48 / 304
「48話」
しおりを挟むカード手に入れたし、次に行こう。
とりあえずは1枚でいいかなーって事になったのです。
俺はまだ使えないし、クロもセット出来るの1枚だけだからね。
「さてさて、お次はなんでしょーね」
今度は食えるやつが良いねー。
トカゲはさすがにちょっと……鶏肉みたいで美味しいって聞いたことはあるけど、さすがにね。
さて、盾を構えてそろーっと覗き込みますか。
とりあえず遠距離攻撃はなし。
そして中央に2匹でかいのが……角やっばいな。
「また殺意の塊みたいのが居るんですけど」
中にいたのは鹿のような何かだった。
普通、鹿の角はあんなにでかくないし、あんなに鋭く無い。
なんというか巨大な角の枝分かれしている部分全てが刃物になっている感じだ。
出来ればお近づきになりたくないけど……やるしかないよね。
「2匹か……ばらけてくれると良いけど。 ……いくよっ」
敵も馬鹿じゃないので、最悪の場合一人が集中で狙われる場合もある。
なので先頭は盾持ちの俺が、続いてクロが入るというのがいつものパターンだ。
この後、クロと俺は左右に分かれるが、それに対し敵が分かれた場合はそのまま戦い、どちらかに寄った場合はこちらも合流する。
相手が2匹の時はだけどね。 数が多いともうとにかく動きながら戦うしかないし一概には言えない。
で、今回の場合はどうかと言うと。
「おし」
うまい具合にバラけてくれた。
もう1匹はクロに任せて、こちらに向かってきた奴の対処をしよう。
角がでかすぎるので、避けるのは厳しそうだった。
なので俺は避けずに盾で受ける……というかぶん殴る選択をする。
「ふんっ」
ギャリィッと硬いもの同士をこすり合わせたような音が響いて、次に妙に軽い音が鳴る。
見ると鹿の首がぐるりと回り上下逆さまになっていた。
「……あり?死んだ?」
鹿はそのまま地面を滑るように倒れ、痙攣するが起きることは無かった。
……なんか今のだけで死んだっぽい?
妙に脆いのでこれならクロも楽勝かな、と思ったら。
クロはまだ戦闘を続けていた。
どうも角の範囲が広すぎるせいで、避けるのに手間取り中々攻撃を仕掛けられずにいるようだ。
そして最終的には焦れたクロが足に氷礫を放ち、動きを止めてから仕留めた。
「クロと相性悪いのが続くなあ」
トカゲは足場が悪くて、こいつは攻撃手段が苦手と。
オークみたいのだと楽勝なんだけどねえ。 15階に行けばまた二足タイプが出るだろうし、それまで我慢してもらうしか無いね。 しばらく背負い袋に入る生活が続きそうだ。
さて、こいつどうやって持って帰るかな。
「鹿肉か……俺そこまで好きじゃないんだよねー」
牛以外のお肉を期待していたのは確かだけど、実は鹿肉はそこまで好きじゃなかったりする……何かこう、血の味がする牛肉みたいな? もしかすると処理の悪いのを食べただけかもだけど。
ううむ。
「まあ、マーシーなら美味しく調理してくれるっしょ」
解体は自動だし、調理するのはマーシーだ。
たぶん苦手な俺でも美味しく食べられるに違いない。
という訳で、高そうな頭を確保して……角がでかすぎるから切り落として手で持ってくか。
あとは適当に美味しそうな部位をとってバックパックに入れるだけ入れて帰ろう。
「鹿肉こんな美味しかったのか……やっぱすごいねマーシー」
「ありがとうございます」
苦手とか言ってごめん!
今度じいちゃんばあちゃんにもお裾分けしようかな。
……でもこの焼き加減を自分で再現するのって無理だよな? 冷めたら味が落ちるし……。
あー……早く皆をここによんで一緒にBBQしたい。
絶対喜んでくれると思うんだよな。 その為にはダンジョンの存在をもっと……そういや続報ないな? 今どうなってるんだろか。
「俺がフラグ立てた訳じゃ無いしー」
とか言ってたら、ニュースで続報が流れましたよ。
それもちょっとよろしく無い感じの。
「はー……。 アメリカとイギリスもやったし、来るとは思ったけどなあ」
どんな内容かと言うと、アメリカとイギリスで探してみたらほかのダンジョンも見つかったんで、日本も探しますと言う内容。
それだけなら良いんだけど、中から出てきた連中が国民に危害を加える恐れがあるので、見つけ次第の報告を強く推奨する……もし故意的に隠していたと判明した場合、何かしらの罰則を検討とか言う報道だった。
正式に決まった訳じゃないし、罰則ってところで反対意見も出るかなーと思ったけど、どうもどこのニュースも賛同する雰囲気があって……なんとなくこのまま行きそうな気がしなくもない。
「どうしようね、クロ」
そう言って俺は隣で変なポーズのまま寝るクロの頭を撫でる。
「俺としてはこの家から離れる気は無いし、ダンジョンの攻略も続けたい。 それでもってポーションをじいちゃんばあちゃんとかに渡したいなーって思ってる。 あと一緒にBBQとかも出来たらいいなーって」
もっと世界にダンジョンが広まって、一般開放されたらじいちゃんばあちゃんにポーション渡して、そしていつかダンジョンにも招待してー……とか考えていたんだけど。
甘い考えだよなあと今更ながら思う。
このまま黙っていてもいつかバレる日が来ると思うんだ。
かと言ってこのタイミングでカミングアウトするとどうなるか? ここがハチ公前の広場みたいな状態になるんだろうね。 そうなると俺はこの家に住み続けるのは難しいだろう。 いつからダンジョン攻略を再開できるかも分からない。
「難しいよね」
そう言って再びクロを撫でようとするが、俺の手はすかっと空振りをする。
あれ?と思ったら、いつの間にかクロが起きてこちらをじっと見つめていた。
「……とりあえずアマツに相談してみたらって?」
俺に向かいにゃーにゃーと鳴くクロを見て、何となくそう言っている気がした。
それは正解だったようで、クロはにゃんと鳴くと再び寝る体勢へと戻る。
「そう、だね……うん、ちょっと不安があるけどそれしかないよな。 明日行ってみようか、ありがとねクロ」
そう言ってクロの頭を軽くなでる。
アマツに相談……ちょっと普段はポンコツではあるけれど、いま頼れるのはアマツだけだ。
でもダンジョンマスターなんだし、やる時はやってくれると信じている。
信じているからねっ。
「――と言うわけ何ですけど、どうしたら良いかなと相談しに来ました」
「はははっ!」
なにわろてん。
突っ込み待ち? 突っ込み待ちなのか?
ここはやはり一発殴ったほうが……なんて物騒なことを俺が考え始めていると、急にまじめな顔をするアマツ。
「ふむ。 まず私としては島津君達が不利益を被ることは望んでいない……と言うよりは攻略しようとする者達全てが、かな」
やれば出来る子なんです。
普段からそうしていれば……いや、それはそれであれだから今のままが丁度良いのかも知れない。
とりあえずアマツが言うには俺が不利益を被ることは望んでいないと……何か対応してくれるのだろうか。
期待してしまうぞ。正直もうアマツしか頼れる気がしない。
「それでどうするかだけど……私としては少し時間を置いてから報告する事をお勧めするよ。 報告せずにばれた場合、君達の立場が不味くなる。 報告した場合、一時的にダンジョンに来れなくなったり、家から離れることになるかも知れないが、戻れるよう努めるよ。 難しいようならダンジョンを移動させても良いんだしね」
「あ、そっか……移動も出来るのか」
ハチ公前のダンジョンもそうだったし、いざとなれば移動するって手も使えるのか。
ダンジョンが家にあると報告して、もし家を離れなければならない、戻ることも出来ないとなったら、最終手段で移転も可能と……そう考えると少し気持ちが楽になった。
やっぱ相談するのって大事。
「一応ね。 私としてはこのままだと嬉しいけどね? そんな訳で報告したほうが私は良いと思うよ」
「ありがとうございます。 そういうことであれば、報告しようと思います。 ……少し時間を置いて。 具体的に言うと15階に行けたら」
「うんうん、それが良い」
鹿を攻略して、さらに次のも攻略してだからー……来月かな?
遅くても7月入る前ぐらいには行けるはず。
そのぐらいになれば多少落ち着いてるんじゃないかなーと思う。
何せモンスターがダンジョンから出ることなんて無いのだし、ポーションの存在を明らかにするのはまだ先だろうし、ここ以外のダンジョンが見つかったーぐらいしかニュースにならないんでないかな?
「一般への開放もあまり時間は掛からないんじゃないかな? ポーションの必要ポイント少し増やすつもりだからさ、この国の偉い人も分かるはずだよ、自衛隊だけじゃ国民全員分のポーションを確保するなんて、到底無理だってね。 だからいずれ……ああ、そうだもしかすると何だけどね、君達にお願い事をすることになるかもしれないんだ」
国民全員分……1年物の若返りポーション、それに病気と傷を治す奴、合計で最低3つ……かな?
若返りだけだとしても1億2千万。もし3つだと合計3億6千万……えっと、1個1000ポイントだから……3600憶ポイント、これが毎年必要と。
……俺で1日に数万ポイント稼げる。 仮に5万ポイントとして365日毎日潜ったとして1800万ポイントぐらいか。 えっと、俺みたいのが20万人いれば国民全員分確保出来ると。
実際には毎日なんて潜れないし、装備強化したり、修理したりでもポイント掛かるし、怪我をしたらポーション使わないといけないしで、20万人じゃ足らない、もっと必要だよな。
で、さらに必要ポイントも増えるとなると……自衛隊だけじゃ無理だよね。 そもそもずっとダンジョンに掛かり切りなんて出来ない訳だし。
って、お願いごと?
アマツが俺にするお願い事ってなんだ……別にお願いするような事はなさそうだけど。
まあ、でもアマツからのお願いなら聞こうと思う。
なんだかんだで色々お世話になっているし、これからもなる予定だしね。
「お願い事ですか……? 俺は構わないですよ。 俺に手伝えることなら……余程無茶ぶりされなければ大丈夫ですよ」
「ははは! 無茶ぶりはしないから安心していいよ」
本当カナー?
とりあえずは1枚でいいかなーって事になったのです。
俺はまだ使えないし、クロもセット出来るの1枚だけだからね。
「さてさて、お次はなんでしょーね」
今度は食えるやつが良いねー。
トカゲはさすがにちょっと……鶏肉みたいで美味しいって聞いたことはあるけど、さすがにね。
さて、盾を構えてそろーっと覗き込みますか。
とりあえず遠距離攻撃はなし。
そして中央に2匹でかいのが……角やっばいな。
「また殺意の塊みたいのが居るんですけど」
中にいたのは鹿のような何かだった。
普通、鹿の角はあんなにでかくないし、あんなに鋭く無い。
なんというか巨大な角の枝分かれしている部分全てが刃物になっている感じだ。
出来ればお近づきになりたくないけど……やるしかないよね。
「2匹か……ばらけてくれると良いけど。 ……いくよっ」
敵も馬鹿じゃないので、最悪の場合一人が集中で狙われる場合もある。
なので先頭は盾持ちの俺が、続いてクロが入るというのがいつものパターンだ。
この後、クロと俺は左右に分かれるが、それに対し敵が分かれた場合はそのまま戦い、どちらかに寄った場合はこちらも合流する。
相手が2匹の時はだけどね。 数が多いともうとにかく動きながら戦うしかないし一概には言えない。
で、今回の場合はどうかと言うと。
「おし」
うまい具合にバラけてくれた。
もう1匹はクロに任せて、こちらに向かってきた奴の対処をしよう。
角がでかすぎるので、避けるのは厳しそうだった。
なので俺は避けずに盾で受ける……というかぶん殴る選択をする。
「ふんっ」
ギャリィッと硬いもの同士をこすり合わせたような音が響いて、次に妙に軽い音が鳴る。
見ると鹿の首がぐるりと回り上下逆さまになっていた。
「……あり?死んだ?」
鹿はそのまま地面を滑るように倒れ、痙攣するが起きることは無かった。
……なんか今のだけで死んだっぽい?
妙に脆いのでこれならクロも楽勝かな、と思ったら。
クロはまだ戦闘を続けていた。
どうも角の範囲が広すぎるせいで、避けるのに手間取り中々攻撃を仕掛けられずにいるようだ。
そして最終的には焦れたクロが足に氷礫を放ち、動きを止めてから仕留めた。
「クロと相性悪いのが続くなあ」
トカゲは足場が悪くて、こいつは攻撃手段が苦手と。
オークみたいのだと楽勝なんだけどねえ。 15階に行けばまた二足タイプが出るだろうし、それまで我慢してもらうしか無いね。 しばらく背負い袋に入る生活が続きそうだ。
さて、こいつどうやって持って帰るかな。
「鹿肉か……俺そこまで好きじゃないんだよねー」
牛以外のお肉を期待していたのは確かだけど、実は鹿肉はそこまで好きじゃなかったりする……何かこう、血の味がする牛肉みたいな? もしかすると処理の悪いのを食べただけかもだけど。
ううむ。
「まあ、マーシーなら美味しく調理してくれるっしょ」
解体は自動だし、調理するのはマーシーだ。
たぶん苦手な俺でも美味しく食べられるに違いない。
という訳で、高そうな頭を確保して……角がでかすぎるから切り落として手で持ってくか。
あとは適当に美味しそうな部位をとってバックパックに入れるだけ入れて帰ろう。
「鹿肉こんな美味しかったのか……やっぱすごいねマーシー」
「ありがとうございます」
苦手とか言ってごめん!
今度じいちゃんばあちゃんにもお裾分けしようかな。
……でもこの焼き加減を自分で再現するのって無理だよな? 冷めたら味が落ちるし……。
あー……早く皆をここによんで一緒にBBQしたい。
絶対喜んでくれると思うんだよな。 その為にはダンジョンの存在をもっと……そういや続報ないな? 今どうなってるんだろか。
「俺がフラグ立てた訳じゃ無いしー」
とか言ってたら、ニュースで続報が流れましたよ。
それもちょっとよろしく無い感じの。
「はー……。 アメリカとイギリスもやったし、来るとは思ったけどなあ」
どんな内容かと言うと、アメリカとイギリスで探してみたらほかのダンジョンも見つかったんで、日本も探しますと言う内容。
それだけなら良いんだけど、中から出てきた連中が国民に危害を加える恐れがあるので、見つけ次第の報告を強く推奨する……もし故意的に隠していたと判明した場合、何かしらの罰則を検討とか言う報道だった。
正式に決まった訳じゃないし、罰則ってところで反対意見も出るかなーと思ったけど、どうもどこのニュースも賛同する雰囲気があって……なんとなくこのまま行きそうな気がしなくもない。
「どうしようね、クロ」
そう言って俺は隣で変なポーズのまま寝るクロの頭を撫でる。
「俺としてはこの家から離れる気は無いし、ダンジョンの攻略も続けたい。 それでもってポーションをじいちゃんばあちゃんとかに渡したいなーって思ってる。 あと一緒にBBQとかも出来たらいいなーって」
もっと世界にダンジョンが広まって、一般開放されたらじいちゃんばあちゃんにポーション渡して、そしていつかダンジョンにも招待してー……とか考えていたんだけど。
甘い考えだよなあと今更ながら思う。
このまま黙っていてもいつかバレる日が来ると思うんだ。
かと言ってこのタイミングでカミングアウトするとどうなるか? ここがハチ公前の広場みたいな状態になるんだろうね。 そうなると俺はこの家に住み続けるのは難しいだろう。 いつからダンジョン攻略を再開できるかも分からない。
「難しいよね」
そう言って再びクロを撫でようとするが、俺の手はすかっと空振りをする。
あれ?と思ったら、いつの間にかクロが起きてこちらをじっと見つめていた。
「……とりあえずアマツに相談してみたらって?」
俺に向かいにゃーにゃーと鳴くクロを見て、何となくそう言っている気がした。
それは正解だったようで、クロはにゃんと鳴くと再び寝る体勢へと戻る。
「そう、だね……うん、ちょっと不安があるけどそれしかないよな。 明日行ってみようか、ありがとねクロ」
そう言ってクロの頭を軽くなでる。
アマツに相談……ちょっと普段はポンコツではあるけれど、いま頼れるのはアマツだけだ。
でもダンジョンマスターなんだし、やる時はやってくれると信じている。
信じているからねっ。
「――と言うわけ何ですけど、どうしたら良いかなと相談しに来ました」
「はははっ!」
なにわろてん。
突っ込み待ち? 突っ込み待ちなのか?
ここはやはり一発殴ったほうが……なんて物騒なことを俺が考え始めていると、急にまじめな顔をするアマツ。
「ふむ。 まず私としては島津君達が不利益を被ることは望んでいない……と言うよりは攻略しようとする者達全てが、かな」
やれば出来る子なんです。
普段からそうしていれば……いや、それはそれであれだから今のままが丁度良いのかも知れない。
とりあえずアマツが言うには俺が不利益を被ることは望んでいないと……何か対応してくれるのだろうか。
期待してしまうぞ。正直もうアマツしか頼れる気がしない。
「それでどうするかだけど……私としては少し時間を置いてから報告する事をお勧めするよ。 報告せずにばれた場合、君達の立場が不味くなる。 報告した場合、一時的にダンジョンに来れなくなったり、家から離れることになるかも知れないが、戻れるよう努めるよ。 難しいようならダンジョンを移動させても良いんだしね」
「あ、そっか……移動も出来るのか」
ハチ公前のダンジョンもそうだったし、いざとなれば移動するって手も使えるのか。
ダンジョンが家にあると報告して、もし家を離れなければならない、戻ることも出来ないとなったら、最終手段で移転も可能と……そう考えると少し気持ちが楽になった。
やっぱ相談するのって大事。
「一応ね。 私としてはこのままだと嬉しいけどね? そんな訳で報告したほうが私は良いと思うよ」
「ありがとうございます。 そういうことであれば、報告しようと思います。 ……少し時間を置いて。 具体的に言うと15階に行けたら」
「うんうん、それが良い」
鹿を攻略して、さらに次のも攻略してだからー……来月かな?
遅くても7月入る前ぐらいには行けるはず。
そのぐらいになれば多少落ち着いてるんじゃないかなーと思う。
何せモンスターがダンジョンから出ることなんて無いのだし、ポーションの存在を明らかにするのはまだ先だろうし、ここ以外のダンジョンが見つかったーぐらいしかニュースにならないんでないかな?
「一般への開放もあまり時間は掛からないんじゃないかな? ポーションの必要ポイント少し増やすつもりだからさ、この国の偉い人も分かるはずだよ、自衛隊だけじゃ国民全員分のポーションを確保するなんて、到底無理だってね。 だからいずれ……ああ、そうだもしかすると何だけどね、君達にお願い事をすることになるかもしれないんだ」
国民全員分……1年物の若返りポーション、それに病気と傷を治す奴、合計で最低3つ……かな?
若返りだけだとしても1億2千万。もし3つだと合計3億6千万……えっと、1個1000ポイントだから……3600憶ポイント、これが毎年必要と。
……俺で1日に数万ポイント稼げる。 仮に5万ポイントとして365日毎日潜ったとして1800万ポイントぐらいか。 えっと、俺みたいのが20万人いれば国民全員分確保出来ると。
実際には毎日なんて潜れないし、装備強化したり、修理したりでもポイント掛かるし、怪我をしたらポーション使わないといけないしで、20万人じゃ足らない、もっと必要だよな。
で、さらに必要ポイントも増えるとなると……自衛隊だけじゃ無理だよね。 そもそもずっとダンジョンに掛かり切りなんて出来ない訳だし。
って、お願いごと?
アマツが俺にするお願い事ってなんだ……別にお願いするような事はなさそうだけど。
まあ、でもアマツからのお願いなら聞こうと思う。
なんだかんだで色々お世話になっているし、これからもなる予定だしね。
「お願い事ですか……? 俺は構わないですよ。 俺に手伝えることなら……余程無茶ぶりされなければ大丈夫ですよ」
「ははは! 無茶ぶりはしないから安心していいよ」
本当カナー?
0
お気に入りに追加
932
あなたにおすすめの小説

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。

集団転移した商社マン ネットスキルでスローライフしたいです!
七転び早起き
ファンタジー
「望む3つのスキルを付与してあげる」
その天使の言葉は善意からなのか?
異世界に転移する人達は何を選び、何を求めるのか?
そして主人公が○○○が欲しくて望んだスキルの1つがネットスキル。
ただし、その扱いが難しいものだった。
転移者の仲間達、そして新たに出会った仲間達と異世界を駆け巡る物語です。
基本は面白くですが、シリアスも顔を覗かせます。猫ミミ、孤児院、幼女など定番物が登場します。
○○○「これは私とのラブストーリーなの!」
主人公「いや、それは違うな」

うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生
野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。
普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。
そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。
そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。
そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。
うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。
いずれは王となるのも夢ではないかも!?
◇世界観的に命の価値は軽いです◇
カクヨムでも同タイトルで掲載しています。

俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる
十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。

食うために軍人になりました。
KBT
ファンタジー
ヴァランタイン帝国の片田舎ダウスター領に最下階位の平民の次男として生まれたリクト。
しかし、両親は悩んだ。次男であるリクトには成人しても継ぐ土地がない。
このままではこの子の未来は暗いものになってしまうだろう。
そう思った両親は幼少の頃よりリクトにを鍛え上げる事にした。
父は家の蔵にあったボロボロの指南書を元に剣術を、母は露店に売っていた怪しげな魔導書を元に魔法を教えた。
それから10年の時が経ち、リクトは成人となる15歳を迎えた。
両親の危惧した通り、継ぐ土地のないリクトは食い扶持を稼ぐために、地元の領軍に入隊試験を受けると、両親譲りの剣術と魔法のおかげで最下階級の二等兵として無事に入隊する事ができた。
軍と言っても、のどかな田舎の軍。
リクトは退役するまで地元でのんびり過ごそうと考えていたが、入隊2日目の朝に隣領との戦争が勃発してしまう。
おまけに上官から剣の腕を妬まれて、単独任務を任されてしまった。
その任務の最中、リクトは平民に対する貴族の専横を目の当たりにする。
生まれながらの体制に甘える貴族社会に嫌気が差したリクトは軍人として出世して貴族の専横に対抗する力を得ようと立身出世の道を歩むのだった。
剣と魔法のファンタジー世界で軍人という異色作品をお楽しみください。
スキル盗んで何が悪い!
大都督
ファンタジー
"スキル"それは誰もが欲しがる物
"スキル"それは人が持つには限られた能力
"スキル"それは一人の青年の運命を変えた力
いつのも日常生活をおくる彼、大空三成(オオゾラミツナリ)彼は毎日仕事をし、終われば帰ってゲームをして遊ぶ。そんな毎日を繰り返していた。
本人はこれからも続く生活だと思っていた。
そう、あのゲームを起動させるまでは……
大人気商品ワールドランド、略してWL。
ゲームを始めると指先一つリアルに再現、ゲーマーである主人公は感激と喜び物語を勧めていく。
しかし、突然目の前に現れた女の子に思わぬ言葉を聞かさせる……
女の子の正体は!? このゲームの目的は!?
これからどうするの主人公!
【スキル盗んで何が悪い!】始まります!

ダンマス(異端者)
AN@RCHY
ファンタジー
幼女女神に召喚で呼び出されたシュウ。
元の世界に戻れないことを知って自由気ままに過ごすことを決めた。
人の作ったレールなんかのってやらねえぞ!
地球での痕跡をすべて消されて、幼女女神に召喚された風間修。そこで突然、ダンジョンマスターになって他のダンジョンマスターたちと競えと言われた。
戻りたくても戻る事の出来ない現実を受け入れ、異世界へ旅立つ。
始めこそ異世界だとワクワクしていたが、すぐに碇石からズレおかしなことを始めた。
小説になろうで『AN@CHY』名義で投稿している、同タイトルをアルファポリスにも投稿させていただきます。
向こうの小説を多少修正して投稿しています。
修正をかけながらなので更新ペースは不明です。
追放されたら無能スキルで無双する
ゆる弥
ファンタジー
無能スキルを持っていた僕は、荷物持ちとしてあるパーティーについて行っていたんだ。
見つけた宝箱にみんなで駆け寄ったら、そこはモンスタールームで。
僕はモンスターの中に蹴り飛ばされて置き去りにされた。
咄嗟に使ったスキルでスキルレベルが上がって覚醒したんだ。
僕は憧れのトップ探索者《シーカー》になる!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる