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「1話」
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俺の名前は島津康平。
どこぞの戦闘民族と同じ名字だけど、別に何か関係があるわけじゃ無いと思う。
ただ名字が同じってだけで俺自身はごく普通の高校3年生だ。
そんなごく普通の高校生な俺だけど、今あることで頭を悩ましていたりする。
その原因となるのは目の前のテーブルに置かれた小さな瓶、それとソファーで寛ぐ我が家の飼い猫であるクロである。
一体何があったのかと言うと……話は半年より前まで遡る。
いきなり重い話であれだけど、両親が死んだ。
連休中に家族で出かけてその帰り道の事だった。
高速を走っていたうちの車目掛けて対向車線をはみ出したバンが突っ込んできたんだ。
両親は即死だった。
俺は後部座席に乗っていたので命は助かった……とは言っても大怪我をして意識もなかったし、気が付いた時は病院のベッドの上だった……両親が亡くなったと聞いたときは本当に頭の中が真っ白になった。
それからしばらく俺は抜け殻のようになってしまって、特に何もすることなく学校も休んで唯々部屋に引きこもる日々を過ごしていた。
そんなある日のこと、クロが何かを咥えて俺の元へとやって来たんだ……あ、瓶じゃないよ? 瓶が出るのはまだ先ね。
……この当時、俺が何とかギリギリで踏みとどまっているのはクロの存在が大きいと思う。
小さいころからずっと一緒に居る俺に残された唯一の家族。
クロを残していく訳にはいかない……そう思って俺は何とか日々を過ごしていた……。
……っと、話がそれた。
そんな唯一の家族であるクロが咥えてきたもの、それは何か黒っぽい、羽の生えた生き物だった……。
そいつは床に落ちた瞬間、ビビッビビビッと激しく羽ばたき始める。
「へあっ!? ちょ、ちょまって動いてる! 生きてるしっ!?」
俺、虫苦手なんですよ……セミは特に嫌いな部類に入る。
なぜ奴らは死んだと見せかけて急に動きだすのか。
しかもクロが持ってきたセミはまだまだ元気だったらしく、床を動き回るどころか宙を飛んで俺目掛けて飛んできたのだ。
「いやぁぁああああっ!?」
必死だった。
全力で振るった俺の平手は見事に宙を飛ぶセミを捉え、そして床に叩き落とした。
クロはそれを見て満足そうに『にゃあ』と鳴くとソファーに飛び乗りそのまま寝てしまう。
俺を元気付けるためなんだろうか。
それとも両親が居なくなって、ご飯をまともに食べていない俺に施してくれたのか……。
どちらにしても俺を思ってしてくれたことなんだろう。
少しだけ、元気がでた。
それからというものクロはちょくちょく何かをとっては俺の元へと持ってきてくれるようになった。
「うぉぉぉぉおお!? Gはあかん! Gはまじでダメ!」
……でもGはちょっぴりやめて欲しいかなって思う。
クロがそばに居るから殺虫剤使うわけにもいかないし、もう泣きそうになりながら新聞紙で叩くしかない。
「……よしよし、ありがとうな」
最近はとってきた後に頭を撫でろと要求するようになってきた。
頭をなでてお礼を言うと満足そうに鳴いてどこかに行ってしまう。
事故から数か月経った頃には普通に学校に行けるぐらいには立ち直っていた。
クロには本当感謝してもしきれない。
年が明けて、そろそろ春になるかなといった時期。
クロがいつもと違うものをとってきた。
そう、俺が今頭を悩ましている原因の奴である。
「クロ? どうしたのそれ……瓶?」
ポトリと口から落としたそれはコロコロと床を転がり俺の足元へとやってくる。
ガラスとも陶器とも言えない不思議な材質で出来た小さな瓶。
手に持ってみるとずしりと重みがあった。
振れば中からちゃぽちゃぽと液体が揺れる音がする。どうやら中身入りの様だ。
「中に何か入ってるな……よしよし。いつもありがとうなクロ」
また頭を撫でろとアピールしてきたのでよしよしと撫でておく。
……この瓶どこからとってきたんだろう。
人様のところから盗んでなければ良いのだけど。
それから少し経って、クロがまたあの瓶を取ってきた。
ただ……。
「またその瓶……クロ!?」
ガシャンとガラスが割れる音が響く。
俺がクロの姿を見て驚き、思わずコップをテーブルから落としてしまったのだ。
クロは足から血を流していた。
「その血どうしたの!? ほ、包帯!! ……びょ、病院!」
床にはクロの赤く染まった足跡が続いており、出血の量は少なくはない。
俺は止血を急いですませるとすぐにタクシーを呼び、病院へと駆け込んだ。
「傷口からして何か他の生き物にやられたんでしょうね……安静にしてください。かなり高齢のようですし、あまり無理はさせないようにしてくださいね」
「ありがとうございました!」
病院は混んでいたが、血を流しているクロを見て優先的に診て貰える事となった。
幸いなことに怪我は大したことは無かった。出血が酷かったが傷はそこまで深くはないとのことだ……。
「あー……よかったあ、大したことなくて」
襟巻つけたクロを連れ、俺は家へと戻る。
あの出血を見たときは本当真っ青になったけど大した傷ではなくてよかった。
てかどこのどいつだクロにこんなことしたのは……。
クロは基本自由に家を出入り出来るようにしてあるけど、こうなると暫くは家で安静にしてもらわないとだなあ……。
とりあえず帰ってご飯にしよう。
クロにも栄養ありそうなの食べさせてあげないとだ。
いつもはカリカリだけど今日は缶詰開けちゃおうかな?
クロは狩りが得意でいつもどこかで何かを狩って食べている。
なのでカリカリを用意してもそんなに食べないんだけど、缶詰ならきっと食べるだろう。
なんならチュ〇ルをつけてもいいし。
「遅くなっちゃったけどご飯にしっいってええぇえ!?」
玄関を開けて茶の間に入った直後、足に鋭い痛みが走る。
痛みで転がるが、クロの入ったキャリーバッグだけは死守した。 自分のことながらよくやったと思う。
「あ゛っ!? な、なんでっ……そっか、さっきのコップ!」
一体何がと思い床へと視線を向ければそこには砕けたコップが散らばっていた。
さっき自分で落としたコップだ……焦っていたから片付けてなかったのである。
しかも……。
「うわ、瓶も割れて液体が……これ大丈夫か?」
クロがとってきた瓶も割れていて、その中身がぶち撒けられていた。
俺の血と青み掛かった液体が床にマーブル模様を作っている……あの、これ俺の傷にも掛かっているんだけど。
「…………えっ?」
これ毒だったら俺死ぬんじゃないか……そんな不安を抱えてそっと傷口からガラス片を引き抜いた。
するとそこにあるはずの傷が綺麗さっぱり消えていたのだ。痛みもまったくない。
「傷が消えた!? え、だってさっきガラス……えっ!?」
水を付けたティッシュで拭ってよくよく観察してみても傷はない。というか傷跡すらない。
傷が完全に治っていたのだ。
「この液体がこぼれて傷口について、傷口が消えた……傷薬?
ポーション? まさかね」
液体をかけたら傷が治るとか、そんなのポーションぐらいしか思いつかない。
ゲームの世界じゃあるまいし、まさかね……と頭では否定するが現に俺の足にもう傷はないわけで。
……床にできたマーブル模様。あれは間違いなく俺の血である。
「でも実際治ってるんだよなあ……あ、ちょうどさかむけがあるぞ」
傷ならなんでもいいだろう。
引っ張ってしまおうか悩んで放置していたさかむけがあったので、ちょちょいと青い液体を付けてみる。
「…………治った」
するとさかむけが一瞬にして治っていた。
これ、やっぱ本物のポーションだ……。
「クロ、ちょっとおいで」
クロをキャリーバッグからだして、抱きかかえる。
足に巻かれた包帯が痛々しい。
「ほんの少しだけ……治った」
包帯をはずしてほんのちょっとだけポーションを付けてみる。
するとやはりクロにも効果があったようで傷は一瞬で消えてしまう。
痛みが消えたので不思議に思ったのだろう、クロがじーっと傷があった足を見つめていた。
「クロ、お前これをどこでとってきたの?」
クロは一体これをどこで手にいれたのだろうか。
返事を期待していた訳じゃなかったけど、なんとなしに尋ねてみた。
クロは少しの間瓶を眺めていたけれど、やがて『にゃあ』と鳴くとソファーに飛び乗り寛ぎ始めてしまう。
「…………これどうしよ」
クロがとってきた瓶はまだ一つ残っている。
その日、俺は寝るまでずっと瓶をどうするかで頭を抱える事になったのであった。
どこぞの戦闘民族と同じ名字だけど、別に何か関係があるわけじゃ無いと思う。
ただ名字が同じってだけで俺自身はごく普通の高校3年生だ。
そんなごく普通の高校生な俺だけど、今あることで頭を悩ましていたりする。
その原因となるのは目の前のテーブルに置かれた小さな瓶、それとソファーで寛ぐ我が家の飼い猫であるクロである。
一体何があったのかと言うと……話は半年より前まで遡る。
いきなり重い話であれだけど、両親が死んだ。
連休中に家族で出かけてその帰り道の事だった。
高速を走っていたうちの車目掛けて対向車線をはみ出したバンが突っ込んできたんだ。
両親は即死だった。
俺は後部座席に乗っていたので命は助かった……とは言っても大怪我をして意識もなかったし、気が付いた時は病院のベッドの上だった……両親が亡くなったと聞いたときは本当に頭の中が真っ白になった。
それからしばらく俺は抜け殻のようになってしまって、特に何もすることなく学校も休んで唯々部屋に引きこもる日々を過ごしていた。
そんなある日のこと、クロが何かを咥えて俺の元へとやって来たんだ……あ、瓶じゃないよ? 瓶が出るのはまだ先ね。
……この当時、俺が何とかギリギリで踏みとどまっているのはクロの存在が大きいと思う。
小さいころからずっと一緒に居る俺に残された唯一の家族。
クロを残していく訳にはいかない……そう思って俺は何とか日々を過ごしていた……。
……っと、話がそれた。
そんな唯一の家族であるクロが咥えてきたもの、それは何か黒っぽい、羽の生えた生き物だった……。
そいつは床に落ちた瞬間、ビビッビビビッと激しく羽ばたき始める。
「へあっ!? ちょ、ちょまって動いてる! 生きてるしっ!?」
俺、虫苦手なんですよ……セミは特に嫌いな部類に入る。
なぜ奴らは死んだと見せかけて急に動きだすのか。
しかもクロが持ってきたセミはまだまだ元気だったらしく、床を動き回るどころか宙を飛んで俺目掛けて飛んできたのだ。
「いやぁぁああああっ!?」
必死だった。
全力で振るった俺の平手は見事に宙を飛ぶセミを捉え、そして床に叩き落とした。
クロはそれを見て満足そうに『にゃあ』と鳴くとソファーに飛び乗りそのまま寝てしまう。
俺を元気付けるためなんだろうか。
それとも両親が居なくなって、ご飯をまともに食べていない俺に施してくれたのか……。
どちらにしても俺を思ってしてくれたことなんだろう。
少しだけ、元気がでた。
それからというものクロはちょくちょく何かをとっては俺の元へと持ってきてくれるようになった。
「うぉぉぉぉおお!? Gはあかん! Gはまじでダメ!」
……でもGはちょっぴりやめて欲しいかなって思う。
クロがそばに居るから殺虫剤使うわけにもいかないし、もう泣きそうになりながら新聞紙で叩くしかない。
「……よしよし、ありがとうな」
最近はとってきた後に頭を撫でろと要求するようになってきた。
頭をなでてお礼を言うと満足そうに鳴いてどこかに行ってしまう。
事故から数か月経った頃には普通に学校に行けるぐらいには立ち直っていた。
クロには本当感謝してもしきれない。
年が明けて、そろそろ春になるかなといった時期。
クロがいつもと違うものをとってきた。
そう、俺が今頭を悩ましている原因の奴である。
「クロ? どうしたのそれ……瓶?」
ポトリと口から落としたそれはコロコロと床を転がり俺の足元へとやってくる。
ガラスとも陶器とも言えない不思議な材質で出来た小さな瓶。
手に持ってみるとずしりと重みがあった。
振れば中からちゃぽちゃぽと液体が揺れる音がする。どうやら中身入りの様だ。
「中に何か入ってるな……よしよし。いつもありがとうなクロ」
また頭を撫でろとアピールしてきたのでよしよしと撫でておく。
……この瓶どこからとってきたんだろう。
人様のところから盗んでなければ良いのだけど。
それから少し経って、クロがまたあの瓶を取ってきた。
ただ……。
「またその瓶……クロ!?」
ガシャンとガラスが割れる音が響く。
俺がクロの姿を見て驚き、思わずコップをテーブルから落としてしまったのだ。
クロは足から血を流していた。
「その血どうしたの!? ほ、包帯!! ……びょ、病院!」
床にはクロの赤く染まった足跡が続いており、出血の量は少なくはない。
俺は止血を急いですませるとすぐにタクシーを呼び、病院へと駆け込んだ。
「傷口からして何か他の生き物にやられたんでしょうね……安静にしてください。かなり高齢のようですし、あまり無理はさせないようにしてくださいね」
「ありがとうございました!」
病院は混んでいたが、血を流しているクロを見て優先的に診て貰える事となった。
幸いなことに怪我は大したことは無かった。出血が酷かったが傷はそこまで深くはないとのことだ……。
「あー……よかったあ、大したことなくて」
襟巻つけたクロを連れ、俺は家へと戻る。
あの出血を見たときは本当真っ青になったけど大した傷ではなくてよかった。
てかどこのどいつだクロにこんなことしたのは……。
クロは基本自由に家を出入り出来るようにしてあるけど、こうなると暫くは家で安静にしてもらわないとだなあ……。
とりあえず帰ってご飯にしよう。
クロにも栄養ありそうなの食べさせてあげないとだ。
いつもはカリカリだけど今日は缶詰開けちゃおうかな?
クロは狩りが得意でいつもどこかで何かを狩って食べている。
なのでカリカリを用意してもそんなに食べないんだけど、缶詰ならきっと食べるだろう。
なんならチュ〇ルをつけてもいいし。
「遅くなっちゃったけどご飯にしっいってええぇえ!?」
玄関を開けて茶の間に入った直後、足に鋭い痛みが走る。
痛みで転がるが、クロの入ったキャリーバッグだけは死守した。 自分のことながらよくやったと思う。
「あ゛っ!? な、なんでっ……そっか、さっきのコップ!」
一体何がと思い床へと視線を向ければそこには砕けたコップが散らばっていた。
さっき自分で落としたコップだ……焦っていたから片付けてなかったのである。
しかも……。
「うわ、瓶も割れて液体が……これ大丈夫か?」
クロがとってきた瓶も割れていて、その中身がぶち撒けられていた。
俺の血と青み掛かった液体が床にマーブル模様を作っている……あの、これ俺の傷にも掛かっているんだけど。
「…………えっ?」
これ毒だったら俺死ぬんじゃないか……そんな不安を抱えてそっと傷口からガラス片を引き抜いた。
するとそこにあるはずの傷が綺麗さっぱり消えていたのだ。痛みもまったくない。
「傷が消えた!? え、だってさっきガラス……えっ!?」
水を付けたティッシュで拭ってよくよく観察してみても傷はない。というか傷跡すらない。
傷が完全に治っていたのだ。
「この液体がこぼれて傷口について、傷口が消えた……傷薬?
ポーション? まさかね」
液体をかけたら傷が治るとか、そんなのポーションぐらいしか思いつかない。
ゲームの世界じゃあるまいし、まさかね……と頭では否定するが現に俺の足にもう傷はないわけで。
……床にできたマーブル模様。あれは間違いなく俺の血である。
「でも実際治ってるんだよなあ……あ、ちょうどさかむけがあるぞ」
傷ならなんでもいいだろう。
引っ張ってしまおうか悩んで放置していたさかむけがあったので、ちょちょいと青い液体を付けてみる。
「…………治った」
するとさかむけが一瞬にして治っていた。
これ、やっぱ本物のポーションだ……。
「クロ、ちょっとおいで」
クロをキャリーバッグからだして、抱きかかえる。
足に巻かれた包帯が痛々しい。
「ほんの少しだけ……治った」
包帯をはずしてほんのちょっとだけポーションを付けてみる。
するとやはりクロにも効果があったようで傷は一瞬で消えてしまう。
痛みが消えたので不思議に思ったのだろう、クロがじーっと傷があった足を見つめていた。
「クロ、お前これをどこでとってきたの?」
クロは一体これをどこで手にいれたのだろうか。
返事を期待していた訳じゃなかったけど、なんとなしに尋ねてみた。
クロは少しの間瓶を眺めていたけれど、やがて『にゃあ』と鳴くとソファーに飛び乗り寛ぎ始めてしまう。
「…………これどうしよ」
クロがとってきた瓶はまだ一つ残っている。
その日、俺は寝るまでずっと瓶をどうするかで頭を抱える事になったのであった。
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