104 / 156
生を受けた理由
「103話」
しおりを挟む
あとは荷物から取り出した風を装って、店員さんに渡すのですよっと。
「にゃんこさん。 そのドライフルーツだけど残り少なくてね。乾燥させる前の果物ならあるけどこれ交換じゃダメかな?」
「乾燥してないのがあるのかにゃあ? 見せてほしいにゃあ」
見せて欲しいとのことなのでリンゴをほいっと手渡す。
手に持ったリンゴを見て目をキラッキラさせているあたりお気に召したようである。
ふふふ、見た目でインパクトだそうと割と大き目なリンゴにしておいたからねー、匂いも良いし耐性無い子はいちころだぜ。
「どうかな?」
「……交換するにゃあ」
まあ聞くまでも無さそうだったけどね。抱えて離す気ゼロだし。
「ありがと。 それじゃ卵もらっていくね」
とりあえず卵ゲットだ。
見た目は小さめの鶏卵って感じだけど、普段から美味しいもの食いまくってるタマさんが、あえて美味しいと言うぐらいだからきっと凄くおいしいのだろう。
卵かけご飯にして食べたい……ああ、お米ないや。
……あ、作れるのか? ちょ、ちょっと後で試してみようかな?
タマさんが気に入るかは分からないけど……まあ、醤油とかお味噌あるぐらいだから多分大丈夫でしょ。
その後いくつか露店まわってお肉やらお野菜ゲットしたのです。
見たことない食材が多くて色々買いたかったけど、先にドライフルーツのほうが無くなってしまった。
「……もっとドライフルーツ用意しておけば良かった」
「帰るのは明日の昼過ぎニャ。 今晩用意すればいいニャー」
んむ。
さすがに人前で作るのはあれだしね、宿でなら人目につかずにー……宿あるのかな?
最悪野宿でも良いんだけどね。 その場合はどこかすみっこでやるか、一旦この街からでるしかないかなー。
ん、まあそれは後で考えるべさ。
それよりもですね。
「おー……ところでタマさん。 さっきからむちゃくちゃ良い匂いするんだけど、そこが食堂なのかな?」
「ニャ」
さっきから無茶苦茶良い匂いするんだよね、具体的に言うと醤油の焦げた匂い。
俺たちの目の前にある建物から漂ってきてるんだけど……見た目は食堂っぽくない。
なんか普通の建物に見えるんだけどね、まわりよりも大き目ではあるけど。
でも俺の問いにタマさんが頷いたし、ここが食堂なのだろう。
まあ、入るべかね。
……入口狭いぞ!?
そ、そうか……にゃんこサイズに合わせてるから俺だと入口がむっちゃ狭いのか。
いやー……これ俺椅子に座れるかね? 何か腰掛けるものを借りるか……空気椅子はさすがに辛いものがあるよね? 身体的にというかまわりの視線的に。 興奮しても知らないぞっ?
「入り口にいたら邪魔ニャ」
「ごめんて!」
ちょっと体がつっかえてたんだよぅ。
よっと……頭がごりっていきそうで怖い。
なんとか身をかがめて扉を潜ると……そこは天国でした。
たくさんのにゃんこがにゃーにゃー言いながらご飯食べてるの。
やべえよ、天国過ぎて俺何回死んだか分からないぞっ!?
拝んでたらタマさんに踏まれました。ひどいわ。
「おまたせニャ。 おかわりするなら言うニャ。甘いのいっぱい貰ったからまだ作れるニャー」
「ありがとー。 うひょーうまそー」
とまあ入口でちょっとドン引きされたけど、無事ご飯にありつくことが出来ました。
ドライフルーツ渡した途端に店員さんの態度がころっと変わったからね! 賄賂ってすばらしい。
「うま……この鳥まじで美味しいのね」
「ニャ」
皮がぱりっと、脂がじゅわーって、でもってお肉はぷりっと歯ごたえが良い。
そして皮も脂も肉も全てにおいて何時も食ってる鳥より味が良い。
あ、もちろん卵も美味しいよ。
何個かは卵かけご飯用に残しておいて、シンプルにゆで卵にしたんだけどめちゃくちゃ美味い。
いやあ、ご飯も美味しいし、にゃんこは可愛いし。
ほんとうに天国やぞぉ……お?
「ん? ……な、なにかな?」
こちらをじーっと見てくるにゃんこが……え、ゆで卵食べたい?
「あんたがタマさんの連れかニャー?」
「へ? そ、そうだけど……」
ゆで卵に用事では無かったらしい。
「村長から言伝ニャ。 せっかく来たんだから明日の昼にちょっとした歓迎会をやるでな、できれば参加して欲しい……ニャ」
「おぉ……しますします。 参加しま……してもいい?」
歓迎会だとー!?
ありがてえ、こんな怪しい奴のために歓迎会してくれるなんて……勢いで参加するって言いそうになったけど、タマさん参加してもいいかなー……? チラッチラッと見てみる。
「別にいいニャ」
おう、あっさり許可が出たぞー!
って訳で、村長のお使いに参加しまーすと伝える。
「なら参加ってことで伝えておくニャ。詳しい話はあとで伝えるニャー」
お願いしますっ!
「歓迎会かーうれしいなー。 何するんだろうね?」
歓迎会とかもうね、そんなことされた事ないもんでテンション上がりまくりですわ。
にゃんこに囲まれるだけで幸せだと言うのに……ぐふふ。
「ニャ。 たぶん上で珍しい動物でも狩ってみんなで食べるニャ。 見学するかニャ?」
「あ、そだね。 見学してもいいならしたいかも」
そういう歓迎会か。
にゃんこ達が狩る獲物って……一瞬ネズミとか思い浮かんだけど、タマさんみたいなにゃんこも居るんだし普通に大物狩ってくるんだろうか。
ちょっと見れるなら見てみたいね。
あとで詳細伝えるってことだし、その時に聞いてみようかな?
村長さんのお使いが再び現れたのは夜になってからだった。
俺達は野宿……ではなく、街に一つだけある宿に泊まってドライフルーツを作りまくっているところで、部屋の扉がノックされた。
訪ねてきたお使いさんに、歓迎会の詳細を聞いて、ついでに見学したい旨を伝えるとあっさり許可がでた。
むしろ暇なら手伝えって感じでした。 かん……げいかい?
「明日の朝、広場に集合してから上に行くと……装備持って行ったほうがいいよね?」
「何が出るか分からないからニャー。 してったほうが良いニャ」
森の奥だしね。 どこぞから逃げてきたモンスターがいるかも知れないし、フル装備でいこう。
んで、翌朝。
俺とタマさんは先日買い物した広場に来たんだけど、いやー……昨日の倍ぐらいのにゃんこが集まってるのよ。
「おぉ、こりゃすごい数が集まったねえ……」
「滅多にないイベントだからニャー。 みんな楽しみにしてるんだニャ」
なるほどなるほど。
外での狩りってあまりしないのかな? あ、でも鳥とかあったしそう言う訳じゃないか。
となると特別なものを狩るってことかなー。
何を狩るのか楽しみです。
とりあえずある程度数がそろったところで皆で街の外へと向かう。
俺たちが飛び降りた穴も、難なくよじ登るというか……ぴょいって跳ねて乗り越えていく。
狩りに参加するメンバーだけあって皆さん身体能力高いようで。
「……あれ? みんなバラッバラに散って行ったんだけど……」
登りきるとバラバラに散会するにゃんこ達。
えぇ……ある程度まとまって狩るわけじゃないのか。
てかこれどうやって見学すれば……。
「獲物探しに行っただけニャ。 見つかればすぐ分か……もう見つかったみたいだニャ」
「へ? …………え、えぇぇぇぇえっっ!!?」
もう見つかったってどういうこっちゃ?とタマさんが見ている方へと視線を向けると……。
ははは……いやいや。
俺の見間違いだろうか、それとも目が腐ったのか。
……山が動いていた。
「にゃんこさん。 そのドライフルーツだけど残り少なくてね。乾燥させる前の果物ならあるけどこれ交換じゃダメかな?」
「乾燥してないのがあるのかにゃあ? 見せてほしいにゃあ」
見せて欲しいとのことなのでリンゴをほいっと手渡す。
手に持ったリンゴを見て目をキラッキラさせているあたりお気に召したようである。
ふふふ、見た目でインパクトだそうと割と大き目なリンゴにしておいたからねー、匂いも良いし耐性無い子はいちころだぜ。
「どうかな?」
「……交換するにゃあ」
まあ聞くまでも無さそうだったけどね。抱えて離す気ゼロだし。
「ありがと。 それじゃ卵もらっていくね」
とりあえず卵ゲットだ。
見た目は小さめの鶏卵って感じだけど、普段から美味しいもの食いまくってるタマさんが、あえて美味しいと言うぐらいだからきっと凄くおいしいのだろう。
卵かけご飯にして食べたい……ああ、お米ないや。
……あ、作れるのか? ちょ、ちょっと後で試してみようかな?
タマさんが気に入るかは分からないけど……まあ、醤油とかお味噌あるぐらいだから多分大丈夫でしょ。
その後いくつか露店まわってお肉やらお野菜ゲットしたのです。
見たことない食材が多くて色々買いたかったけど、先にドライフルーツのほうが無くなってしまった。
「……もっとドライフルーツ用意しておけば良かった」
「帰るのは明日の昼過ぎニャ。 今晩用意すればいいニャー」
んむ。
さすがに人前で作るのはあれだしね、宿でなら人目につかずにー……宿あるのかな?
最悪野宿でも良いんだけどね。 その場合はどこかすみっこでやるか、一旦この街からでるしかないかなー。
ん、まあそれは後で考えるべさ。
それよりもですね。
「おー……ところでタマさん。 さっきからむちゃくちゃ良い匂いするんだけど、そこが食堂なのかな?」
「ニャ」
さっきから無茶苦茶良い匂いするんだよね、具体的に言うと醤油の焦げた匂い。
俺たちの目の前にある建物から漂ってきてるんだけど……見た目は食堂っぽくない。
なんか普通の建物に見えるんだけどね、まわりよりも大き目ではあるけど。
でも俺の問いにタマさんが頷いたし、ここが食堂なのだろう。
まあ、入るべかね。
……入口狭いぞ!?
そ、そうか……にゃんこサイズに合わせてるから俺だと入口がむっちゃ狭いのか。
いやー……これ俺椅子に座れるかね? 何か腰掛けるものを借りるか……空気椅子はさすがに辛いものがあるよね? 身体的にというかまわりの視線的に。 興奮しても知らないぞっ?
「入り口にいたら邪魔ニャ」
「ごめんて!」
ちょっと体がつっかえてたんだよぅ。
よっと……頭がごりっていきそうで怖い。
なんとか身をかがめて扉を潜ると……そこは天国でした。
たくさんのにゃんこがにゃーにゃー言いながらご飯食べてるの。
やべえよ、天国過ぎて俺何回死んだか分からないぞっ!?
拝んでたらタマさんに踏まれました。ひどいわ。
「おまたせニャ。 おかわりするなら言うニャ。甘いのいっぱい貰ったからまだ作れるニャー」
「ありがとー。 うひょーうまそー」
とまあ入口でちょっとドン引きされたけど、無事ご飯にありつくことが出来ました。
ドライフルーツ渡した途端に店員さんの態度がころっと変わったからね! 賄賂ってすばらしい。
「うま……この鳥まじで美味しいのね」
「ニャ」
皮がぱりっと、脂がじゅわーって、でもってお肉はぷりっと歯ごたえが良い。
そして皮も脂も肉も全てにおいて何時も食ってる鳥より味が良い。
あ、もちろん卵も美味しいよ。
何個かは卵かけご飯用に残しておいて、シンプルにゆで卵にしたんだけどめちゃくちゃ美味い。
いやあ、ご飯も美味しいし、にゃんこは可愛いし。
ほんとうに天国やぞぉ……お?
「ん? ……な、なにかな?」
こちらをじーっと見てくるにゃんこが……え、ゆで卵食べたい?
「あんたがタマさんの連れかニャー?」
「へ? そ、そうだけど……」
ゆで卵に用事では無かったらしい。
「村長から言伝ニャ。 せっかく来たんだから明日の昼にちょっとした歓迎会をやるでな、できれば参加して欲しい……ニャ」
「おぉ……しますします。 参加しま……してもいい?」
歓迎会だとー!?
ありがてえ、こんな怪しい奴のために歓迎会してくれるなんて……勢いで参加するって言いそうになったけど、タマさん参加してもいいかなー……? チラッチラッと見てみる。
「別にいいニャ」
おう、あっさり許可が出たぞー!
って訳で、村長のお使いに参加しまーすと伝える。
「なら参加ってことで伝えておくニャ。詳しい話はあとで伝えるニャー」
お願いしますっ!
「歓迎会かーうれしいなー。 何するんだろうね?」
歓迎会とかもうね、そんなことされた事ないもんでテンション上がりまくりですわ。
にゃんこに囲まれるだけで幸せだと言うのに……ぐふふ。
「ニャ。 たぶん上で珍しい動物でも狩ってみんなで食べるニャ。 見学するかニャ?」
「あ、そだね。 見学してもいいならしたいかも」
そういう歓迎会か。
にゃんこ達が狩る獲物って……一瞬ネズミとか思い浮かんだけど、タマさんみたいなにゃんこも居るんだし普通に大物狩ってくるんだろうか。
ちょっと見れるなら見てみたいね。
あとで詳細伝えるってことだし、その時に聞いてみようかな?
村長さんのお使いが再び現れたのは夜になってからだった。
俺達は野宿……ではなく、街に一つだけある宿に泊まってドライフルーツを作りまくっているところで、部屋の扉がノックされた。
訪ねてきたお使いさんに、歓迎会の詳細を聞いて、ついでに見学したい旨を伝えるとあっさり許可がでた。
むしろ暇なら手伝えって感じでした。 かん……げいかい?
「明日の朝、広場に集合してから上に行くと……装備持って行ったほうがいいよね?」
「何が出るか分からないからニャー。 してったほうが良いニャ」
森の奥だしね。 どこぞから逃げてきたモンスターがいるかも知れないし、フル装備でいこう。
んで、翌朝。
俺とタマさんは先日買い物した広場に来たんだけど、いやー……昨日の倍ぐらいのにゃんこが集まってるのよ。
「おぉ、こりゃすごい数が集まったねえ……」
「滅多にないイベントだからニャー。 みんな楽しみにしてるんだニャ」
なるほどなるほど。
外での狩りってあまりしないのかな? あ、でも鳥とかあったしそう言う訳じゃないか。
となると特別なものを狩るってことかなー。
何を狩るのか楽しみです。
とりあえずある程度数がそろったところで皆で街の外へと向かう。
俺たちが飛び降りた穴も、難なくよじ登るというか……ぴょいって跳ねて乗り越えていく。
狩りに参加するメンバーだけあって皆さん身体能力高いようで。
「……あれ? みんなバラッバラに散って行ったんだけど……」
登りきるとバラバラに散会するにゃんこ達。
えぇ……ある程度まとまって狩るわけじゃないのか。
てかこれどうやって見学すれば……。
「獲物探しに行っただけニャ。 見つかればすぐ分か……もう見つかったみたいだニャ」
「へ? …………え、えぇぇぇぇえっっ!!?」
もう見つかったってどういうこっちゃ?とタマさんが見ている方へと視線を向けると……。
ははは……いやいや。
俺の見間違いだろうか、それとも目が腐ったのか。
……山が動いていた。
0
お気に入りに追加
1,463
あなたにおすすめの小説
地獄の手違いで殺されてしまったが、閻魔大王が愛猫と一緒にネット環境付きで異世界転生させてくれました。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作、面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
高橋翔は地獄の官吏のミスで寿命でもないのに殺されてしまった。だが流石に地獄の十王達だった。配下の失敗にいち早く気付き、本来なら地獄の泰広王(不動明王)だけが初七日に審理する場に、十王全員が勢揃いして善後策を協議する事になった。だが、流石の十王達でも、配下の失敗に気がつくのに六日掛かっていた、高橋翔の身体は既に焼かれて灰となっていた。高橋翔は閻魔大王たちを相手に交渉した。現世で残されていた寿命を異世界で全うさせてくれる事。どのような異世界であろうと、異世界間ネットスーパーを利用して元の生活水準を保証してくれる事。死ぬまでに得ていた貯金と家屋敷、死亡保険金を保証して異世界で使えるようにする事。更には異世界に行く前に地獄で鍛錬させてもらう事まで要求し、権利を勝ち取った。そのお陰で異世界では楽々に生きる事ができた。
転生5回目!? こ、今世は楽しく長生きします!
実川えむ
ファンタジー
猫獣人のロジータ、10歳。
冒険者登録して初めての仕事で、ダンジョンのポーターを務めることになったのに、
なぜか同行したパーティーメンバーによって、ダンジョンの中の真っ暗闇の竪穴に落とされてしまった。
「なーんーでーっ!」
落下しながら、ロジータは前世の記憶というのを思い出した。
ただそれが……前世だけではなく、前々々々世……4回前? の記憶までも思い出してしまった。
ここから、ロジータのスローなライフを目指す、波乱万丈な冒険が始まります。
ご都合主義なので、スルーと流して読んで頂ければありがたいです。
セルフレイティングは念のため。
攫われた転生王子は下町でスローライフを満喫中!?
伽羅
ファンタジー
転生したのに、どうやら捨てられたらしい。しかも気がついたら籠に入れられ川に流されている。
このままじゃ死んじゃう!っと思ったら運良く拾われて下町でスローライフを満喫中。
自分が王子と知らないまま、色々ともの作りをしながら新しい人生を楽しく生きている…。
そんな主人公や王宮を取り巻く不穏な空気とは…。
このまま下町でスローライフを送れるのか?
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
テンプレな異世界を楽しんでね♪~元おっさんの異世界生活~【加筆修正版】
永倉伊織
ファンタジー
神の力によって異世界に転生した長倉真八(39歳)、転生した世界は彼のよく知る「異世界小説」のような世界だった。
転生した彼の身体は20歳の若者になったが、精神は何故か39歳のおっさんのままだった。
こうして元おっさんとして第2の人生を歩む事になった彼は異世界小説でよくある展開、いわゆるテンプレな出来事に巻き込まれながらも、出逢いや別れ、時には仲間とゆる~い冒険の旅に出たり
授かった能力を使いつつも普通に生きていこうとする、おっさんの物語である。
◇ ◇ ◇
本作は主人公が異世界で「生活」していく事がメインのお話しなので、派手な出来事は起こりません。
序盤は1話あたりの文字数が少なめですが
全体的には1話2000文字前後でサクッと読める内容を目指してます。
好色一代勇者 〜ナンパ師勇者は、ハッタリと機転で窮地を切り抜ける!〜(アルファポリス版)
朽縄咲良
ファンタジー
【HJ小説大賞2020後期1次選考通過作品(ノベルアッププラスにて)】
バルサ王国首都チュプリの夜の街を闊歩する、自称「天下無敵の色事師」ジャスミンが、自分の下半身の不始末から招いたピンチ。その危地を救ってくれたラバッテリア教の大教主に誘われ、神殿の下働きとして身を隠す。
それと同じ頃、バルサ王国東端のダリア山では、最近メキメキと発展し、王国の平和を脅かすダリア傭兵団と、王国最強のワイマーレ騎士団が激突する。
ワイマーレ騎士団の圧勝かと思われたその時、ダリア傭兵団団長シュダと、謎の老女が戦場に現れ――。
ジャスミンは、口先とハッタリと機転で、一筋縄ではいかない状況を飄々と渡り歩いていく――!
天下無敵の色事師ジャスミン。
新米神官パーム。
傭兵ヒース。
ダリア傭兵団団長シュダ。
銀の死神ゼラ。
復讐者アザレア。
…………
様々な人物が、徐々に絡まり、収束する……
壮大(?)なハイファンタジー!
*表紙イラストは、澄石アラン様から頂きました! ありがとうございます!
・小説家になろう、ノベルアッププラスにも掲載しております(一部加筆・補筆あり)。
ステータスブレイク〜レベル1でも勇者と真実の旅へ〜
緑川 つきあかり
ファンタジー
この世界には周期的に魔王が誕生する。
初代勇者が存在した古から遍く人々に畏怖の象徴として君臨し続ける怪物。
それは無数の魔物が巣食う、世界の中心地に忽然と出現し、クライスター星全土に史上、最も甚大な魔力災害を齎したとされている。
そんな異世界に不可解に召喚されてから激動の数年間を終え、辺境の村に身を潜めていた青年、国枝京介ことレグルス・アイオライトは突然、謎の来訪者を迎えることとなった。
失踪した先代と当代の過去と現在が交差し、次第に虚偽と真実が明らかになるにつれて、暗雲が立ち込めていった京介たち。
遂に刃に火花を散らした末、満身創痍の双方の間に望まぬ襲来者の影が忍び寄っていた。
そして、今まで京介に纏わりついていた最高値に達していたステータスが消失し、新たなる初期化ステータスのシーフが付与される。
剣と魔法の世界に存在し得ない銃器類。それらを用いて戦意喪失した当代勇者らを圧倒。最後の一撃で塵も残さず抹消される筈が、取り乱す京介の一言によって武器の解体と共に襲来者は泡沫に霧散し、姿を消してしまう。
互いの利害が一致した水と油はステータスと襲来者の謎を求めて、夜明けと新たな仲間と出逢い、魔王城へと旅をすることとなった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる