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第17話
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竜は、俺がいる事なんて気にせず足元にある蜥蜴を食べ始めた。この竜一見油断しているようにも見えるが、そんな事はない。食事中だが視線を常にこちらに向け俺を警戒しながら足元の蜥蜴を食べている。手を出そうものならカウンターをくらう羽目になるだろう。
さあ、どうする……まず第一にまともに戦って勝てる相手じゃ無い。まあ、スキル水の槍を上手く使えばもしかしたら勝てるかも知れないが……流石にそれはリスクが高い。でも湖に逃げようにも、逆方向に飛ばされたから湖までは凡そ15mもある。全力疾走しても、自分は蛇だから速さは高が知れている。逃げたら死ぬ、でも勝算は無く勝てる確率は絶望的。ラノベの主人公なら戦おうとするだろうけど、俺は勝算が無い戦いなんてしたく無い。本当にどうしたら……。一か八か水の槍を複数出して、全力でぶっ放すか?……いや待て冷静になれ、無闇に撃っても躱される可能性が高いし、ひょっとするとあの竜の鱗を貫けない可能性がある。そもそも相手がどのくらい強いのかも分かってない状況で攻撃するなんて……ん? そう言えば、俺まだあの竜を鑑定してなかったのか。相手の力量は戦闘に大きく関わるから、すぐ調べよう。幸い、相手もこっちを睨んでるだけで今すぐ何かしてこようって言う雰囲気じゃ無い。
俺は、数メートル先の竜を見ながら心の中で
スキル『鑑定』っと唱えた。表示されたウィンドウには……
「名称 劣等飛竜 危険度 C LV32
解説
龍科飛竜種の魔獣の一種。その中でも最下位の存在。体長約5m~10m。一般的なワイバーンは濃い緑色の鱗で覆われている。知性は普通の魔獣と変わらずあまり高く無く本能のまま行動する。口から炎のブレスを吐き、前足と同化した翼で空を駆け餌を求めて活動する。竜種の中で最下位の存在だと言っても、一匹いれば村や小さな街を滅ぼすことは容易」
と書いてあった。おいおい……。余裕で水中蜥蜴より強いやん。Cランクっていうのが唯一の救いだけど、LV差がなぁ。……はぁ~。まあでも、やるしかないか。ここはBランクやAランクじゃ無かっただけでも良かったと思っておこう。
レベル差があるとは言っても相手はCランク倒せない敵じゃ無い。問題は俺の水の槍であの鱗を貫通できるかどうかだが、今までモデルにしていた9×19mmの弾では無く、魔力をもう少し使って友達が昔ちょこっとだけ言っていた対物ライフルの弾をベースに水の槍を構成する事で貫通できるだろう。元々、対物ライフルって言うのは戦車の装甲を貫通させて内部員を狙撃する為に作られたものらしいし。大きさは……12.7×99mmだったか。それにしても、聞いてもどうしようもないと思ってた友達の話がこんな所で役に立つなんて。人の話はちゃんと聞いておいて損は無いもんなんだなぁ。
攻撃手段は決まった。次に肝心の作戦だが至ってシンプルに行こう。最初にワイバーンの翼を俺の水の槍で撃ちまくってアイツを飛べなくする。そしたら後は、相手のブレスを避けつつ水の槍を撃ちまくってアイツの息の根を止める。簡単且つ大胆な作戦だ。この作戦は、どれだけ俺が水の槍を使えるかが重要になってくる。これは、このスキルを使うにはMPが必要なため無制限には使えないためだ。だから自分のMPを知りながら戦う必要がある。その為に必要なのは……
スキル『鑑定』自身。
俺の言葉に反応して、ウィンドウに俺のステータスが表示される。
自身にスキル『鑑定』を使って俺のステータスを表示する事だ。この事で、自分のHPとMPが知れて戦闘が優位に進められるはず。本当は、相手のステータスも表示させたい所だが、例外を除いて一度に二つの事を『鑑定』できないようだから仕方ない。
よし、準備もできた事だしワイバーン討伐と行きますかぁ‼︎
俺が決心するのと同時に、ワイバーンはそれを待っていたかのように食事を止め、一二歩こちらへ近く。そして翼と一体化された前足を地面につけこちらを威嚇するような姿勢をとる。
数秒後、戦場の火蓋が切られ俺の命を懸けた戦いが始まった。
ワイバーンとの距離凡そ5m。この距離なら相手のブレスを避けるすべは、ほぼ無い。だから、一度距離を取りたい所だけど……。
俺は、少し辺りを見回しながらそのすべを考えたが、どうやってもこちらから動く分には相手と距離を取る事は不可能であると、理解した。
やっぱりそんな隙は無いかぁ。それなら、俺は相手が動くまでは何もせず、カウンターを決め込む方が良い。ブレスをしてくる可能性もあるけど、すぐにやってこなかった所を見ると俺みたいな雑魚相手に使うきは無いんだろう。俺の予想では、この状況でブレス以外なら突進か飛び付きのどちらかでくると思うが、どっちだ……。突進ならなんとかなるが。飛び付きだと避けられるかどうか……というより、今思いついている方法が本当に出来るかどうか不安だから極力避けたい。
ワイバーンは、二足の後ろ足で空へ向かって地面を蹴る。地面への衝撃が数メートル離れている自分にも伝わってくる。7mは有るであろう巨体は宙に浮き、その跳躍で俺との距離を一瞬で縮めた。俺に真っ直ぐに向かい、右前足の尖った爪を振りかざしている。
恐らく直撃を免れたとしても、衝撃で吹き飛ばされる事は間違いないだろう。そして、相手にダメージを与えられないまま、こちらは大ダメージをくらう羽目になる。
その事は何としても避けたい! だったら一か八かやるしかないか‼︎
スキル『照準器』『水の槍』特大サイズだ‼︎
そう唱えると、俺を包むように大きな水玉が発生した。
よし! からのーー
スキル『高速水泳』!
体を包む『水の槍』の水の中で使用した『高速水泳』によって、物凄いエネルギーによって勢いよく水の中からワイバーンの上空へと飛んだ。
からのーー
サークルをワイバーンの翼に合わせて、
12.7×9mm弾のサイズで水の槍特大サイズ水球から撃てるだけ発射‼︎
ハチの巣にしてやれっ‼︎
俺の掛け声と同時に俺が上空へ飛ぶのに使った特大サイズの水玉から、無数の弾丸がワイバーンの翼をめがけて飛び、貫通し、ワイバーンの翼に一つ、また一つと穴が開いていく。
それと同時に、
「グギャァァ!」
という、ワイバーンの叫びが辺りに鳴り響く。なんだかつい先ほども似たような叫びを聞いた気がするが気にしている時間はない。……おっとそろそろ、落ちるから着地に備えないと。このまま降りると、ワイバーンの背中か仕方ない。
暴れ狂っていたため危なかったが、ギリギリの所で無事ワイバーンの背中へ着地に成功した。ーーよし。せっかく背中に乗れたんだし追撃だ。
俺は牙を立てワイバーンの背中を目掛けて噛みつき。毒を流す。
新しいスキルがくる前の俺の唯一の攻撃方法だ。これでもくらえ!
思い切り噛み付くと背中が大きく左右へ揺れた。
あぶな! 落ちるとこだったぁ……。
安心する間も無く、再びワイバーンが大きく背中を揺さぶり俺は地面へと振り落とされた。
痛ぇ! 落とされたか。
ワイバーンを見ると、逃げようとしているのか、大きく翼を羽ばこうとしているがどうやら俺の攻撃のせいで飛べないようだった。
よっし! 作戦通り! 俺の攻撃で飛べなくなってる。これで、地上戦に持ち込めた。空からブレスを撃たれたらどうしようもなかったが、これで少しは勝機が見えた。あとは、ひたすら水の槍を撃ちこむだけだ。だとしたら、無理にワイバーンの近くにいる必要はないか。
それじゃあ、少し距離をとって第二ラウンド開始だ!
さあ、どうする……まず第一にまともに戦って勝てる相手じゃ無い。まあ、スキル水の槍を上手く使えばもしかしたら勝てるかも知れないが……流石にそれはリスクが高い。でも湖に逃げようにも、逆方向に飛ばされたから湖までは凡そ15mもある。全力疾走しても、自分は蛇だから速さは高が知れている。逃げたら死ぬ、でも勝算は無く勝てる確率は絶望的。ラノベの主人公なら戦おうとするだろうけど、俺は勝算が無い戦いなんてしたく無い。本当にどうしたら……。一か八か水の槍を複数出して、全力でぶっ放すか?……いや待て冷静になれ、無闇に撃っても躱される可能性が高いし、ひょっとするとあの竜の鱗を貫けない可能性がある。そもそも相手がどのくらい強いのかも分かってない状況で攻撃するなんて……ん? そう言えば、俺まだあの竜を鑑定してなかったのか。相手の力量は戦闘に大きく関わるから、すぐ調べよう。幸い、相手もこっちを睨んでるだけで今すぐ何かしてこようって言う雰囲気じゃ無い。
俺は、数メートル先の竜を見ながら心の中で
スキル『鑑定』っと唱えた。表示されたウィンドウには……
「名称 劣等飛竜 危険度 C LV32
解説
龍科飛竜種の魔獣の一種。その中でも最下位の存在。体長約5m~10m。一般的なワイバーンは濃い緑色の鱗で覆われている。知性は普通の魔獣と変わらずあまり高く無く本能のまま行動する。口から炎のブレスを吐き、前足と同化した翼で空を駆け餌を求めて活動する。竜種の中で最下位の存在だと言っても、一匹いれば村や小さな街を滅ぼすことは容易」
と書いてあった。おいおい……。余裕で水中蜥蜴より強いやん。Cランクっていうのが唯一の救いだけど、LV差がなぁ。……はぁ~。まあでも、やるしかないか。ここはBランクやAランクじゃ無かっただけでも良かったと思っておこう。
レベル差があるとは言っても相手はCランク倒せない敵じゃ無い。問題は俺の水の槍であの鱗を貫通できるかどうかだが、今までモデルにしていた9×19mmの弾では無く、魔力をもう少し使って友達が昔ちょこっとだけ言っていた対物ライフルの弾をベースに水の槍を構成する事で貫通できるだろう。元々、対物ライフルって言うのは戦車の装甲を貫通させて内部員を狙撃する為に作られたものらしいし。大きさは……12.7×99mmだったか。それにしても、聞いてもどうしようもないと思ってた友達の話がこんな所で役に立つなんて。人の話はちゃんと聞いておいて損は無いもんなんだなぁ。
攻撃手段は決まった。次に肝心の作戦だが至ってシンプルに行こう。最初にワイバーンの翼を俺の水の槍で撃ちまくってアイツを飛べなくする。そしたら後は、相手のブレスを避けつつ水の槍を撃ちまくってアイツの息の根を止める。簡単且つ大胆な作戦だ。この作戦は、どれだけ俺が水の槍を使えるかが重要になってくる。これは、このスキルを使うにはMPが必要なため無制限には使えないためだ。だから自分のMPを知りながら戦う必要がある。その為に必要なのは……
スキル『鑑定』自身。
俺の言葉に反応して、ウィンドウに俺のステータスが表示される。
自身にスキル『鑑定』を使って俺のステータスを表示する事だ。この事で、自分のHPとMPが知れて戦闘が優位に進められるはず。本当は、相手のステータスも表示させたい所だが、例外を除いて一度に二つの事を『鑑定』できないようだから仕方ない。
よし、準備もできた事だしワイバーン討伐と行きますかぁ‼︎
俺が決心するのと同時に、ワイバーンはそれを待っていたかのように食事を止め、一二歩こちらへ近く。そして翼と一体化された前足を地面につけこちらを威嚇するような姿勢をとる。
数秒後、戦場の火蓋が切られ俺の命を懸けた戦いが始まった。
ワイバーンとの距離凡そ5m。この距離なら相手のブレスを避けるすべは、ほぼ無い。だから、一度距離を取りたい所だけど……。
俺は、少し辺りを見回しながらそのすべを考えたが、どうやってもこちらから動く分には相手と距離を取る事は不可能であると、理解した。
やっぱりそんな隙は無いかぁ。それなら、俺は相手が動くまでは何もせず、カウンターを決め込む方が良い。ブレスをしてくる可能性もあるけど、すぐにやってこなかった所を見ると俺みたいな雑魚相手に使うきは無いんだろう。俺の予想では、この状況でブレス以外なら突進か飛び付きのどちらかでくると思うが、どっちだ……。突進ならなんとかなるが。飛び付きだと避けられるかどうか……というより、今思いついている方法が本当に出来るかどうか不安だから極力避けたい。
ワイバーンは、二足の後ろ足で空へ向かって地面を蹴る。地面への衝撃が数メートル離れている自分にも伝わってくる。7mは有るであろう巨体は宙に浮き、その跳躍で俺との距離を一瞬で縮めた。俺に真っ直ぐに向かい、右前足の尖った爪を振りかざしている。
恐らく直撃を免れたとしても、衝撃で吹き飛ばされる事は間違いないだろう。そして、相手にダメージを与えられないまま、こちらは大ダメージをくらう羽目になる。
その事は何としても避けたい! だったら一か八かやるしかないか‼︎
スキル『照準器』『水の槍』特大サイズだ‼︎
そう唱えると、俺を包むように大きな水玉が発生した。
よし! からのーー
スキル『高速水泳』!
体を包む『水の槍』の水の中で使用した『高速水泳』によって、物凄いエネルギーによって勢いよく水の中からワイバーンの上空へと飛んだ。
からのーー
サークルをワイバーンの翼に合わせて、
12.7×9mm弾のサイズで水の槍特大サイズ水球から撃てるだけ発射‼︎
ハチの巣にしてやれっ‼︎
俺の掛け声と同時に俺が上空へ飛ぶのに使った特大サイズの水玉から、無数の弾丸がワイバーンの翼をめがけて飛び、貫通し、ワイバーンの翼に一つ、また一つと穴が開いていく。
それと同時に、
「グギャァァ!」
という、ワイバーンの叫びが辺りに鳴り響く。なんだかつい先ほども似たような叫びを聞いた気がするが気にしている時間はない。……おっとそろそろ、落ちるから着地に備えないと。このまま降りると、ワイバーンの背中か仕方ない。
暴れ狂っていたため危なかったが、ギリギリの所で無事ワイバーンの背中へ着地に成功した。ーーよし。せっかく背中に乗れたんだし追撃だ。
俺は牙を立てワイバーンの背中を目掛けて噛みつき。毒を流す。
新しいスキルがくる前の俺の唯一の攻撃方法だ。これでもくらえ!
思い切り噛み付くと背中が大きく左右へ揺れた。
あぶな! 落ちるとこだったぁ……。
安心する間も無く、再びワイバーンが大きく背中を揺さぶり俺は地面へと振り落とされた。
痛ぇ! 落とされたか。
ワイバーンを見ると、逃げようとしているのか、大きく翼を羽ばこうとしているがどうやら俺の攻撃のせいで飛べないようだった。
よっし! 作戦通り! 俺の攻撃で飛べなくなってる。これで、地上戦に持ち込めた。空からブレスを撃たれたらどうしようもなかったが、これで少しは勝機が見えた。あとは、ひたすら水の槍を撃ちこむだけだ。だとしたら、無理にワイバーンの近くにいる必要はないか。
それじゃあ、少し距離をとって第二ラウンド開始だ!
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