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生を受けた理由
「94話」
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指導者とモンスターの群れ、そいつらとの戦いが終わり1週間が経った。
その間は戦闘での疲れを癒すのと、倒したモンスターの素材やら何やらの清算があるので基本的に宿で待機してたり、ギルドで飯食って過ごしていたりした。
ちなみに今日はギルドで飯を食ってタマさんのブラッシングをしていたりする。
この間の戦闘で結構汚れちゃってたんだよねー。 たぶんあのすっごい魔法でほこりが大量に舞ったからだと思うけど。
「んー……だいぶ汚れたねえ」
「ニャー……」
ブラッシングで毛並みはある程度整えれるけど、汚れが落ちるわけじゃないんだよねー。
所々毛が固まってるしこれはもう……。
「お風呂、いこっか?」
「……ニャ」
ものすっごい嫌そーな顔してぷいって横向いたぞ。
やっぱお風呂はまだ嫌いかー……だけどこう汚れてるとなあ……やっぱお風呂いかないとね?
ほっぺ突いたら噛まれた。
「何しとんのだ……」
「あ、ゴリさんお早うございます。 ちょっと毛並みが乱れてたんでブラッシングをですね」
「そうか……」
あらやだゴリさんいつの間に。
タマさんとのスキンシップをばっちり見られたじゃない!
何か白い目で見られてるのはきっと気のせいだろう。
周りの目なんて気にしてたらタマさんもふってられんのよ!
「あれから1週間、やっと戦利品の整理が終わったそうだ。 俺達はこれから受け取りに行くが二人はどうする?」
あ、整理やっと終わったんだ。
何せ数が数だからねえ、回収したり死体処分したりなんだりでこんだけ掛かかるのも仕方のない事だとおもふ。
「いくニャ!」
「タマさんお風呂行きたくないからって……ま、いっか。 それじゃ俺達も受け取りに行きます」
「おう」
タマさんてばお風呂から逃れられると思って張り切っちゃってもう……いや、まあ清算終わった後に行くんですけどね?
とりあえずお金受け取りにいきますかね。
「来たか。 お前さんらで最後だな」
んげ、受取先に行ってみれば皆集まってるじゃん……危うく俺とタマさんだけになるとこだった!
「指導者のドロップ品を除いて素材、魔石は全て買い取りとなる。 大物に関しては各々が倒した分を、それ以外の雑魚については頭割りになるが良いか?」
問題ありません。
頭割りってのはあれだね、ドロップ品回収した人たちも含めて頭割りらしい。
結構な人数が導入されたらしいけど、それなりに貰えるんじゃないかなー? 敵の数半端なかったしね。
大物に関しては討伐した人のものになるので特に問題はない。
いやー楽しみですなあ。
「それじゃそこに置いてある袋がそうだ、持って行ってくれ。 名前を貼ってあるから間違えないでくれよ?」
「おー……何か少ない?」
うっきうきしながら袋取りに行ったんだけど、何かまわりと比べて中身が少ないような気が……や、これ気のせいじゃなく少ないぞう。
「そりゃまともなの鉄竜1体しか倒してないからニャー」
なるほど! 確かにそうだ。
鉄竜に時間くってそれ以外の敵って最初に桃を作るときに倒した弱い連中だけだし、大物は倒してないんだった。
そりゃしゃーないよね……って、あれ?
「あれ、タマさんのも少ない……なぜ」
タマさんがやったのって、でっかい魔法を一発ぶっ放したぐらいだけど。
鉄竜そのものは倒してなくても、それなりに大物倒してたんじゃないかなーと思うんだけど……?
「ドロップも何も全部吹っ飛ばしたからだニャ」
「あー」
そう言えば死体すら残ってなかったもんね……そらドロップ品なんてある訳も無く。
「タマは別にお金はもう良いニャ。 それよりぱーっと打ち上げるするニャー」
さすがタマさん。 高レベルは違いますなあ。
んで打ち上げね、戦闘終わったあとに一度やったけど改めてやるのも良いと思います!
「おー。 でもその前にお風呂ね」
皆で飲むなら綺麗にして行かないとねー?
「……にゃん」
「可愛く鳴いてもダメですぅー。 ほら、行くよー」
顔をくりっと傾けたってダメです。
可愛いけど! さ、行きますよー。
まあタマさんを宥めてなんだかんだでお風呂に連行、さっぱりしてきました。
今は脱衣所で着替えたり髪とか乾かしているところです。
「大分慣れてきたねえ」
久々に這入るとやっぱいいよね、お風呂。 凄いさっぱりする。
タマさんもちょいとぐったりしてるけどさっぱりしてそうな感じだ。
最初の頃はお風呂に連れてった後なんか全身から殺気を発してたもんだけど、大分慣れたもんだよね。
「慣れても嫌なものは嫌ニャ」
「でも綺麗になるのは嫌じゃないんでしょー。 タマさん、ほらブラッシングするよ」
「ニャ」
綺麗になるのはいいけど基本的に水に濡れるのが嫌なんだろうね。
ブラッシングは割と気持ち良いらしく、たまに自分で櫛を持ってきてブラッシングしろーと言ってくるぐらいだ。
「明日からどうしようねえ。 もう十分休みは取ったしー」
何せ一週間食っちゃ寝してただけだからね!
やっぱダンジョン潜る感じなのかなー? それとも何か別の……?
「ニャ。 タマの故郷いくニャ」
「おお! そうだタマさんの故郷行かなきゃだった!」
そうだった。
醤油とか味噌とか補充しないとだし、タマさんの故郷にいってしっかりもふって……もとい買い物してこなきゃだ。
「荷物用意しなきゃ。 ……どれぐらいの距離あるのかな?」
距離によって荷物の量がかなり変わるからなー。
街とか寄れるのならまた話は別だけど、何となくイメージ的に森の奥とかにありそうな気がする。
「走って丸一日かニャー」
「結構遠いけど1日か。 でもタマさん基準だよな……保存食も一応持って行こうかな」
「ニャ」
1日ならそんなに荷物なくても……と思ったけどタマさん基準だし、俺が一緒なら2日は掛かりそうな気がする。
野営用の荷物とー……一応保存食も持っていくかね、念の為。
「んじゃ準備は後で刷るとして、飲みに行こっか? たぶんギルド行けば皆もう飲み始めてるだろうし」
「ニャ」
まあ準備は明日でも良いかな。
行きたい気持ちはいっぱいだけど、今日は打ち上げするのです。
まだ明るいけど皆出来上がってるんだろうなー。
その間は戦闘での疲れを癒すのと、倒したモンスターの素材やら何やらの清算があるので基本的に宿で待機してたり、ギルドで飯食って過ごしていたりした。
ちなみに今日はギルドで飯を食ってタマさんのブラッシングをしていたりする。
この間の戦闘で結構汚れちゃってたんだよねー。 たぶんあのすっごい魔法でほこりが大量に舞ったからだと思うけど。
「んー……だいぶ汚れたねえ」
「ニャー……」
ブラッシングで毛並みはある程度整えれるけど、汚れが落ちるわけじゃないんだよねー。
所々毛が固まってるしこれはもう……。
「お風呂、いこっか?」
「……ニャ」
ものすっごい嫌そーな顔してぷいって横向いたぞ。
やっぱお風呂はまだ嫌いかー……だけどこう汚れてるとなあ……やっぱお風呂いかないとね?
ほっぺ突いたら噛まれた。
「何しとんのだ……」
「あ、ゴリさんお早うございます。 ちょっと毛並みが乱れてたんでブラッシングをですね」
「そうか……」
あらやだゴリさんいつの間に。
タマさんとのスキンシップをばっちり見られたじゃない!
何か白い目で見られてるのはきっと気のせいだろう。
周りの目なんて気にしてたらタマさんもふってられんのよ!
「あれから1週間、やっと戦利品の整理が終わったそうだ。 俺達はこれから受け取りに行くが二人はどうする?」
あ、整理やっと終わったんだ。
何せ数が数だからねえ、回収したり死体処分したりなんだりでこんだけ掛かかるのも仕方のない事だとおもふ。
「いくニャ!」
「タマさんお風呂行きたくないからって……ま、いっか。 それじゃ俺達も受け取りに行きます」
「おう」
タマさんてばお風呂から逃れられると思って張り切っちゃってもう……いや、まあ清算終わった後に行くんですけどね?
とりあえずお金受け取りにいきますかね。
「来たか。 お前さんらで最後だな」
んげ、受取先に行ってみれば皆集まってるじゃん……危うく俺とタマさんだけになるとこだった!
「指導者のドロップ品を除いて素材、魔石は全て買い取りとなる。 大物に関しては各々が倒した分を、それ以外の雑魚については頭割りになるが良いか?」
問題ありません。
頭割りってのはあれだね、ドロップ品回収した人たちも含めて頭割りらしい。
結構な人数が導入されたらしいけど、それなりに貰えるんじゃないかなー? 敵の数半端なかったしね。
大物に関しては討伐した人のものになるので特に問題はない。
いやー楽しみですなあ。
「それじゃそこに置いてある袋がそうだ、持って行ってくれ。 名前を貼ってあるから間違えないでくれよ?」
「おー……何か少ない?」
うっきうきしながら袋取りに行ったんだけど、何かまわりと比べて中身が少ないような気が……や、これ気のせいじゃなく少ないぞう。
「そりゃまともなの鉄竜1体しか倒してないからニャー」
なるほど! 確かにそうだ。
鉄竜に時間くってそれ以外の敵って最初に桃を作るときに倒した弱い連中だけだし、大物は倒してないんだった。
そりゃしゃーないよね……って、あれ?
「あれ、タマさんのも少ない……なぜ」
タマさんがやったのって、でっかい魔法を一発ぶっ放したぐらいだけど。
鉄竜そのものは倒してなくても、それなりに大物倒してたんじゃないかなーと思うんだけど……?
「ドロップも何も全部吹っ飛ばしたからだニャ」
「あー」
そう言えば死体すら残ってなかったもんね……そらドロップ品なんてある訳も無く。
「タマは別にお金はもう良いニャ。 それよりぱーっと打ち上げるするニャー」
さすがタマさん。 高レベルは違いますなあ。
んで打ち上げね、戦闘終わったあとに一度やったけど改めてやるのも良いと思います!
「おー。 でもその前にお風呂ね」
皆で飲むなら綺麗にして行かないとねー?
「……にゃん」
「可愛く鳴いてもダメですぅー。 ほら、行くよー」
顔をくりっと傾けたってダメです。
可愛いけど! さ、行きますよー。
まあタマさんを宥めてなんだかんだでお風呂に連行、さっぱりしてきました。
今は脱衣所で着替えたり髪とか乾かしているところです。
「大分慣れてきたねえ」
久々に這入るとやっぱいいよね、お風呂。 凄いさっぱりする。
タマさんもちょいとぐったりしてるけどさっぱりしてそうな感じだ。
最初の頃はお風呂に連れてった後なんか全身から殺気を発してたもんだけど、大分慣れたもんだよね。
「慣れても嫌なものは嫌ニャ」
「でも綺麗になるのは嫌じゃないんでしょー。 タマさん、ほらブラッシングするよ」
「ニャ」
綺麗になるのはいいけど基本的に水に濡れるのが嫌なんだろうね。
ブラッシングは割と気持ち良いらしく、たまに自分で櫛を持ってきてブラッシングしろーと言ってくるぐらいだ。
「明日からどうしようねえ。 もう十分休みは取ったしー」
何せ一週間食っちゃ寝してただけだからね!
やっぱダンジョン潜る感じなのかなー? それとも何か別の……?
「ニャ。 タマの故郷いくニャ」
「おお! そうだタマさんの故郷行かなきゃだった!」
そうだった。
醤油とか味噌とか補充しないとだし、タマさんの故郷にいってしっかりもふって……もとい買い物してこなきゃだ。
「荷物用意しなきゃ。 ……どれぐらいの距離あるのかな?」
距離によって荷物の量がかなり変わるからなー。
街とか寄れるのならまた話は別だけど、何となくイメージ的に森の奥とかにありそうな気がする。
「走って丸一日かニャー」
「結構遠いけど1日か。 でもタマさん基準だよな……保存食も一応持って行こうかな」
「ニャ」
1日ならそんなに荷物なくても……と思ったけどタマさん基準だし、俺が一緒なら2日は掛かりそうな気がする。
野営用の荷物とー……一応保存食も持っていくかね、念の為。
「んじゃ準備は後で刷るとして、飲みに行こっか? たぶんギルド行けば皆もう飲み始めてるだろうし」
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