69 / 304
「69話」
しおりを挟む
脳内で隊員さんの名前を繰り返して、顔と一致させる作業をしていると、都丸さんが全員に向かい声をかける。
「よし、それじゃあ行こうか」
いよいよ出発か……っと、出発前に渡すのあったんだ。
「あ、その前にこれ持って行ってください。 ここの地図です。 あとポーションと湿布も渡しておきます」
はぐれた時用の地図と、怪我した時用の回復だ。
地図はとりあえず6階までを持ってきた、それぞれ多めに印刷してあるし、ちゃんと一人一枚行きわたる。
ポーションと湿布も恐らくは数日持つであろう量を用意してある。
これで何か起きたとしてもある程度対処できるだろう。
地図と回復を用意してあると聞いて、隊員さん達も喜んでいる。次々とお礼を言っては地図と回復を受け取っていく……ふふ、用意しておいた甲斐があったぜ。
と、うっへっへって感じで渡していたのだけど……。
「おお! それはありがた……何も書いていないようだが」
地図をみた隊員さん……これは太田さんかな。 太田さんが地図を指差しながらそんな事を言い出したのだ。
まさかと思うけれど、すっごい嫌な予感がする。
俺は太田さんの元へと向かい、地図を覗き込んだ。
「ええ!? まさか規制入って……まじかぁぁあ」
まさかと思ったけど! まさかと思ったけどさあ!
地図の情報も規制対象だったらしい、1階の地図が丸々綺麗さっぱり消えていた。
太田さんが手に持っているのは地図ではなく、ただのA3用紙となってしまったのだ……。
やべえ、凹んだぞ。
凹んだけど……地図埋め作業は修練にはちょうど良いかも知れないし、まあ良いかと思うことにした。
たぶん、4階のフロアを全部埋める事が出来ればレベルも5になるんでないかな。
「あー……とりあえず行きましょうか。 ペンありますか? あればそれでマッピングをしてください」
そう隊員さん達に告げる俺。
大体の隊員さんはペンを持っていたようで、地図作製は問題なく出来るだろう。
結構面倒な作業だけど……あれ、なんか一人妙にうれしそうだな。
「はは、ゲームやってる気分だな」
「ゲームっすか?」
「ああ、ウィザ〇ドリーってゲームなんだけど、知らない?」
「知らないっすねー」
あ、知らないって言われて凹んでる。
ジェネレーションギャップってやつ?
ウィザー〇リーは一応知っている。
確かオートマッピング機能が無いから、自分で手書きとかで地図作製するんだよね、確か。
ちなみに知らないと言われて凹んでるのは田浦さんで、知らないって言ったのは大野さんね。
田浦さんは40代過ぎてそうな気がする。で大野さんは20代っぽいのでしょうがないのかなーと思う。
そんな二人のやり取りを眺めて居た北上さんが、自分の地図を見ながら二人に声を掛ける。
「ゲームって言うなら自動マッピングぐらいして欲しいよねー。 あ、そうそうこんな感じー」
「そうだよなー。 ははは、は……は?」
こんな感じーと言いながら二人へと地図を見せる北上さん。
彼女の地図にはこの休憩所の図形が書き込まれていた……ちなみに彼女は地図作製を他の人にまかせるつもりだったのか、手にペンを持っていない。
……つまりどういう事かと言うと、この瞬間ダンジョンにオートマッピング機能が実装されたと言うことだ。
「なるほどな……歩いた箇所が自動で表示される用になっているのか」
「他のダンジョンでこんな現象ありました?」
隊員さん達は地図を見て、興奮するように話し合っている。
そりゃこんなゲーム見たいな出来事が実際に起こったらそうなるよね。
「ないな……島津さん、どうした?」
「いえ……俺、15階まで全部自力で書いたんで……ちょっと管理者を引っ叩くなってきた」
ちなみに他のダンジョンでこんな現象はないらしいので……やっぱ、この瞬間に機能が実装されたと言うことだろう。
てか、前にアマツに聞いた時にさ、実装するのむーりー的なこと言ってなかったっけ?
だから自力で地図作製していたのに……おのれアマツめ。
引っ叩くのは冗談にしても、芥子入りのシュークリームでも食わせてやろうかな? これ、日本で有名なお菓子デースとか言えば食うでしょ、たぶん。
「ははは。 お偉いさんが交渉した後でなら良いぞ」
ははは。
さあ、出発だー。
の前に、ちょっとした確認作業があるようだ。
「山崎、北上。 お前らやってみろ、問題はないはずだ」
「は、はいっ」
「はいよー」
そう都丸さんに言われて前にでる二人。
二人は前回の時に戦闘行為を行っていないので、問題なく倒せるか確認をするそうだ。
二人を先頭に通路を歩いていくと、やがて前方からネズミが……ネズミを加えたクロが現れた。
何時の間に……?
クロは二人の前にネズミを落とし、にゃーと鳴く。 そして再び通路の奥へと向かい走って行ってしまった。
それが何を意味するのか、俺で無くとも分かったようだ。
二人は武器を構え、起き上がったネズミと対峙する。
まずは山崎さんが戦うつもりらしい、一歩前へ進み、スコップを振り上げる。
一撃で終了した。
と言うかスコップで攻撃するのかと思ったら、踏み付けが炸裂したよ。
まあ、あれは間違いなく即死だね。
そして次のネズミは北上さんが対応したが、こちらもスコップを突き刺し、あっさりと倒してしまう。
……まあ、モンスターと言ってもほぼネズミだからね。
「問題ないな」
「問題ないですね。 たぶんここでネズミを倒すよりも奥にいるやつを倒したほうが、条件を満たすのが早くなると思います。 2階に行ってみましょうか?」
戦闘結果を確認した俺は、隊長にそう進言した。
たぶんだけど、彼らはレベル1では無いと思う。
銃で戦うとレベル上がり難いとは言え、まったく上がらない訳ではない。
なのでこのまま1階で戦い続けても効率は悪い、戦うならもっと先の方が良いだろう。
「ああ、行ってみよう。 島津さん、道案内を頼む」
まかされたっ。
とりあえず最短で2階に向かって見よう。
相手はウサギだけど、油断するとそれなりに痛い目にあうし……まずはそこで様子見だなあ。
「よし、それじゃあ行こうか」
いよいよ出発か……っと、出発前に渡すのあったんだ。
「あ、その前にこれ持って行ってください。 ここの地図です。 あとポーションと湿布も渡しておきます」
はぐれた時用の地図と、怪我した時用の回復だ。
地図はとりあえず6階までを持ってきた、それぞれ多めに印刷してあるし、ちゃんと一人一枚行きわたる。
ポーションと湿布も恐らくは数日持つであろう量を用意してある。
これで何か起きたとしてもある程度対処できるだろう。
地図と回復を用意してあると聞いて、隊員さん達も喜んでいる。次々とお礼を言っては地図と回復を受け取っていく……ふふ、用意しておいた甲斐があったぜ。
と、うっへっへって感じで渡していたのだけど……。
「おお! それはありがた……何も書いていないようだが」
地図をみた隊員さん……これは太田さんかな。 太田さんが地図を指差しながらそんな事を言い出したのだ。
まさかと思うけれど、すっごい嫌な予感がする。
俺は太田さんの元へと向かい、地図を覗き込んだ。
「ええ!? まさか規制入って……まじかぁぁあ」
まさかと思ったけど! まさかと思ったけどさあ!
地図の情報も規制対象だったらしい、1階の地図が丸々綺麗さっぱり消えていた。
太田さんが手に持っているのは地図ではなく、ただのA3用紙となってしまったのだ……。
やべえ、凹んだぞ。
凹んだけど……地図埋め作業は修練にはちょうど良いかも知れないし、まあ良いかと思うことにした。
たぶん、4階のフロアを全部埋める事が出来ればレベルも5になるんでないかな。
「あー……とりあえず行きましょうか。 ペンありますか? あればそれでマッピングをしてください」
そう隊員さん達に告げる俺。
大体の隊員さんはペンを持っていたようで、地図作製は問題なく出来るだろう。
結構面倒な作業だけど……あれ、なんか一人妙にうれしそうだな。
「はは、ゲームやってる気分だな」
「ゲームっすか?」
「ああ、ウィザ〇ドリーってゲームなんだけど、知らない?」
「知らないっすねー」
あ、知らないって言われて凹んでる。
ジェネレーションギャップってやつ?
ウィザー〇リーは一応知っている。
確かオートマッピング機能が無いから、自分で手書きとかで地図作製するんだよね、確か。
ちなみに知らないと言われて凹んでるのは田浦さんで、知らないって言ったのは大野さんね。
田浦さんは40代過ぎてそうな気がする。で大野さんは20代っぽいのでしょうがないのかなーと思う。
そんな二人のやり取りを眺めて居た北上さんが、自分の地図を見ながら二人に声を掛ける。
「ゲームって言うなら自動マッピングぐらいして欲しいよねー。 あ、そうそうこんな感じー」
「そうだよなー。 ははは、は……は?」
こんな感じーと言いながら二人へと地図を見せる北上さん。
彼女の地図にはこの休憩所の図形が書き込まれていた……ちなみに彼女は地図作製を他の人にまかせるつもりだったのか、手にペンを持っていない。
……つまりどういう事かと言うと、この瞬間ダンジョンにオートマッピング機能が実装されたと言うことだ。
「なるほどな……歩いた箇所が自動で表示される用になっているのか」
「他のダンジョンでこんな現象ありました?」
隊員さん達は地図を見て、興奮するように話し合っている。
そりゃこんなゲーム見たいな出来事が実際に起こったらそうなるよね。
「ないな……島津さん、どうした?」
「いえ……俺、15階まで全部自力で書いたんで……ちょっと管理者を引っ叩くなってきた」
ちなみに他のダンジョンでこんな現象はないらしいので……やっぱ、この瞬間に機能が実装されたと言うことだろう。
てか、前にアマツに聞いた時にさ、実装するのむーりー的なこと言ってなかったっけ?
だから自力で地図作製していたのに……おのれアマツめ。
引っ叩くのは冗談にしても、芥子入りのシュークリームでも食わせてやろうかな? これ、日本で有名なお菓子デースとか言えば食うでしょ、たぶん。
「ははは。 お偉いさんが交渉した後でなら良いぞ」
ははは。
さあ、出発だー。
の前に、ちょっとした確認作業があるようだ。
「山崎、北上。 お前らやってみろ、問題はないはずだ」
「は、はいっ」
「はいよー」
そう都丸さんに言われて前にでる二人。
二人は前回の時に戦闘行為を行っていないので、問題なく倒せるか確認をするそうだ。
二人を先頭に通路を歩いていくと、やがて前方からネズミが……ネズミを加えたクロが現れた。
何時の間に……?
クロは二人の前にネズミを落とし、にゃーと鳴く。 そして再び通路の奥へと向かい走って行ってしまった。
それが何を意味するのか、俺で無くとも分かったようだ。
二人は武器を構え、起き上がったネズミと対峙する。
まずは山崎さんが戦うつもりらしい、一歩前へ進み、スコップを振り上げる。
一撃で終了した。
と言うかスコップで攻撃するのかと思ったら、踏み付けが炸裂したよ。
まあ、あれは間違いなく即死だね。
そして次のネズミは北上さんが対応したが、こちらもスコップを突き刺し、あっさりと倒してしまう。
……まあ、モンスターと言ってもほぼネズミだからね。
「問題ないな」
「問題ないですね。 たぶんここでネズミを倒すよりも奥にいるやつを倒したほうが、条件を満たすのが早くなると思います。 2階に行ってみましょうか?」
戦闘結果を確認した俺は、隊長にそう進言した。
たぶんだけど、彼らはレベル1では無いと思う。
銃で戦うとレベル上がり難いとは言え、まったく上がらない訳ではない。
なのでこのまま1階で戦い続けても効率は悪い、戦うならもっと先の方が良いだろう。
「ああ、行ってみよう。 島津さん、道案内を頼む」
まかされたっ。
とりあえず最短で2階に向かって見よう。
相手はウサギだけど、油断するとそれなりに痛い目にあうし……まずはそこで様子見だなあ。
0
お気に入りに追加
932
あなたにおすすめの小説
追放されたら無能スキルで無双する
ゆる弥
ファンタジー
無能スキルを持っていた僕は、荷物持ちとしてあるパーティーについて行っていたんだ。
見つけた宝箱にみんなで駆け寄ったら、そこはモンスタールームで。
僕はモンスターの中に蹴り飛ばされて置き去りにされた。
咄嗟に使ったスキルでスキルレベルが上がって覚醒したんだ。
僕は憧れのトップ探索者《シーカー》になる!

スキル:浮遊都市 がチートすぎて使えない。
赤木 咲夜
ファンタジー
世界に30個のダンジョンができ、世界中の人が一人一つスキルを手に入れた。
そのスキルで使える能力は一つとは限らないし、そもそもそのスキルが固有であるとも限らない。
変身スキル(ドラゴン)、召喚スキル、鍛冶スキルのような異世界のようなスキルもあれば、翻訳スキル、記憶スキルのように努力すれば同じことができそうなスキルまで無数にある。
魔法スキルのように魔力とレベルに影響されるスキルもあれば、絶対切断スキルのようにレベルも魔力も関係ないスキルもある。
すべては気まぐれに決めた神の気分
新たな世界競争に翻弄される国、次々と変わる制度や法律、スキルおかげで転職でき、スキルのせいで地位を追われる。
そんななか16歳の青年は世界に一つだけしかない、超チートスキルを手に入れる。
不定期です。章が終わるまで、設定変更で細かい変更をすることがあります。

チートを貰えなかった落第勇者の帰還〜俺だけ能力引き継いで現代最強〜
あおぞら
ファンタジー
主人公小野隼人は、高校一年の夏に同じクラスの人と異世界に勇者として召喚される。
勇者は召喚の際にチートな能力を貰えるはずが、隼人は、【身体強化】と【感知】と言うありふれた能力しか貰えなかったが、しぶとく生き残り、10年目にして遂に帰還。
しかし帰還すると1ヶ月しか経っていなかった。
更に他のクラスメイトは異世界の出来事など覚えていない。
自分しか能力を持っていないことに気付いた隼人は、この力は隠して生きていくことを誓うが、いつの間にかこの世界の裏側に巻き込まれていく。
これは異世界で落ちこぼれ勇者だった隼人が、元の世界の引き継いだ能力を使って降り掛かる厄介ごとを払い除ける物語。

生まれる世界を間違えた俺は女神様に異世界召喚されました【リメイク版】
雪乃カナ
ファンタジー
世界が退屈でしかなかった1人の少年〝稗月倖真〟──彼は生まれつきチート級の身体能力と力を持っていた。だが同時に生まれた現代世界ではその力を持て余す退屈な日々を送っていた。
そんなある日いつものように孤児院の自室で起床し「退屈だな」と、呟いたその瞬間、突如現れた〝光の渦〟に吸い込まれてしまう!
気づくと辺りは白く光る見た事の無い部屋に!?
するとそこに女神アルテナが現れて「取り敢えず異世界で魔王を倒してきてもらえませんか♪」と頼まれる。
だが、異世界に着くと前途多難なことばかり、思わず「おい、アルテナ、聞いてないぞ!」と、叫びたくなるような事態も発覚したり──
でも、何はともあれ、女神様に異世界召喚されることになり、生まれた世界では持て余したチート級の力を使い、異世界へと魔王を倒しに行く主人公の、異世界ファンタジー物語!!
レベルを上げて通販で殴る~囮にされて落とし穴に落とされたが大幅レベルアップしてざまぁする。危険な封印ダンジョンも俺にかかればちょろいもんさ~
喰寝丸太
ファンタジー
異世界に転移した山田(やまだ) 無二(むに)はポーターの仕事をして早6年。
おっさんになってからも、冒険者になれずくすぶっていた。
ある日、モンスター無限増殖装置を誤って作動させたパーティは無二を囮にして逃げ出す。
落とし穴にも落とされ絶体絶命の無二。
機転を利かせ助かるも、そこはダンジョンボスの扉の前。
覚悟を決めてボスに挑む無二。
通販能力でからくも勝利する。
そして、ダンジョンコアの魔力を吸出し大幅レベルアップ。
アンデッドには聖水代わりに殺菌剤、光魔法代わりに紫外線ライト。
霧のモンスターには掃除機が大活躍。
異世界モンスターを現代製品の通販で殴る快進撃が始まった。
カクヨム、小説家になろう、アルファポリスに掲載しております。
『希望の実』拾い食いから始まる逆転ダンジョン生活!(改訂版)
IXA
ファンタジー
凡そ三十年前、この世界は一変した。
世界各地に次々と現れた天を突く蒼の塔、それとほぼ同時期に発見されたのが、『ダンジョン』と呼ばれる奇妙な空間だ。
不気味で異質、しかしながらダンジョン内で手に入る資源は欲望を刺激し、ダンジョン内で戦い続ける『探索者』と呼ばれる職業すら生まれた。そしていつしか人類は拒否感を拭いきれずも、ダンジョンに依存する生活へ移行していく。
そんなある日、ちっぽけな少女が探索者協会の扉を叩いた。
諸事情により金欠な彼女が探索者となった時、世界の流れは大きく変わっていくこととなる……
人との出会い、無数に折り重なる悪意、そして隠された真実と絶望。
夢見る少女の戦いの果て、ちっぽけな彼女は一体何を選ぶ?
絶望に、立ち向かえ。

ポンコツ錬金術師、魔剣のレプリカを拾って魔改造したら最強に
椎名 富比路
ファンタジー
錬金術師を目指す主人公キャルは、卒業試験の魔剣探しに成功した。
キャルは、戦闘力皆無。おまけに錬金術師は非戦闘職なため、素材採取は人頼み。
ポンコツな上に極度のコミュ障で人と話せないキャルは、途方に暮れていた。
意思疎通できる魔剣【レーヴァテイン】も、「実験用・訓練用」のサンプル品だった。
しかしレーヴァテインには、どれだけの実験や創意工夫にも対応できる頑丈さがあった。
キャルは魔剣から身体強化をしてもらい、戦闘技術も学ぶ。
魔剣の方も自身のタフさを活かして、最強の魔剣へと進化していく。
キャルは剣にレベッカ(レーヴァテイン・レプリカ)と名付け、大切に育成することにした。
クラスの代表生徒で姫君であるクレアも、主人公に一目置く。
彼女は伝説の聖剣を
「人の作ったもので喜んでいては、一人前になれない」
と、へし折った。
自分だけの聖剣を自力で作ることこそ、クレアの目的だったのである。
その過程で、着実に自身の持つ夢に無自覚で一歩ずつ近づいているキャルに興味を持つ。

俺だけLVアップするスキルガチャで、まったりダンジョン探索者生活も余裕です ~ガチャ引き楽しくてやめられねぇ~
シンギョウ ガク
ファンタジー
仕事中、寝落ちした明日見碧(あすみ あおい)は、目覚めたら暗い洞窟にいた。
目の前には蛍光ピンクのガチャマシーン(足つき)。
『初心者優遇10連ガチャ開催中』とか『SSRレアスキル確定』の誘惑に負け、金色のコインを投入してしまう。
カプセルを開けると『鑑定』、『ファイア』、『剣術向上』といったスキルが得られ、次々にステータスが向上していく。
ガチャスキルの力に魅了された俺は魔物を倒して『金色コイン』を手に入れて、ガチャ引きまくってたらいつのまにか強くなっていた。
ボスを討伐し、初めてのダンジョンの外に出た俺は、相棒のガチャと途中で助けた異世界人アスターシアとともに、異世界人ヴェルデ・アヴニールとして、生き延びるための自由気ままな異世界の旅がここからはじまった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる