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美子は、目覚めると同時に、
近くにあったロイヤルな時計を止め、
シルクの枕から起き上がり、
上質なナイトキャップを外す。
フワフワした天蓋の白いベッドはキングサイズで
小柄な美子には、少し大きい。
赤いカーペットに立つ。
白い金の装飾のある机と椅子。
ソファは白く美しく、腰まで沈む。
自分専用のテレビはこの世にあるもので、
1番広いだろう。
あなたの家全ての部屋を合わせたような
広い部屋から、ドアを開けて美子は、
外に出る。これまたカーペットを敷かれた廊下を
歩き、クローゼットに生き制服に着替え身なりを
整える。鏡に映る美子は、贔屓目に見ても可愛い。
カメラに映える茶色掛かったツヤツヤした黒髪。
大きくパチリとした目は、鼻筋の通った鼻と共にAIのようだ。口もぷるりとツヤツヤしてる。
彼女のこの美貌は、母親譲りだ。
竹月美子の両親は世間で有名である。
父親は、竹月竹廣。
テレビ、鉄道、郵便から、車。食事。芸能界。
何もかもに手を広げてる、竹月財閥の、
作成者だ。勿論大金持ちである。
なので、美子はお嬢様だ。
何よりお小遣いがそれを物語っている。
母親は、竹月絵里。
大女優で、世間をメロメロにさせていた。
その美貌は、恐ろしいほど整形ではないのに
整っており、勿論演技も神がかりで、
一世を風靡したのだ。
今は父と共にハリウッドで仕事中。
これだけ見ると、2人は愛し合ってない
ように見えるが、ラブラブなんである。
その娘が、美子である。
天性の美貌と演技の才能。
15歳なのに整ったスタイル。
世間が欲しいものは全て持っていた。
「よし!今日は高校の入学式ですわ」
美子は母親の影響で、
女優を志した。彼女が志した高校は、
演技を学べる場所だった。
「ふふ、キレイですねー」
笑みを浮かべる彼女。
にゃおん。
足元から声がするので見ると、青い瞳の白猫が
いたのだ。
「ひゃあ、ダイヤ。今日も
可愛いですねー!」
美子がダイヤを抱き上げる。
にゃ、と言うダイヤは不機嫌だった。
「お嬢様、その辺になさったら如何でしょう」
「何よー赤久さん。だってかわいぃんだもん」
「ですが、…」
赤久瑛太は、猫に哀れみの視線を送る。
彼はこの家の執事。
23という若い年齢で執事になった、
珍しい男だ。
「あ、お嬢様、夜桜高校に送れますよ!
リムジンを回すので参りましょう」
高級車の定番、リムジン。
その中で1番デカイのが、この家のだ。
「あ、そうだね。
お留守番宜しくねダイヤ。」
美子が名残りおしそうに離すとダイヤは、
ほっとしたように息をついた。
外に出ると、見えるところ全部、
竹月邸の庭で、
玄関をでたすぐそこに、リムジンはあった。
ぶうううん。
けたたましい音を上げて走る、リムジン。
おっと、待て!
「赤久さん、高校から少し離れた所に止めて!」
今までの経験からで、面倒くさいことに
なるのは、わかっている。
つづく
近くにあったロイヤルな時計を止め、
シルクの枕から起き上がり、
上質なナイトキャップを外す。
フワフワした天蓋の白いベッドはキングサイズで
小柄な美子には、少し大きい。
赤いカーペットに立つ。
白い金の装飾のある机と椅子。
ソファは白く美しく、腰まで沈む。
自分専用のテレビはこの世にあるもので、
1番広いだろう。
あなたの家全ての部屋を合わせたような
広い部屋から、ドアを開けて美子は、
外に出る。これまたカーペットを敷かれた廊下を
歩き、クローゼットに生き制服に着替え身なりを
整える。鏡に映る美子は、贔屓目に見ても可愛い。
カメラに映える茶色掛かったツヤツヤした黒髪。
大きくパチリとした目は、鼻筋の通った鼻と共にAIのようだ。口もぷるりとツヤツヤしてる。
彼女のこの美貌は、母親譲りだ。
竹月美子の両親は世間で有名である。
父親は、竹月竹廣。
テレビ、鉄道、郵便から、車。食事。芸能界。
何もかもに手を広げてる、竹月財閥の、
作成者だ。勿論大金持ちである。
なので、美子はお嬢様だ。
何よりお小遣いがそれを物語っている。
母親は、竹月絵里。
大女優で、世間をメロメロにさせていた。
その美貌は、恐ろしいほど整形ではないのに
整っており、勿論演技も神がかりで、
一世を風靡したのだ。
今は父と共にハリウッドで仕事中。
これだけ見ると、2人は愛し合ってない
ように見えるが、ラブラブなんである。
その娘が、美子である。
天性の美貌と演技の才能。
15歳なのに整ったスタイル。
世間が欲しいものは全て持っていた。
「よし!今日は高校の入学式ですわ」
美子は母親の影響で、
女優を志した。彼女が志した高校は、
演技を学べる場所だった。
「ふふ、キレイですねー」
笑みを浮かべる彼女。
にゃおん。
足元から声がするので見ると、青い瞳の白猫が
いたのだ。
「ひゃあ、ダイヤ。今日も
可愛いですねー!」
美子がダイヤを抱き上げる。
にゃ、と言うダイヤは不機嫌だった。
「お嬢様、その辺になさったら如何でしょう」
「何よー赤久さん。だってかわいぃんだもん」
「ですが、…」
赤久瑛太は、猫に哀れみの視線を送る。
彼はこの家の執事。
23という若い年齢で執事になった、
珍しい男だ。
「あ、お嬢様、夜桜高校に送れますよ!
リムジンを回すので参りましょう」
高級車の定番、リムジン。
その中で1番デカイのが、この家のだ。
「あ、そうだね。
お留守番宜しくねダイヤ。」
美子が名残りおしそうに離すとダイヤは、
ほっとしたように息をついた。
外に出ると、見えるところ全部、
竹月邸の庭で、
玄関をでたすぐそこに、リムジンはあった。
ぶうううん。
けたたましい音を上げて走る、リムジン。
おっと、待て!
「赤久さん、高校から少し離れた所に止めて!」
今までの経験からで、面倒くさいことに
なるのは、わかっている。
つづく
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