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「202話」
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イースが消えて数分後、全身に感じていた違和感が消えた俺は、家に帰ろうと席を立つのだが。
「2200円になります」
「……はい」
あの食い逃げ野郎がぁっ。
なんであいつの分を俺が払わないかんのだ……納得いかん。
くそっ……とにかくダンジョンの中に入らないと。
走って一分そこらの距離が、やたらと遠く感じる。
道中またあいつが出てくるんじゃないかと、気が気じゃなかったが、どうにか何事もなくダンジョンの中へと入ることができた。
このまま休憩所へと向かおう。そう思った直後、俺の顔面目掛けて黒いものが飛びかかってきた。
「おごっ」
顎にいい角度で激突したのはクロだ。
ダンジョンに入ってから、俺が来るのをずっと待っていてくれたのだろう。
脳みそがシェイクして、地面に尻もちをついた俺に対し、クロはしきりに体を擦り付けてくる。
そこはちょうどあいつに何かを撃ち込まれた箇所だ。
何か匂いでも残っているのだろうか。
絶対ろくなもんじゃないな……。
「なんか変なの植え付けられてさ……アマツさんは?」
クロを撫でながら、そうたずねると。クロはにゃー……と小さく返してくれた。
「え、いない……? まじかー」
どうやら、ダンジョンに焦って入ってきたクロを見て、同じく慌てたアマツは……ふっと消えてしまったそうだ。
どういうこっちゃ。
「んー……ちょっとアマツさんに会えるまではダンジョン引き篭もるよ。この状況でまた外に出るのは怖すぎる」
イースの対処に向かったのか、それともイースに何かされたのか、それとも別の何か要因があるのか、俺には分からないけど、今のところ一番安全そうなのはアマツが作ったこのダンジョンだ。
それもイースがアマツとした約束を守るとすれば、だが。
「とりあえず寝る場所は確保せんとな……」
ただ、そこは考えても意味はない。
約束が守られようが守られまいが、ここに籠るしかないのだから。
「……ま、こんなもんかね」
ただの物置になっていた個室を、最低限の生活ができるまでアップグレードし、クロを抱えたまま用意した布団に転がる。
この先なにが起こるかは分からない。休める内に休んだほうがいいだろう。
いつでも動けるようにと、気を張っていたが、クロを抱えている内に眠気が襲ってきて、やがて眠りについた。
……そして、それから一週間が過ぎた。
結局アマツは姿を見せず、イースも姿を見せることはなかった。
最初は気を張っていた俺とクロも、何も進展がない状態に次第にダレてきてしまう。
ずっと部屋に籠るのもつらくなり、BBQ広場にでも行ってみるか、となるのも時間の問題だった。
狩りにいくこともできたがそっちはどうにも気が乗らなかったので、基本的にはBBQ広場で食事をしては飛行艇の操縦の練習をする。といった日々を過ごしていた。
BBQ広場にいると、普段であれば隊員さん質と遭遇するものだが、珍しく一週間の間、誰ともあうことはなかった。
そして今日になってようやく隊員さんの一人と出会ったのだ。
まあ、北上さんなんですけどね。
簡単な昼食を一緒にとったあとは、三人で飛空艇に乗って遊覧飛行としゃれこみましたよ。
一時間ほど飛び回り、そろそろ休憩して釣りにでも……といった話になったので、いったん戻って準備することになった。
「すっごいね。いつのまにこんな上達したのー?」
静かに、軋む落とすらほとんどなく着陸した俺の操縦をみて、北上さんがそんな感想を述べる。
「毎日乗ってたもんで」
ふふふ。やることほかになかったからね。
暇があれば飛行艇乗ってたわけですよ。
「……それに」
あとはやっぱあれだ、俺がちらっと振り返った先にあるもの。それはスクラップになった飛行艇たちである。その数、六隻。
この数が何を示すかというとだ。
今、着陸に成功したを除く、俺がこれまで乗りつぶした飛行艇の数である。
「あんだけ壊せば嫌でも上達するって話ですねっ」
一隻目と二隻目は離陸時に木に引っ掛かり、三隻目は地面で砕け、四隻目と五隻目は水面で儚く散った。
六隻目は曲芸飛行をやった結果、地面に突き刺さって爆発炎上した。
頬にある肉球の痕は、その時にできたものだ。
いいだろう? これが勲章ってやつだぜ。
気を抜くと、トロールカードの効果で消えてしまうもんで、今は気合をいれまくることで、どうにか保存することに成功している。
気合いれればなんでもできるもんだね。自分でも驚いた。
まあ、そんな色々無茶をやった結果、俺の操縦テクニックは飛行時間の割には相当なところまでいってると思う。
それこそ本職でいつも乗っている人には劣るだろうけど、普通に使う分にはなんら問題はないのだ。たぶん。
「いやー……すごいね。あれ高いのに……」
北上さんが、呆れたような、関心したような表情で……いや、これは呆れのほうが大分割合おおそうだなっ。
まあ、本来使い捨てにするような代物じゃないしね……くっそ高性能だし、高いし、大事に使わないと色々ダメな機体なのだ。
七隻目は大事に使うので許してください。
その後はちゃんと湖までいって釣りをしたよ。
最近は魚もスレてきたのか、なかなか釣れなくなってきてね。
まあ、まったく釣れないってほどじゃないし、程よく会話しながら時々リールを巻く感じなので、逆に丁度良い感じだったりする。
「そういえば、あの地震ってなんなんだろうねー」
「地震?」
釣った魚をどう食べようかと考えていたら、ふいに北上さんが地震について話を振ってきた。
俺、ずっとダンジョンいたから何のことかさっぱりなんだよな。
「うん、地震。やっぱり家にあまり戻ってないの?」
「ここしばらくはダンジョンこもりっぱなしっす」
ばれちゃったぜ。
「そっかー、まあ私もなんだけどねー」
ですよね。
私もってことは、地震の話しは他の隊員さんから聞いたんだろう。
ってか、俺も北上さんもダンジョンにずっと居て、それでなんで会えなかったんだ? 攻略が忙しかったとかだろうか。
「えっとね。なんかここ1週間ぐらいずっと、北海道で地震が頻発してるんだって」
「へー……でかい地震がおきて、その余震とかではなく?」
北海道……てか日本は元々地震が多いから、余震とかも考えれば、別に地震が頻発してもおかしくはないんだけど。
わざわざ話すってことじゃそうじゃないんだろうなー。
「ちがうみたい。なんかね、M4~M5ぐらいのが続いてるんだってー」
「そりゃ変ですね」
余震じゃないね。
でかいのがドーンときて、その後小さいのが連続するのであれば、余震だなーで終わる話だけど。
M4~M5が続くってやべえな。
「ねー。しかも多いときは一日100回ぐらいあったんだって」
「思ってたよりずっと多かった!?」
もっとやばかった! それだけ連発されると、日本の建物でも被害出るんじゃないか? あと土砂崩れとか怖いぞ。
しかし、なんだろうな。
なにかでかい地震の前触れ……じゃないな。
タイミング的にどう考えてもアマツとイースが原因だろう。
アマツがイースとやり合ってるとかじゃないかな……地震はその余波とか?
てか、M4とかM5って、そうとうやばいエネルギー量じゃなかったっけ……あの二人、やっぱやべえ存在だったか。
北上さんにイースとアマツの件を話すか迷ったけど……話すにしても、事前にアマツとコンタクトとってからかな、と思ってやめておいた。
アマツがおそらくは俺の為に動いてくれているのだろうと分かった。
なら、少し待つべきだと思ったのだ。
釣った魚で夕飯をすまし、北上さんに別れを告げてクロと一緒に個室へと戻る。
……すると、個室には先客がいた。
「……アマツさん?」
一週間もの間、姿を見せなかったアマツ。
どこから用意したのか、椅子に腰かけるアマツの姿は……ひどく、疲れて見えた。
「2200円になります」
「……はい」
あの食い逃げ野郎がぁっ。
なんであいつの分を俺が払わないかんのだ……納得いかん。
くそっ……とにかくダンジョンの中に入らないと。
走って一分そこらの距離が、やたらと遠く感じる。
道中またあいつが出てくるんじゃないかと、気が気じゃなかったが、どうにか何事もなくダンジョンの中へと入ることができた。
このまま休憩所へと向かおう。そう思った直後、俺の顔面目掛けて黒いものが飛びかかってきた。
「おごっ」
顎にいい角度で激突したのはクロだ。
ダンジョンに入ってから、俺が来るのをずっと待っていてくれたのだろう。
脳みそがシェイクして、地面に尻もちをついた俺に対し、クロはしきりに体を擦り付けてくる。
そこはちょうどあいつに何かを撃ち込まれた箇所だ。
何か匂いでも残っているのだろうか。
絶対ろくなもんじゃないな……。
「なんか変なの植え付けられてさ……アマツさんは?」
クロを撫でながら、そうたずねると。クロはにゃー……と小さく返してくれた。
「え、いない……? まじかー」
どうやら、ダンジョンに焦って入ってきたクロを見て、同じく慌てたアマツは……ふっと消えてしまったそうだ。
どういうこっちゃ。
「んー……ちょっとアマツさんに会えるまではダンジョン引き篭もるよ。この状況でまた外に出るのは怖すぎる」
イースの対処に向かったのか、それともイースに何かされたのか、それとも別の何か要因があるのか、俺には分からないけど、今のところ一番安全そうなのはアマツが作ったこのダンジョンだ。
それもイースがアマツとした約束を守るとすれば、だが。
「とりあえず寝る場所は確保せんとな……」
ただ、そこは考えても意味はない。
約束が守られようが守られまいが、ここに籠るしかないのだから。
「……ま、こんなもんかね」
ただの物置になっていた個室を、最低限の生活ができるまでアップグレードし、クロを抱えたまま用意した布団に転がる。
この先なにが起こるかは分からない。休める内に休んだほうがいいだろう。
いつでも動けるようにと、気を張っていたが、クロを抱えている内に眠気が襲ってきて、やがて眠りについた。
……そして、それから一週間が過ぎた。
結局アマツは姿を見せず、イースも姿を見せることはなかった。
最初は気を張っていた俺とクロも、何も進展がない状態に次第にダレてきてしまう。
ずっと部屋に籠るのもつらくなり、BBQ広場にでも行ってみるか、となるのも時間の問題だった。
狩りにいくこともできたがそっちはどうにも気が乗らなかったので、基本的にはBBQ広場で食事をしては飛行艇の操縦の練習をする。といった日々を過ごしていた。
BBQ広場にいると、普段であれば隊員さん質と遭遇するものだが、珍しく一週間の間、誰ともあうことはなかった。
そして今日になってようやく隊員さんの一人と出会ったのだ。
まあ、北上さんなんですけどね。
簡単な昼食を一緒にとったあとは、三人で飛空艇に乗って遊覧飛行としゃれこみましたよ。
一時間ほど飛び回り、そろそろ休憩して釣りにでも……といった話になったので、いったん戻って準備することになった。
「すっごいね。いつのまにこんな上達したのー?」
静かに、軋む落とすらほとんどなく着陸した俺の操縦をみて、北上さんがそんな感想を述べる。
「毎日乗ってたもんで」
ふふふ。やることほかになかったからね。
暇があれば飛行艇乗ってたわけですよ。
「……それに」
あとはやっぱあれだ、俺がちらっと振り返った先にあるもの。それはスクラップになった飛行艇たちである。その数、六隻。
この数が何を示すかというとだ。
今、着陸に成功したを除く、俺がこれまで乗りつぶした飛行艇の数である。
「あんだけ壊せば嫌でも上達するって話ですねっ」
一隻目と二隻目は離陸時に木に引っ掛かり、三隻目は地面で砕け、四隻目と五隻目は水面で儚く散った。
六隻目は曲芸飛行をやった結果、地面に突き刺さって爆発炎上した。
頬にある肉球の痕は、その時にできたものだ。
いいだろう? これが勲章ってやつだぜ。
気を抜くと、トロールカードの効果で消えてしまうもんで、今は気合をいれまくることで、どうにか保存することに成功している。
気合いれればなんでもできるもんだね。自分でも驚いた。
まあ、そんな色々無茶をやった結果、俺の操縦テクニックは飛行時間の割には相当なところまでいってると思う。
それこそ本職でいつも乗っている人には劣るだろうけど、普通に使う分にはなんら問題はないのだ。たぶん。
「いやー……すごいね。あれ高いのに……」
北上さんが、呆れたような、関心したような表情で……いや、これは呆れのほうが大分割合おおそうだなっ。
まあ、本来使い捨てにするような代物じゃないしね……くっそ高性能だし、高いし、大事に使わないと色々ダメな機体なのだ。
七隻目は大事に使うので許してください。
その後はちゃんと湖までいって釣りをしたよ。
最近は魚もスレてきたのか、なかなか釣れなくなってきてね。
まあ、まったく釣れないってほどじゃないし、程よく会話しながら時々リールを巻く感じなので、逆に丁度良い感じだったりする。
「そういえば、あの地震ってなんなんだろうねー」
「地震?」
釣った魚をどう食べようかと考えていたら、ふいに北上さんが地震について話を振ってきた。
俺、ずっとダンジョンいたから何のことかさっぱりなんだよな。
「うん、地震。やっぱり家にあまり戻ってないの?」
「ここしばらくはダンジョンこもりっぱなしっす」
ばれちゃったぜ。
「そっかー、まあ私もなんだけどねー」
ですよね。
私もってことは、地震の話しは他の隊員さんから聞いたんだろう。
ってか、俺も北上さんもダンジョンにずっと居て、それでなんで会えなかったんだ? 攻略が忙しかったとかだろうか。
「えっとね。なんかここ1週間ぐらいずっと、北海道で地震が頻発してるんだって」
「へー……でかい地震がおきて、その余震とかではなく?」
北海道……てか日本は元々地震が多いから、余震とかも考えれば、別に地震が頻発してもおかしくはないんだけど。
わざわざ話すってことじゃそうじゃないんだろうなー。
「ちがうみたい。なんかね、M4~M5ぐらいのが続いてるんだってー」
「そりゃ変ですね」
余震じゃないね。
でかいのがドーンときて、その後小さいのが連続するのであれば、余震だなーで終わる話だけど。
M4~M5が続くってやべえな。
「ねー。しかも多いときは一日100回ぐらいあったんだって」
「思ってたよりずっと多かった!?」
もっとやばかった! それだけ連発されると、日本の建物でも被害出るんじゃないか? あと土砂崩れとか怖いぞ。
しかし、なんだろうな。
なにかでかい地震の前触れ……じゃないな。
タイミング的にどう考えてもアマツとイースが原因だろう。
アマツがイースとやり合ってるとかじゃないかな……地震はその余波とか?
てか、M4とかM5って、そうとうやばいエネルギー量じゃなかったっけ……あの二人、やっぱやべえ存在だったか。
北上さんにイースとアマツの件を話すか迷ったけど……話すにしても、事前にアマツとコンタクトとってからかな、と思ってやめておいた。
アマツがおそらくは俺の為に動いてくれているのだろうと分かった。
なら、少し待つべきだと思ったのだ。
釣った魚で夕飯をすまし、北上さんに別れを告げてクロと一緒に個室へと戻る。
……すると、個室には先客がいた。
「……アマツさん?」
一週間もの間、姿を見せなかったアマツ。
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