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「26話」
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ならしっていうとやっぱ最初からかなーと言うことで、ネズミから戦ってみることにしたよ。
まあ、ぶっちゃけ余裕だと思うんだけどね、一応クロは一月ぐらいのブランクがあるからねえ。
「じゃあネズミ行ってみる?」
と言う訳で休憩所を出てクロにそう尋ねてみると、クロは先導するように道を進んでいく。
その足取りに迷いはない、何度も潜ったせいで道順覚えちゃってるんだよね。
クロが向かっているのは2階へと続く道の中で、10匹部屋を通るルートであった。
「おう、いきなり10匹部屋か……」
たぶん大丈夫だろうとは思うけど、やっぱ不安が無い訳では……と、俺が小部屋の前でうんうんと悩んでいると、クロは躊躇なく部屋へと飛び込んでいった。
ちょっとまってぇ!
クロの後を追い、小部屋へと入るが戦闘は一瞬で終わってしまった。
クロが空中に向かい前足を交互に振ったかと思うと、ネズミが数匹まとめて輪切りになる。 そして間髪入れずに噛みつき……これも空中に行ったのだが、これまたネズミが数匹まとめてごりっと肉がえぐられる。
そして最後にネズミの噛みつきを空中に避けつつ身をひねり、前足を振るうと残りのネズミもすべて輪切りとなった。
「う、おっ」
いや、やばいわあれ。
今までクロの戦闘とぜんっぜん違う。
「え、すっご! リーチそんなに長いの??」
爪も牙も思ったよりリーチが長い。
見た感じだと50cm以上1m未満って感じだろうか。
俺の鉈とか刃渡りぜんぜんないのに……。
てかね、何よりやばいのが爪も牙も見えないんだよ。
力場って聞いて、こう何というのかな……ぶぉんって言いそうな見た目の爪とか出てくるのかなーとかちょっと期待していたのだけど、不可視とは思わなかった。 まじで強力だぞこれ……。
「てか動きがやばい……」
あと動きもやばい。
元々クロってすばしっこくて如何にも猫!って動きだったのが、何かもうすごい。 じゃぱにーずにんじゃ!? みたいな感じ。語彙力が死ぬぐらいすごい。
と、俺がぽかーんとしていると、不意に足の裾がぐいぐいと引っ張られる。
次に行こうぜってことらしい。
「ん、ああ。 じゃあ次いこかー」
そう言うとクロは機嫌良さげに次の部屋へと向かうのであった。
「でかウサギも楽勝……まじか」
まさかのでかウサギも余裕でした。
クロの動きが良すぎる。
やっぱあれか、老化で動きが悪くなってたのか? それが若返って思いっきり動けるようになったと……?
いや、でもまだ高齢の部類にはいるよなクロ。
装備に何か補正がついたりしてるのか?
見た目のインパクト凄すぎて説明読んで無かった気がする。
……あとで確かめるか。
それよりも。
この先は例の殺意むき出しの犬が待ち構えているんだけど。
ちらっとクロ見ると、やる気満々だった。
自分よりでかい明らかにやばそうな犬相手に怯まないどころかやる気満々とか、クロ半端ないな。
「えぇー……犬いっちゃう? 行っちゃう~?」
と、クロに向かって言うと、クロはうにゃんと鳴いて扉へと突撃していく。
クロも動きが早いが、犬もかなり早い。
もしかするとクロも苦戦するかも知れない、俺は鉈を構えるとクロの後を追い、扉の向こうへと向かい――
「――ら想像できる通り、痛んだ装備を修復出来るよ。 折れた剣なんかもばっちり直せるから安心してね。 あ、修復にはポイント掛かるよ」
割と楽勝でした。
10匹部屋で1回だけクロが前足噛まれたけど、冷静に反撃して輪切りにしてたし、慌てて傷を確かめたけど無傷だった。
猫用の装備はかなりの防御力があるようだ。
犬で無傷ってことは俺がつけてる装備と同等ぐらいはあるはず。
あ、ゴブリン?
ほぼ出落ちだったとだけ言っておく……。
ゴブリンって中々悲惨だよね。
俺がひたすら狩りまくってるわ、クロと出合い頭を輪切りにされるわ。
ちょっぴりゴブリンが可哀そうに思えてきた。
まあ、この後も狩りまくるんですけどね?
んで、俺たちがいま何をしているかと言うと、無事クロがチュートリアルを突破したってことで、アマツがクロに説明をしているところだ。
俺は付き添いね。
ただね、クロって強いけどやっぱ猫なんですよね。
何が言いたいかと言うと……。
「あの、アマツさん」
「最後は施設だね。 これはポイントをー……お? なんだい島津くん?」
「クロが寝ちゃったみたいで……」
「あははははははは!!」
アマツの説明聞きながら丸くなって寝だしたよ!
さすが猫、自由だぜ……。
「すみません……」
「いいさ、猫だもの。 あとで島津くんの方から説明しておいて貰えるかな?」
「はい、ちゃんとしておきます!」
幸いアマツは気にしては無いようだ。
クロを見てにこにこしている。
クロの装備とか色々用意してくれたし、猫好きなんだろうかね?
まあ、ぶっちゃけ余裕だと思うんだけどね、一応クロは一月ぐらいのブランクがあるからねえ。
「じゃあネズミ行ってみる?」
と言う訳で休憩所を出てクロにそう尋ねてみると、クロは先導するように道を進んでいく。
その足取りに迷いはない、何度も潜ったせいで道順覚えちゃってるんだよね。
クロが向かっているのは2階へと続く道の中で、10匹部屋を通るルートであった。
「おう、いきなり10匹部屋か……」
たぶん大丈夫だろうとは思うけど、やっぱ不安が無い訳では……と、俺が小部屋の前でうんうんと悩んでいると、クロは躊躇なく部屋へと飛び込んでいった。
ちょっとまってぇ!
クロの後を追い、小部屋へと入るが戦闘は一瞬で終わってしまった。
クロが空中に向かい前足を交互に振ったかと思うと、ネズミが数匹まとめて輪切りになる。 そして間髪入れずに噛みつき……これも空中に行ったのだが、これまたネズミが数匹まとめてごりっと肉がえぐられる。
そして最後にネズミの噛みつきを空中に避けつつ身をひねり、前足を振るうと残りのネズミもすべて輪切りとなった。
「う、おっ」
いや、やばいわあれ。
今までクロの戦闘とぜんっぜん違う。
「え、すっご! リーチそんなに長いの??」
爪も牙も思ったよりリーチが長い。
見た感じだと50cm以上1m未満って感じだろうか。
俺の鉈とか刃渡りぜんぜんないのに……。
てかね、何よりやばいのが爪も牙も見えないんだよ。
力場って聞いて、こう何というのかな……ぶぉんって言いそうな見た目の爪とか出てくるのかなーとかちょっと期待していたのだけど、不可視とは思わなかった。 まじで強力だぞこれ……。
「てか動きがやばい……」
あと動きもやばい。
元々クロってすばしっこくて如何にも猫!って動きだったのが、何かもうすごい。 じゃぱにーずにんじゃ!? みたいな感じ。語彙力が死ぬぐらいすごい。
と、俺がぽかーんとしていると、不意に足の裾がぐいぐいと引っ張られる。
次に行こうぜってことらしい。
「ん、ああ。 じゃあ次いこかー」
そう言うとクロは機嫌良さげに次の部屋へと向かうのであった。
「でかウサギも楽勝……まじか」
まさかのでかウサギも余裕でした。
クロの動きが良すぎる。
やっぱあれか、老化で動きが悪くなってたのか? それが若返って思いっきり動けるようになったと……?
いや、でもまだ高齢の部類にはいるよなクロ。
装備に何か補正がついたりしてるのか?
見た目のインパクト凄すぎて説明読んで無かった気がする。
……あとで確かめるか。
それよりも。
この先は例の殺意むき出しの犬が待ち構えているんだけど。
ちらっとクロ見ると、やる気満々だった。
自分よりでかい明らかにやばそうな犬相手に怯まないどころかやる気満々とか、クロ半端ないな。
「えぇー……犬いっちゃう? 行っちゃう~?」
と、クロに向かって言うと、クロはうにゃんと鳴いて扉へと突撃していく。
クロも動きが早いが、犬もかなり早い。
もしかするとクロも苦戦するかも知れない、俺は鉈を構えるとクロの後を追い、扉の向こうへと向かい――
「――ら想像できる通り、痛んだ装備を修復出来るよ。 折れた剣なんかもばっちり直せるから安心してね。 あ、修復にはポイント掛かるよ」
割と楽勝でした。
10匹部屋で1回だけクロが前足噛まれたけど、冷静に反撃して輪切りにしてたし、慌てて傷を確かめたけど無傷だった。
猫用の装備はかなりの防御力があるようだ。
犬で無傷ってことは俺がつけてる装備と同等ぐらいはあるはず。
あ、ゴブリン?
ほぼ出落ちだったとだけ言っておく……。
ゴブリンって中々悲惨だよね。
俺がひたすら狩りまくってるわ、クロと出合い頭を輪切りにされるわ。
ちょっぴりゴブリンが可哀そうに思えてきた。
まあ、この後も狩りまくるんですけどね?
んで、俺たちがいま何をしているかと言うと、無事クロがチュートリアルを突破したってことで、アマツがクロに説明をしているところだ。
俺は付き添いね。
ただね、クロって強いけどやっぱ猫なんですよね。
何が言いたいかと言うと……。
「あの、アマツさん」
「最後は施設だね。 これはポイントをー……お? なんだい島津くん?」
「クロが寝ちゃったみたいで……」
「あははははははは!!」
アマツの説明聞きながら丸くなって寝だしたよ!
さすが猫、自由だぜ……。
「すみません……」
「いいさ、猫だもの。 あとで島津くんの方から説明しておいて貰えるかな?」
「はい、ちゃんとしておきます!」
幸いアマツは気にしては無いようだ。
クロを見てにこにこしている。
クロの装備とか色々用意してくれたし、猫好きなんだろうかね?
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