあ、そんな感じのことを言ってたヨ。
てかね、30分もすればあの二人が来るわけで、その状態をばっちり見られでもしたら……ああ、でも許可が出るまで入れないか。でも外に二人を放置する訳にもいかんでしょ……。
「さてさて準備しないとねー!」
「そ、そっすね!」
なんて俺が脳内で色々葛藤していると、北上さんが雰囲気を変えるように明るく振る舞うので、俺もそれに乗っかることにする。
いやー。色々と経験値が足らないね。
……もうちょい積極的に絡むようにしようかな。今までちょっと距離感の掴み方が難しくてあれだったけど……うん、そうしよう。
でも日本に帰ってからな。
どこに監視の目があるか分からん状態でいちゃこらする気はねーですわ。
さってと、俺も準備するかー。
と言ってもせいぜいジャーキー持ってくるぐらいしか出来ないんだけどね。
マーシーに依頼してジャーキーを作ってもらい、北上さんの部屋に向かうとすでにウィリアムさんとエマさんの姿があった。
「これみよーかなって思ってたんだけど、お二人はまだみてないです?」
「あら、確か最近でたやつですね。見たいと思っていたやつです」
「……え、ええ、まだみてないです」
うーん。
ウィリアムさんの顔が……なんだろう、既視感があるね。
そう。まるで初めて会ったときに、尻に尻尾をぶっさしたあの時のようだ。
いや、実際には挿してないんだけどね。
なんて悲痛な顔をしてやがる。
さて、映画みるとしようか。
みるの楽しみにしていた作品ではあるのだけど……果たして楽しめるかどうか。
「じゃ、再生するねー」
北上さんがそう言うと、みんなそれぞれソファーに腰掛ける。
とりあえずは見る気はあるようだけど……さてはて。
上映開始から30分ぐらい経った。
「このジャーキーおいしいですね!」
「そりゃよかったです」
映画始まって以降、ちょいちょいエマ中尉が話しかけてくる。
映画みようぜっ。
もうね、隣が気になって映画の内容が頭に入ってこないよっ。
ちなみに隣にいるのは北上さんね。腕は組みっぱなしだよ、羨ましかろう。
でもね、ピリピリしてるのが伝わってきて、素直に喜べない自分がいる。
クロはもう映画見るのに集中するつもりらしく、俺の足の上でおっさんの如く見ながらジャーキーばりばり食べてる。エマ中尉に対して何かするつもりはないらしい……お前ら二人で頑張れってことか。
ぐぬぬ……これが俺とクロと北上さんだけであれば、すごく幸せなシチュなのに。
くそう。絶対あとでもっかい一緒に映画みるぞ!
ああ、ちなみにウィリアムさんはソファーの端で存在感を消すことに専念してるよ。
無言でひたすら映画を見続けている。こっちをちらりとすら見やしねえ。交流にきたんじゃないのかよっ。デコイにすらなりゃしない……直挿し……いや、やめよう。ウィリアムさんは悪くない。
うーん……とりあえずお酒でも飲ませておくか? いや、それはそれで余計絡んでくるか……? でも潰してしまえばあとはウィリアムさんが責任を持って引きとってくれるだろうし。
そうするか。
それから1時間後。
「なんずぇー! なんで、ぴくりとも反応してくれないんですかー! こんなに頑張ってるのに!」
「えぇぇ……」
この酔っ払いめんどくせぇ。
べろんべろんに酔っぱらってんな!
飲ませたのは失敗だったか。
てか、こっちが素の性格なのか? 最初から素できたほうが受けはよかったろうに……いや、でも演技って可能性も?
……ウィリアムさんがアチャーって顔しとるな。
じゃあ、やっぱこれが素か。
おっと、ウィリアムさんと目があった。
すると困ったように頭をかいて……すっと立ち上がるとウィリアムさんがエマ注意の肩をぽんぽんと叩く。
「今日はそろそろお開きにしましょうか。ほら、帰るぞ」
「やっだーーーー!」
おこちゃまかい。
キャラ変わりすぎっしょ……ほらもう、クロなんか白い目でみてるし、北上さんは苦笑してるし。
俺はちょっと引いてるだけだよ。てかこれ明日、顔を合わせるの気まずいなあ。
「では、本日はありがとうございました。また明日からよろしくお願いしますね」
「あ、はい」
「はなせーーーっ」
そうしてエマ中尉はウィリアムさんに引き摺られるように退散していった。
残された俺と北上さんの間には、少し気まずい沈黙が流れ……どちらからともなく、顔を見合わせ苦笑を浮かべるのであった。
「映画もっかいみよっか?」
「そっすね!」
映画に集中できなくて内容まったく頭に入ってきてなかったけど、それは北上さんも一緒だったらしい。
結局そのあと、眠くなるまで映画を2本も見てしまった。
0
お気に入りに追加
932
あなたにおすすめの小説

暗殺者から始まる異世界満喫生活
暇人太一
ファンタジー
異世界に転生したが、欲に目がくらんだ伯爵により嬰児取り違え計画に巻き込まれることに。
流されるままに極貧幽閉生活を過ごし、気づけば暗殺者として優秀な功績を上げていた。
しかし、暗殺者生活は急な終りを迎える。
同僚たちの裏切りによって自分が殺されるはめに。
ところが捨てる神あれば拾う神ありと言うかのように、森で助けてくれた男性の家に迎えられた。
新たな生活は異世界を満喫したい。
『希望の実』拾い食いから始まる逆転ダンジョン生活!(改訂版)
IXA
ファンタジー
凡そ三十年前、この世界は一変した。
世界各地に次々と現れた天を突く蒼の塔、それとほぼ同時期に発見されたのが、『ダンジョン』と呼ばれる奇妙な空間だ。
不気味で異質、しかしながらダンジョン内で手に入る資源は欲望を刺激し、ダンジョン内で戦い続ける『探索者』と呼ばれる職業すら生まれた。そしていつしか人類は拒否感を拭いきれずも、ダンジョンに依存する生活へ移行していく。
そんなある日、ちっぽけな少女が探索者協会の扉を叩いた。
諸事情により金欠な彼女が探索者となった時、世界の流れは大きく変わっていくこととなる……
人との出会い、無数に折り重なる悪意、そして隠された真実と絶望。
夢見る少女の戦いの果て、ちっぽけな彼女は一体何を選ぶ?
絶望に、立ち向かえ。

前世は最強の宝の持ち腐れ!?二度目の人生は創造神が書き換えた神級スキルで気ままに冒険者します!!
yoshikazu
ファンタジー
主人公クレイは幼い頃に両親を盗賊に殺され物心付いた時には孤児院にいた。このライリー孤児院は子供達に客の依頼仕事をさせ手間賃を稼ぐ商売を生業にしていた。しかしクレイは仕事も遅く何をやっても上手く出来なかった。そしてある日の夜、無実の罪で雪が積もる極寒の夜へと放り出されてしまう。そしてクレイは極寒の中一人寂しく路地裏で生涯を閉じた。
だがクレイの中には創造神アルフェリアが創造した神の称号とスキルが眠っていた。しかし創造神アルフェリアの手違いで神のスキルが使いたくても使えなかったのだ。
創造神アルフェリアはクレイの魂を呼び寄せお詫びに神の称号とスキルを書き換える。それは経験したスキルを自分のものに出来るものであった。
そしてクレイは元居た世界に転生しゼノアとして二度目の人生を始める。ここから前世での惨めな人生を振り払うように神級スキルを引っ提げて冒険者として突き進む少年ゼノアの物語が始まる。

大地魔法使いの産業革命~S級クラス魔法使いの俺だが、彼女が強すぎる上にカリスマすぎる!
倉紙たかみ
ファンタジー
突然変異クラスのS級大地魔法使いとして生を受けた伯爵子息リーク。
彼の家では、十六歳になると他家へと奉公(修行)する決まりがあった。
奉公先のシルバリオル家の領主は、最近代替わりしたテスラという女性なのだが、彼女はドラゴンを素手で屠るほど強い上に、凄まじいカリスマを持ち合わせていた。
リークの才能を見抜いたテスラ。戦闘面でも内政面でも無理難題を押しつけてくるのでそれらを次々にこなしてみせるリーク。
テスラの町は、瞬く間に繁栄を遂げる。だが、それに嫉妬する近隣諸侯の貴族たちが彼女の躍進を妨害をするのであった。
果たして、S級大地魔法使いのリークは彼女を守ることができるのか? そもそも、守る必要があるのか?
カリスマ女領主と一緒に町を反映させる物語。
バトルあり内政あり。女の子たちと一緒に領主道を突き進む!
――――――――――――――――――――――――――
作品が面白かったらブックマークや感想、レビューをいただけると嬉しいです。
たかみが小躍りして喜びます。感想などは、お気軽にどうぞ。一言でもめっちゃ嬉しいです。
楽しい時間を過ごしていただけたら幸いです。

フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!

俺だけLVアップするスキルガチャで、まったりダンジョン探索者生活も余裕です ~ガチャ引き楽しくてやめられねぇ~
シンギョウ ガク
ファンタジー
仕事中、寝落ちした明日見碧(あすみ あおい)は、目覚めたら暗い洞窟にいた。
目の前には蛍光ピンクのガチャマシーン(足つき)。
『初心者優遇10連ガチャ開催中』とか『SSRレアスキル確定』の誘惑に負け、金色のコインを投入してしまう。
カプセルを開けると『鑑定』、『ファイア』、『剣術向上』といったスキルが得られ、次々にステータスが向上していく。
ガチャスキルの力に魅了された俺は魔物を倒して『金色コイン』を手に入れて、ガチャ引きまくってたらいつのまにか強くなっていた。
ボスを討伐し、初めてのダンジョンの外に出た俺は、相棒のガチャと途中で助けた異世界人アスターシアとともに、異世界人ヴェルデ・アヴニールとして、生き延びるための自由気ままな異世界の旅がここからはじまった。

異世界から日本に帰ってきたら魔法学院に入学 パーティーメンバーが順調に強くなっていくのは嬉しいんだが、妹の暴走だけがどうにも止まらない!
枕崎 削節
ファンタジー
〔小説家になろうローファンタジーランキング日間ベストテン入り作品〕
タイトルを変更しました。旧タイトル【異世界から帰ったらなぜか魔法学院に入学。この際遠慮なく能力を発揮したろ】
3年間の異世界生活を経て日本に戻ってきた楢崎聡史と桜の兄妹。二人は生活の一部分に組み込まれてしまった冒険が忘れられなくてここ数年日本にも発生したダンジョンアタックを目論むが、年齢制限に壁に撥ね返されて入場を断られてしまう。ガックリと項垂れる二人に救いの手を差し伸べたのは魔法学院の学院長と名乗る人物。喜び勇んで入学したはいいものの、この学院長はとにかく無茶振りが過ぎる。異世界でも経験したことがないとんでもないミッションに次々と駆り出される兄妹。さらに二人を取り巻く周囲にも奇妙な縁で繋がった生徒がどんどん現れては学院での日常と冒険という非日常が繰り返されていく。大勢の学院生との交流の中ではぐくまれていく人間模様とバトルアクションをどうぞお楽しみください!

異世界転生!俺はここで生きていく
おとなのふりかけ紅鮭
ファンタジー
俺の名前は長瀬達也。特に特徴のない、その辺の高校生男子だ。
同じクラスの女の子に恋をしているが、告白も出来ずにいるチキン野郎である。
今日も部活の朝練に向かう為朝も早くに家を出た。
だけど、俺は朝練に向かう途中で事故にあってしまう。
意識を失った後、目覚めたらそこは俺の知らない世界だった!
魔法あり、剣あり、ドラゴンあり!のまさに小説で読んだファンタジーの世界。
俺はそんな世界で冒険者として生きて行く事になる、はずだったのだが、何やら色々と問題が起きそうな世界だったようだ。
それでも俺は楽しくこの新しい生を歩んで行くのだ!
小説家になろうでも投稿しています。
メインはあちらですが、こちらも同じように投稿していきます。
宜しくお願いします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる