94 / 304
「94話」
しおりを挟む
そんな事があった日の夕方。
俺は週末の予定についてじいちゃんと相談をしていた。
この前じいちゃんからコンバインの乗り方を教えてもらう約束をしたのでその件についてである。
「んじゃ、明日の9時ぐらいに行くねー」
「おう、待っとるでな」
じいちゃんも特に急な用事があるとか言った事も無く、予定通り乗り方を教えて貰うことになった。
乗ったことないから正直不安ではある……じいちゃんは簡単だ、小学生でも出来るって言ってたけどね。
ま、なるようになんべ!
で、翌日の早朝。
じいちゃんばあちゃんの家に向かった俺だけど、出迎えてくれるなり――
「んじゃ、それ乗ってみい」
――と言われ、いきなり乗ることになった。
事前説明とかないんかい。
って思ったけど、実際乗りながら説明した方が早いとのこと。
まあ、そうだよね。
「こっちが前進後退の切り替え、でこっちがスピード調整用」
「ふむふむ」
コンバインの操作だけど、アクセルとかはあまり使わないみたいで、レバーとかの操作がメインみたいだ。
「刈り入れの時はここと、ここをレバー倒して前に進めばええ」
「おー……」
「意外と簡単じゃろ?」
「慣れれば大丈夫そうだね」
そこまで複雑な操作はないので、何度かやれば覚えられそうである。
いやー、難しくなくて良かった。
まあ操作難しかったら、農家の人みんな困っちゃうし、当然だよな。
「刈り入れは再来週だなあ。台風こんかったらやるから、そんときゃまた連絡するでな」
「うん、お願いー」
1~2時間ざーっと実際に操作してみて、何となく行けそうだったので後は実践で鍛えろとのことだ。
自分のことながら大丈夫かなーって気がしなくもない。
まあ、実際作業するときはじいちゃんもばあちゃんも近くにいるし、何かあればすぐ聞けば良いしね。気楽に行こう気楽に。
練習も終わったので、一旦家に戻ろうかなーって流れになったんだけど、じいちゃんが何か言い難そうに、俺に声をかけてきた。
「……あとはお盆には皆集まる。康平も来ると良い」
「……分かった。ありがとう」
お盆か。
……俺の場合、と言うか島津家の場合は両親の一周忌でもある。
去年の俺のへこみっぷりを知っているじいちゃんからすると、言いだし辛かったんだろう。
確かに、まだ色々と心の整理はついていないし、思い出すと辛いけど。
……ダンジョンが出来て、ポーションがあって、それで少しだけ希望が生まれた。最初は全然考えもしなかったんだけどね。
ポーションの存在によって、怪我も病気も老い怖くなくなる。
人類の望む3つが叶う訳だけど……ダンジョンはまだまだ奥があるはずだ。
怪我も病気も老いも克服した訳だけど、まだ克服出来ていないものがある。
ダンジョンを踏破したら、死に関係する何かがあるんじゃないか……と、俺は期待している。
「そのためにも、潜らないとね」
だからダンジョンは潜り続けないといけない。
色々がんばろう。
午後はフリーな時間だったので、クロと一緒に16階層の攻略を進めた。
また宝箱が出ないかなーと言う期待と、あとカードも揃えたいのもある。
あ、ちなみに宝箱の中身だけどね、猫耳以外にもちゃんと宝石入っていたよ。
青色のオパールっぽいやつなので、クロの障壁をきっちり強化しておいた。
これで防御面はぐっと良くなったはずである。
大体4時間ぐらい狩り続けていた時だった。
倒した敵がついにカードをドロップした。
「お、キモイのからカードでた」
出たのはキモイやつからだ。
あいつの正体って何なんだろうな。コボルトとかオーガは分かりやすいけど、あいつは正直良くわからない。
各地の伝承とか探せばあんな感じのが居るのかも知れないけど……まあキモイのでいっかと思って、調べてなかったりする。
「あ、やっぱ火球が使えるようになるのね。カードのレベルは3だからクロいけるね」
で、肝心のカード効果だけど、火球って魔法を使えるカードだった。
まあ予想通りの効果ではあるね。
レベルは3なので、氷礫より強力じゃないかなーと思う。
俺の猫耳にはまだセット出来ないので、当面の間はクロに頑張って使ってもらおう。
さて、ちょっと早いけどカード出たし、地上に戻りますかね。
「あれ、都丸さんだ」
ゲートを潜って休憩所に行くと、都丸さんが居た。
髪が濡れてるし、シャワーでも浴びていたのだろうか?他の隊員さんはー……まだシャワーかな?
「よお、上りかい?」
「ええ、都丸さんもですか?」
「ああ、いま戻ってきた処だよ。やっと俺たち以外のメンバーもチュートリアル突破したんでな、次の階層に……行く前にゴブリンを狩ってポイント確保してたんだ」
俺の問いにそう答える都丸さん。
やっぱダンジョン潜ってたのか……てか土曜日もやるのか、適度に休まないときつい気がするけど、そこはまあ経験豊富だろうし、俺が心配するような物でもないか。
まあ、頑張る気持ちはよくわかる。
全員の装備を改造しないといけないし、最初はポイントかつかつだろうしなあ。
前に倒したゴブリンのナイフは取って置いてあるけど、あれを全部ポイントに変換したとして一人をフル改造出来るかどうか……まあ、一度フル改造してしまえば後はレベル上がる度に一つ改造するだけだからね、そこまで負担ではなくなるはずだ。
毎度、新しい武具を買うつもりなら話は別だが。
……ん?あれ、そう言えばポイントって自由に使えるようになったんだろうか?
てか、相談しようが無いから判断に困る気がするけど。
そう思い、都丸さんに尋ねてみると。
「ポーションを入手する手段は確保できた。ただ大量に入手するには深く潜る必要があり、深く潜るための準備をするとポーションの入手が限られる……と言った事を話したら、深く潜る事を優先すること、ルールが決まるまでは各自の判断に任せる、と返事があってな」
との事で、ある程度ポイントは自由に使えるそうだ。
ぼかして伝える分には制限掛からないのかねー?それともアマツがちょっと制限を緩めたのか……まあ良いや。ポイントを自由に使えるのであれば隊員さんも装備を改造するなり買うなりして、色々と強化されるし、攻略も捗ることだろう。
「他の隊員さんってここでレベル上げしてるんですか?」
ふと気になったので聞いてみる。
ここで都丸さん達以外の隊員さんってあまり見ないんだよね。
もしかすると他の場所で鍛えているのかも。
「いや、ここは俺たちとお偉いさん方のみだ……さすがにこの状況で他の隊員を入れる訳にもな」
ですよねー。
俺が他の隊員の立場だったとして、こんな日本のお偉いさん大集合な状況に入りたいか?と言われたら、そりゃ答えはノーですわ。
「と言う訳で、他の隊員は小ダンジョンで鍛えているよ。今日チュートリアル突破した連中が、明日以降の教官役を引き継ぐから俺たちは攻略に専念できるって訳だ」
「なっるほどー」
そりゃ良いことだ。
小ダンジョンも敵はそんな強くないはずだし、鍛えている人らなら問題ないのかな。
他のダンジョン覗いてみたい気持ちはちょっとあるけど、まあその内だね。
「月、火曜は筋トレ継続しているだろうし、同行をお願いするが問題ないか?」
「ええ、大丈夫ですよー」
月、火曜は攻略進めるってことだね。
半分は筋トレの補助に残らないとだから、また4人ずつやる感じかな?
そろそろ階層が変わる毎の敵の強化具合がエグくなって来るし、どうなるかなー。
俺は週末の予定についてじいちゃんと相談をしていた。
この前じいちゃんからコンバインの乗り方を教えてもらう約束をしたのでその件についてである。
「んじゃ、明日の9時ぐらいに行くねー」
「おう、待っとるでな」
じいちゃんも特に急な用事があるとか言った事も無く、予定通り乗り方を教えて貰うことになった。
乗ったことないから正直不安ではある……じいちゃんは簡単だ、小学生でも出来るって言ってたけどね。
ま、なるようになんべ!
で、翌日の早朝。
じいちゃんばあちゃんの家に向かった俺だけど、出迎えてくれるなり――
「んじゃ、それ乗ってみい」
――と言われ、いきなり乗ることになった。
事前説明とかないんかい。
って思ったけど、実際乗りながら説明した方が早いとのこと。
まあ、そうだよね。
「こっちが前進後退の切り替え、でこっちがスピード調整用」
「ふむふむ」
コンバインの操作だけど、アクセルとかはあまり使わないみたいで、レバーとかの操作がメインみたいだ。
「刈り入れの時はここと、ここをレバー倒して前に進めばええ」
「おー……」
「意外と簡単じゃろ?」
「慣れれば大丈夫そうだね」
そこまで複雑な操作はないので、何度かやれば覚えられそうである。
いやー、難しくなくて良かった。
まあ操作難しかったら、農家の人みんな困っちゃうし、当然だよな。
「刈り入れは再来週だなあ。台風こんかったらやるから、そんときゃまた連絡するでな」
「うん、お願いー」
1~2時間ざーっと実際に操作してみて、何となく行けそうだったので後は実践で鍛えろとのことだ。
自分のことながら大丈夫かなーって気がしなくもない。
まあ、実際作業するときはじいちゃんもばあちゃんも近くにいるし、何かあればすぐ聞けば良いしね。気楽に行こう気楽に。
練習も終わったので、一旦家に戻ろうかなーって流れになったんだけど、じいちゃんが何か言い難そうに、俺に声をかけてきた。
「……あとはお盆には皆集まる。康平も来ると良い」
「……分かった。ありがとう」
お盆か。
……俺の場合、と言うか島津家の場合は両親の一周忌でもある。
去年の俺のへこみっぷりを知っているじいちゃんからすると、言いだし辛かったんだろう。
確かに、まだ色々と心の整理はついていないし、思い出すと辛いけど。
……ダンジョンが出来て、ポーションがあって、それで少しだけ希望が生まれた。最初は全然考えもしなかったんだけどね。
ポーションの存在によって、怪我も病気も老い怖くなくなる。
人類の望む3つが叶う訳だけど……ダンジョンはまだまだ奥があるはずだ。
怪我も病気も老いも克服した訳だけど、まだ克服出来ていないものがある。
ダンジョンを踏破したら、死に関係する何かがあるんじゃないか……と、俺は期待している。
「そのためにも、潜らないとね」
だからダンジョンは潜り続けないといけない。
色々がんばろう。
午後はフリーな時間だったので、クロと一緒に16階層の攻略を進めた。
また宝箱が出ないかなーと言う期待と、あとカードも揃えたいのもある。
あ、ちなみに宝箱の中身だけどね、猫耳以外にもちゃんと宝石入っていたよ。
青色のオパールっぽいやつなので、クロの障壁をきっちり強化しておいた。
これで防御面はぐっと良くなったはずである。
大体4時間ぐらい狩り続けていた時だった。
倒した敵がついにカードをドロップした。
「お、キモイのからカードでた」
出たのはキモイやつからだ。
あいつの正体って何なんだろうな。コボルトとかオーガは分かりやすいけど、あいつは正直良くわからない。
各地の伝承とか探せばあんな感じのが居るのかも知れないけど……まあキモイのでいっかと思って、調べてなかったりする。
「あ、やっぱ火球が使えるようになるのね。カードのレベルは3だからクロいけるね」
で、肝心のカード効果だけど、火球って魔法を使えるカードだった。
まあ予想通りの効果ではあるね。
レベルは3なので、氷礫より強力じゃないかなーと思う。
俺の猫耳にはまだセット出来ないので、当面の間はクロに頑張って使ってもらおう。
さて、ちょっと早いけどカード出たし、地上に戻りますかね。
「あれ、都丸さんだ」
ゲートを潜って休憩所に行くと、都丸さんが居た。
髪が濡れてるし、シャワーでも浴びていたのだろうか?他の隊員さんはー……まだシャワーかな?
「よお、上りかい?」
「ええ、都丸さんもですか?」
「ああ、いま戻ってきた処だよ。やっと俺たち以外のメンバーもチュートリアル突破したんでな、次の階層に……行く前にゴブリンを狩ってポイント確保してたんだ」
俺の問いにそう答える都丸さん。
やっぱダンジョン潜ってたのか……てか土曜日もやるのか、適度に休まないときつい気がするけど、そこはまあ経験豊富だろうし、俺が心配するような物でもないか。
まあ、頑張る気持ちはよくわかる。
全員の装備を改造しないといけないし、最初はポイントかつかつだろうしなあ。
前に倒したゴブリンのナイフは取って置いてあるけど、あれを全部ポイントに変換したとして一人をフル改造出来るかどうか……まあ、一度フル改造してしまえば後はレベル上がる度に一つ改造するだけだからね、そこまで負担ではなくなるはずだ。
毎度、新しい武具を買うつもりなら話は別だが。
……ん?あれ、そう言えばポイントって自由に使えるようになったんだろうか?
てか、相談しようが無いから判断に困る気がするけど。
そう思い、都丸さんに尋ねてみると。
「ポーションを入手する手段は確保できた。ただ大量に入手するには深く潜る必要があり、深く潜るための準備をするとポーションの入手が限られる……と言った事を話したら、深く潜る事を優先すること、ルールが決まるまでは各自の判断に任せる、と返事があってな」
との事で、ある程度ポイントは自由に使えるそうだ。
ぼかして伝える分には制限掛からないのかねー?それともアマツがちょっと制限を緩めたのか……まあ良いや。ポイントを自由に使えるのであれば隊員さんも装備を改造するなり買うなりして、色々と強化されるし、攻略も捗ることだろう。
「他の隊員さんってここでレベル上げしてるんですか?」
ふと気になったので聞いてみる。
ここで都丸さん達以外の隊員さんってあまり見ないんだよね。
もしかすると他の場所で鍛えているのかも。
「いや、ここは俺たちとお偉いさん方のみだ……さすがにこの状況で他の隊員を入れる訳にもな」
ですよねー。
俺が他の隊員の立場だったとして、こんな日本のお偉いさん大集合な状況に入りたいか?と言われたら、そりゃ答えはノーですわ。
「と言う訳で、他の隊員は小ダンジョンで鍛えているよ。今日チュートリアル突破した連中が、明日以降の教官役を引き継ぐから俺たちは攻略に専念できるって訳だ」
「なっるほどー」
そりゃ良いことだ。
小ダンジョンも敵はそんな強くないはずだし、鍛えている人らなら問題ないのかな。
他のダンジョン覗いてみたい気持ちはちょっとあるけど、まあその内だね。
「月、火曜は筋トレ継続しているだろうし、同行をお願いするが問題ないか?」
「ええ、大丈夫ですよー」
月、火曜は攻略進めるってことだね。
半分は筋トレの補助に残らないとだから、また4人ずつやる感じかな?
そろそろ階層が変わる毎の敵の強化具合がエグくなって来るし、どうなるかなー。
0
お気に入りに追加
931
あなたにおすすめの小説
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。
役立たずと言われダンジョンで殺されかけたが、実は最強で万能スキルでした !
本条蒼依
ファンタジー
地球とは違う異世界シンアースでの物語。
主人公マルクは神聖の儀で何にも反応しないスキルを貰い、絶望の淵へと叩き込まれる。
その役に立たないスキルで冒険者になるが、役立たずと言われダンジョンで殺されかけるが、そのスキルは唯一無二の万能スキルだった。
そのスキルで成り上がり、ダンジョンで裏切った人間は落ちぶれざまあ展開。
主人公マルクは、そのスキルで色んなことを解決し幸せになる。
ハーレム要素はしばらくありません。
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。

フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!

30年待たされた異世界転移
明之 想
ファンタジー
気づけば異世界にいた10歳のぼく。
「こちらの手違いかぁ。申し訳ないけど、さっさと帰ってもらわないといけないね」
こうして、ぼくの最初の異世界転移はあっけなく終わってしまった。
右も左も分からず、何かを成し遂げるわけでもなく……。
でも、2度目があると確信していたぼくは、日本でひたすら努力を続けた。
あの日見た夢の続きを信じて。
ただ、ただ、異世界での冒険を夢見て!!
くじけそうになっても努力を続け。
そうして、30年が経過。
ついに2度目の異世界冒険の機会がやってきた。
しかも、20歳も若返った姿で。
異世界と日本の2つの世界で、
20年前に戻った俺の新たな冒険が始まる。
セーブポイント転生 ~寿命が無い石なので千年修行したらレベル上限突破してしまった~
空色蜻蛉
ファンタジー
枢は目覚めるとクリスタルの中で魂だけの状態になっていた。どうやらダンジョンのセーブポイントに転生してしまったらしい。身動きできない状態に悲嘆に暮れた枢だが、やがて開き直ってレベルアップ作業に明け暮れることにした。百年経ち、二百年経ち……やがて国の礎である「聖なるクリスタル」として崇められるまでになる。
もう元の世界に戻れないと腹をくくって自分の国を見守る枢だが、千年経った時、衝撃のどんでん返しが待ち受けていて……。
【お知らせ】6/22 完結しました!
平凡冒険者のスローライフ
上田なごむ
ファンタジー
26歳独身動物好きの主人公大和希は、神様によって魔物・魔法・獣人等ファンタジーな世界観の異世界に転移させられる。
平凡な能力値、野望など抱いていない彼は、冒険者としてスローライフを目標に日々を過ごしていく。
果たして、彼を待ち受ける出会いや試練は如何なるものか……
ファンタジー世界に向き合う、平凡な冒険者の物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる