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木の中にいる
「45話」
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混乱している俺をみてタマさんが言葉を続ける。
「ニャ。 魔法は急に頭の中に言葉が浮かんで、その意味と魔法の使い方が知識として頭に入ってくるんだニャー。 あとはその言葉を組み合わせて唱えれば魔法が発動するニャ。 最初に浮かんだ言葉以外は自分で適当な言葉を唱えて見るしか無い、魔法が発動したならばその言葉の意味を確認して知識として蓄えていく……その繰り返しだニャ」
タマさんから説明を聞いて俺が魔法を使えないってのは理解した。
急に頭の中に言葉が浮かんでくるなんて素敵なことは起きてないからね。
魔法が人によって違うってのがまだよく分からないけど、それよりも何ていうか。
「ものすっごい地道な作業ね……」
地道よね。
魔導書読んだら使えますーとかないんだろうか。
……あ、そか。人によって違うから魔導書とかあっても意味ないのか。
「ものすごく地道ニャ。 他人の魔法は唱えてもまず発動しないし、発動したとしても全然違う効果になるニャ。 参考にならないニャー。 たまに根詰めすぎて頭おかしくなるの居るニャ」
そりゃ頭おかしくなりますわ。
他人の魔法が参考にすらならないとか、もう自力で何とかするっきゃないってことじゃん。
意味不明の言語をひたすら自力で解読するようなもんだよねこれ。
大丈夫? 俺、魔法使う前に頭爆発したりしない??
てかどうやったら頭に言葉が浮かんでくるんだろ、ひたすら瞑想するとか?
「ど、どうやったら使えるようになるの?」
「知らんニャ。 ……一応他人が魔法を使っているところを目にする環境にあると、使えるようになる傾向があるとは言われてるニャ。でも確実じゃないニャ」
知らんニャと言われた瞬間がっくりと項垂れる俺。
それを見てちょっと可哀そうに思ったのだろうか、タマさんが一応と前置きをした上で魔法を使えるようになる方法を教えてくれた。
確実じゃなくても可能性があるなら試したい。魔法使いたい!
タマさんの魔法を教えても意味がないってことは、タマさんは魔法が使えるということだ。
俺はタマさんにしがみついて懇願した。
「タマさんお願い! 今後敵を倒すときは魔法でお願い!」
お腹モフモフだぜひゃっふう。
「しがみつくニャ……」
タマさんがお腹にしがみつく俺を引きはがそうとする。
ばかめ、肉球でぐいぐい押しても喜ぶだけだぞ!
押しても決して離さず、むしろ嬉しそうにしている俺をみてタマさんが大きくため息をつく。
「ニャー……魔法使うと疲れるニャー」
「そこをなんとか! ……こ、高級な果物出して上げるからっ」
どうも魔法を使うと疲れるらしい。
だけど俺は魔法が使いたい。
なので交換条件を出す。
記憶があいまいな俺だけど割とどうでもいい情報はしっかり覚えてたりするのだ。
果物の情報なんかもそうだ、そんな情報があったとしてもその果物が存在しないこの世界では意味がない……だけど俺はこの体のおかげで記憶にある果物を出すことができる。
まだ食べことのない高級な果物。
その言葉にタマさんの耳がぴくりと反応した。
「しょうがないニャー。 そこまで言うなら次からは魔法で倒してやるニャ」
「ありがとー!!」
やったぜ。
果物で釣られるとはタマさんちょろいぞ。
向こうも同じこと思ってそうだけど気にしない。ウィンウィンでいいじゃない。
それはさておき。
高級な果物どれがいいだろうか?
何か知らないけど高級な果物って何があるかなーと思い浮かべようすると、出るわ出るわ大量の果物の名前が。
なんだってこんなに出てくるのか自分でも分からない。
以前冗談で果物屋でもやるかな、っていったけど前世は本当に果物関係の仕事やってたのかもね。
「高級な果物……どれがいいかなあ」
本当色々あるんだよね……でも単品でと考えるといくつか候補は絞られる。
「あれでいっか。 でかいし見た目のインパクトありそうだし」
某北の国産の有名なメロンにした。
マンゴーと迷ったけど色がリンゴとかぶるかなーと思ってね。
別の機会に出そうとは思う。
「うっし、それじゃーいきますかね」
腕をぐりんぐりんとまわして気合を入れる。
何せ1個で万札が飛んでいく高級品だ、作る俺も気合が入るというものである。
メロンよでてこいーと念じると、腕から葉や蔓が伸びていき……小さな実がなりはじめる。
が、そこで異変が起きた。
「……ん? あ、これまずい」
「ニャ?」
実が成長途中でぴたりと止まってしまったのだ。
しかも右半身が萎んでカラカラに乾いてきている。
やべえ。
「1個作りきる前に萎んできた……ほ、補給しないと!」
幸いなことにここはダンジョンの中である。
地上と違って枯れようが気にすることなく吸い放題だ。
そう思って地面からちゅーちゅー吸い始めたが……周りの植物が枯れ、栄養やら生命力を吸いきっても実はまだ完成しなかった。
「2回補給してやっと……どうなってるのこれ」
結局場所を変え再度補給したところで実は完成した。
まん丸と大きな実。下手すると2kg近くあるんじゃないだろうかこれ。
一気に作り切れなかったのはこの大きさが原因……じゃないね。
リンゴは6個と大体同じ重さだけど、リンゴは作り切ることができた。なのにメロンは2回補給が必要……だいたいリンゴ3倍ぐらい燃費?が悪いってことになる。
……高級品だから?
よく分らんけどそんな気がする。
ほかの作る時も気を付けよう。リンゴも高級なの出そうとしたらそうなるかも知れない。
んで、完成したメロンなんだけど。
その大きさもすごいんだけど、何より……。
「いい匂いニャ。すごく良い匂いニャ!」
「タマさん。 ちょっと、爪が痛いんですが、あの!」
匂いがやばい。
むっちゃくちゃ良い匂いするんだよね、メロンを濃縮して鼻に突っ込まれたような……例えが悪いけどそれぐらいすごい匂いがする。
タマさんが興奮して俺で爪とぎ始めるぐらい匂いがやばい。
てかそれ以上に木が削れてやばい! タマさーん!?
「ニャ。 魔法は急に頭の中に言葉が浮かんで、その意味と魔法の使い方が知識として頭に入ってくるんだニャー。 あとはその言葉を組み合わせて唱えれば魔法が発動するニャ。 最初に浮かんだ言葉以外は自分で適当な言葉を唱えて見るしか無い、魔法が発動したならばその言葉の意味を確認して知識として蓄えていく……その繰り返しだニャ」
タマさんから説明を聞いて俺が魔法を使えないってのは理解した。
急に頭の中に言葉が浮かんでくるなんて素敵なことは起きてないからね。
魔法が人によって違うってのがまだよく分からないけど、それよりも何ていうか。
「ものすっごい地道な作業ね……」
地道よね。
魔導書読んだら使えますーとかないんだろうか。
……あ、そか。人によって違うから魔導書とかあっても意味ないのか。
「ものすごく地道ニャ。 他人の魔法は唱えてもまず発動しないし、発動したとしても全然違う効果になるニャ。 参考にならないニャー。 たまに根詰めすぎて頭おかしくなるの居るニャ」
そりゃ頭おかしくなりますわ。
他人の魔法が参考にすらならないとか、もう自力で何とかするっきゃないってことじゃん。
意味不明の言語をひたすら自力で解読するようなもんだよねこれ。
大丈夫? 俺、魔法使う前に頭爆発したりしない??
てかどうやったら頭に言葉が浮かんでくるんだろ、ひたすら瞑想するとか?
「ど、どうやったら使えるようになるの?」
「知らんニャ。 ……一応他人が魔法を使っているところを目にする環境にあると、使えるようになる傾向があるとは言われてるニャ。でも確実じゃないニャ」
知らんニャと言われた瞬間がっくりと項垂れる俺。
それを見てちょっと可哀そうに思ったのだろうか、タマさんが一応と前置きをした上で魔法を使えるようになる方法を教えてくれた。
確実じゃなくても可能性があるなら試したい。魔法使いたい!
タマさんの魔法を教えても意味がないってことは、タマさんは魔法が使えるということだ。
俺はタマさんにしがみついて懇願した。
「タマさんお願い! 今後敵を倒すときは魔法でお願い!」
お腹モフモフだぜひゃっふう。
「しがみつくニャ……」
タマさんがお腹にしがみつく俺を引きはがそうとする。
ばかめ、肉球でぐいぐい押しても喜ぶだけだぞ!
押しても決して離さず、むしろ嬉しそうにしている俺をみてタマさんが大きくため息をつく。
「ニャー……魔法使うと疲れるニャー」
「そこをなんとか! ……こ、高級な果物出して上げるからっ」
どうも魔法を使うと疲れるらしい。
だけど俺は魔法が使いたい。
なので交換条件を出す。
記憶があいまいな俺だけど割とどうでもいい情報はしっかり覚えてたりするのだ。
果物の情報なんかもそうだ、そんな情報があったとしてもその果物が存在しないこの世界では意味がない……だけど俺はこの体のおかげで記憶にある果物を出すことができる。
まだ食べことのない高級な果物。
その言葉にタマさんの耳がぴくりと反応した。
「しょうがないニャー。 そこまで言うなら次からは魔法で倒してやるニャ」
「ありがとー!!」
やったぜ。
果物で釣られるとはタマさんちょろいぞ。
向こうも同じこと思ってそうだけど気にしない。ウィンウィンでいいじゃない。
それはさておき。
高級な果物どれがいいだろうか?
何か知らないけど高級な果物って何があるかなーと思い浮かべようすると、出るわ出るわ大量の果物の名前が。
なんだってこんなに出てくるのか自分でも分からない。
以前冗談で果物屋でもやるかな、っていったけど前世は本当に果物関係の仕事やってたのかもね。
「高級な果物……どれがいいかなあ」
本当色々あるんだよね……でも単品でと考えるといくつか候補は絞られる。
「あれでいっか。 でかいし見た目のインパクトありそうだし」
某北の国産の有名なメロンにした。
マンゴーと迷ったけど色がリンゴとかぶるかなーと思ってね。
別の機会に出そうとは思う。
「うっし、それじゃーいきますかね」
腕をぐりんぐりんとまわして気合を入れる。
何せ1個で万札が飛んでいく高級品だ、作る俺も気合が入るというものである。
メロンよでてこいーと念じると、腕から葉や蔓が伸びていき……小さな実がなりはじめる。
が、そこで異変が起きた。
「……ん? あ、これまずい」
「ニャ?」
実が成長途中でぴたりと止まってしまったのだ。
しかも右半身が萎んでカラカラに乾いてきている。
やべえ。
「1個作りきる前に萎んできた……ほ、補給しないと!」
幸いなことにここはダンジョンの中である。
地上と違って枯れようが気にすることなく吸い放題だ。
そう思って地面からちゅーちゅー吸い始めたが……周りの植物が枯れ、栄養やら生命力を吸いきっても実はまだ完成しなかった。
「2回補給してやっと……どうなってるのこれ」
結局場所を変え再度補給したところで実は完成した。
まん丸と大きな実。下手すると2kg近くあるんじゃないだろうかこれ。
一気に作り切れなかったのはこの大きさが原因……じゃないね。
リンゴは6個と大体同じ重さだけど、リンゴは作り切ることができた。なのにメロンは2回補給が必要……だいたいリンゴ3倍ぐらい燃費?が悪いってことになる。
……高級品だから?
よく分らんけどそんな気がする。
ほかの作る時も気を付けよう。リンゴも高級なの出そうとしたらそうなるかも知れない。
んで、完成したメロンなんだけど。
その大きさもすごいんだけど、何より……。
「いい匂いニャ。すごく良い匂いニャ!」
「タマさん。 ちょっと、爪が痛いんですが、あの!」
匂いがやばい。
むっちゃくちゃ良い匂いするんだよね、メロンを濃縮して鼻に突っ込まれたような……例えが悪いけどそれぐらいすごい匂いがする。
タマさんが興奮して俺で爪とぎ始めるぐらい匂いがやばい。
てかそれ以上に木が削れてやばい! タマさーん!?
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