149 / 304
「149話」
しおりを挟む
会見からおよそ一週間が経った頃、俺のもとに一本の電話が入る。
「試作品の試供ですか」
「ええ、試作品が出来たので実際にダンジョンで使って頂きたいそうでして」
「地上での実験の結果はかなり良かった様ですね。あとはダンジョン内で実際にどう作用するかみたいそうで」
電話の相手は大塚さんで、ついにモンスターの素材使用した装備品、その試作品が完成したので俺に使って欲しいと言った内容である。もちろんクロの装備もあるそうだ。
俺たちが21階で使用して問題なければ、それより浅い階層なら問題なく使用出来ると判断できる訳で、このトライアル結果によって正式に発売するかが決まるそうな。
「どういった装備なのです?」
「なんでも今ある装備に追加でつけるものだそうで、衝撃や熱などを和らげる効果があるそうですよ」
「ほー……ドラゴン戦によさそうですね」
追加装甲的な?衝撃と熱を和らげてくれるのであれば、ドラゴン戦がかなり楽になりそうだね。
元々ドラゴンの素材で強化しているので、だいぶブレスのダメージも抑えられているけど熱いもんは熱い。複数を同時に相手するとどうしても食らってしまうんだよね。
これはレベルが上がっても防ぎようが無いと思うので、どうしても防御力を上げるしかないのである。
なので、ありがたく貰ってしまおう。
感想をレポートにまとめるのと、あとで装備を一度回収するらしいけど、協力のお礼ってことでお金貰えちゃうしね。
「と言うわけで試作品貰っちゃった。クロのもあるってさー」
届いたダンボールをべりべり開けると、中から装備が入った箱がさらに出てきた。
そっちの箱をさらに開けると、中には……なんと言うか、厚手の皮で出来たパッド?みたいのが入っていた。厚手といっても俺のほうは精々20mmぐらいかな。この形的に盾につけるやつっぽい。
あとは恐らく腕とか足とか部分的にガードする用のが入っている。こっちは厚さ10mm程度だね。
ちなみにクロの方はと言うと……ダンボールに入って出てこないので代わりに俺が開けることに。
「クロのも同じ感じだね。厚さは違うけど……あ、裏側は違う。なんだろ、フェルト?」
クロの方は俺より薄かった。
どうも俺の方は皮と皮の間にフェルトを挟む構造で、クロの方は皮の裏にフェルトを張り付ける構造になっているらしい。
「何々材料はトカゲの皮と羊の毛?……そういやあの羊、地味にタフかったな……あれ、毛で吸収でもしてたんかな」
説明書が入っていたので読んでみると、皮はトカゲのもので、フェルトは羊の毛だったようだ。
トカゲが熱を和らげて、羊が衝撃吸収だろうね。よく考えるとあの羊タフかったし……あの電撃の衝撃って羊も食らっているはずなんだよね、なのにまったくこたえて無かったもん。
これは期待出来るんじゃなかろうか。
「裏側に貼り付けるように取り付ける……おお、ぴったり」
パッドは装備の裏側に張り付けるようにして使うらしい。
表に貼ることもできるが、その場合は攻撃を受けてズタボロになるだろう……鞣して強度上げてるとは言え、トカゲの素材じゃドラゴンの攻撃には耐えられないと思う。それにこれって確か……あまり高温に晒すと変質するんだったよね?だったら尚更だ。
「クロのもぴったり……いつ測ったのかな?」
……クロの装備もぴったりだった。
別にぴったりなのは良いことなのだけど、いつの間に測ったのだろうか……そんな測るタイミング無かったと思うんだけどな。
……まあ、クロは極端に大きいとか小さいとか無いから、平均的な猫を参考に作ったんだろう。たぶん。
「んじゃ、さっそく試してみるかー」
装備の性能は気になるので、さっそく試してみよう。
……装備を手にダンジョンに向かおうとするが、クロがダンボールに収まったまま動こうとしない。
レベルが上がって頭良くなっても、このあたりはやっぱ変わらないのね。
結局クロが飽きるのを待ってから行くことになりましたっ。
「よっしゃ、ブレスこいこい」
試す相手はもちろんドラゴンだ。
ドラゴンで使えるのならこれ以降の階層でもきっと役に立つだろう。
とりあえず1体で居たドラゴンを見つけたので、目の前に出てクイクイッと挑発してみる。
まあ、挑発しなくてもぶっ放してくるんですけどねー。
そして案の定、ドラゴンは俺を見るなりガバッと口を開き、ブレスを放つ。
俺は盾を構えてそれを待ち受けた。
「ん……あ、っつぃいい!!」
最初は良い感じだった。
いつもなら直ぐに破られてしまう障壁が1秒、2秒ともち……お、これこのまま防げるんじゃ?そう思った直後、障壁が破られ全身を火に包まれてしまう。
くっそ熱い。
「熱いわっ!!」
熱すぎてムカついたので、お返しとばかりにドラゴンの顔面に向かいブレスを放つ。
きっちり絞って放ったので威力はばっちりである。
首から上が無くなったドラゴンの巨体が、ズシンと地響きを立て横になった。
「6秒ぐらいかー……破られた後のダメージも少なくなってるかな。……次は剥がしてためそう」
障壁は大体6秒ぐらい持った。
それにブレスの直撃を食らっても、比較的防御の薄い部分だけ火傷を負っている様なので、きっちりブレスの威力を軽減してくれているね。
次は剥がして検証を行うのだけど……うーん、正直やりたくはないよなっ。
「んっが!」
でもやる。
試作品を引っ剥がし、ブレスを食らってみるが……今度は2秒かそこらで障壁が破られてしまう。
さらに気のせいじゃないレベルで、先程よりブレスのダメージがでかい。
「……やっぱかなり軽減されるなあ」
とりあえずドラゴンを倒し、落ち着いたところでさっきの結果を振り返ってみる。
障壁がすぐ破られたこと、今度は全身に火傷を負ったことから、この試作品の装備はブレスを相当軽減してくれる事が分かった。
出来ればこれからずっとお世話になりたいレベルであるが……。
「あとは何回もつか」
問題は繰り返しの使用に耐えられるかどうかだ。
これも確認する必要があるだろうね。
繰り返しブレス食らうのはちょっと嫌だけど……まあ、しゃあない。
「……10回もった」
結局この装備が効力を発揮するのは、ブレスをフルに食らったとして10回まで、と分かった。
それ以降は皮が変質したのか、ほぼ軽減されなかった。
「相当良いぞこの装備」
結論から言えばこの装備は相当使える。
実際の戦闘でブレスをフルに食らうってのは余りないのだよね。
ドラゴンカードのお陰で、ブレスを食らってもすぐ移動するので……複数体に同時に吐かれても、せいぜい食らって5秒とかそんなもんだと思う。
なので大抵は追加装備+障壁で受けきれるし、突破されても食らうのは僅かだろう。
つまり直ぐには変質しない。
この辺りは一度修理して実際に使ってみる必要はあるけどね。
それで半日使っても大丈夫なら問題なし。
半日持たないならもう少し手を加えて貰う感じかな?
「んっし、そろそろ戻ろうか」
暇そうにしているクロの頭を撫で、それからひょいと抱え上げて休憩所へと向かう。
帰ったらご飯食べて簡単にレポートでも作成しよう。
明日は追加装備つけて普通に狩りかな。
この装備があれば次の階層に行くのもそう遠くは無いかも知れないね。
あれから1週間後、俺はダンジョン内のカフェルームで隊員さん達に別のダンジョンについて話を聞いていた。
「ほう。他のダンジョンに潜るのか」
「ええ、カード揃えたいと思いまして……」
何故かというと、一つはダンジョンの一般開放に向けてのトライアル……あれが予想より早く開催されそうな流れになってきたからである。
てっきり募集を開始して、年末ぐらいにトライアルかな、とか考えていたのだけど、下手すりゃ来月末にはやりそうな雰囲気だ。
なので中村と一緒に潜る前に事前情報は集めておきたい。
もう一つは潜るにしてもどのダンジョンにするか決める為である。
と言うのもですね……例の試作装備を使うようになってから、ドラゴン狩りが無茶苦茶捗ってですね。
よっしゃ次の階層に行ってみるかー!とゲートキーパーの元に向かったんですよ。
結果としては、初めて撤退することになりもうした。
くやしい。
「あー、確か次はシーサーペントでしたっけ?」
「攻撃手段がですねー……」
次の相手がさ、水中に居たんだよ。
水中に居られると、鉈はもちろん投げナイフも、ブレスすらまともにダメージ与えることは出来ない。
唯一攻撃できるチャンスはシーサーペントが水面から頭を出して、ブレスを撃つ瞬間だけ。
ただこの時にうまくブレスを当てても一撃じゃ倒せなかったんだ。
どうも体の周辺を障壁と……なんかよく分からないもので守っていて、ブレスが散らされるんだよ。
その上自己治癒能力も有るみたいで、水中に逃げてる間に傷が癒えてしまうんだよね。くっそ厄介だ。
氷礫で凍らせるのも考えたけど、あの水量を凍らせるのは無理。
表面だけならいけるけど、すぐ割られるし、氷の上で戦っていたら水中に落ちて悲惨な事になるだろう。
なので別ダンジョンに潜ってカードを入手したいのだ。
出て来る敵が分かればどんなカードかも何となく分かるし、それでどのダンジョンに潜るか絞ろうと思ってる。雷系があると嬉しいね。
「試作品の試供ですか」
「ええ、試作品が出来たので実際にダンジョンで使って頂きたいそうでして」
「地上での実験の結果はかなり良かった様ですね。あとはダンジョン内で実際にどう作用するかみたいそうで」
電話の相手は大塚さんで、ついにモンスターの素材使用した装備品、その試作品が完成したので俺に使って欲しいと言った内容である。もちろんクロの装備もあるそうだ。
俺たちが21階で使用して問題なければ、それより浅い階層なら問題なく使用出来ると判断できる訳で、このトライアル結果によって正式に発売するかが決まるそうな。
「どういった装備なのです?」
「なんでも今ある装備に追加でつけるものだそうで、衝撃や熱などを和らげる効果があるそうですよ」
「ほー……ドラゴン戦によさそうですね」
追加装甲的な?衝撃と熱を和らげてくれるのであれば、ドラゴン戦がかなり楽になりそうだね。
元々ドラゴンの素材で強化しているので、だいぶブレスのダメージも抑えられているけど熱いもんは熱い。複数を同時に相手するとどうしても食らってしまうんだよね。
これはレベルが上がっても防ぎようが無いと思うので、どうしても防御力を上げるしかないのである。
なので、ありがたく貰ってしまおう。
感想をレポートにまとめるのと、あとで装備を一度回収するらしいけど、協力のお礼ってことでお金貰えちゃうしね。
「と言うわけで試作品貰っちゃった。クロのもあるってさー」
届いたダンボールをべりべり開けると、中から装備が入った箱がさらに出てきた。
そっちの箱をさらに開けると、中には……なんと言うか、厚手の皮で出来たパッド?みたいのが入っていた。厚手といっても俺のほうは精々20mmぐらいかな。この形的に盾につけるやつっぽい。
あとは恐らく腕とか足とか部分的にガードする用のが入っている。こっちは厚さ10mm程度だね。
ちなみにクロの方はと言うと……ダンボールに入って出てこないので代わりに俺が開けることに。
「クロのも同じ感じだね。厚さは違うけど……あ、裏側は違う。なんだろ、フェルト?」
クロの方は俺より薄かった。
どうも俺の方は皮と皮の間にフェルトを挟む構造で、クロの方は皮の裏にフェルトを張り付ける構造になっているらしい。
「何々材料はトカゲの皮と羊の毛?……そういやあの羊、地味にタフかったな……あれ、毛で吸収でもしてたんかな」
説明書が入っていたので読んでみると、皮はトカゲのもので、フェルトは羊の毛だったようだ。
トカゲが熱を和らげて、羊が衝撃吸収だろうね。よく考えるとあの羊タフかったし……あの電撃の衝撃って羊も食らっているはずなんだよね、なのにまったくこたえて無かったもん。
これは期待出来るんじゃなかろうか。
「裏側に貼り付けるように取り付ける……おお、ぴったり」
パッドは装備の裏側に張り付けるようにして使うらしい。
表に貼ることもできるが、その場合は攻撃を受けてズタボロになるだろう……鞣して強度上げてるとは言え、トカゲの素材じゃドラゴンの攻撃には耐えられないと思う。それにこれって確か……あまり高温に晒すと変質するんだったよね?だったら尚更だ。
「クロのもぴったり……いつ測ったのかな?」
……クロの装備もぴったりだった。
別にぴったりなのは良いことなのだけど、いつの間に測ったのだろうか……そんな測るタイミング無かったと思うんだけどな。
……まあ、クロは極端に大きいとか小さいとか無いから、平均的な猫を参考に作ったんだろう。たぶん。
「んじゃ、さっそく試してみるかー」
装備の性能は気になるので、さっそく試してみよう。
……装備を手にダンジョンに向かおうとするが、クロがダンボールに収まったまま動こうとしない。
レベルが上がって頭良くなっても、このあたりはやっぱ変わらないのね。
結局クロが飽きるのを待ってから行くことになりましたっ。
「よっしゃ、ブレスこいこい」
試す相手はもちろんドラゴンだ。
ドラゴンで使えるのならこれ以降の階層でもきっと役に立つだろう。
とりあえず1体で居たドラゴンを見つけたので、目の前に出てクイクイッと挑発してみる。
まあ、挑発しなくてもぶっ放してくるんですけどねー。
そして案の定、ドラゴンは俺を見るなりガバッと口を開き、ブレスを放つ。
俺は盾を構えてそれを待ち受けた。
「ん……あ、っつぃいい!!」
最初は良い感じだった。
いつもなら直ぐに破られてしまう障壁が1秒、2秒ともち……お、これこのまま防げるんじゃ?そう思った直後、障壁が破られ全身を火に包まれてしまう。
くっそ熱い。
「熱いわっ!!」
熱すぎてムカついたので、お返しとばかりにドラゴンの顔面に向かいブレスを放つ。
きっちり絞って放ったので威力はばっちりである。
首から上が無くなったドラゴンの巨体が、ズシンと地響きを立て横になった。
「6秒ぐらいかー……破られた後のダメージも少なくなってるかな。……次は剥がしてためそう」
障壁は大体6秒ぐらい持った。
それにブレスの直撃を食らっても、比較的防御の薄い部分だけ火傷を負っている様なので、きっちりブレスの威力を軽減してくれているね。
次は剥がして検証を行うのだけど……うーん、正直やりたくはないよなっ。
「んっが!」
でもやる。
試作品を引っ剥がし、ブレスを食らってみるが……今度は2秒かそこらで障壁が破られてしまう。
さらに気のせいじゃないレベルで、先程よりブレスのダメージがでかい。
「……やっぱかなり軽減されるなあ」
とりあえずドラゴンを倒し、落ち着いたところでさっきの結果を振り返ってみる。
障壁がすぐ破られたこと、今度は全身に火傷を負ったことから、この試作品の装備はブレスを相当軽減してくれる事が分かった。
出来ればこれからずっとお世話になりたいレベルであるが……。
「あとは何回もつか」
問題は繰り返しの使用に耐えられるかどうかだ。
これも確認する必要があるだろうね。
繰り返しブレス食らうのはちょっと嫌だけど……まあ、しゃあない。
「……10回もった」
結局この装備が効力を発揮するのは、ブレスをフルに食らったとして10回まで、と分かった。
それ以降は皮が変質したのか、ほぼ軽減されなかった。
「相当良いぞこの装備」
結論から言えばこの装備は相当使える。
実際の戦闘でブレスをフルに食らうってのは余りないのだよね。
ドラゴンカードのお陰で、ブレスを食らってもすぐ移動するので……複数体に同時に吐かれても、せいぜい食らって5秒とかそんなもんだと思う。
なので大抵は追加装備+障壁で受けきれるし、突破されても食らうのは僅かだろう。
つまり直ぐには変質しない。
この辺りは一度修理して実際に使ってみる必要はあるけどね。
それで半日使っても大丈夫なら問題なし。
半日持たないならもう少し手を加えて貰う感じかな?
「んっし、そろそろ戻ろうか」
暇そうにしているクロの頭を撫で、それからひょいと抱え上げて休憩所へと向かう。
帰ったらご飯食べて簡単にレポートでも作成しよう。
明日は追加装備つけて普通に狩りかな。
この装備があれば次の階層に行くのもそう遠くは無いかも知れないね。
あれから1週間後、俺はダンジョン内のカフェルームで隊員さん達に別のダンジョンについて話を聞いていた。
「ほう。他のダンジョンに潜るのか」
「ええ、カード揃えたいと思いまして……」
何故かというと、一つはダンジョンの一般開放に向けてのトライアル……あれが予想より早く開催されそうな流れになってきたからである。
てっきり募集を開始して、年末ぐらいにトライアルかな、とか考えていたのだけど、下手すりゃ来月末にはやりそうな雰囲気だ。
なので中村と一緒に潜る前に事前情報は集めておきたい。
もう一つは潜るにしてもどのダンジョンにするか決める為である。
と言うのもですね……例の試作装備を使うようになってから、ドラゴン狩りが無茶苦茶捗ってですね。
よっしゃ次の階層に行ってみるかー!とゲートキーパーの元に向かったんですよ。
結果としては、初めて撤退することになりもうした。
くやしい。
「あー、確か次はシーサーペントでしたっけ?」
「攻撃手段がですねー……」
次の相手がさ、水中に居たんだよ。
水中に居られると、鉈はもちろん投げナイフも、ブレスすらまともにダメージ与えることは出来ない。
唯一攻撃できるチャンスはシーサーペントが水面から頭を出して、ブレスを撃つ瞬間だけ。
ただこの時にうまくブレスを当てても一撃じゃ倒せなかったんだ。
どうも体の周辺を障壁と……なんかよく分からないもので守っていて、ブレスが散らされるんだよ。
その上自己治癒能力も有るみたいで、水中に逃げてる間に傷が癒えてしまうんだよね。くっそ厄介だ。
氷礫で凍らせるのも考えたけど、あの水量を凍らせるのは無理。
表面だけならいけるけど、すぐ割られるし、氷の上で戦っていたら水中に落ちて悲惨な事になるだろう。
なので別ダンジョンに潜ってカードを入手したいのだ。
出て来る敵が分かればどんなカードかも何となく分かるし、それでどのダンジョンに潜るか絞ろうと思ってる。雷系があると嬉しいね。
0
お気に入りに追加
932
あなたにおすすめの小説
追放されたら無能スキルで無双する
ゆる弥
ファンタジー
無能スキルを持っていた僕は、荷物持ちとしてあるパーティーについて行っていたんだ。
見つけた宝箱にみんなで駆け寄ったら、そこはモンスタールームで。
僕はモンスターの中に蹴り飛ばされて置き去りにされた。
咄嗟に使ったスキルでスキルレベルが上がって覚醒したんだ。
僕は憧れのトップ探索者《シーカー》になる!

スキル:浮遊都市 がチートすぎて使えない。
赤木 咲夜
ファンタジー
世界に30個のダンジョンができ、世界中の人が一人一つスキルを手に入れた。
そのスキルで使える能力は一つとは限らないし、そもそもそのスキルが固有であるとも限らない。
変身スキル(ドラゴン)、召喚スキル、鍛冶スキルのような異世界のようなスキルもあれば、翻訳スキル、記憶スキルのように努力すれば同じことができそうなスキルまで無数にある。
魔法スキルのように魔力とレベルに影響されるスキルもあれば、絶対切断スキルのようにレベルも魔力も関係ないスキルもある。
すべては気まぐれに決めた神の気分
新たな世界競争に翻弄される国、次々と変わる制度や法律、スキルおかげで転職でき、スキルのせいで地位を追われる。
そんななか16歳の青年は世界に一つだけしかない、超チートスキルを手に入れる。
不定期です。章が終わるまで、設定変更で細かい変更をすることがあります。

チートを貰えなかった落第勇者の帰還〜俺だけ能力引き継いで現代最強〜
あおぞら
ファンタジー
主人公小野隼人は、高校一年の夏に同じクラスの人と異世界に勇者として召喚される。
勇者は召喚の際にチートな能力を貰えるはずが、隼人は、【身体強化】と【感知】と言うありふれた能力しか貰えなかったが、しぶとく生き残り、10年目にして遂に帰還。
しかし帰還すると1ヶ月しか経っていなかった。
更に他のクラスメイトは異世界の出来事など覚えていない。
自分しか能力を持っていないことに気付いた隼人は、この力は隠して生きていくことを誓うが、いつの間にかこの世界の裏側に巻き込まれていく。
これは異世界で落ちこぼれ勇者だった隼人が、元の世界の引き継いだ能力を使って降り掛かる厄介ごとを払い除ける物語。

生まれる世界を間違えた俺は女神様に異世界召喚されました【リメイク版】
雪乃カナ
ファンタジー
世界が退屈でしかなかった1人の少年〝稗月倖真〟──彼は生まれつきチート級の身体能力と力を持っていた。だが同時に生まれた現代世界ではその力を持て余す退屈な日々を送っていた。
そんなある日いつものように孤児院の自室で起床し「退屈だな」と、呟いたその瞬間、突如現れた〝光の渦〟に吸い込まれてしまう!
気づくと辺りは白く光る見た事の無い部屋に!?
するとそこに女神アルテナが現れて「取り敢えず異世界で魔王を倒してきてもらえませんか♪」と頼まれる。
だが、異世界に着くと前途多難なことばかり、思わず「おい、アルテナ、聞いてないぞ!」と、叫びたくなるような事態も発覚したり──
でも、何はともあれ、女神様に異世界召喚されることになり、生まれた世界では持て余したチート級の力を使い、異世界へと魔王を倒しに行く主人公の、異世界ファンタジー物語!!
レベルを上げて通販で殴る~囮にされて落とし穴に落とされたが大幅レベルアップしてざまぁする。危険な封印ダンジョンも俺にかかればちょろいもんさ~
喰寝丸太
ファンタジー
異世界に転移した山田(やまだ) 無二(むに)はポーターの仕事をして早6年。
おっさんになってからも、冒険者になれずくすぶっていた。
ある日、モンスター無限増殖装置を誤って作動させたパーティは無二を囮にして逃げ出す。
落とし穴にも落とされ絶体絶命の無二。
機転を利かせ助かるも、そこはダンジョンボスの扉の前。
覚悟を決めてボスに挑む無二。
通販能力でからくも勝利する。
そして、ダンジョンコアの魔力を吸出し大幅レベルアップ。
アンデッドには聖水代わりに殺菌剤、光魔法代わりに紫外線ライト。
霧のモンスターには掃除機が大活躍。
異世界モンスターを現代製品の通販で殴る快進撃が始まった。
カクヨム、小説家になろう、アルファポリスに掲載しております。
『希望の実』拾い食いから始まる逆転ダンジョン生活!(改訂版)
IXA
ファンタジー
凡そ三十年前、この世界は一変した。
世界各地に次々と現れた天を突く蒼の塔、それとほぼ同時期に発見されたのが、『ダンジョン』と呼ばれる奇妙な空間だ。
不気味で異質、しかしながらダンジョン内で手に入る資源は欲望を刺激し、ダンジョン内で戦い続ける『探索者』と呼ばれる職業すら生まれた。そしていつしか人類は拒否感を拭いきれずも、ダンジョンに依存する生活へ移行していく。
そんなある日、ちっぽけな少女が探索者協会の扉を叩いた。
諸事情により金欠な彼女が探索者となった時、世界の流れは大きく変わっていくこととなる……
人との出会い、無数に折り重なる悪意、そして隠された真実と絶望。
夢見る少女の戦いの果て、ちっぽけな彼女は一体何を選ぶ?
絶望に、立ち向かえ。

ポンコツ錬金術師、魔剣のレプリカを拾って魔改造したら最強に
椎名 富比路
ファンタジー
錬金術師を目指す主人公キャルは、卒業試験の魔剣探しに成功した。
キャルは、戦闘力皆無。おまけに錬金術師は非戦闘職なため、素材採取は人頼み。
ポンコツな上に極度のコミュ障で人と話せないキャルは、途方に暮れていた。
意思疎通できる魔剣【レーヴァテイン】も、「実験用・訓練用」のサンプル品だった。
しかしレーヴァテインには、どれだけの実験や創意工夫にも対応できる頑丈さがあった。
キャルは魔剣から身体強化をしてもらい、戦闘技術も学ぶ。
魔剣の方も自身のタフさを活かして、最強の魔剣へと進化していく。
キャルは剣にレベッカ(レーヴァテイン・レプリカ)と名付け、大切に育成することにした。
クラスの代表生徒で姫君であるクレアも、主人公に一目置く。
彼女は伝説の聖剣を
「人の作ったもので喜んでいては、一人前になれない」
と、へし折った。
自分だけの聖剣を自力で作ることこそ、クレアの目的だったのである。
その過程で、着実に自身の持つ夢に無自覚で一歩ずつ近づいているキャルに興味を持つ。

俺だけLVアップするスキルガチャで、まったりダンジョン探索者生活も余裕です ~ガチャ引き楽しくてやめられねぇ~
シンギョウ ガク
ファンタジー
仕事中、寝落ちした明日見碧(あすみ あおい)は、目覚めたら暗い洞窟にいた。
目の前には蛍光ピンクのガチャマシーン(足つき)。
『初心者優遇10連ガチャ開催中』とか『SSRレアスキル確定』の誘惑に負け、金色のコインを投入してしまう。
カプセルを開けると『鑑定』、『ファイア』、『剣術向上』といったスキルが得られ、次々にステータスが向上していく。
ガチャスキルの力に魅了された俺は魔物を倒して『金色コイン』を手に入れて、ガチャ引きまくってたらいつのまにか強くなっていた。
ボスを討伐し、初めてのダンジョンの外に出た俺は、相棒のガチャと途中で助けた異世界人アスターシアとともに、異世界人ヴェルデ・アヴニールとして、生き延びるための自由気ままな異世界の旅がここからはじまった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる