94 / 156
森の賢人
「93話」
しおりを挟む
「……ふぅ」
「あー……疲れた。しんどーい」
指導者が崩れ落ちたのを見て武器を下ろし一息つくゴリアテ達。
指導者の体は完全に砂となり、今は風に吹かれて徐々にその体積を減らしている。
「あら、何か落ちてますよ?」
体積を減らしていく内に砂に紛れて何かがある事にマリーが気が付いた。
「あん? ……こいつは」
ゴリアテが剣の鞘で突いてみるとそれは砂山から転がり出る。
転がり出たそれを見て、皆が一瞬身を震わせる。
「っ…………指導者の頭……素材? 被れそうだが……被るか?」
何故なら転がり出たものは指導者の頭部そのものであったからだ。
ゴリアテが確かめる様に再び鞘で突いてみるが、頭部が何かしらの反応を示すことは無い。死んでいるのは確からしい。
素材か何かなのだろうか、と転がしてみれば下顎から首にあたる部分がぽっかりと穴が開いており、兜か何かの様に被ることが出来そうである。
が、ゴリアテは被る気は無さそうだ。
鞘を穴に突き刺してパーティメンバーへと渡そうとしている。
「え、やだよー。 呪われそうじゃーん」
「いや、俺も遠慮するぞ」
「ここはやはりリーダーが……」
やはりと言うか皆も被る気は無いらしい。
さっきまで戦っていた相手の頭を被るとか、普通はしないだろう。
「…………ウッドに被せて見るか」
自分の知らないところで犠牲になるウッドであった。
そしてその犠牲になりそうな俺ですが……。
絶賛鉄竜と戦闘中だったりする。
あれからしばらく経ったんだけどね、この鉄竜まだまだ死にそうにない。
体を蔦や根っこで固定してひたすら金棒で頭ぶん殴ってるんだけどね……タフ過ぎでしょ。
「指導者倒した見たいだニャー」
「え、そなの?」
俺がひーこら戦っているそばで様子を見ていたタマさんであるが、ふいに耳を動かしたかと思うと指導者が倒されたと言い出した。
特に断末魔が聞こえたーとかそんなの無いんだけど。 え、地味過ぎない?
「ニャ。 まわり見てみるニャ。 統率とれなくなったから皆好き勝手に動き始めたニャ」
「おう……え、それ散らばると不味いんじゃ」
本当かなーって思ってたら、確かにまわりの連中の動きが変わり始めた。
なんか射程距離?に入らなければ襲いかかって来なかったのがあっちこっちに好き勝手に移動してる感じ。
……散らばると不味いよね。
前にリタさんに聞いた話で……なんだっけ、そこらに生息しているモンスターってこの指導者との戦闘で生き残った連中なんだっけ?
あんまり散らばるとこの辺りモンスターがいっぱい!何てことになっちゃうんじゃないのかな。
とても不味いと思います!
「不味いニャ。 でも逃がさないから平気ニャー」
「おう……」
逃がさないとタマさんが言った直後、モンスターの群れを囲うように高さ100mぐらいありそうな壁が出来た……タマさんの魔法だろうけど、何て言うかぶっ飛んでるよね。
……そういや俺って何時になったら魔法使えるようになるんだろうね? このままだと脳筋になってしまうデスヨ。
「それより早く倒すニャ。 他のが来ちゃうニャー」
「分かってるんだけどこいつ本当かったくて……」
早く倒せと言われましても……こいつ頭が本当にかったいの。 最初は目とか耳から蔦を突っ込んでシェイクしようと思ってたんだけどね、耳の穴は見つからないし、目は蔦を弾くし……試しに鼻に突っ込んだら鼻からブレス出すわでもうね……そんな訳で仕方なく頭をぶん殴ってるのです。
で、そんな俺をじーっと見ていたタマさん。
視線を左半身にやって右半身に戻し、首を傾げる。
「ニャ?」
可愛いなあ!もう!
「ニャ。 左半身みたいに右半身も強化すれば良いんじゃないかニャー」
「ほうほう……? ……ほうっ!? タマさん天才!」
……タマさんまじ天才。
て言うか俺の脳細胞死んでそう。
なんでそんな単純なこと思いつかないかなっ!
ちくせう……この虚しさをお前にぶつけてやる。
蔦を……ついでに根っこを右腕中心に絡めていって……やばい。俺の胴体並みの太さなったぞ!?
いける! これならこのくっそ堅い頭も一撃だ!
つーわけで、大きく振りかぶってー……。
「粉!砕っ!」
頭に振り下ろす!
「っしゃーこんにゃろめっ」
頭蓋とかピンクっぽいのとか目とか色々はじけ飛んだぞ。
……威力すごいけどグロい。 次はもう少し手加減しようと思います!
まあとりあえず勝ったーってことでガッツポーズして喜んでいたんだけど、背後に気配が。
「……ウッド」
「あ、ゴリさんお疲れさまです! タマさんから聞きましたよ、指導者仕留めたんですよね」
ゴリさんだった!
あの竜の群れに突っ込んで、しかも倒してくるとかまじぱない。
ほとんど無傷っぽいし……アフロが半分モヒカンちっくになってるけど。
……見なかったことにしよう。
「おう、こいつだ」
すっとアフロから目をそらして俺にゴリさんがすっと何かを差し出してきた。
「うぉあっ!? ……そ、それなんすか」
何このキモイの!?
「指導者の頭だが……何かあいつ倒したら砂みたいになって崩れてな、そして頭部だけ残ってたんだよ。 被れるようになってるみたいだが呪われそうでな……どうだ、被って見るか?」
「前半から後半の流れおかしくないですっ!?」
呪われそうでな、からの被って見るか?って何かおかしいよ!
「まあ、こいつは後にするとしてだ……」
後で……? 出来ればずっと忘れて欲しいなーなんて……。
そんな見ても俺は被りませんよ? 振りじゃないからねっ!?
「ウッド、お前その腕どうした……? もげておかしくなったのか?」
あー……腕見てたのね。
まあ、こんだけぶっとくなっていれば気になるよねー。
とりあえず種明かしするべさ。
「ああ、いやこれは……こんな感じで根っことか蔦を腕に絡めただけっすよ」
「ああ……」
根っこと蔦を取れば元の腕が出てくる。
それを見て安心した様子のゴリさん。
腕もげたの見てたんだよね、心配してくれてたのかー。
やっぱゴリさんええ人や。
「鉄竜の頭ほんっと堅くて困ってたんですけど、タマさんが左半身強化したみたいに右腕強化したら?って……で、試しにやったら上手くいったんす」
実際鉄竜の頭がはじけたからねー。
試しにやったにしては上々だと思うのです。
「なるほどな。 ……ところで鉄竜ってのは素材が結構な額で取引されていてな」
「あ、そうなんですね」
そっか、甲殻とか堅そうだもんねー。
何せ頭とか俺があんだけ殴って、も……あれ?
「特に頭は高くてな、無傷だと金貨うん千枚に……」
「早く言ってぇぇええっ!?」
やっぱりかああああああっ!?
そりゃあんだけ堅いんだもん!素材としては優秀だよねっ!?
「まあ、何て言うか……どんまい?」
ありがとうゴリさん。
でもちょっと泣いていいヨネ?
しばらく膝抱えて凹んでたんだけど、何かカールさんが近付いてきて……。
「ねーねーウッド君さ」
「はひ」
何でしょうか。
慰めてくれるのなら何時でも歓迎ですよ?
「もげた腕どうしたのー?」
「えーと……」
……そういやどうあいたんだっけ、あれ。
確かタマさんがキャッチしてたよね?
「ここにあるニャ」
「わー本当だーすっごーい」
タマさんまだ持ってたね。
と言うか地面に置きっぱなしじゃないのっ、もっと大事に扱って!
「カール。どうすんだそれ?」
「これで矢を作ったら面白そうだなーって」
やめてください。
「植えたらどうなるんでしょうねえ」
いや、それも勘弁してください。
「いや、変なの生えても困るぞ。 燃やしちまえ」
いや……その。
「……気味が悪いし燃やすか」
「もっと大事に扱ってぇっ!?」
俺の扱い酷くないっ!?
結局俺の腕の扱いは保留となりました。
とまあこんな感じで締まらないけど、俺達はどうにか指導者とモンスターの群れを止めることが出来たのであった。
あ、そうそう残った連中は皆で退治したからね。
後始末はギルドで手配した人らがやってくれるそうなのでありがたい。
とりあえず帰ってタマさんブラッシングしてもふって寝よう……。
「あー……疲れた。しんどーい」
指導者が崩れ落ちたのを見て武器を下ろし一息つくゴリアテ達。
指導者の体は完全に砂となり、今は風に吹かれて徐々にその体積を減らしている。
「あら、何か落ちてますよ?」
体積を減らしていく内に砂に紛れて何かがある事にマリーが気が付いた。
「あん? ……こいつは」
ゴリアテが剣の鞘で突いてみるとそれは砂山から転がり出る。
転がり出たそれを見て、皆が一瞬身を震わせる。
「っ…………指導者の頭……素材? 被れそうだが……被るか?」
何故なら転がり出たものは指導者の頭部そのものであったからだ。
ゴリアテが確かめる様に再び鞘で突いてみるが、頭部が何かしらの反応を示すことは無い。死んでいるのは確からしい。
素材か何かなのだろうか、と転がしてみれば下顎から首にあたる部分がぽっかりと穴が開いており、兜か何かの様に被ることが出来そうである。
が、ゴリアテは被る気は無さそうだ。
鞘を穴に突き刺してパーティメンバーへと渡そうとしている。
「え、やだよー。 呪われそうじゃーん」
「いや、俺も遠慮するぞ」
「ここはやはりリーダーが……」
やはりと言うか皆も被る気は無いらしい。
さっきまで戦っていた相手の頭を被るとか、普通はしないだろう。
「…………ウッドに被せて見るか」
自分の知らないところで犠牲になるウッドであった。
そしてその犠牲になりそうな俺ですが……。
絶賛鉄竜と戦闘中だったりする。
あれからしばらく経ったんだけどね、この鉄竜まだまだ死にそうにない。
体を蔦や根っこで固定してひたすら金棒で頭ぶん殴ってるんだけどね……タフ過ぎでしょ。
「指導者倒した見たいだニャー」
「え、そなの?」
俺がひーこら戦っているそばで様子を見ていたタマさんであるが、ふいに耳を動かしたかと思うと指導者が倒されたと言い出した。
特に断末魔が聞こえたーとかそんなの無いんだけど。 え、地味過ぎない?
「ニャ。 まわり見てみるニャ。 統率とれなくなったから皆好き勝手に動き始めたニャ」
「おう……え、それ散らばると不味いんじゃ」
本当かなーって思ってたら、確かにまわりの連中の動きが変わり始めた。
なんか射程距離?に入らなければ襲いかかって来なかったのがあっちこっちに好き勝手に移動してる感じ。
……散らばると不味いよね。
前にリタさんに聞いた話で……なんだっけ、そこらに生息しているモンスターってこの指導者との戦闘で生き残った連中なんだっけ?
あんまり散らばるとこの辺りモンスターがいっぱい!何てことになっちゃうんじゃないのかな。
とても不味いと思います!
「不味いニャ。 でも逃がさないから平気ニャー」
「おう……」
逃がさないとタマさんが言った直後、モンスターの群れを囲うように高さ100mぐらいありそうな壁が出来た……タマさんの魔法だろうけど、何て言うかぶっ飛んでるよね。
……そういや俺って何時になったら魔法使えるようになるんだろうね? このままだと脳筋になってしまうデスヨ。
「それより早く倒すニャ。 他のが来ちゃうニャー」
「分かってるんだけどこいつ本当かったくて……」
早く倒せと言われましても……こいつ頭が本当にかったいの。 最初は目とか耳から蔦を突っ込んでシェイクしようと思ってたんだけどね、耳の穴は見つからないし、目は蔦を弾くし……試しに鼻に突っ込んだら鼻からブレス出すわでもうね……そんな訳で仕方なく頭をぶん殴ってるのです。
で、そんな俺をじーっと見ていたタマさん。
視線を左半身にやって右半身に戻し、首を傾げる。
「ニャ?」
可愛いなあ!もう!
「ニャ。 左半身みたいに右半身も強化すれば良いんじゃないかニャー」
「ほうほう……? ……ほうっ!? タマさん天才!」
……タマさんまじ天才。
て言うか俺の脳細胞死んでそう。
なんでそんな単純なこと思いつかないかなっ!
ちくせう……この虚しさをお前にぶつけてやる。
蔦を……ついでに根っこを右腕中心に絡めていって……やばい。俺の胴体並みの太さなったぞ!?
いける! これならこのくっそ堅い頭も一撃だ!
つーわけで、大きく振りかぶってー……。
「粉!砕っ!」
頭に振り下ろす!
「っしゃーこんにゃろめっ」
頭蓋とかピンクっぽいのとか目とか色々はじけ飛んだぞ。
……威力すごいけどグロい。 次はもう少し手加減しようと思います!
まあとりあえず勝ったーってことでガッツポーズして喜んでいたんだけど、背後に気配が。
「……ウッド」
「あ、ゴリさんお疲れさまです! タマさんから聞きましたよ、指導者仕留めたんですよね」
ゴリさんだった!
あの竜の群れに突っ込んで、しかも倒してくるとかまじぱない。
ほとんど無傷っぽいし……アフロが半分モヒカンちっくになってるけど。
……見なかったことにしよう。
「おう、こいつだ」
すっとアフロから目をそらして俺にゴリさんがすっと何かを差し出してきた。
「うぉあっ!? ……そ、それなんすか」
何このキモイの!?
「指導者の頭だが……何かあいつ倒したら砂みたいになって崩れてな、そして頭部だけ残ってたんだよ。 被れるようになってるみたいだが呪われそうでな……どうだ、被って見るか?」
「前半から後半の流れおかしくないですっ!?」
呪われそうでな、からの被って見るか?って何かおかしいよ!
「まあ、こいつは後にするとしてだ……」
後で……? 出来ればずっと忘れて欲しいなーなんて……。
そんな見ても俺は被りませんよ? 振りじゃないからねっ!?
「ウッド、お前その腕どうした……? もげておかしくなったのか?」
あー……腕見てたのね。
まあ、こんだけぶっとくなっていれば気になるよねー。
とりあえず種明かしするべさ。
「ああ、いやこれは……こんな感じで根っことか蔦を腕に絡めただけっすよ」
「ああ……」
根っこと蔦を取れば元の腕が出てくる。
それを見て安心した様子のゴリさん。
腕もげたの見てたんだよね、心配してくれてたのかー。
やっぱゴリさんええ人や。
「鉄竜の頭ほんっと堅くて困ってたんですけど、タマさんが左半身強化したみたいに右腕強化したら?って……で、試しにやったら上手くいったんす」
実際鉄竜の頭がはじけたからねー。
試しにやったにしては上々だと思うのです。
「なるほどな。 ……ところで鉄竜ってのは素材が結構な額で取引されていてな」
「あ、そうなんですね」
そっか、甲殻とか堅そうだもんねー。
何せ頭とか俺があんだけ殴って、も……あれ?
「特に頭は高くてな、無傷だと金貨うん千枚に……」
「早く言ってぇぇええっ!?」
やっぱりかああああああっ!?
そりゃあんだけ堅いんだもん!素材としては優秀だよねっ!?
「まあ、何て言うか……どんまい?」
ありがとうゴリさん。
でもちょっと泣いていいヨネ?
しばらく膝抱えて凹んでたんだけど、何かカールさんが近付いてきて……。
「ねーねーウッド君さ」
「はひ」
何でしょうか。
慰めてくれるのなら何時でも歓迎ですよ?
「もげた腕どうしたのー?」
「えーと……」
……そういやどうあいたんだっけ、あれ。
確かタマさんがキャッチしてたよね?
「ここにあるニャ」
「わー本当だーすっごーい」
タマさんまだ持ってたね。
と言うか地面に置きっぱなしじゃないのっ、もっと大事に扱って!
「カール。どうすんだそれ?」
「これで矢を作ったら面白そうだなーって」
やめてください。
「植えたらどうなるんでしょうねえ」
いや、それも勘弁してください。
「いや、変なの生えても困るぞ。 燃やしちまえ」
いや……その。
「……気味が悪いし燃やすか」
「もっと大事に扱ってぇっ!?」
俺の扱い酷くないっ!?
結局俺の腕の扱いは保留となりました。
とまあこんな感じで締まらないけど、俺達はどうにか指導者とモンスターの群れを止めることが出来たのであった。
あ、そうそう残った連中は皆で退治したからね。
後始末はギルドで手配した人らがやってくれるそうなのでありがたい。
とりあえず帰ってタマさんブラッシングしてもふって寝よう……。
0
お気に入りに追加
1,462
あなたにおすすめの小説

【完結】初級魔法しか使えない低ランク冒険者の少年は、今日も依頼を達成して家に帰る。
アノマロカリス
ファンタジー
少年テッドには、両親がいない。
両親は低ランク冒険者で、依頼の途中で魔物に殺されたのだ。
両親の少ない保険でやり繰りしていたが、もう金が尽きかけようとしていた。
テッドには、妹が3人いる。
両親から「妹達を頼む!」…と出掛ける前からいつも約束していた。
このままでは家族が離れ離れになると思ったテッドは、冒険者になって金を稼ぐ道を選んだ。
そんな少年テッドだが、パーティーには加入せずにソロ活動していた。
その理由は、パーティーに参加するとその日に家に帰れなくなるからだ。
両親は、小さいながらも持ち家を持っていてそこに住んでいる。
両親が生きている頃は、父親の部屋と母親の部屋、子供部屋には兄妹4人で暮らしていたが…
両親が死んでからは、父親の部屋はテッドが…
母親の部屋は、長女のリットが、子供部屋には、次女のルットと三女のロットになっている。
今日も依頼をこなして、家に帰るんだ!
この少年テッドは…いや、この先は本編で語ろう。
お楽しみくださいね!
HOTランキング20位になりました。
皆さん、有り難う御座います。
白い結婚三年目。つまり離縁できるまで、あと七日ですわ旦那様。
あさぎかな@電子書籍二作目発売中
恋愛
異世界に転生したフランカは公爵夫人として暮らしてきたが、前世から叶えたい夢があった。パティシエールになる。その夢を叶えようと夫である王国財務総括大臣ドミニクに相談するも答えはノー。夫婦らしい交流も、信頼もない中、三年の月日が近づき──フランカは賭に出る。白い結婚三年目で離縁できる条件を満たしていると迫り、夢を叶えられないのなら離縁すると宣言。そこから公爵家一同でフランカに考え直すように動き、ドミニクと話し合いの機会を得るのだがこの夫、山のように隠し事はあった。
無言で睨む夫だが、心の中は──。
【詰んだああああああああああ! もうチェックメイトじゃないか!? 情状酌量の余地はないと!? ああ、どうにかして侍女の準備を阻まなければ! いやそれでは根本的な解決にならない! だいたいなぜ後妻? そんな者はいないのに……。ど、どどどどどうしよう。いなくなるって聞いただけで悲しい。死にたい……うう】
4万文字ぐらいの中編になります。
※小説なろう、エブリスタに記載してます

三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈

スキルが【アイテムボックス】だけってどうなのよ?
山ノ内虎之助
ファンタジー
高校生宮原幸也は転生者である。
2度目の人生を目立たぬよう生きてきた幸也だが、ある日クラスメイト15人と一緒に異世界に転移されてしまう。
異世界で与えられたスキルは【アイテムボックス】のみ。
唯一のスキルを創意工夫しながら異世界を生き抜いていく。

プラス的 異世界の過ごし方
seo
ファンタジー
日本で普通に働いていたわたしは、気がつくと異世界のもうすぐ5歳の幼女だった。田舎の山小屋みたいなところに引っ越してきた。そこがおさめる領地らしい。伯爵令嬢らしいのだが、わたしの多少の知識で知る貴族とはかなり違う。あれ、ひょっとして、うちって貧乏なの? まあ、家族が仲良しみたいだし、楽しければいっか。
呑気で細かいことは気にしない、めんどくさがりズボラ女子が、神様から授けられるギフト「+」に助けられながら、楽しんで生活していきます。
乙女ゲーの脇役家族ということには気づかずに……。
#不定期更新 #物語の進み具合のんびり
#カクヨムさんでも掲載しています

生活魔法は万能です
浜柔
ファンタジー
生活魔法は万能だ。何でもできる。だけど何にもできない。
それは何も特別なものではないから。人が歩いたり走ったりしても誰も不思議に思わないだろう。そんな魔法。
――そしてそんな魔法が人より少し上手く使えるだけのぼくは今日、旅に出る。

今さら言われても・・・私は趣味に生きてますので
sherry
ファンタジー
ある日森に置き去りにされた少女はひょんな事から自分が前世の記憶を持ち、この世界に生まれ変わったことを思い出す。
早々に今世の家族に見切りをつけた少女は色んな出会いもあり、周りに呆れられながらも成長していく。
なのに・・・今更そんなこと言われても・・・出来ればそのまま放置しといてくれません?私は私で気楽にやってますので。
※魔法と剣の世界です。
※所々ご都合設定かもしれません。初ジャンルなので、暖かく見守っていただけたら幸いです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる