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第2話

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 ここが異世界……。
 とりあえず今は、ここがどこか調べてみるか……。
 というか、鑑定って声に出せばできるかな? 試してみるか。
 その場にある大木を見ながら、声に出して……んっ?あれ?こっ、声が出ない! って当たり前か。俺今『蛇』だしな。
 んーー。心の中で考えるだけで使えるのかなぁ? よし。
 スキル『鑑定』。
 そうすると、大木の横に半透明の物体……仮にウィンドウが現れた。ウィンドウには、

「名称 アストルの木
 解説
 アストルの森にだけ生えている木。全長約10mの大木。頑丈で建木に使えると言われているが、森が危険で入手できないため、本当の事はよく分かっていない」

 よし。成功だ! それにしても、鑑定なのに、よく分かっていない。っていうのはどうなんだーー。うーん。まぁいいか。実験も成功したことだし、
 スキル『鑑定』現在地。

「名称 アストルの森 西側
 解説
 アストルの森の西側。主に危険度E~Bの魔獣が生息していてアストルの森では、三番目に危険。また、中心部に近いところに湖がある」

 湖かー。水に困らないからいいなーー。まぁ、蛇に水がいるかは、わからないけど。住むならその辺かなぁ……。そういえば、アストルの森ってどんなところ何だ?
 スキル『鑑定』アストルの森。
 
「名称 アストルの森  危険度 A
 解説
 別名 古の森。森の中心に大昔に賢者アストルが植えたと言われている古代樹がある。この森には、危険度Eなどの下級モンスターから、危険度Aなどの上級モンスターが生息しているため、人 亜人は、ほとんど近づかない。また、この森の中心付近にはドラゴンの巣がある」

 っておいおい、この森やべーじゃんか。危険度Aってなんだよ。そんなの蛇の俺じゃ出会ったら、死確定の魔獣とかめっちゃいそうじゃねえか。
 はぁー。俺っドラゴンになる前に死にそうだなぁ……。そういえば、俺ってどのくらい強いんだろう?……。
 スキル『鑑定』自身。

「名称 スネーク  LV1
 HP150 MP30 
 攻撃力70 防御50 素早さ80 魔力値20 回避80
 スキル
 熱感知 音感知 毒牙 隠密 毒耐性
 鑑定 経験値20%up スキル習得時間短縮
 称号 転生者」
 
 なんか、ゲーム見たいだな。まぁいいか。
 えっと ふーん……。攻撃力と素早さ結構高いな。まぁ、どのくらいで高いのかは、良くわからないけど。それとスキルは……。知らないスキルも結構あるなぁ。おそらく、スネークがもともと持っているのスキルだろう。称号かぁ。これってステータスに補正がかかったりすんのかなぁ?
 スキル『鑑定』称号。
 
「解説
 その称号に応じて、ステータスに補正がかかる」
 
 やっぱり称号に応じてステータスが変わるのかーー。
 ちなみに転生者はー、
 スキル『鑑定』称号 転生者。
 
「称号名 転生者
 解説
 異世界からの転生者に贈られる称号。ステータスの補正は、特にない」
 
 使えねぇーー。まぁしょうがないか。別に勇者として召喚された訳でもないしなぁーー。
 あとは……、そうだ 一応、スネークについて鑑定しておくか。
 スキル『鑑定』スネーク。
  
「名称 スネーク  危険度 D
 解説
 スネーク種の一般的な魔獣。全長約3m。畑を荒らしたり、家畜や人などを襲うため、冒険者ギルドに多くの駆除依頼がされている。また、牙には毒がある。進化先は、豊富」
 
 危険度Dかこの森だと下から二番目か。さっさと進化して強くならないとなぁ……。よし。さっさと湖の近くに拠点つくって狩りにいくか!
 とりあえず木に登って湖を見つけるか。木に巻き付けるように登ってと。おー登れる登れる。この調子で頂上まで行くか。

 ーー約十分後

 ふぅー。結構高いところまできたなーー。

 後ろの方は木に巻き付いたままで辺りを見回すと……、辺り一面森が広がっていた。そして、遠くの方に大きな木があった。おそらくあれが古代樹だろう。あの木を見ると、自分が異世界に来たことを改めて実感させられた。良く見ると周りにドラゴンが多数飛んでいるのが見えた。
 
 あれがドラゴンかー。俺も早くドラゴンになりたいなぁ。
 まぁそれはおいといて、あの木がこの森の中心だからあれに向かって行けば湖には着きそうだな。問題は、あのドラゴンだーー。会ったら命は無いだろうから会わないように、気を付けながらないと本当に。
 
 下向きに登った時と同じようにして降りたあと、古代樹のある方角に行きながら湖を探していると、少し先に20cmくらいの白い大きなネズミがいた。
 腹も減ってきたし、あいつを昼飯にするか。っていうか、あいつって食べられるのか?
 スキル『鑑定』。
 
「名称 ホワイトマウス  危険度 E  LV5
 解説
 白い大きなネズミの魔獣。全長約15cm~30cm。
 多くの森に生息している。群れることはあまりないため一匹でいることが多い。魔獣でしかもネズミなのに、なかなか美味しいため食材として好まれている」
 
 よっしや! ナイスタイミング。危険度はEだしLVも差ほど変わらない。しかも、美味しいときた。
 これは、もう殺るしかない!
 木に隠れながらスキル『隠密』をいかして忍び寄って
 
「シャアーー」

「キューウゥゥーー!」
 
 噛みつき、毒を流す。ネズミは、ピクピクと痙攣しているようだった。
 数秒後、ネズミが動かなくなると体に衝撃がはしった。
 力が湧いてくる。ん? これは、もしかして!
 スキル『鑑定』自身
 
「名称 スネーク  LV3
 HP170 MP40
 攻撃力100 防御60 素早さ92 魔力値24 回避82……」
 
 やっぱりだ。ステータスとレベルが上がっている。つまり、さっきのがレベルアップ。おそらくレベルを上げれば進化をすることができるだろう。
 だったら、道中に率先して魔獣を倒していかないと!それはそうと、さっさとこいつを食べないとな。でもなぁ……。この体じゃ料理できないから生なんだよなぁ……。いや、俺蛇何だけどね。それでも元人間としては、なかなか割りきれない。でも、食べないとヤバイしなー色々と。
 はぁー。仕方ない。ここは、覚悟を決めて食べるか。それじゃあまず、絞めて柔らかくしてからーー、いただきます!
 初めてのネズミは、なかなか旨かった。生なのに。これも蛇になった影響だろう。ネズミを美味しくいただいた後、再び湖を目指して歩き出した。
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